IT業界で気づいたことをこっそり書くブログ

くすぶってるアプリエンジニアが、日々気づいたことを適当に綴っていきます(受託→ベンチャー→フリー→大企業→ベンチャー→起業)

【IT転職】某イケイケ事業系ベンチャーに近づかなかった理由

toyokeizai.net

 

うおおおおおおおお

みんな大好き某社をどさくさに紛れてディスっても怒られないのは今しかない!w

※エンジニアは皆某社が大好きです、はてブ民なんかも某社が大好きです

 

というわけで、ここ3年位いろいろな会社を訪問した中で

なぜイケイケベンチャーに近づかなかったかの理由です

某社はその中の一つですが、某社だけではないです

(もちろん、私なんぞが戸を叩こうが門前払いだったと思いますが)

 

サービスがほぼ完成されていた

前々回のアレです

 

otihateten.hatenablog.com

 

完成されてしまったプロダクトに係る場合

高い確率で継続開発がメインになるので必ずしも美味しいというわけではないと思います

(やはりプロダクト愛は必要なのか・・・?)

事業における次の一手が想像できない

(やばい、ディスりすぎでは)

最近成功しているITベンチャーのサービスは、勝ちパターンが分かりやすいのと、そもそも構造が複雑じゃないパターンが多いです

(単に「メディア」だったり、食べログみたいな定型パターンだったり、口コミサイトみたいな形だったり)

業界全体で見ると意外と収束しているんです

下手に新しいことをやりすぎると難易度が高くて滅びます

 

そういうサービスの場合、それ以上の機能や価値は蛇足になるリスクがあります

そんな中でスタッフ数がズバーッと増えると、非常に悩ましいフェーズに突入します

人が多い、でもこれ以上は蛇足、ぐぬぬ・・・みたいに

 

こういう事象に対し

非常に上手くやってるのがLINE

リスク選好でゴリ押してるサイバーエージェント

城を構えて色んな所にちょっかい出してるリクルート

理詰め+買収で戦ってるDeNA

というイメージです

 

事業設計と戦略は後からどうにもできないですよね

むしろ人が多いと邪魔です

 

関連の薄い事業にいっぱい手を出していた

「悩ましいフェーズ」に入り、でも金と人はある

という状況では数撃ちゃ当たる戦法になりがちです

これは昨今、ソーシャルゲーム、アプリゲーム業界で非常に起きている現象ですね

一つのゲームでの売上を元に、いろんなプロジェクトを立ち上げるという状態

メガベンチャーなんかも、精度が高いだけで似た感じです

 

問題なのは、何か明確な勝ちパターンがそこにあるわけではない(ことが多い)ということです

「誰か見つけてくれ、成功したら報酬をやるぞ」という懸賞金大作戦なのですが、これは面白さもある反面、非常にきつい作業だと想像できます

チームメンバーすら気軽に選択不可能ですからね、横断的に人を集められるならまだ目はありますが

受託企業で一発当てるのと大差ないのではないでしょうか

 

この懸賞金大作戦では、全滅するパターンもあるので恐ろしいです

 

コア事業の難易度が高いわけではない

(ディスってないですよ)

これは競合が簡単に現れる可能性があります

そうなるともう血みどろの闘いです

 

「競争するな・独占しろ」とはPayPal創業者の言葉ですが、ある程度狭い市場でも独占状態に置けないと安定基盤が築けません

もちろん、だからこその懸賞金大作戦なのでしょうけれど 

 

注意したいのは、一見して人を囲い込めているように見えるパターンで

それは単純に競合がまだ現れていないというだけだったりします

コミュニティというのは堅牢なようで居て、その実簡単に移動します

 

競合についての分析はこの記事がおもしろかったです

クックパッドに見つける創業者の妄執 | みやわきぶろぐ

※私はここまで強い意見を持っているわけではないです。というか御家騒動に関してはよくわかりませんが、ただのベンチャーあるあるですよね。ベンチャーはどの国であろうが常に揉めてます

 

所感:イケイケベンチャーってどうすればいいの?

