IT業界で気づいたことをこっそり書くブログ

くすぶってるアプリエンジニアが、日々気づいたことを適当に綴っていきます(受託→ベンチャー→フリー→大企業→ベンチャー→起業)

マグロのように生きるエンジニア(ポエム)

マグロは止まると死ぬ

そう言われている

 

「ひょっとしたら止まっても死なないのかもしれない」

マグロはそう思っても、敢えて止まってみることはしない

怖いから

 

私も全力を出していないと死ぬ

そんな気がしている

死ぬというのは喩えだけど

いろんなことに絶望したり、二度と立ち上がる気力がなくなるのではないかと思ってる

 

「もっと休むべき」「ワークライフバランスを」「効率重視で」「生産性が」

そんな声が世の中から聞こえてくる

気を抜くと、それらを信じたくなる

 

そんな、いろんなことにスマートに取り組めるような人が大勢いることを知っている

学生時代から、きちんと勉強し、きちんと部活もし、身形も交友も恋も就職も

真面目にというよりは、うまくこなしている人たちを知っている

それですごく成功している人が、正論をはいているのも知っている

 

でもそんな正攻法が、自分がひどく苦手なのも知っている

自分がどれだけ劣っているのか知っている

中学校の時、担任の先生に「もっと自分を追い込んだほうが良い」と言われたことが今でも印象に残っている

 

世の中から聞こえる甘言は、本当に正しいのだろうか

「休んだほうが成果が上がる」は「食べたほうが痩せる」みたいな話に聞こえる

そもそも彼らは成功者なのだろうか

成功者だったとして、その正攻法は自分もできるのだろうか

 

「ひょっとしたら、止まっても死なないのかもしれない」

私はそう思っても、敢えて止まってみることはしない

怖いから

 

そうして死ぬまで泳ぎ続けて、たぶんこう思うのだろう

「止まったほうが幸せだった」

 

エンジニアのMP切れについて考える

初めて長時間残業をしたとき、不思議な現象に襲われました。

眠いわけでもなく、肉体的に疲れているわけでもなく、精神的に苦しいわけでもない
なのに脳が動かない。


そんな状態です。

 

それを何回か繰り返すうちに
自分は仕事をしているうちに何かよくわからない謎の力を消耗していっているんだな

ということに気付きました。

 

この謎の力を、とりあえずゲームに例えてマジックポイントと呼称してみます。

(仕事体力、バイタリティ、ストレス耐性力なんて言ったりもしますね)

 

 

MP ≠ 集中力

MPが切れると集中力が切れるので、集中力って消耗するものなんだと解釈しました。

しかしすぐに違和感を覚えました。

 

MPが切れかけても、短時間は集中できます。

集中力といえば、単位時間あたりの集中の高さというイメージだったので、MP=集中力にしてしまうとおかしなことになります。MPはもっと、のようなものです。

MPは集中力×時間で説明できると思います。

 

それに、集中力だけでは説明できない現象も起こりました。

 

MPが切れると起こること

もちろん私の場合ですが

  • 集中できない(特に持続力がなくなる)
  • 小さいことでイライラし怒りっぽくなる
  • やる気が起きない
  • ダルさを感じる
  • ぼーっとして考えがまとまらない
  • 食欲が増える(過食症
  • 神経痛、腹痛、頭痛、風邪に繋がる
  • ディスプレイが眩しい

 

MP切れはうつ病に似ている

仕事以外の原因で非定型うつに片足を突っ込んだことがあるのですが
このMP切れの症状は非常にうつ病の時に似ています

 

つまり強いストレスを受け続けた状態と同じなのではないかと思いました

 

ただし単なるMP切れは、休めば回復しますがうつ病は回復しません
あと度合いもかなり違います、うつ病の方はMPがマイナスという感じです

 

MP消費するもの

似た状態になる行為を探してみると少し面白いです

  • きつい筋トレや長時間のジョギング
  • ゲームや漫画を長時間読む
  • 二徹
  • 非常にストレスを受けてどっと疲れた状態
  • 腹を壊したり、ひどい頭痛に長時間されされた時

要は疲れ全般なんですが
肉体疲労でも似た状況になるのが面白いです(同時に困ったことです)

 

何をやるにしてもMPは消費する

個人的に発見だったのが、ストレス解消と思われていた遊びでもMP消費をするということです

これはMPを枯渇させないとわからないことでした。

 

