IT業界で気づいたことをこっそり書くブログ

くすぶってるアプリエンジニアが、日々気づいたことを適当に綴っていきます(受託→ベンチャー→フリー→大企業→ベンチャー→起業)

【解説】参入障壁と安月給の話 美容師業界の例

ちょっと簡単に解説してみます

 

何気にIT業界も完全に無関係ではないので

 

blog.livedoor.jp

 

そしてこのブコメ

b.hatena.ne.jp

 

おっさん悲しいです!

 

だってWikipediaにちゃんと経緯が書いてるのにみんな適当なことばかり言って・・・

理美容師 - Wikipedia

規制緩和の部分)

 

要約するとこうです

1.戦後、理美容師がとても安定した職になった

2.安定してて、なりやすかったので皆が理美容師になった

3.安売り合戦になった

4.安売り合戦が行き過ぎると、質も落ちるので、非常に問題だ!となる

5.国にお願いして規制してもらった

6.理美容師は安定した職になった(町の床屋さんの時代)

7.1990年代にヘアサロンが盛り上がってきた

  規制やめた

  いちおう代わりに受験資格を高卒に縛った

8.2000年前後にカリスマ美容師が流行って、理美容師になりたい奴が増えた

9.理美容師が溢れて、安売り合戦になってきた

10.安売り合戦に適用したビジネスが出てきた

 

ここ数年「ヘアサロン業界やべぇ!」となってきましたが

2000年に15歳だった方が今30歳くらいなので

ちょうど良い塩梅に安月給が致命的な問題になってきているのでしょう

 

参入障壁が低い

参入障壁は「いかにそのビジネスを始めにくいか」という意味です

個人にも、会社にでも使える言葉です

 

例えば私が「医者になりたい!」と言ったら

医師免許を取るために凄い勉強して医学部に入り

6年きちんと勉強して、それから医師国家試験に合格して、研修を2年やって、ようやく医者の1年生になります

金も時間も努力もかかる上に頭も良くないとなれないので、医者は非常に参入障壁が高いです

 

そう言ったように、全ての職業に参入障壁がありますが

その中で理美容師業界は、参入障壁が低いビジネスです

そのため今まで規制して、参入障壁を高く(値段も高く)保っていました

 

参入障壁が高くなる理由

参入障壁が高くなる原因は

 

  • 免許が必要
  • お金がかかる
  • 設備がかかる(機械、工場など)
  • 権利が必要(漁業など)
  • すごく時間がかかる
  • すごい才能が要る
  • すごい専門的な知識が要る
  • 難しい
  • 大量の人間が必要
  • そもそも少人数しか要らない(芸能人、スポーツ選手など)
  • 国が規制している
  • お客さんが少ない

 

 

など様々ですが

理美容師はたまたまそういうのがあまりない業界なのです

だってハゲ以外はみんな利用しますし、目的はそこそこ分かりやすいですからね

人数も1人から始められます

 

逆に参入障壁が低くなる要因として「職業がカッコいい」「憧れる」というものがありますが、理美容師はそういう性質も持ってしまっています

みんな美容師になりたいし、なれちゃうのです

 

参入障壁が低い→労働者が集まる→価格競争

相場の話です

 

全ての売上はほとんど決まっています、増えません

例えば1億人が1ヶ月に3000円使ったら、月3000億円の売上が日本中でできますよね

これを「理美容師が何万人で分けるか」というのを考えてください

人が増えるほど1人あたりの取り分は減りますよね

 

どこまで減るでしょうか?

月50万円だったら、まだ参入してない人が「儲かる!」と思って理美容師になるかもしれません

じゃあ月20万円だったら? 月10万円だったら?

 

参入障壁が高くて割にあわないならあまり参入はないかもしれませんが

参入障壁が低かったら、もっと安月給の人が参入してくるかもしれません

 

そして人が増えると、今まで月50万円取れていた人が50万円稼げなくなります

それは困るので、まずは付加価値をつけようとします

 

そこで付加価値が付けば話はまだ良い方に向かいます

昔からやってるAさんは月50万円

新規参入したBさんは月10万円で、付加価値を付けられるように頑張りましょう

という話になるかもしれません

 

しかしそう上手くはいかず、皆努力すると同じくらいのスキルに落ち着いていきます

例えば10年目の人と20年目の人でどれだけ差がつくかと考えると

スキルによってはそれほど差がないものもありますよね

ひょっとしたら差があるのかもしれませんが、問題はお客さんからどう見えるかです

 

お客さんから、皆のスキルがどんぐりの背比べ程度に見える状態をコモディティ化と言います

そうすると、人が増えたのでもう月50万円も稼げなくなります

次にすることが安売りです

ちなみに実際はAさんより、Bさんの方が先に安売りすると思います

 

Aさん 1回5000円 スキル80点

Bさん 1回2000円 スキル70点

 

もしこうなると、Bさんの方にお客さんが行くかもしれません

だってAさんとBさんのスキルの差が見えないんですから

そしたらAさんも、値段を下げざるをえないですよね

じゃあ今度、若手のCさんが現れました

 

Cさん 1回1000円 スキル50点

 

こうなるともう価格競争になり、相場はどんどん下がっていきます

血みどろの戦いです

 

コモディティ化レッドオーシャン

この話はむしろ、家電製品のような商品で考えたほうが分かりやすいです

家電はここ20年位で「どれもみんな同じくらいの製品」に落ち着いてきましたよね

皆がどんぐりの背比べ(コモディティ化)になり、価格競争に陥った結果、日本の家電メーカーは苦しい思いをしています

 