煮ても焼いてもエンジニアには食いづらいのがイケイケベンチャーだと思っていたのですが

意外と優秀なエンジニアが集まっていたりして、やっぱりベンチャーはキラキラしていたほうが良いのか? とか悩みました

 

良い人材が集まる企業が成功するので、ここは外せない重要なところです 

どれだけ凄い仕組みがあっても、優秀なスタッフにウケなければならず

そういう意味で事業というのはtoCとかtoBの前にtoスタッフなんですよね

 

「このまま一生砂糖水を売り続けたいのか、それとも私と一緒に世界を変えたいのか」という有名な台詞があります

でも、その世界を変える道筋に落とし穴を発見したら、エンジニアとして自分はどうすればいいのか

非常に難しいところです

【就職】プロダクト愛はどこまで必要か(雑感) モチベーションエンジン

今日も仕事終わりの就活面談でしたが

少しモヤッとしてしまいました

 

プロダクト愛はどこまで必要か

会社で作ってるプロダクトに対してエンジニアはどれだけ愛を持ち合わせていなければならないのかという話

何となく答えは出ているのですが、本気で書くと超長文になるので簡単にしておきます

 

そういえば、何だか最近ベンチャーに染まってきていて忘れていましたが

普通の会社の面接には志望動機みたいなのがありますね

当たり前なんですけど、社員を採用する場合「終の場所と思ってくれる」のを前提として採ります(日本だけ?)

十中八九そこから転職することがわかっていてもです(統計的には残るほうが少ない)

そのニュアンスの違いは意外と大きいのかもしれません

 

ベンチャーであってもプロダクトに共感してくれることが重要視されますから、これは会社の規模の差もなさそうです

社長にはその事業を始めるだけのストーリーやきっかけが必要で、それを聞いた読者は自分のストーリーと照らしあわせ、共感・感動し手と手を取り合いグロースを目指さなければなりません

 

私にプロダクト愛はない

私はサービスや設計・仕組みに非常に興味があります

そのため他の人よりサービスの価値も深く理解しているつもりですが

どのプロダクトにも愛はなく、全てに対してクソ使いづらいなこの野郎!と日々思っています(※道具を使うセンスが無い

 

以前女子高生向けサービスに携わっていました

チームはおっさんだらけでしたが

死に物狂いで良いものにしようという熱量があり非常に良いチームでした

しかしそこにプロダクト愛はさほどなかったと思います

ただユーザーの声は聞いていたので問題はありませんでした

女子高生喜ばすとかオッサン冥利につきる

 

愛する?愛さない?わかんなーい

とりあえず分かることは

「プロダクト愛が重要だと思う人が結構多い」

ということです

 

参考

otihateten.hatenablog.com

 

それで、プロダクトに満足したら成長は止まると信じています

 

参考

otihateten.hatenablog.com

 

だからなんだという話ですが

難しいですね

 

モチベーションエンジンの法則

いつかまとめようかと思っていますが

面白い法則を紹介します

オリジナルです!(いや、どっかで既に語られてるはず)

 

人はモチベーションがないと動かない

人はモチベーションが満たされると動かなくなる

 

例えば、テーブルの上のリモコンを取るのが億劫な時がありますよね

距離で言えば1メートル、時間にして5秒くらいです

でも、会社へは30km以上を1時間移動して出勤しますし

海外旅行へはもっと長い距離を長い時間かけてでかけます

 

つまり、人間は行動するだけのモチベーションが無いとリモコンも取りませんが

モチベーションがあると凄い行動だってできます

 

でも、例えば東京駅がゴールだったら、その次の駅までは行きません

めちゃくちゃ当たり前なんですけど、モチベーションが満たされたからです

 

何が言いたいかというと、ゴールに到達したらモチベーションエンジンは止まるんです

ゴールに到達してはいけません

「死ぬまで絵を描いていたい絵描き」や「いくら稼いでも満たされない富豪」のように、ぶっ壊れないと遠くへは行けません

 

私はぶっ壊れていないので、色々なことが苦手です(三日坊主)

なので頑張ってぶっ壊れようと日々努力しています(変態)

 

外資企業でも受けてみようかな・・・

エンジニアの転職失敗パターン、傾向と対策

さきほど、若者やエンジニアの転職率って上がってるんだろうなーと思って統計を漁っていたところ

まったく変わっていなくてショックだったのでこっち書きます

 

前回の続きですが、所感レベルなので「まあそんなこともあるかな」程度でお願いします

(ていうか似た記事いっぱいありますよねw)

 

 

まえがき

 