アニメ視聴1話あたりMP30くらい

例えばアニメを見るという行為はMP0でできそうなものですが

個人的にはアニメ視聴は1話あたりMP30くらいです(数字は適当です)

もちろん個人差行為差もあるはずです

 

  • 死ぬほど楽しみにしてるアニメ MP60
  • 正直見たくないアニメ MP50
  • 頭を使うアニメ    MP30
  • 適当に見れる日常系アニメ MP20
  • ゲーム実況垂れ流し MP10
  • ブログを書く  MP20
  • 2ch、はてぶ、チャット  MP5

 

仕事でも、MP消費量はタスクによって違う

集中してやった時とダラダラやったときで、疲れ方はぜんぜん違う
というのはよく言われていることですよね

 

つまり

 

集中したら    MP200/h

ダラダラやったら MP50/h

 

みたいに考えられるのではないでしょうか
また、よりストレスフルで、より頭をつかう疲れる作業ほどMPは消費するはずです

 

個人的には

  • コーディング  MP50/h
  • ガチなミーティング  MP250/h
  • 仕様書をいじる  MP100/h
  • テストをする  MP80/h

こんな感じです

(以降/hが堅苦しいので、1時間あたりのMP消費量をMPxと書いてしまいます)

 

MPは時間経過で回復していっている

ぼーっとしてると、それだけでMPは回復していってると思います
だから、休み休み疲れる行為はできるし、短期集中はできるのではないかと思います

 

気づいたんですけど
これってほとんどソシャゲ(スマホゲー)と同じシステムですよね
もちろん寝るのが一番回復する行為です
ここらへんもゲームと同じ。

 

最大MPは個人差がある?

経験則ですが、個人差はあるのではないかと思います
バイタリティがある人なんかは常に元気に活動し、その後飲みに行ってまた早朝から仕事したりしますよね
逆に1日4時間くらいマジメに働いたら限界に来てしまう人もいると思います

 

しかし相当特殊な訓練でもしないかぎり最大MPは増えないと思っています
もちろんこれも経験則であり間違ってるかもしれませんが
摩耗して減ることはあっても増えることはないのではないでしょうか?

 

消費MPは慣れることで減る

行為に対しての向き不向きもあるはずですし行為に対する慣れもあります

例えば将棋に慣れてる人が10時間将棋するのと、慣れてない人が10時間するのでは、疲れ方が違うでしょう。

 

ひょっとしたら最大MPに個人差はあまりなく、単にその人が慣れてるだけなのかもしれません。
もしくは脳の回路がいい感じに疲れない構造になっているのかもしれません。

 

MP切れで起こる弊害:やれることが減る

ゲームなんかでもありますよね

大魔法が打てるけど、MPが減ってしまってたまーにしか打てない

みたいな状況

アレが起きると思います。

 

例えば私は定期的にジムで走っているのですが、走った次の日なんかは最大MPが3割くらいまで落ちるので、趣味的な活動すらできずただぼーっとしています

(だから忙しくなると走れなくなり太るという状況に・・・)

 

MPが世間で認知されていない弊害

このMPのようなものは、イマイチ世間で認知されていないと思います

理由は簡単で、現在のMP>消費MPの場合、全く意識することがないからだと思います

例えば100メートル歩くのに、体力の限界は感じませんが
限界まで走った後の100メートルは非常にしんどいです

 

だから、より早く限界に到達してしまった人は苦しいのですが、周りからはそう思われずに「根性が足りない」「甘え」等と言われてしまうのではないかと思います

 

MP消費が緩和される条件

その行為が「楽しい」「笑える」とき、少しだけ消費量が緩和されるのではと思います

もしくは気にならなくなっているだけかもしれませんが

相当苦しくても笑えるとちょっと楽になりますよね

 

MP消費は実は楽しい行為?

遊びでもMP消費がされるわけで

MP60以下くらいは楽しいのではないでしょうか

要は「慣れると楽しい」という状態ですね。

 

仕事も遊びも効率よくMP消費するには

MPの消費は時間単位です。
なので、長時間やってもMP消費量が少ない作業をメインの仕事にするのが一番だと懐います。

例えば私の場合は、コーディングが一番MP消費量が少ないです。
もちろんそのためには慣れることが必要ですが。
また、元気なときにMP消費量の高いものを先にやってしまうというのもテクニックですよね。
ゲームでMPをどうやりくりするか考える時とほとんど同じように考えれば良いと思います。

 

MP枯渇状態が続くと摩耗する?

