IT業界で気づいたことをこっそり書くブログ

くすぶってるアプリエンジニアが、日々気づいたことを適当に綴っていきます(受託→ベンチャー→フリー→大企業→ベンチャー→起業)

おっさんの解説>100万円フリーランス

前の記事の続きは絶賛ドハマり中

説明が難しいです(ヽ´ω`)

 

harv-tech.hatenablog.com

 

こちらについて、ブコメでやんや言われてますが、その解説をします

 

リーマンショック

フリーランスが一番恐れるべきは唐突な不況です

どのくらいヤバイかというとこのくらいです

派遣の現状 | 一般社団法人日本人材派遣協会

(真ん中らへんの図)

 

市場規模が3~4割程度減ってるので

適当に単価が2割安くなって、人が2割居なくなる程度×数年ですね

 

これリーマン直前がバブってるだけじゃね?という風にも見えますが

その直前でそれほど人が溢れたということなので、そう簡単にも断じられません

 

でもその程度と言えばその程度です

おそらくこのブログ主の方は相当優秀な方なので生き残ると思います

とは言え愚鈍な我々は額面通りに受け取ると死ぬかもしれないということを肝に銘じなければなりません

 

その前に、何でリーマンショックの話題が出てるのか

経済危機が起きると

社員を守るためにフリーや派遣はバンバン切られます

非正規雇用はそのためのバッファです

 

その時「でもこの人が居ないと回らない!当分は絶対切れない!」という人はおそらく残るでしょう

密結合なマネージャークラスがリファクタできないのと同じです

 

もしくは雇用主以上友達未満な関係になれれば、 他の誰かと自分のどっちかを切らなきゃいけないとなったとき、残してくれるでしょう

(もちろん、逆に会社が困ったときは助けてくれることを期待しています。情けは人のためならずみたいな)

 

そういうポジションになるには持ち帰りだと難しいというだけの話だと思います

 

経済危機の頻度

ちなみに、経済的にヤバイ出来事が確率的にどのくらいあるかというと

 

1992年前後 日本のバブル崩壊

1997年辺り 東アジア通貨危機

2000年辺り ITバブル崩壊

2008年辺り リーマンショック

 

このくらいです。大体8年周期・・・( ゚д゚)ハッ! 

 

経済危機のリスク

じゃあ現時点でどのくらい世界に経済的リスクがあるのかといえば

・イギリスのBrexit

ギリシャのGrexit

・EU全般(フランス、ドイツ)

中国バブルの崩壊

・トランプが大統領になり、以下予測不可能

・原油安と中東とロシア

・円高

 

こんなもんでしょうか? 割りとリスクだらけですし、見えてないのがもっとありそうです(bitcoinとかああいうのって盛り上がりすぎるとリスクになりそうですよね)

最近は明らかに世界レベルでバブってますね(そんな気がしませんが)

 

非常駐とリモートワークの違い

契約上どうなってるのかわかりませんが

ITフリーランスの特権中の特権みたいなところが、時間制で働けるというところだと思います

自分がミスしようが、大きな仕様変更が入ろうが、バイトと同じで働いた時間に対して報酬が支払われます

超イージーモードです

何せプロジェクトは予想外のことばかりですから

時間制というのを保ったまま、非常駐でやるのが一般的にリモートです(よね?)

 

準委任契約持ち帰りや、請負になるとそれができなくなります

「何か見積もりミスって1.2倍かかりましたー」ではお金をくれません

最近それがあって辛かったです

(準委任の場合はお金くれていいはずなんですが、準委任と請負の線引って何か曖昧にされること多いですよね)

2割ってすごい差ですよ?

ちなみに見積もりというのはヘタすると1.6倍とか違ってきます

 

逆に多めに見積もって余裕のスケジューリングをすることも可能でしょうけど

それはそれでお金は得るんですが、スピードのみ追い求めるようになりがちになり技術的に伸びづらくなるので

中々自分の中でバランスを保つことが難しいのではないでしょうか

(自立自制。ここらへんの話はフリーWebデザイナーの悩み関連を調べると参考になります)

 

 

コミュニケーションと常駐の利点

これは敢えて言うほどじゃないと思いますが

情報交換、コネ作り、社会性を保つことでのストレス解消

なんかもありますし、特に最初のうちは要件定義からテスト、リリースまでというフローパターンを学習する機会になるので想像以上に重要だったりします

 

繰り返しますがこの方の場合は、優秀そうなのでどうかわかりませんが

完全持ち帰りやリモートでできるプロジェクト規模というのは小さくなる印象です

iOS,Android,デザインそれぞれ1人で3ヶ月10人月のように

 

新規開発30人月とか、それ以上のサービスに関わらないと技術が中々伸びませんし

そのくらいの規模となるとコミュニケーションコストがどんどん上がって「常駐じゃないとやってられない」くらいになると思います

 

そういう点でも心配されてる方は多そうですね

 

フリーランスなのに常駐なんて意味ない云々

IT白書2016でフリーランスについて触れられています

http://www.ipa.go.jp/files/000052198.pdf

74ページから

 

以下引用

 

契約社数

1社 33.2% (おそらく常駐)

2社 12.7% (おそらく常駐+非常駐 と、非常駐×2)

3社 34.5% (おそらく非常駐)

わからない 19.7% (なんだこいつ)

 

フリーランスは、IT企業IT技術者と比較して、大都市圏以外に住んでいる割合が高かった。

 

フリーランスになった目的や理由(実現できてない人も合算)

自己のライフプランに合わせるため  56.1%

収入を増やすため 43.1%

技術力・実績を活かす仕事に就くため 33.3%

職場環境・人間関係を変えるため 29.9%

介護のため 6.8%

育児のため 4.9%

 

と、いろいろなのですよ

 

付け加えると、セキュリティ的に非常駐はできない会社もあるので、選択肢を広めるのであればどっちもできるのがベストかなと思います

 

 

ちなみに月100万という数字は、ぼちぼち高いが・・・

この方がiOS+デザイナーで売ってるので、高くなってると思います

私もiOSエンジニアですが、アプリは今高いです

ニアショア機構というところが出してる資料を見たのですが、アプリより高いのはグロースハックエンジニアとかそのくらいです

エンジニア単価情報 | ニアショア機構

 

Webエンジニアはそれより2割は落ちますし、Webデザイナーだともっと落ちます

 

ちなみに私は上半期、中央値が月115万円でしたが

常駐+非常駐で、労働時間が220時間(のつもりが260時間位に・・・)でした

お察しください(ヽ´ω`) 

 

あと前回の記事の続きて書こうと思ってますが

結局雇い主の気まぐれで報酬なんて上下するので、数年のアベレージで見たいですよね

(私もたぶん今年あと1回は現場を変えそう)

 

先ほどのIT人材白書に年収も書いてるので見てみるといいです

81ページ

39歳以下で1000万超えは8.8%(なお40代、50代と下がっていく模様)

 

以上おっさんからでした