「失敗」って書いちゃいましたがどっからどこまでが失敗なんでしょうね

私は一旦それひょっとして悪手かも?レベルで考えます

人それぞれですよね

 

上司嫌って転職 → 超フラット中小企業

 

ちょいちょい見ます

上司なんて要らない! でフラット中小に行くパターン

 

転職先の特徴

  • 経営陣レベルで上下関係嫌い(or苦手or悪と思ってる)
  • 上下関係嫌いな人が集まってる

 

最近こういう会社多いですが

単純に上司が居ないので、上司がやる仕事が抜けてるパターンが多いです

問題点としてはこんな感じです

 

  • 業務効率化ができていない → 給料が安くなる、戦略がない
  • 業務の役割分担が抜ける → 仕事が漏れて品質が落ちたり、スケジュールが合わない
  • 負荷分散機能がない → 局所的に激務が発生する

 

もちろんこれらを回避出来てる組織もありますが

特に急ごしらえで50人超えてしまったフラット組織では、意外とこんなことが起きていたりする印象です

皆から頼られれてるシニアが改善してくれるといいんですが、そういう人は基本出て行ってしまうので一向に解決しません(役職手当とかないですし)

 

さらに悲劇的なことに、転職した人は元々上司不要論者と化しています

なので失敗したことにも、上司の必要なことにも気づくことができず、やり場のない怒りを吐露しながら仕事をしてる印象です(主に経営者に矛先が向かう)

その上フラットは居心地がいいので脱出も結構難しいです

 

もう一段階ヤバイ状況としては、経営者が人件費を抑えるため&社員を制御しやすくするためにフラット組織にしているパターンですが

こういうのは早めに気づいて、対策を練りたいですね

 

思いつく対策(事前):尊敬できる上司がいる会社も探してみる

思いつく対策(事後):不満が大きいなら転職するか検討(フラット組織を後から改善するのは相当きつい)

 

ブラック中小 → エンジニアを大事にする受託企業

経営者が元々エンジニアで

私達の会社はエンジニアを大事にします!

そういう会社に行っちゃう人も見たことがあります

別に会社自体は悪くないんですが、袋小路だったりするので注意が必要です

 

転職先の特徴

一見いいんですが

「エンジニアを大事にします」が先行し過ぎるとこういう問題を抱えがちです

  • PM層が弱い、あるいは経営者がPM層だったとして、スケールに限界がある
  • エンジニアが強すぎる → 誰もPMになりたがらない
  • 会社がエンジニア向けに特化 → 誰もPMになりたがらない
  • PM層が弱い → 仕事がエンジニア層に特化し、単価が上がりにくい
  • エンジニアが強くPM層が弱い → QCDバランスが崩れ品質過剰になりがち、見積もりがきつくなりがち

あと更に悪いパターンとしては

単に若く安い労働力を増やし会社の規模を大きくしたいが育成はしたくないみたいな会社もあるので注意が必要です

 

思いつく対策(事前):会社のプラスαを観察する。エンジニア以外を気にする

思いつく対策(事後):わかりません

 

受託会社でくすぶる → 有名サービスのイケイケベンチャー

上場後くらいのイケイケベンチャーってキラキラしてますよね

受託会社で「もっとプロダクトに関わりたいなぁ」と思って、有名なベンチャーに行くパターンも多いと思います

ですがここにも罠があります

 

転職先の特徴

  • 30人~200人くらい
  • 今まさに有名
  • 輝いてるエンジニアとかが居る
  • 給料もそこそこ

一見いいんですが

上場後くらいのキラキラベンチャーの仕事は継続開発・保守みたいなことが多くなります

考えてみたら当たり前なんですけど、入ってから面食らうはずです

  • 重箱の隅を突くような継続開発
  • バグ取り
  • キャンペーンなどでイレギュラーな事をする際の実装
  • ひたすらABテスト

 いいんだけど、こんなはずじゃなかった、という気持ちと

新規開発に追われなく開発力の維持への焦りと

「あの案件に関わっている」という居心地よさで雁字搦めになることうけあいです

 

「10年前に流行ったけど今は微妙なサービスに10年関わってた人」をイメージすると良いかもしれません

 

思いつく対策(事前):プロダクトに伸びしろがあるのか。仕事内容の確認

思いつく対策(事後):そのサービスと心中しても本望なくらい熱量あるか確認

 