あまりにもMP0が続きすぎるとうつ病になるのでは?と疑っています

うつ病というのは悩みの種という常時MPを消費する呪いがそもそもの原因でMP0が続きすぎたことでMP最大値がどんどん落ちて起こるのではないでしょうか

そう考えると、常に疲れ続けているのはリスクがありそうです。

 

MPが枯渇すると精神防御力が落ちる

上でも書いたんですが

MP残り50くらいまでは問題ないものの、MP残り20あたり(趣味もできないくらい)になってくると精神防御力が紙になります。

すると非常に苦しいですし生活の質が落ちるので、その手前をどうにかキープする生活がしたいです。

(個人的には運動から来るMP切れで困ってます)

 

世間で誤解されてる気がすること

以上をこの3年位で考えていたんですが。

そうすると何かおかしいなと思えることがいくつか見つかりました。

 

短時間で集中してやることが美徳になってること

1時間にタスク100こなすのと、10分でタスク100こなすとき、MP消費量は10分の方が大きいですよね?運動と同じです。

つまり8時間でやる作業を6時間で終わらせるなら、6時間の時のほうがMP消費量は多いのではないかと思います。

短時間で終わらせてMP切れでは、私生活が空っぽになりそうです。

エンジニアでよくありそうなのが、消費MPを抑えて長時間働く方法ですが
こちらのほうが効率がいい場合もあると思います(MP消費量に関係なく成果の上限が決まってしまうタスクなど)

 

長時間労働=悪という構図

上記の逆バージョン

ダラダラやっていいなら長時間労働も悪くないのではと思います。

 

根性、気合でどうにかなると思われてること

会社だけでなく勉強でもそうですが
気合だけではどうにもならない時もあります
どうにかしているように見えるときは、MP消費量を抑えているのでミスが多発するはずです。

 

仕事はできないけどアニメは見れるよ状態

MPが残り100で、仕事はMP200必要で、アニメがMP50なら、この状態になりますよね

「何だまだ働けるじゃないか、怠けてないで仕事しろよクズが」という罵声は誤解だと思います。

適切な罵声は「アニメ見てないでさっさと寝て体を休めろクズが」です。

MP消費してますからね。
風邪のときに似ています。風邪の時も軽作業はできるんですが、寝るのが常識です。

 

MP切れても周りからは普通に見える

実際自分でもびっくりなんですが、外からは本気でわかりません。

自分自身、PCの前で手をキーボードに置くんですが、何もできません

何もできないまま時間だけが過ぎていき、焦り、深夜になります

うえでも書いたようにこういう状態は精神防御力が紙なので周りも注意が必要です。

 

悩みの種を抱えてる人への労り

うつ病とまではいかずとも、何かに常に悩んでいて、呪いのようにMPを消費していってるような人に対してはケアが必要だと思います。
じゃないと勝手に壊れるか、MP消費量を勝手に減らされて質が下がるかのどちらかになりますから。
まあそんな簡単に悩みの種なんて消せないんですけどね。

 

本当に皆1日8時間もMPもってるの? 

色んな人の働き方を見てると、8時間集中できている人なんて少数派だと思います(居るには居ますが)

だとすると、皆どこかしらで省エネモードに入ってるのではないかと思うのですが

それならMP消費コントロールも必要なのではないでしょうか

例えば「このミーティングは省エネで聞いて」「このタスクは大事だから集中してやって」みたいな

 

 

 

ちなみに

これを書いている今は、昨日ジムで限界まで走った関係で残りMP15くらいです 

趣味のコーディングが全く進まずアニメも見れないためブログを書いてます

MP消費量が少ないことは、いくらでもできてしまうんですよねぇ

 

2019年 追記:このあと調べたこと

MP切れで出てくる諸症状は、いわゆる自律神経失調症の症状に近いとわかりました。

 

でも自律神経失調症まわりは病気として非常に難解なので調べるのをやめました(情報として眉唾も多いですが、何かが存在するのは確かです。まだ十分に研究が進んでいないのかもしれません)

 

自律神経失調症になりやすい人、なりにくい人が居ます。成りやすい人はMPが低いと思います。私はかなり成りやすいです。
成りにくい人はバイタリティが高いのかもしれません。