ちなみにこういう状態をレッドオーシャンと言ったりします

価格競争で皆が血みどろの戦いをしている市場という意味です(市場を海に例えている)

怖い

 

1日でどのくらい客をさばけるか(労働集約産業

ちなみに、理美容師のような業界は相場が落ちるとは言え

1カット10円みたいなことにはなりません

なぜなら、全力で客をさばいても1日に対応できる量には限度があるからです

 

1日で対応できる限界の数 × 客1人あたりの値段 が、生活できる限界の安さを下回ったら、今度は理美容師が他の業界に逃げていきます

結果、その限界の値段付近が相場になります

 

実際にギリギリです

参考:美容師平均年収・給料サーチ-年収ラボ

 

そういう「1人の理美容師が居たら1日に○人~○人対応できる」みたいな状況を労働集約的と言います

1人の作業量には限界があるんです

 

労働集約産業の怖いところ

人が居なければ売上が立たない

のですが

人が居れば居るだけ売上が立ちます

 

1人の理美容師で年間1000万円売り上げるとしたら

2人居れば2000万円、3人なら3000万円、10人なら1億円、100人なら10億円です

 

どんな職業でもそういうわけではありません

例えば漫画家は売れようが売れまいが大体1人~10人くらいで作ってますよね

それで売上は雀の涙~数十億円まであり得ます

 

労働集約産業は何が怖いかというと、外部から人を連れて来てしまうところにあります

経営者は人をいっぱい抱えたいのです

1人の理美容師あたり、経営者が100万円儲かるなら、いっぱい人入れたいですよね

 

でもその結果、業界に人が溢れます

 

※ちなみにIT業界も受託会社は労働集約産業です

 

店舗型の労働集約産業に強いリクルートのサービス

労働集約産業の場合、経営者はスタッフをいっぱい抱えたい」

まではいいですが、当たり前の如く、その分お客さんが必要になります

 

スタッフ1人につき、1日5人お客さんが必要なら

スタッフを1人増やすごとに、5人お客さんを呼ばなければなりません

 

つまり営業が大変になります(呼び込み)

 

しかも面倒くさいことに、ヘアサロンはお店です(店舗型経営)

ネットでバーっと情報をばら撒いてもほとんど意味が無いです

ちゃんと来てくれるような、近場のお客さんを呼ばなければなりません(商圏って言います)

 

でも、ヘアサロンのようなお店は、商圏がだいぶ狭いです

新聞に載せたら広すぎます、雑誌もテレビもダメです、折込チラシは有りですが関係ない人にも送るのでコストが高いです

うーん困った

というところに来てホットペッパー」などのフリーペーパーが登場します

 

このような媒体はリクルートの強みだったりします

何が大変かといえば、店舗数が尋常じゃなく多いことです

美容院は現在20万店舗以上あるらしく、コンビニの数倍の数です

フリーペーパーのサービス提供会社は、この一店舗一店舗に営業をしなければなりません

何故かといえば簡単で、フリーペーパーの内容が充実してないと読者が満足しないからです

リクルートはそういう課題を、全国に張り巡らされた営業部隊で人海戦術するらしく、これは他社が中々真似しづらいものだと聞いたことがあります(想像はできますね)

 

営業費が掛かってるから高い→徐々にネット化で安く

「お客さんと理美容室を紐付ける」

のように、消費者とビジネスを仲介するサービスをリボン型ビジネスモデルなんて言ったりしますが(食べログリクナビなんかも)

営業でゴリ押ししているリボン型サービスは、もちろん掲載費も高くなってしまいます

 

その牙城を崩しつつあるのがインターネットで

実際に美容室検索などは多くのサービスが出回っています

とは言えどうしても数が多いので営業部隊が頑張ったほうが情報の質がよく

未だにホットペッパーが強いらしいです

(深い話は知りませんが)

 

安月給はホットペッパーのせい?

ここまで読んでいただけたら何となく分かるかと思いますがNOです

業界全体の営業費が安くなっても、給料はさほど上がらないでしょう

なぜなら、営業費が安くなって給料が上がればそれだけ新規参入者が増えるからです

(ちなみに今は増えまくって、大体50万人くらい?)

もし何らかの新規サービスで営業費の価格破壊が起きても、潤うのはもって5年くらいではないでしょうか

 

ただ、1店舗だけで営業費を安くできれば別です

常連のお客さんしか来ないみたいな状況にできるのなら、営業費が丸ごと浮きますし、別に1店舗がどうなろうが業界全体には影響しませんから

 

ホットペッパーは悪か

擁護するつもりはないですが、これは少しむずかしい話になります

 

ホットペッパーに限らず、コモディティ化したレッドオーシャンのプラットフォームを作るサービスは多いです(最近だとクラウドソーシングサービス)

何故かといえば、レッドオーシャンの中にいる人達は非常に困っているので、救いの手を差し伸べれば乗ってくれるしお金も払ってくれるからです

十分にお仕事がある人達に「検索サービス作りました!」とか言っても見向きもされませんよね?

 

つまり、そこにレッドオーシャンがあるからこういったプラットフォームができてしまうわけで、そこを更に血みどろにして戦わせ搾取するのは「酷いなぁ」と思う反面、彼らが居なくなっても何一つ解決するわけでもないのです

その情報を参考にしている読者的には多分マイナスなので、全体としてはマイナスかもしれません

 

この点は「いやでもホットペッパーが悪いんじゃないの?」という感覚が残るかもしれませんが

そういう方はもう一度Wikipediaを見てみてください

理美容師 - Wikipedia

経済復興の過程において、理美容業は比較的安定した収入が得られる職種であったため就業者が増加した。そのため業界は1951年ごろから過当競争に陥り、中小事業者は経営が困難となった

この当時ホットペッパーは無いですよ?