受託会社 → 特徴ある受託会社

受託会社で労働時間や賃金の問題を抱えて、他の事業会社に移ろうとする時

うっかり事業会社だと思って受託会社に入ってしまうパターン

事業会社のほうが目立つので意外と起きます

 

また、「事業や特徴があるなら受託の問題も解消できてるだろう」と思って入ってみるものの、そうでもなかったというパターンもあります

 

受託会社は何かと難しいです

  

otihateten.hatenablog.com

 

一部に強みを持つこともいいんですが

強みが偏ってしまうと、その強みが効かなくなった時に苦しくなります

下手に規模を拡大してるとゲームオーバーです

(自分が入社する時点で規模大きくしている可能性大なんですよね)

 

思いつく対策(事前):規模拡大しすぎてないか、いつまで戦えるか、その強みを生み出した人たちは残っているか確認

思いつく対策(事後):継続して強みを持ち続けられるように努力。会社を立て直すのか、逃げるのか、考えておく

 

転職が高確率で失敗する原因

  • 一要素しかみてない
  • その事業形態に疎い
  • 事業形態に興味がない

時間に迫られてるわけでなければじっくり観察したいところです

最近は面接の前に「面談」というものができるようになってきたので

積極的に情報収集しましょう

 

あとは転職しまくってる人や、フリーランスに聞きましょう

餅は餅屋です

 

転職が失敗しても怖くなくなる方法

 

世知辛いですね

でもこれが若干許されてるエンジニアは有利だと思います

他の業界の人は大変ですね

 

おわりに

転職について統計を読んでたら

人生で1~3回転職するのが一般的みたいです

できれば失敗したくないですね

 

今度、IT業界の次の10年と転職について書きたいんですが

ちょっと重くなりそうです

 

 

全く関係ないですが、Qiita書いてたんですがブログの20倍は時間がかかりました

どっちも1円にもならないんですが何やってんでしょうw

いい加減アプリ作らないとなぁ

qiita.com

技術者の性格とキャリアのパターン

こういう方がいらっしゃいまして

 

furoshiki.hatenadiary.jp

 

これは一つの例ですが、そういえばエンジニアの転職パターンって性格依存だなというのを以前考えたことがあるので、さくっと書いてみます

 

大企業→現場志向の高い会社

このケースは昔からかなり見ます

例えばソニー富士通に居たけど、別の中小に移るとか、そういうやつです

(日立とかで聞かないのはグループ内で完結するから?)

 

モチベーションとしては「このままでいいのかという不安」です

変化の遅い大企業にいて、しかも人を回したり技術特化してしまうと、人材として汎用性が失われることに恐怖するらしいです

そのトリガーとなるのがネットから流れてくる情報だったりします

 

ここでおもしろいのが、彼らは攻めているようで実は守っているということです

別に悪いことではなく、よくよく分析していたあとで、攻守のバランスを取ろうとする方が多いです

 

この転職の特徴をいくつか上げると

・大体アラサー~30代中盤

・中小には行く、でもガチのベンチャーにはあまり行かない

・行った後で中小の待遇の悪さに愕然とする

 

とはいえITで言えば、最近はちょっと景気が良いので(エンジニアが不足してる)

こういうキャリア変えにはちょうど良い気もしますよね

 

大切なもの:定年までの安定と、安定したやりがい(RPGとか好きそう)

 

受託中小→大企業(特に事業系)

これもよく見ます

クライアントの言うことを聞くだけの仕事が嫌で転職先を探したら大企業しか残らないパターン

 

モチベーションは「待遇改善」「上流に行きたい」「もっと優秀な人と働きたい」

彼らは単純に現状が不満で、攻めていたがその成果がうまく出てこなく疲弊していることが多いと思います

 

特徴は

・20代後半~30代中盤

・転職後、大企業のスピードの遅さに引く

・何かSEっぽくなったり、成果出なかったり、スペシャルな同僚が居すぎて悩む

・でも待遇は良いし話が分かる同僚も居るので抜け出せなくなる

 

このパターンはあまり情報発信されないケースが多いと思います

その後どうなるんですかね?