 

順序としては、MPが切れる → 自律神経失調症うつ病など、諸症状
でしょうから、MP切れに気をつけるのが根本的な話だと思います。

 

人によってMPは本当に様々です。
1週間に何時間稼働できるか考えても、30時間でもうだめな人も居れば、100時間でもケロットする人も居ます。個人の差をきちんと受け入れて、柔軟に対応していきたいですね。

第2回転職ドラフトにエントリーしてみようと思う

job-draft.jp

 

回し者ではありません

まだ始まる前ですが、一旦分かったことや感想など

 

感想

まーた新しい就活系サービスか

これどこで金とってんだろ?指名?

(成功報酬型のようです。いいですね。

http://www.livesense.co.jp/news/n/2016/0614_02/attachment

 

サービス側の利点

転職市場というのはまだまだ日本において未開拓な部分があります

普通は面接を通して値付けがされるわけですが

エントリーシートの段階で値付けがされると

・どういうエントリーシートがいいのか

・どこを気にしているのか

・実際いくらくらいなのか

・どの企業がどういう人を欲しているのか

というナレッジが溜まるのではないかと思います

 

コーディングスキルのみで言えば他のサービスが既に有りますが

包括的なスキル(特にゼネラリスト向け)で言えばまだ他もあまり手を出していない印象です

 

そしてそういった人材のほうが得てして高くなる傾向にあるので、そこは美味しい点かもしれません(人材系の特徴として、商品=人材の年収に売上が比例するって点がありますよね)

 

サービス側の欠点

どやぁ!みたいな人しか応募しないんじゃないかと心配です(ボリュームの問題)

実際参加者は少ないですよね

企業が欲しい人材って基本的に尖ってるというより包括的な人材だと思うので、そういう人はあまりドヤれないのではと思います

 

また、どやぁ!みたいな人は、参加企業くらい既に転職先として考慮済みだと思います

私も「ほとんど一回考えた」会社ばっかりです

 

もう一つ上げると、ドヤるような人はフリーランスなどに多いのではと思いますが

そういうフリーランスはゴッド級以上にもらってるので、もうひと押し何か企業側のアピールが必要じゃないかと思います

 

ユーザー側の利点

「不定形な就活サービス」で「エントリーシートを提出」する「転職サービス」でしかも「まだ2回目」

 

と考えると、エントリーシートの実験場としていいかもしれません

どういう書き方が受けるのか

どういうふうに書いたらどういう会社が釣れるのか

自分はどのくらい値付けされるのかなど

 

これって片意地貼らず適当にやってみるのが一番じゃないですかね?

 

ユーザー側の欠点

一部パブリックドメインになること

これにより2つ欠点があります

 

1.怖い

2.簡単に相場が発生してしまう

 

採用担当者が「他が600万なのに1000万付ける」だけの事業への理解と権限があればいいですが、どうなんでしょうね?

 

 

20代のエンジニアにオススメする会社の方向性

前の記事でも書きましたが

企業が伸びるためには「経営力+コンテンツ力(技術力)」が必要だと思います

 

でもぶっちゃけ、そんな会社はぐんぐん伸びてしまうのでほとんどの人には手の届かない存在になってしまいます

しかも入っても付いていけると思えません

 

選択肢として残るのは

 

A.経営力はあるが、コンテンツ力がない会社にはいる

B.経営力はないが、コンテンツ力や技術力でゴリ押してる会社にはいる

 

このどっちかだと思いますが

私はBを推奨したいです

 

Aは結局、自分のスキルに関わらず何とかなってしまいますから

20代が成長する環境には向いていないと思います

 

経営力 or コンテンツ力 の見極め方

じゃあコンテンツ力のある会社を見極める方法ですが、結構簡単です

 

・面白そうなことをやってる

・面白さがシンプル(構造的ではない)

・儲かってなさそう

・中の若手が楽しそう

・営業部隊の層が薄い、そもそも営業が少ない

・エンジニア集団

 

「つまらなさそうだけど給料高そうな会社」はできるだけ避けましょう

 

給料の心配は杞憂

「でも儲かってないんじゃ、給料上がらないじゃん」

と思われるかもしれませんが

20代のうちはそもそもそんなに差がでません(日本では)