 

理美容師はどうするべきなのか

これは2つの観点があると思います

 

  • この業界どうすんのよ
  • この会社どうするのよ(もしくは、個人どうするのよ)

 

業界の方はひじょーーうに難しいです

だってレッドオーシャンからの脱出ができるなら、日本の家電メーカーはあれだけ苦しんでいません

アメリカやイギリスなんかは見切りをつけて別の産業に行きました

 

そのくらい、どうしようもないくらいに難しいです

国が規制するというのもありますが、そうすると「え、床屋の時代に戻るの? もっと自由にやりたいよ」という話になりますので、それも難しいです

 

更に面倒くさい話になるのが学校の話です

こういう「この職業憧れる。でも儲からない」みたいな業界は学校が栄えます

声優、ゲーム、歌手、芸能etc ここらへんも学校だらけです

学校やったほうが儲かるんです

でも学校やると、どんどん人が供給されて、一向に業界が直りません

だめだ、詰んだ

一旦考えるのやめましょう

 

個人の方はまだ何とかなります

どうにか工夫して、営業費を抑え、常連を作ればいいんです

って、そんなの全然簡単な話じゃないですが!

でも、業界よりはなんとかなる可能性があります

何とかならなかった負け組は諦めて別の業界に行きましょう、騒いでもムリなものはムリです

業界移動は悔しいですが、社会の流れには逆らえません

 

QBとか、ああいうのはどうなの?

ちなみに

色々売り方を工夫すればどうにかなると思ってる方は居ると思いますが

QBみたいなのは、従来のビジネスモデルからの引き算で勝負するタイプです

 

ABCDセット販売10000円!みたいな商品が常識な業界があったとして

いやいやAだけ欲しい人も居るでしょ。Aだけ4000円で売るよ

みたいな商売をする感じです

 

これは一見上手いんですが、業界全体としては「ABCDセット販売してほしい人」が一番多いわけで、何も解決できていません

むしろ新メニューができたことで全体の売上が下がっています

 

こういった「ニーズに最適化する」行為は、よーく見ると単なる価格競争の一つでしかなかったりします

(もちろんQB自体は儲かるので、ニッチなところに潜り込むのは会社の戦略としてはありだと思います)

 

参考になる調査

最近読んでた記事2つ

 

参考(数年前の話)

www.msandc.co.jp

 

最近の調査

https://www.yano.co.jp/press/pdf/1524.pdf

 

おまけ:IT業界はどうなの?

IT業界は、ヘアサロン業界よりはまだ目があります

なんせ、エンジニア職はブラックだと嫌われています!やったぜ!

そしてプログラミングはほとんどの人にとって意味不明です!ラッキー!

おかげで労働集約産業にしては給料が随分高いです

 

ですが・・・

itpro.nikkeibp.co.jp

 

>ピーク時8000人に上った要員は、3000~4000人の規模まで順次減らしていく。

気軽に4000人放流とかやめて欲しいですね

エンジニアが60~100万人なので、0.5%くらいでしょうか?

 

あと、最近「ITベンチャーかっこいい」みたいな雰囲気があってちょっと危ないと感じています

皆さんもっとITはブラックだと喧伝してください

じゃないと給料のピークが今年になるかもしれませんよw

 

 

追記

ミニモっていうアプリ広告出てきましたけど結構いいですね

https://minimodel.jp

私もヘアサロン業界気になってたんですが、サービスやるにしてもとにかく最初のアプローチが大変そうです

ある程度、地域網羅性がないとユーザー付いてこないですし

 

追記2

ブコメのスターの並び順、結構まともになってきましたね

昨晩はなんだこれという並び順でした

 

ブログと自分のこと、感傷的な話(ポエム)

誰も得しない感傷的な話

スキ=アラバ=ジブンガタリ

 

ブログについて

愚痴とメモから始めたこれですが

たまにPVが3桁いくようになったりして、ちょっとだけブログっぽくなった感じが有ります

まだメモの範囲ですが

 

メインの仕事があるので、これからも広告載せる予定もなく、どこまでも独り言だと思います

むかし、小説を書いてた時6桁PV行ったことがあって、その時はクオリティ上げようと必至になってコスパが落ちてしまったので

ブログみたいなのもこのくらいがちょうどいい気がします(2〜4桁)

Qiitaは5桁くらいいくので声を大にして言いたいときはあちらに書いてます

 

このブログは何だと思われるんだろう

ふと思いましたが

ただのエンジニアのよくあるブログでしょうか

意識高い社畜SEの雑感みたいな感じでしょうか

まあ、はてなブログって曖昧なの多いですよね

 

少し心配なのですが、もし万が一、誰かが私の大上段に構えた記事を見て憂鬱な気分になったら謝りたいです 

私は逃避行為のように仕事に取り組んでいるだけです

私生活で二度、非定型鬱に足を突っ込んで傍迷惑な死にたいマンになった私は、ここ数年仕事に打ち込むことで色々精神状態を保ってきました

普通逆ですね

 

もちろん仕事に対してきちんとしたモチベーションはあるのですが、それ以上に仕事やっていないと発狂するというSAN値がほぼない状態で

「死ぬ気になったら何でもできるだろ」を地で行ってるようなものです

 

