2年ぶりくらいにエージェントにお願いして仕事を探したんですが、結構業界の様子が変わっていたと思うので、ここらへんで再度環境認識をまとめておきたいと思います。
それにしていもiOS開発業界は狭いですね、2000人も居ないのでは?正味1000人以下。
SwiftUIは2023年から来る
ただしゆっくり来ると思います。
私の観測では「使い物になる」がiOS15,iOS16あたりからだという認識なんですが、最低バージョンにすることが求められるので。
3バージョン保証の場合
2022年末 iOS16, 15, 14
2023年末 iOS17, 16, 15
2024年末 iOS18, 17, 16
となり、「まあ2023年末くらいに一般化かな?」という温度感でしょうね。
ただベンチャーの新規開発なんかでは2023年あたりにかなり入ってくる印象が強いです。SwiftUI経験エンジニアは依然少ないので、安定を取るか将来性を取るかでまあ60%ってところでしょうけれど。
あと長期プロジェクトでも、2023年末を見越してリプレースが入ってくるところが出てくると思います。
ただ、大きいところでは4バージョン保証とか5バージョン保証というところもありますし、リプレースしてるような余裕は無いというケースも多いでしょうから、リプレースは2025年くらいまでかかるんだと思います。
Combineは必須になっていく
CombineはSwiftUIとセットになっていくと思います。
最初はこいつ要らない子になるのでは?と思ってたんですけど、SwiftUIと親和性高いならしょうがないですね。
RxSwiftからCombineへの移行案件が起こる
これそこそこヘビーで、しかもできる人材少ないので厄介だと思います。
そういう案件って要求レベルが高いんですよね。
タイミングとしては上記と同じです。RxSwiftを取り入れている案件は先進的ではありますが、最低バージョンからは逃れられないのでタイミングはおなじになると思います。
これ、下手するとモダンな設計をしようとしたのに置いていかれてレガシーになるみたいなことも有り得そうですね。
Combine化によってRxSwiftエンジニアとノーマルエンジニアが合流する
あまり考えたくないですが良いことは起きないでしょう。
パラダイムが違うんですから。
Flutterは増えるが一定数は超えない
Flutterを採用するのは
- 新しいもの好き
- 両OS必要で、ディティールへのこだわりは薄い
- IoTや動画編集、OS特有の処理など重い処理が走らない
- 金がない
あたりで、ポジションとしてはReactNativeなんですよね、ReactNativeが復活するくらいのイメージでいいと思っています。あれがイケイケの時って今のFlutterみたいな感じ有りましたしね。どこでしたっけ、昔DeNAだったかどこかがReactNative習得必須にしてたと思います(間違ってたらすいません)
TCAは来ると思う
新しい技術の採用というのは、壮大な暇つぶしでも有り工数確保でも有り自尊心の拠り所でも有り。
とにかく新しい何かを常に追い求めるこの業界ですが、iOSについてはVIPER,Combine,SwiftUIあたりの次のポジションが今ないんですよね、それでTCAはSwiftUI導入したらこれ入れるよねみたいなやつです。
んでRxやVIPERほどのヤバみは感じられないのでMVVMくらいには流行ると思います。
しらんけど。
BDD(Quick)も来ると思う
その流れで言えばQuickというライブラリも多分使われることが多くなると思います。
本当はBDDなんでしょうけど、BDDやってます!(実際はQuick使ってるだけ)みたいなケース増えると思います、観測範囲で言えば大体今で採用率5〜10%くらい。
個人的にはTDD嫌いですけどBDDはすんなり入ってくるので改善したと思って喜んでいます、まだやってませんけど。
フリーランス減るのでは?
インボイス制度が始まります。
人手不足に拍車がかかる。
全体的に工数が足りなくなる
明らかにアプリ開発が難化していってます。
おまけにエンジニア自身もやること増やしてる状態です。
フリーランスは向こう5年は食いっぱぐれることはないでしょう。ただストレスは溜まりそう。全然進まなくて。
おわりに
相変わらず技術的なようでいて全然そうでもない話でした。
それにしても2022年にもなって何でこんなカオスなんだろ。
あと最近Androidの方面から声が聞こえてこないので気になる。ここ1,2年iPad案件とかiPhoneのみ案件多かったので。