じゃあ、自分が何をしているかもわからない、まるで歯車になったような仕事より、分かりやすいものに取り組んだほうが伸びやすいと思います

 

気をつけること=超地雷会社と、自分のスキル

もちろん、「営業力もコンテンツ力もない会社」もあります

こういう会社はそもそも給料がエゲツナイくらいに安くなるので、これまた分かりやすいです

 

またコンテンツ力を求められる会社に入るためには、結局自分のスキルをアピールできなければなりません

ですがすごい賢いことを言う必要はなく

・行動出来てるな

・伸びしろあるな

・根性あるな

・ちゃんと意見を持ってるな

ってところが分かれば十分なのではないでしょうか

 

アラサーになったらどうするの?

転職しましょう

会社をどうこうできると思ってはいけません

死にます

経営力+コンテンツ創作力=最強説 和田さんのお話で感じたこと

そろそろ語ろうか(其の壱)

 

スクエニの和田さんの投稿が非常におもしろかった

 

この方についてやんや言われてるのは知っていますが、私は何が真実かなんてさっぱりです

しかしこの投稿自体はとても面白いものでした

 

誰もがビジネスかコンテンツに偏る

どこらへんがどういうふうに、というのは分割しなければと感じていますが

一番強く感じたのは「ビジネスとコンテンツ」のバランス感です

 

これまで様々な方とお仕事をさせていただきましたし

転職というカタチで様々な会社を外から見てマジメに捉えてきましたが

「何かを作る」業界では、会社も人もビジネスかコンテンツに偏ります

 

ここで

ビジネス側にあるのは「ビジネス」「経営」「組織」「運営」のような会社の視点

コンテンツ側にあるのは「クリエイト」「技術」のような物づくりの視点です

 

しかし両方が成立しないとどうしたって成功しないんです

 

以前ブログにも書いたとおり、結局会社は経営陣のスキルに依存するので

社長がそこら辺の設計を上手く取り仕切れないといけません

 

そういう意味で今回の投稿の中身は「理想的だなぁ」と思いました

 

なぜ両方必要なのか

「良いものをご提供する」のが商品を売るビジネスだとして

仕入れるのではなく自分たちで作っているとしたら

「良いもの」=コンテンツ力

「ご提供する」=経営力

でしかないです

 

当たり前ですが、両方攻めようとする人は極々稀です

 

戦略の工程を作ってみる

私もなんとなーく理解して動いていましたが

今回の投稿で大分鮮明に理解できるようになった気がします

 

1.市場の方向を極力推測する   評価:推測の深さ・正確さ

2.クリエート技術部分に投資する  評価:ナレッジを貯め、再現性のある勝ちパターンを作る

3.回収する   評価:売上や周りの評価

 

このフローは経営者だけじゃなく、エンジニアやプロダクトマネージャーにも適用できるあたりが面白いところです

 

どういう技術やスキルが次に来るか推測し

そこに投資し(資本は自分の時間

回収する

 

ただそれだけですから

 

経営者とエンジニアで異なる部分

しかしどうやっても違う部分もあります

特にこちら

3.回収する

 

10年売上が立たなくてもとにかくやって失敗を積む、その後ナレッジが会社に貯まるから回収できる

この戦略が複数パイプライン上に走っている時、2つの部隊が考えられます

 

・失敗し続ける組織(R&D)

・回収している部隊

 

本当はこの「間」もありますから、4つで考えたほうが良いかもしれません

 

A.とにかくなんでもやってみる部隊(R&D)

B.上手くいきそうなのを軌道に乗せる部隊

C.華々しく回収する部隊

D.枯れてきて回収しづらくなってきた技術を保守する部隊

 

この構図はエンジニアにも当てはまりますよね

 

しかし、会社全体で言えばこれらA〜Dを持っておけばいいんですが

個人で考えると、AもDもツライです

せいぜいB→Cを往復するくらいしかできません、Aはほぼ趣味です

また個人レベルなので、上手く回収できても一時的に単価が5割上がる程度でしょう

 

他方で経営者はAも追い続けることができますし、回収できたときのリターンも大きいです(もちろん会社の売上なんですが、市場インパクトもありますしね)

そこらへん、使う者と使われる者にかなり差が出ていると思います

 

経営+コンテンツを身につけられるルート

コンサルとエンジニアしかないのではないかという気がしています

もちろんコンサルのほうが若干有利です

 