起業された気概ある方々とお会いすると、みなさんきちんとしたモチベーションがありキラキラしていて眩しいです

エンジニアの方に目を移しても、皆さん色んな技術に目を輝かせながらワイワイやっていて非常に楽しそうです

 

私にはそういうキラキラはありません 

むしろ灰色のオーラを揺蕩えながら死んだ魚の眼で「キラキラした奴ら倒したいなー」などと考えています

 

どこからもあぶれる

以前お客さんに教えられて性格診断をやったことがあります

たぶんいちばん有名なやつです

MBTI - Wikipedia

 

いろんなテスト形式があるのでサービスによって揺れるんですが

一番多く出るのがISTP、ついでESTP、たまにINTPでした

ISTP型の性格 (“巨匠”) | 16Personalities

ISTP 危険やスリルを求める人 | 辛口性格診断16

ISTPタイプの人間関係 恋愛

ESTP型の性格 (“起業家”) | 16Personalities

ESTP いつも忙しい冒険家 | 辛口性格診断16

ESTPタイプの人間関係 恋愛

INTP型の性格 (“論理学者”) | 16Personalities

 

一見ポジティブに見えますが、ネガティブ部分が

  • 対数が少なくて他人に理解されない
  • 仕事人間で私生活がズタボロ
  • 気難しい

などということで、非常にウケました

まさにその通りです

例えば皆が好みそうなブログとか、書ける気が全くしません

2chですら意見が合わずあぶれます

 

モチベーションエンジン(逆説的に)

モチベーションエンジンについて前々回触れました

 

otihateten.hatenablog.com

 

満足して、モチベーションが尽きたら止まってしまう

そこがゴールだと思ったら、そこで止まってしまう

だからゴールとモチベーションの置き方が重要になる

みたいなことを(サービス開発目線で)書いたのですが

 

裏返すと、止まった人は満足したから止まったわけで

それはとても幸せなことなんだと思います

(厳密に言うと、モチベーションが行動する気力を下回ったということ)

 

たまに、止まらなかった人を見て羨むことがありますが

本当にその人が幸せなのかというと分かりません

そこまでして止まらなかった理由が良いものならともかく、何か良くない強迫観念に突き動かされたのであれば、実は止まった人の方が幸せなのかもしれません

羨ましいと思うのは大抵勘違いです

 

otihateten.hatenablog.com

 

せめて方向はコントロールしたい

実はブログを書いているのもはてブやりまくってるのも、脳内CPUを空けないようにしているからだったりします

脳を休めるとSAN値がピンチです

アニメや漫画でも埋めますが近ごろご無沙汰です

(前期はあんハピ♪無限ループしつつ泣きながら仕事してましたが)

 

止まれないのはしょうがないとしても、せめて方向だけはコントロールできるようになりたいですね

マグロだって泳ぐ方向は決めます

 

 

できれば止まらなかったことで、何か良いことが起きますように

そしていつか止まれますように(合掌)

【IT転職】某イケイケ事業系ベンチャーに近づかなかった理由

toyokeizai.net

 

うおおおおおおおお

みんな大好き某社をどさくさに紛れてディスっても怒られないのは今しかない!w

※エンジニアは皆某社が大好きです、はてブ民なんかも某社が大好きです

 

というわけで、ここ3年位いろいろな会社を訪問した中で

なぜイケイケベンチャーに近づかなかったかの理由です

某社はその中の一つですが、某社だけではないです

(もちろん、私なんぞが戸を叩こうが門前払いだったと思いますが)

 

サービスがほぼ完成されていた

前々回のアレです

 

otihateten.hatenablog.com

 

完成されてしまったプロダクトに係る場合

高い確率で継続開発がメインになるので必ずしも美味しいというわけではないと思います

(やはりプロダクト愛は必要なのか・・・?)

事業における次の一手が想像できない

(やばい、ディスりすぎでは)

最近成功しているITベンチャーのサービスは、勝ちパターンが分かりやすいのと、そもそも構造が複雑じゃないパターンが多いです

(単に「メディア」だったり、食べログみたいな定型パターンだったり、口コミサイトみたいな形だったり)

業界全体で見ると意外と収束しているんです

下手に新しいことをやりすぎると難易度が高くて滅びます

 

そういうサービスの場合、それ以上の機能や価値は蛇足になるリスクがあります

そんな中でスタッフ数がズバーッと増えると、非常に悩ましいフェーズに突入します

人が多い、でもこれ以上は蛇足、ぐぬぬ・・・みたいに

 

こういう事象に対し

非常に上手くやってるのがLINE

リスク選好でゴリ押してるサイバーエージェント

城を構えて色んな所にちょっかい出してるリクルート

理詰め+買収で戦ってるDeNA

というイメージです

 

事業設計と戦略は後からどうにもできないですよね

むしろ人が多いと邪魔です

 

関連の薄い事業にいっぱい手を出していた

「悩ましいフェーズ」に入り、でも金と人はある

という状況では数撃ちゃ当たる戦法になりがちです

これは昨今、ソーシャルゲーム、アプリゲーム業界で非常に起きている現象ですね

一つのゲームでの売上を元に、いろんなプロジェクトを立ち上げるという状態

メガベンチャーなんかも、精度が高いだけで似た感じです

 

問題なのは、何か明確な勝ちパターンがそこにあるわけではない(ことが多い)ということです

「誰か見つけてくれ、成功したら報酬をやるぞ」という懸賞金大作戦なのですが、これは面白さもある反面、非常にきつい作業だと想像できます

チームメンバーすら気軽に選択不可能ですからね、横断的に人を集められるならまだ目はありますが

受託企業で一発当てるのと大差ないのではないでしょうか

 