 

大切なもの:頑張りに対するリターン(ソシャゲとかにはまりそう)

 

大企業→ガチベンチャー

出世した後「よしいっちょやってやる!」とドロップアウトする方

 

モチベーションは「何か行ける気がした」「誰かに触発された」

危機察知能力というか、温度感は一番上のケースの方より落ちるので

大抵失敗します

大企業とガチのベンチャーではタスクがあまりに違い過ぎます

 

ただ成功される方も大勢居て

・組織立ち上げから自力でやったことがある

・同僚と一緒にドロップアウトした(仲間がいる)

・コネが既にある

 

こういう方は持ち前の優秀さと強かさで、そこそこの企業に成長するイメージです

でもそこそこで、やがて元の会社の傘下に入ったりしますよね

まるで組織的フリーランスです

 

大切なもの:やったるで精神(格ゲーとか好きそう)

 

 

 

まだまだありそうですがここまでに。

(無知蒙昧パターンとかあるんですけど、色んな人をディスるだけなのでやめておきます)

 

ところで、ガチベンチャーに行く人やフリーランスになる人はやっぱりどっかちょっとおかしいですね

たぶん私もおかしいのでしょう

 

追記:

意外と(?)反応もらえたので、無知蒙昧パターンをあとで書いてみますw

技術者の転職失敗パターンみたいな

 

おっさんの解説>100万円フリーランス

前の記事の続きは絶賛ドハマり中

説明が難しいです(ヽ´ω`)

 

harv-tech.hatenablog.com

 

こちらについて、ブコメでやんや言われてますが、その解説をします

 

リーマンショック

フリーランスが一番恐れるべきは唐突な不況です

どのくらいヤバイかというとこのくらいです

派遣の現状 | 一般社団法人日本人材派遣協会

(真ん中らへんの図)

 

市場規模が3~4割程度減ってるので

適当に単価が2割安くなって、人が2割居なくなる程度×数年ですね

 

これリーマン直前がバブってるだけじゃね?という風にも見えますが

その直前でそれほど人が溢れたということなので、そう簡単にも断じられません

 

でもその程度と言えばその程度です

おそらくこのブログ主の方は相当優秀な方なので生き残ると思います

とは言え愚鈍な我々は額面通りに受け取ると死ぬかもしれないということを肝に銘じなければなりません

 

その前に、何でリーマンショックの話題が出てるのか

経済危機が起きると

社員を守るためにフリーや派遣はバンバン切られます

非正規雇用はそのためのバッファです

 

その時「でもこの人が居ないと回らない!当分は絶対切れない!」という人はおそらく残るでしょう

密結合なマネージャークラスがリファクタできないのと同じです

 

もしくは雇用主以上友達未満な関係になれれば、 他の誰かと自分のどっちかを切らなきゃいけないとなったとき、残してくれるでしょう

(もちろん、逆に会社が困ったときは助けてくれることを期待しています。情けは人のためならずみたいな)

 

そういうポジションになるには持ち帰りだと難しいというだけの話だと思います

 

経済危機の頻度

ちなみに、経済的にヤバイ出来事が確率的にどのくらいあるかというと

 

1992年前後 日本のバブル崩壊

1997年辺り 東アジア通貨危機

2000年辺り ITバブル崩壊

2008年辺り リーマンショック

 

このくらいです。大体8年周期・・・( ゚д゚)ハッ! 

 

経済危機のリスク

じゃあ現時点でどのくらい世界に経済的リスクがあるのかといえば

・イギリスのBrexit

ギリシャのGrexit

・EU全般(フランス、ドイツ)

中国バブルの崩壊

・トランプが大統領になり、以下予測不可能

・原油安と中東とロシア

・円高

 

こんなもんでしょうか? 割りとリスクだらけですし、見えてないのがもっとありそうです(bitcoinとかああいうのって盛り上がりすぎるとリスクになりそうですよね)

最近は明らかに世界レベルでバブってますね(そんな気がしませんが)

 

非常駐とリモートワークの違い

契約上どうなってるのかわかりませんが

ITフリーランスの特権中の特権みたいなところが、時間制で働けるというところだと思います

自分がミスしようが、大きな仕様変更が入ろうが、バイトと同じで働いた時間に対して報酬が支払われます

超イージーモードです

何せプロジェクトは予想外のことばかりですから

時間制というのを保ったまま、非常駐でやるのが一般的にリモートです(よね?)