この2つの職種には共通点があって

・複数の業界を横断して物事を考えたり、経験することができる

・仕事がビジネスに直結している

です

これらがない他のクリエーター職は、若干ゴリ押さないと厳しいのではと感じます

(そもそもクリエーターは経営者なんて目指さないんですが)

 

この特殊性には私も早いうちから気づいていて

かつエンジニアになったのは、モノづくりの方にも興味があったからだと思います

もちろんルートとしては、経営者たちに近いコンサルタントの方がやりやすいでしょうけど

 

日本のエンジニアは不遇ですから、なりやすさとその有利性を考えたらコスパはかなりいいと思います

 

和田さんのお話はあくまで経営者目線

何かいろいろ良さそうなことが書いていて勉強になりますが

これらは基本的にやり手の経営者目線なので非常に注意が必要だと思います

 

喩えるなら、ゲームでLv99まで上げて魔法も攻撃力も上げきったような状態で

・外部で試してみる

・10年試し続ける

・他の経営者に聞く

・組織改革する

・会社を設立する

など、常人にはできない選択肢を多数持っているという前提での動き方です

 

なので、権限や武器がない一般の人はもう少し地道な作業になると思います

 

それを差し引いても、面白いですけどね

プロダクトマネージャーの必須スキル~多視点思考~

まだ仮説なんですが、かなり前から感じていることを書いておきたいと思います
 

多視点で考えられるか

これが結論です

ちょっと語弊はありますが「批判的思考」といったほうが伝わるかもしれません

 

理由を書いていきます

 

1.クソの中から金を発見できなければならない

例えば、9割クソなプロダクトがあった時

普通の人は「最悪」と評するところで、1割の光るものを発見できなければなりません

じゃないと、スタートアップがそもそも始められません

 

スタートアップの時はいろんな部分が足りなくて、点数をつけたら酷いレベルものがほとんどです

しかしその中で「でもここはすごく良いよね」というところを見つけ出せなければ

その良さを伸ばすことすらできません

 

2.金の中からクソを発見できなければならない

ある程度プロダクトが育ってきた時でも、そこから更に改善するには粗探しができなければなりません

誰もが賞賛するものに対しても、ストイックに批判できなければなりません

 

3.臆病で、かつ自信家でなければならない

リスクに備えるため、常に石橋を叩くような人間でなければなりません

「こんなプロダクト絶対クソだ、絶対問題が出る」と思っている必要があります

一方で、時には大胆にリスクを冒さなければなりません

「絶対に成功する」と思ってないと、そんなことはなかなかできません

 

4.多くのアイディアを出さなければならない

プロダクト開発では多くのアイディアの中から僅かなものを選んで実行していかなければなりませんが

そもそもその選択肢を膨大にあげていかなければなりません

そうすると「まぁまぁいいよねこのプロダクト」ではダメなのです

 

この人にとってはここがだめだ!ここを改善するべきだ!

でもこの人にとってはとてもうれしい!ここを伸ばすべきだ!

こういう人にとっては興味ないけど、この人はこの人に対して興味を持って欲しいはずだ!仕組みをこうしよう!

 

などと、まるで小説のキャラクターを動かすかのように色んな視点で物事を捉えないと、アイディアが出てきません

 

 

実際、スタートアップに多視点ができる人は少ない

実際にどうかといえば、多視点ができる人は稀だと思います

起業家のほとんどは自信過剰です

そして多くの臆病な人たちは、実力があっても起業しません

 

多視点ができる人が多いのはコンテンツ業界?

クリエイターは、常に自己嫌悪と高揚感の中、プロダクトを発表していきます

その二面性で鍛えられているからか、彼らは多視点思考に対してストイックさがあり、自己批判的だと思います

 

そもそも、ゲームや小説などは多視点で考えなければ完成させることすらできませんし

必須スキルなんですよね

 

多視点思考家の話し方

彼らの話し方は少し法則があります

絶対的に物事を良い悪いというのを避け、「俺は」を多用するところです

 

例)あーあのアニメか。俺は~~なところ好きだけどな。~~な人は嫌いだろうね

 

多視点思考家になる方法

例えば2chなどで話していると慣れてきます

ああいう場所ではなにか意見を言おうとすると、他の主張の人が反論してきます

それを見越して、見越した上で一歩引いて達観してみると

Aの意見とBの意見があって、それぞれのいいところ、わるいところ

などが徐々に見えてきます

 