この懸賞金大作戦では、全滅するパターンもあるので恐ろしいです

 

コア事業の難易度が高いわけではない

(ディスってないですよ)

これは競合が簡単に現れる可能性があります

そうなるともう血みどろの闘いです

 

「競争するな・独占しろ」とはPayPal創業者の言葉ですが、ある程度狭い市場でも独占状態に置けないと安定基盤が築けません

もちろん、だからこその懸賞金大作戦なのでしょうけれど 

 

注意したいのは、一見して人を囲い込めているように見えるパターンで

それは単純に競合がまだ現れていないというだけだったりします

コミュニティというのは堅牢なようで居て、その実簡単に移動します

 

競合についての分析はこの記事がおもしろかったです

クックパッドに見つける創業者の妄執 | みやわきぶろぐ

※私はここまで強い意見を持っているわけではないです。というか御家騒動に関してはよくわかりませんが、ただのベンチャーあるあるですよね。ベンチャーはどの国であろうが常に揉めてます

 

所感:イケイケベンチャーってどうすればいいの?

煮ても焼いてもエンジニアには食いづらいのがイケイケベンチャーだと思っていたのですが

意外と優秀なエンジニアが集まっていたりして、やっぱりベンチャーはキラキラしていたほうが良いのか? とか悩みました

 

良い人材が集まる企業が成功するので、ここは外せない重要なところです 

どれだけ凄い仕組みがあっても、優秀なスタッフにウケなければならず

そういう意味で事業というのはtoCとかtoBの前にtoスタッフなんですよね

 

「このまま一生砂糖水を売り続けたいのか、それとも私と一緒に世界を変えたいのか」という有名な台詞があります

でも、その世界を変える道筋に落とし穴を発見したら、エンジニアとして自分はどうすればいいのか

非常に難しいところです

【就職】プロダクト愛はどこまで必要か(雑感) モチベーションエンジン

今日も仕事終わりの就活面談でしたが

少しモヤッとしてしまいました

 

プロダクト愛はどこまで必要か

会社で作ってるプロダクトに対してエンジニアはどれだけ愛を持ち合わせていなければならないのかという話

何となく答えは出ているのですが、本気で書くと超長文になるので簡単にしておきます

 

そういえば、何だか最近ベンチャーに染まってきていて忘れていましたが

普通の会社の面接には志望動機みたいなのがありますね

当たり前なんですけど、社員を採用する場合「終の場所と思ってくれる」のを前提として採ります(日本だけ?)

十中八九そこから転職することがわかっていてもです(統計的には残るほうが少ない)

そのニュアンスの違いは意外と大きいのかもしれません

 

ベンチャーであってもプロダクトに共感してくれることが重要視されますから、これは会社の規模の差もなさそうです

社長にはその事業を始めるだけのストーリーやきっかけが必要で、それを聞いた読者は自分のストーリーと照らしあわせ、共感・感動し手と手を取り合いグロースを目指さなければなりません

 

私にプロダクト愛はない

私はサービスや設計・仕組みに非常に興味があります

そのため他の人よりサービスの価値も深く理解しているつもりですが

どのプロダクトにも愛はなく、全てに対してクソ使いづらいなこの野郎!と日々思っています(※道具を使うセンスが無い

 

以前女子高生向けサービスに携わっていました

チームはおっさんだらけでしたが

死に物狂いで良いものにしようという熱量があり非常に良いチームでした

しかしそこにプロダクト愛はさほどなかったと思います

ただユーザーの声は聞いていたので問題はありませんでした

女子高生喜ばすとかオッサン冥利につきる

 

愛する?愛さない?わかんなーい

とりあえず分かることは

「プロダクト愛が重要だと思う人が結構多い」

ということです

 

参考

otihateten.hatenablog.com

 

それで、プロダクトに満足したら成長は止まると信じています

 

参考

otihateten.hatenablog.com

 

だからなんだという話ですが

難しいですね

 

モチベーションエンジンの法則

いつかまとめようかと思っていますが

面白い法則を紹介します

オリジナルです!(いや、どっかで既に語られてるはず)

 

人はモチベーションがないと動かない

人はモチベーションが満たされると動かなくなる

 

例えば、テーブルの上のリモコンを取るのが億劫な時がありますよね

距離で言えば1メートル、時間にして5秒くらいです

でも、会社へは30km以上を1時間移動して出勤しますし

海外旅行へはもっと長い距離を長い時間かけてでかけます

 

つまり、人間は行動するだけのモチベーションが無いとリモコンも取りませんが

モチベーションがあると凄い行動だってできます

 

でも、例えば東京駅がゴールだったら、その次の駅までは行きません

めちゃくちゃ当たり前なんですけど、モチベーションが満たされたからです

 

何が言いたいかというと、ゴールに到達したらモチベーションエンジンは止まるんです

ゴールに到達してはいけません

「死ぬまで絵を描いていたい絵描き」や「いくら稼いでも満たされない富豪」のように、ぶっ壊れないと遠くへは行けません

 

私はぶっ壊れていないので、色々なことが苦手です(三日坊主)

なので頑張ってぶっ壊れようと日々努力しています(変態)

 

外資企業でも受けてみようかな・・・

エンジニアの転職失敗パターン、傾向と対策

さきほど、若者やエンジニアの転職率って上がってるんだろうなーと思って統計を漁っていたところ

まったく変わっていなくてショックだったのでこっち書きます

 