 

準委任契約持ち帰りや、請負になるとそれができなくなります

「何か見積もりミスって1.2倍かかりましたー」ではお金をくれません

最近それがあって辛かったです

(準委任の場合はお金くれていいはずなんですが、準委任と請負の線引って何か曖昧にされること多いですよね)

2割ってすごい差ですよ?

ちなみに見積もりというのはヘタすると1.6倍とか違ってきます

 

逆に多めに見積もって余裕のスケジューリングをすることも可能でしょうけど

それはそれでお金は得るんですが、スピードのみ追い求めるようになりがちになり技術的に伸びづらくなるので

中々自分の中でバランスを保つことが難しいのではないでしょうか

(自立自制。ここらへんの話はフリーWebデザイナーの悩み関連を調べると参考になります)

 

 

コミュニケーションと常駐の利点

これは敢えて言うほどじゃないと思いますが

情報交換、コネ作り、社会性を保つことでのストレス解消

なんかもありますし、特に最初のうちは要件定義からテスト、リリースまでというフローパターンを学習する機会になるので想像以上に重要だったりします

 

繰り返しますがこの方の場合は、優秀そうなのでどうかわかりませんが

完全持ち帰りやリモートでできるプロジェクト規模というのは小さくなる印象です

iOS,Android,デザインそれぞれ1人で3ヶ月10人月のように

 

新規開発30人月とか、それ以上のサービスに関わらないと技術が中々伸びませんし

そのくらいの規模となるとコミュニケーションコストがどんどん上がって「常駐じゃないとやってられない」くらいになると思います

 

そういう点でも心配されてる方は多そうですね

 

フリーランスなのに常駐なんて意味ない云々

IT白書2016でフリーランスについて触れられています

http://www.ipa.go.jp/files/000052198.pdf

74ページから

 

以下引用

 

契約社数

1社 33.2% (おそらく常駐)

2社 12.7% (おそらく常駐+非常駐 と、非常駐×2)

3社 34.5% (おそらく非常駐)

わからない 19.7% (なんだこいつ)

 

フリーランスは、IT企業IT技術者と比較して、大都市圏以外に住んでいる割合が高かった。

 

フリーランスになった目的や理由(実現できてない人も合算)

自己のライフプランに合わせるため  56.1%

収入を増やすため 43.1%

技術力・実績を活かす仕事に就くため 33.3%

職場環境・人間関係を変えるため 29.9%

介護のため 6.8%

育児のため 4.9%

 

と、いろいろなのですよ

 

付け加えると、セキュリティ的に非常駐はできない会社もあるので、選択肢を広めるのであればどっちもできるのがベストかなと思います

 

 

ちなみに月100万という数字は、ぼちぼち高いが・・・

この方がiOS+デザイナーで売ってるので、高くなってると思います

私もiOSエンジニアですが、アプリは今高いです

ニアショア機構というところが出してる資料を見たのですが、アプリより高いのはグロースハックエンジニアとかそのくらいです

エンジニア単価情報 | ニアショア機構

 

Webエンジニアはそれより2割は落ちますし、Webデザイナーだともっと落ちます

 

ちなみに私は上半期、中央値が月115万円でしたが

常駐+非常駐で、労働時間が220時間(のつもりが260時間位に・・・)でした

お察しください(ヽ´ω`) 

 

あと前回の記事の続きて書こうと思ってますが

結局雇い主の気まぐれで報酬なんて上下するので、数年のアベレージで見たいですよね

(私もたぶん今年あと1回は現場を変えそう)

 

先ほどのIT人材白書に年収も書いてるので見てみるといいです

81ページ

39歳以下で1000万超えは8.8%(なお40代、50代と下がっていく模様)

 

以上おっさんからでした

年収を上げる方法 その0(主にエンジニア向け)

エンジニア向けに

最近年収を上げる方法論をまとめてるんですが

少し複雑すぎて行き詰まってます

もっと簡単にまとめようと思うのですが、その前座として、適当な話でも

 

第二回転職ドラフトが終わりました

job-draft.jp

 

3社からプチリッチのオファーをうけました!