前回の続きですが、所感レベルなので「まあそんなこともあるかな」程度でお願いします

(ていうか似た記事いっぱいありますよねw)

 

 

まえがき

 

「失敗」って書いちゃいましたがどっからどこまでが失敗なんでしょうね

私は一旦それひょっとして悪手かも?レベルで考えます

人それぞれですよね

 

上司嫌って転職 → 超フラット中小企業

 

ちょいちょい見ます

上司なんて要らない! でフラット中小に行くパターン

 

転職先の特徴

  • 経営陣レベルで上下関係嫌い(or苦手or悪と思ってる)
  • 上下関係嫌いな人が集まってる

 

最近こういう会社多いですが

単純に上司が居ないので、上司がやる仕事が抜けてるパターンが多いです

問題点としてはこんな感じです

 

  • 業務効率化ができていない → 給料が安くなる、戦略がない
  • 業務の役割分担が抜ける → 仕事が漏れて品質が落ちたり、スケジュールが合わない
  • 負荷分散機能がない → 局所的に激務が発生する

 

もちろんこれらを回避出来てる組織もありますが

特に急ごしらえで50人超えてしまったフラット組織では、意外とこんなことが起きていたりする印象です

皆から頼られれてるシニアが改善してくれるといいんですが、そういう人は基本出て行ってしまうので一向に解決しません(役職手当とかないですし)

 

さらに悲劇的なことに、転職した人は元々上司不要論者と化しています

なので失敗したことにも、上司の必要なことにも気づくことができず、やり場のない怒りを吐露しながら仕事をしてる印象です(主に経営者に矛先が向かう)

その上フラットは居心地がいいので脱出も結構難しいです

 

もう一段階ヤバイ状況としては、経営者が人件費を抑えるため&社員を制御しやすくするためにフラット組織にしているパターンですが

こういうのは早めに気づいて、対策を練りたいですね

 

思いつく対策(事前):尊敬できる上司がいる会社も探してみる

思いつく対策(事後):不満が大きいなら転職するか検討(フラット組織を後から改善するのは相当きつい)

 

ブラック中小 → エンジニアを大事にする受託企業

経営者が元々エンジニアで

私達の会社はエンジニアを大事にします!

そういう会社に行っちゃう人も見たことがあります

別に会社自体は悪くないんですが、袋小路だったりするので注意が必要です

 

転職先の特徴

一見いいんですが

「エンジニアを大事にします」が先行し過ぎるとこういう問題を抱えがちです

  • PM層が弱い、あるいは経営者がPM層だったとして、スケールに限界がある
  • エンジニアが強すぎる → 誰もPMになりたがらない
  • 会社がエンジニア向けに特化 → 誰もPMになりたがらない
  • PM層が弱い → 仕事がエンジニア層に特化し、単価が上がりにくい
  • エンジニアが強くPM層が弱い → QCDバランスが崩れ品質過剰になりがち、見積もりがきつくなりがち

あと更に悪いパターンとしては

単に若く安い労働力を増やし会社の規模を大きくしたいが育成はしたくないみたいな会社もあるので注意が必要です

 

思いつく対策(事前):会社のプラスαを観察する。エンジニア以外を気にする

思いつく対策(事後):わかりません

 

受託会社でくすぶる → 有名サービスのイケイケベンチャー

上場後くらいのイケイケベンチャーってキラキラしてますよね

受託会社で「もっとプロダクトに関わりたいなぁ」と思って、有名なベンチャーに行くパターンも多いと思います

ですがここにも罠があります

 

転職先の特徴

  • 30人~200人くらい
  • 今まさに有名
  • 輝いてるエンジニアとかが居る
  • 給料もそこそこ

一見いいんですが

上場後くらいのキラキラベンチャーの仕事は継続開発・保守みたいなことが多くなります

考えてみたら当たり前なんですけど、入ってから面食らうはずです

  • 重箱の隅を突くような継続開発
  • バグ取り
  • キャンペーンなどでイレギュラーな事をする際の実装
  • ひたすらABテスト

 いいんだけど、こんなはずじゃなかった、という気持ちと

新規開発に追われなく開発力の維持への焦りと

「あの案件に関わっている」という居心地よさで雁字搦めになることうけあいです

 

「10年前に流行ったけど今は微妙なサービスに10年関わってた人」をイメージすると良いかもしれません

 

思いつく対策(事前):プロダクトに伸びしろがあるのか。仕事内容の確認

思いつく対策(事後):そのサービスと心中しても本望なくらい熱量あるか確認

 

受託会社 → 特徴ある受託会社

受託会社で労働時間や賃金の問題を抱えて、他の事業会社に移ろうとする時

うっかり事業会社だと思って受託会社に入ってしまうパターン

事業会社のほうが目立つので意外と起きます

 

また、「事業や特徴があるなら受託の問題も解消できてるだろう」と思って入ってみるものの、そうでもなかったというパターンもあります

 

受託会社は何かと難しいです

  

otihateten.hatenablog.com

 

一部に強みを持つこともいいんですが

強みが偏ってしまうと、その強みが効かなくなった時に苦しくなります

下手に規模を拡大してるとゲームオーバーです

(自分が入社する時点で規模大きくしている可能性大なんですよね)

 

思いつく対策(事前):規模拡大しすぎてないか、いつまで戦えるか、その強みを生み出した人たちは残っているか確認

思いつく対策(事後):継続して強みを持ち続けられるように努力。会社を立て直すのか、逃げるのか、考えておく

 

転職が高確率で失敗する原因

  • 一要素しかみてない
  • その事業形態に疎い
  • 事業形態に興味がない

時間に迫られてるわけでなければじっくり観察したいところです

最近は面接の前に「面談」というものができるようになってきたので

積極的に情報収集しましょう

 

あとは転職しまくってる人や、フリーランスに聞きましょう

餅は餅屋です

 

転職が失敗しても怖くなくなる方法

 

世知辛いですね

でもこれが若干許されてるエンジニアは有利だと思います

他の業界の人は大変ですね

 

おわりに

転職について統計を読んでたら

人生で1~3回転職するのが一般的みたいです

できれば失敗したくないですね

 

今度、IT業界の次の10年と転職について書きたいんですが

ちょっと重くなりそうです

 

 

全く関係ないですが、Qiita書いてたんですがブログの20倍は時間がかかりました

どっちも1円にもならないんですが何やってんでしょうw

いい加減アプリ作らないとなぁ

qiita.com

技術者の性格とキャリアのパターン

こういう方がいらっしゃいまして

 

furoshiki.hatenadiary.jp

 

これは一つの例ですが、そういえばエンジニアの転職パターンって性格依存だなというのを以前考えたことがあるので、さくっと書いてみます

 

大企業→現場志向の高い会社

このケースは昔からかなり見ます

例えばソニー富士通に居たけど、別の中小に移るとか、そういうやつです

(日立とかで聞かないのはグループ内で完結するから?)

 

モチベーションとしては「このままでいいのかという不安」です

変化の遅い大企業にいて、しかも人を回したり技術特化してしまうと、人材として汎用性が失われることに恐怖するらしいです

そのトリガーとなるのがネットから流れてくる情報だったりします

 

ここでおもしろいのが、彼らは攻めているようで実は守っているということです

別に悪いことではなく、よくよく分析していたあとで、攻守のバランスを取ろうとする方が多いです

 

この転職の特徴をいくつか上げると

・大体アラサー~30代中盤

・中小には行く、でもガチのベンチャーにはあまり行かない

・行った後で中小の待遇の悪さに愕然とする

 

とはいえITで言えば、最近はちょっと景気が良いので(エンジニアが不足してる)

こういうキャリア変えにはちょうど良い気もしますよね

 

大切なもの:定年までの安定と、安定したやりがい(RPGとか好きそう)

 

受託中小→大企業(特に事業系)

これもよく見ます

クライアントの言うことを聞くだけの仕事が嫌で転職先を探したら大企業しか残らないパターン

 

モチベーションは「待遇改善」「上流に行きたい」「もっと優秀な人と働きたい」

彼らは単純に現状が不満で、攻めていたがその成果がうまく出てこなく疲弊していることが多いと思います

 

特徴は

・20代後半~30代中盤

・転職後、大企業のスピードの遅さに引く

・何かSEっぽくなったり、成果出なかったり、スペシャルな同僚が居すぎて悩む

・でも待遇は良いし話が分かる同僚も居るので抜け出せなくなる

 

このパターンはあまり情報発信されないケースが多いと思います

その後どうなるんですかね?

 

大切なもの:頑張りに対するリターン(ソシャゲとかにはまりそう)

 

大企業→ガチベンチャー

出世した後「よしいっちょやってやる!」とドロップアウトする方

 

モチベーションは「何か行ける気がした」「誰かに触発された」

危機察知能力というか、温度感は一番上のケースの方より落ちるので

大抵失敗します

大企業とガチのベンチャーではタスクがあまりに違い過ぎます

 

ただ成功される方も大勢居て

・組織立ち上げから自力でやったことがある

・同僚と一緒にドロップアウトした(仲間がいる)

・コネが既にある

 

こういう方は持ち前の優秀さと強かさで、そこそこの企業に成長するイメージです

でもそこそこで、やがて元の会社の傘下に入ったりしますよね

まるで組織的フリーランスです

 

大切なもの:やったるで精神(格ゲーとか好きそう)

 

 

 

まだまだありそうですがここまでに。

(無知蒙昧パターンとかあるんですけど、色んな人をディスるだけなのでやめておきます)

 

ところで、ガチベンチャーに行く人やフリーランスになる人はやっぱりどっかちょっとおかしいですね

たぶん私もおかしいのでしょう

 

追記:

意外と(?)反応もらえたので、無知蒙昧パターンをあとで書いてみますw

技術者の転職失敗パターンみたいな

 

おっさんの解説>100万円フリーランス

前の記事の続きは絶賛ドハマり中

説明が難しいです(ヽ´ω`)

 

harv-tech.hatenablog.com

 

こちらについて、ブコメでやんや言われてますが、その解説をします

 

リーマンショック

フリーランスが一番恐れるべきは唐突な不況です

どのくらいヤバイかというとこのくらいです

派遣の現状 | 一般社団法人日本人材派遣協会

(真ん中らへんの図)

 

市場規模が3~4割程度減ってるので

適当に単価が2割安くなって、人が2割居なくなる程度×数年ですね

 

これリーマン直前がバブってるだけじゃね?という風にも見えますが

その直前でそれほど人が溢れたということなので、そう簡単にも断じられません

 

でもその程度と言えばその程度です

おそらくこのブログ主の方は相当優秀な方なので生き残ると思います

とは言え愚鈍な我々は額面通りに受け取ると死ぬかもしれないということを肝に銘じなければなりません

 

その前に、何でリーマンショックの話題が出てるのか

経済危機が起きると

社員を守るためにフリーや派遣はバンバン切られます

非正規雇用はそのためのバッファです

 

その時「でもこの人が居ないと回らない!当分は絶対切れない!」という人はおそらく残るでしょう

密結合なマネージャークラスがリファクタできないのと同じです

 

もしくは雇用主以上友達未満な関係になれれば、 他の誰かと自分のどっちかを切らなきゃいけないとなったとき、残してくれるでしょう

(もちろん、逆に会社が困ったときは助けてくれることを期待しています。情けは人のためならずみたいな)

 

そういうポジションになるには持ち帰りだと難しいというだけの話だと思います

 

経済危機の頻度

ちなみに、経済的にヤバイ出来事が確率的にどのくらいあるかというと

 

1992年前後 日本のバブル崩壊

1997年辺り 東アジア通貨危機

2000年辺り ITバブル崩壊

2008年辺り リーマンショック

 

このくらいです。大体8年周期・・・( ゚д゚)ハッ! 