(・∀・)。o(わかりづらい)

もちろん、そこから面接が入るので、提示額はあくまで採用合意が取れた時の額です

そういう意味では

  • 年収500〜550万の求人に応募する
  • 年収550万のオファーを受けて応じる

この2つは大差がありません

実際人材コンサルみたいな人たちはこういう風にアプローチしてきますよね

このサービスのちょっとしたポイント(罠)です

 

プチリッチはどのくらいなのか

ぶっちゃけると600〜700万円です

これを年収偏差値にかけると63くらいです

yoikaisha.com

※他にも年収偏差値は有ります、母集団が違うので注意です

 

私の学力偏差値が54〜63、運動偏差値が40くらい、顔面偏差値が50以下、コミュ力が45くらい、根暗、業界経験年数が6年程度と考えれば、だいぶ高いと思います

もちろん面接が通ればですが

 

全体でみてみる

 

f:id:otihateten3510:20160723125658p:plain

 

うわっ、私のオファー、普通すぎ!?

 

サービス自体が高値をつけそうな企業ばかり選定しているのと

ある程度自信がある人しか応募していないからか

このくらいで平均みたいです

 

つまり年収偏差値63くらいで平均です

20代だともっと偏差値高いと思います

 

そもそも論ですが、ある程度の規模の企業になると年収テーブルが存在するため、こういうサービス形式にしたところで額がどんと上がるわけはないですよね

しかし人手不足は人手不足なので、年収テーブルのやや上の額を提示してきているのかもしれません

 

フリーランスは儲かる?

もらったオファーは年収偏差値63くらいでかなり高いですが

現時点でのフリーランス状態の偏差値は120くらいです(ドヤ顔?)

 

企業の方々から「お前MAX偏差値63くらいな」と言われ、一方で現在の年収は偏差値120くらい

その乖離は一体何なのでしょうか

 

実際のところ、私だけがすこぶる高いというわけでもなく、レバレジーズが出しているフリーランスの平均年商(年収ではない)は750万円くらいです

平均30歳と考えれば、偏差値76くらい、40歳と考えれば偏差値55くらいです(比較対象とする母集団は正社員なので注意)

 

でもフリーランスは何かいろいろ税金とか掛かるし不安定だからその分でしょ

と思われそうですが本当にそうなんでしょうか?

確かに、今回の転職ドラフトのボリュームゾーンが600万円台だとすると、乖離は100万円そこそこなので、当たらずとも遠からずかもしれません

 

エンジニア全体の平均や、偏差値50からの乖離として考えると、200万円以上乖離しているので、どう計算してもフリーランスがもらいすぎという結論になってしまいます 

 

年収=実力 と捉えると痛い目を見る

IT業界は特に攻めっけがありサイクルが早い業界なので

局所的にバブリーだけど入りやすいという会社が生まれます

なので「AさんよりBさんが1.1倍スキルが高い」と思われただけで、1.5倍の差が出るみたいなことがありえます

株取引に使う時の値付け方式に似ています

 

ちなみに私の話で言えば

今年は偏差値105〜125くらいで落ち着きそうですが

去年は偏差値78

一昨年は偏差値43

その2年前は偏差値30

その前は偏差値25くらいです

 

私は確かに努力しましたが、当時に比べて何かが何倍も強くなったとは思えません

 

年収≠実力なら、実力+αが必要となる

もちろん実力に年収は正の相関をするでしょうが

実力のみでは足りないということになります

このことは2つのことを示唆していて

  • 実力を上げずとも年収は上がる
  • 実力を上げても年収が上がるとは限らない

です

上で言った「年収=実力と捉えると痛い目を見る」と言うのはこういうことだと思います

 

+αって何よ

これはまとめ中です(´・ω・`)

 

年収が上がっても浮かれない、年収が下がっても落ち込まない

いやムリです

浮かれますし落ち込みます

 

まあそれは喩え話で、年収というのはスポーツ選手で言うところの勝ち星みたいなものなのではないでしょうか

実力がどれだけ上がっても勝てない時もあるし

実力が変わってなくても勝っちゃう時もあります

そんなとき、冷静になって考えないと、どこかで限界が来てしまいます

 

特に転職ドラフトみたいなサービスで年収が上がった時

「自分は好評価されたんだ」と安易に考えてしまうとそこで限界を迎えるかもしれません

ほんとにそうなのか、そこは切り離して考えるべきだと思っています

また、そもそも評価した人が絶対であるとは限りません

というか、自分の専門領域について、専門外人たちが本当に評価できるのか

評価している人が専門家であったとして、その値付けが正しいと本当に言えるのか、疑ってかかる必要があると思います

 

(参考)

>1.報酬が異常に高い

otihateten.hatenablog.com

 

 

フリーランスという局所最適解

そういう意味で、フリーランスというのは儲かりますが非常にリスクが有ります

フリーランスから正社員になるとき、大抵年収が下がります

例えば300万円下がるとすると、本人としては

 

(その会社に入るメリット)ー(フリーでいるメリット)>300万円

 

と計算する必要が出てきますが

そんな会社は滅多にないか、あったとしても実力不足で入れません

なので長期的視点に立って、本当に自分にとって良いのはどの選択肢なのか悩む必要があります

特にエンジニアはスキル依存が強いので、自分の時間をどこに投資するかは悩ましいところです

 

まあ、これはただの独り言でしかないんですが

(どこ行ってもえげつない程年収が下がるという苦しさ+このままで良いのかという苦しさ)

 

 

あー、適当に生きたいなー

歴史的にポケモンGOがいかにとんでもないことか

参考

Fumi's Travelblog: Pokemon GO!

 

ポケモンGOのヤバさにいまさら気づいたのでまとめ

 

ゲームとリアルがついに交差してしまった

結論はこれです

ゲーム業界はすごいです

IT業界よりもナレッジがたまり、洗練され、儲かる額がでかく、魅力的です

ゲーミフィケーションという言葉ができるくらい、ゲーム業界はもはや技術やプロダクト作りにとって無くてはならない兄のような存在です

 

しかしIT業界の人はゲーム業界に行きません

ゲーム業界に行かなかった人がIT業界に居ると言ってもいいと思います

 

もちろんいろいろな理由がありますが

ゲーム業界はコンテンツ業界の宿命に晒されているからというのが大きいです

つまり「好きなこと、楽しいことに触れていたい」という娯楽業界に足を踏み入れると

全体のモチベーションが高すぎて競争がすごく、激務と薄給に悩まされます

それでも良いという人がゲーム業界などのコンテンツ業界にいきます

 

しかし随分長い間、リアル業界とコンテンツ業界、IT業界とゲーム業界はすみ分けができていました

ちょいちょいビジネス的に交差はするものの、「お互いに別物」という状態でした

漫画アニメ小説などと一括りで「まあでも所詮は娯楽だよね」と言われる存在でした

 

もちろんそれは近年、徐々に崩れてきましたが

それでも「アプリエンジニア」と「アプリゲームエンジニア」が全く別物というくらいには別物でした

 

IT業界に限った話ではなく

生活 と 娯楽

は、何だかんだで別物だったのです

 

その別物のリアルとバーチャルが、ARとポケモンでついに交差したのです

 

喩えるなら、2つの国が1つに統合したようなものです

そして、ゲーム業界は圧倒的に強いです

 

ネトゲの経験値がフルに活かせる

彼らは知っています

ネトゲでユーザーがどう動くのか、どうすれば皆楽しいのか、どういうクエストを作れば皆ハマるのか、どういうアイテムを作れば課金するのか、どうすれば集団が集まるのか、集団が集まればどういうコミュニケーションが起きるのか、どういう市場が形成されるのか、どうやってコミュニティをコントロールするのか

 

これでもかというくらいに、業界の力全てを注ぎ込んで社会実験をしてきました

ポケモンGOの枠組みがあれば、それが現実で起こせてしまうわけです

(しかもIngressですでに経験値は積んでしまっている)

 

その方法ができてしまったら

もはやゲーム業界とビジネスマンはそこに全力を注ぐでしょう

 

多くの者が失敗するでしょうが、いつしかそれはジャンルとして確立されるでしょう

何せゲーム業界の人たちはタフで、動く額も半端ないです

 

そこまでいったら、リアルとバーチャルの新時代です

何の因果か、VRも機械学習もいい感じに揃ってしまいました

 

ネガティブの中に光明はあるのか

私は正直、相当なビッグバンが起こる気がしています

スマホの登場まではいかないかもしれないですが、Twitterの登場以上には大きなことになるのではないでしょうか

 

しかし、今回の事象は正直ネガティブな事象の方が多く起きそうな気がしています

つまり破壊的イノベーションのオンパレードです

守りに入っても巻き込まれる可能性が高い

そんなビッグウェーブをうまく乗りこなせるのかどうかは、ちゃんと見定めていかなければなりませんね

 

まあとりあえず、当面の課題はピカチュウをゲットすることですが