 

経済危機のリスク

じゃあ現時点でどのくらい世界に経済的リスクがあるのかといえば

・イギリスのBrexit

ギリシャのGrexit

・EU全般(フランス、ドイツ)

中国バブルの崩壊

・トランプが大統領になり、以下予測不可能

・原油安と中東とロシア

・円高

 

こんなもんでしょうか? 割りとリスクだらけですし、見えてないのがもっとありそうです(bitcoinとかああいうのって盛り上がりすぎるとリスクになりそうですよね)

最近は明らかに世界レベルでバブってますね(そんな気がしませんが)

 

非常駐とリモートワークの違い

契約上どうなってるのかわかりませんが

ITフリーランスの特権中の特権みたいなところが、時間制で働けるというところだと思います

自分がミスしようが、大きな仕様変更が入ろうが、バイトと同じで働いた時間に対して報酬が支払われます

超イージーモードです

何せプロジェクトは予想外のことばかりですから

時間制というのを保ったまま、非常駐でやるのが一般的にリモートです(よね?)

 

準委任契約持ち帰りや、請負になるとそれができなくなります

「何か見積もりミスって1.2倍かかりましたー」ではお金をくれません

最近それがあって辛かったです

(準委任の場合はお金くれていいはずなんですが、準委任と請負の線引って何か曖昧にされること多いですよね)

2割ってすごい差ですよ?

ちなみに見積もりというのはヘタすると1.6倍とか違ってきます

 

逆に多めに見積もって余裕のスケジューリングをすることも可能でしょうけど

それはそれでお金は得るんですが、スピードのみ追い求めるようになりがちになり技術的に伸びづらくなるので

中々自分の中でバランスを保つことが難しいのではないでしょうか

(自立自制。ここらへんの話はフリーWebデザイナーの悩み関連を調べると参考になります)

 

 

コミュニケーションと常駐の利点

これは敢えて言うほどじゃないと思いますが

情報交換、コネ作り、社会性を保つことでのストレス解消

なんかもありますし、特に最初のうちは要件定義からテスト、リリースまでというフローパターンを学習する機会になるので想像以上に重要だったりします

 

繰り返しますがこの方の場合は、優秀そうなのでどうかわかりませんが

完全持ち帰りやリモートでできるプロジェクト規模というのは小さくなる印象です

iOS,Android,デザインそれぞれ1人で3ヶ月10人月のように

 

新規開発30人月とか、それ以上のサービスに関わらないと技術が中々伸びませんし

そのくらいの規模となるとコミュニケーションコストがどんどん上がって「常駐じゃないとやってられない」くらいになると思います

 

そういう点でも心配されてる方は多そうですね

 

フリーランスなのに常駐なんて意味ない云々

IT白書2016でフリーランスについて触れられています

http://www.ipa.go.jp/files/000052198.pdf

74ページから

 

以下引用

 

契約社数

1社 33.2% (おそらく常駐)

2社 12.7% (おそらく常駐+非常駐 と、非常駐×2)

3社 34.5% (おそらく非常駐)

わからない 19.7% (なんだこいつ)

 

フリーランスは、IT企業IT技術者と比較して、大都市圏以外に住んでいる割合が高かった。

 

フリーランスになった目的や理由(実現できてない人も合算)

自己のライフプランに合わせるため  56.1%

収入を増やすため 43.1%

技術力・実績を活かす仕事に就くため 33.3%

職場環境・人間関係を変えるため 29.9%

介護のため 6.8%

育児のため 4.9%

 

と、いろいろなのですよ

 

付け加えると、セキュリティ的に非常駐はできない会社もあるので、選択肢を広めるのであればどっちもできるのがベストかなと思います

 

 

ちなみに月100万という数字は、ぼちぼち高いが・・・

この方がiOS+デザイナーで売ってるので、高くなってると思います

私もiOSエンジニアですが、アプリは今高いです

ニアショア機構というところが出してる資料を見たのですが、アプリより高いのはグロースハックエンジニアとかそのくらいです

エンジニア単価情報 | ニアショア機構

 

Webエンジニアはそれより2割は落ちますし、Webデザイナーだともっと落ちます

 

ちなみに私は上半期、中央値が月115万円でしたが

常駐+非常駐で、労働時間が220時間(のつもりが260時間位に・・・)でした

お察しください(ヽ´ω`) 

 

あと前回の記事の続きて書こうと思ってますが

結局雇い主の気まぐれで報酬なんて上下するので、数年のアベレージで見たいですよね

(私もたぶん今年あと1回は現場を変えそう)

 

先ほどのIT人材白書に年収も書いてるので見てみるといいです

81ページ

39歳以下で1000万超えは8.8%(なお40代、50代と下がっていく模様)

 

以上おっさんからでした