または、小説を書くと自ずと鍛えられます

それぞれが持っている情報、感情、ステータスなどを熟慮しなければなりませんが

徐々にそれが慣れてきます

 

練習方法としては、周りの意見の逆を言ってみる等があると思います

褒められていることに対しては批判してみる

批判されていることに対しては褒めてみる

などすると、いろんな視点で物事が見えてきます

 

難しかったら、食べ物に対してこう言ってみるのも手です

「俺、セロリって好きだけど嫌いだよ」

この発言は多視点(というか、意見の重ねあわせ)が起きています

 

多視点思考家の憂鬱

しかし、この思考方法を極めると非常に厄介な問題が発生します

どこまでも自己批判的なため、成長しても成長しても満足が得られず常に苦しいのです

 痛し痒しですね

 

 

追記

 

多視点で考えるための呪文

 

・それは、きっと間違っている。なぜなら〜

・それは、きっと正しい。なぜなら〜

 

このふたつがおすすめです

人に対しても使えます

 

・彼は間違っている、なぜなら〜

・彼は正しい、なぜなら〜

 

大人数で議論したほうが確かにいい面もありますが

一人で議論が大体出来てしまう方がより強いです

 

やはり「狙って成功するプロジェクトに参画する」のは無理ゲーなのか?

ここでいう成功は、プロジェクトが着地するとかじゃなくて
プロダクトが世間的に成功するという意味です


エンジニアが、プロダクトマネージャーに少しでも足を踏み入れるとき
どうしても実績と経験値が必要になってきます
それらを稼ぐ際、このテーマが大きく立ちはだかると思います


1.成功したプロジェクトに関わる

CMでやってるような有名プロジェクトに参画するパターン

これは王道なようでいてあまり意味のない行為です
すでに祭りは終わっていて、成功に導いたチームは大抵既にいませんし
直接プロジェクトの上層部とは関わりづらいです
実績にもなりません

仕事は主に成功というよりグロースになります

実を言えばグロースに関わったほうが報酬の期待値は良いと思います
しかし成功に導くためのスキルを磨くことは難しいと思いますし
何より競争が激しく、そこらのエンジニアでは太刀打ちできません
結局、技術特化な人が採用されますが、ゼネラリストとは逆のスキルセットが必要になるため両方を狙うのがきつくなります

2.受託企業でチャンスを狙う

「色んな案件に関われる」という謳い文句はよく見ますが
実はチャンスはゼロに近いです
まず受託企業にプロダクトを成功させられるような人は滅多に居ません(メリットが少ないため)
たまに居たとして、自分が関われる可能性はかなり低いです

そして、お客さんサイドにももちろんそういったスキルはありません
結果的にプロジェクトの終結が目的になり、プロダクトの成功はないがしろにされます

3.成功企業の次の案件を狙う

何だかんだでこれが一番確率が高い気がします
DeNA、サイバー、クックパッド、LINEなど
あるいはゲームならスマホゲーム業界のように
事業を複数連ねていくタイプの会社であれば、チャンスは有るでしょう

しかし、就社したあとどういったプロジェクトに入るかは運次第になります
社内の競争も有ります
25歳くらいで思い至って、35歳までにチャンスを掴もうと計画をたてるならまあいいかもしれませんが
1,2年で狙って良いプロジェクトに参画するというのは厳しいでしょう

4.ベンチャー企業を狙う

これまで丸1年、私はこれを狙ってきました
例えばウォンテッドリーなどで、自分の目利きだけを信じていけば
ちょうどいい塩梅のプロジェクトが見つかるのではないかと

途中でより動きやすくなるよう、フリーランスにもなりました

面談を重ね、提案も何度もしました
 
しかしこれも非常に難しいです
 
・これは無理だろうというもの
・既に育ってしまっている(1)もの
・これは行けそうだけど自分がどうにかできるものではないもの
・いけそうだけどあまりにアーリー過ぎて生活がヤバそうなもの
・いけそうだけどあまりに競合が多すぎて潰されるのが目に見えてるもの
 
もちろん全く無いというわけではありません
50社見れば1,2社ちょうど良さそうなのがあります
 
しかし参加してみるとわかりますが
そもそもベンチャーというものは非常に膨大な問題を抱えていて
何かしらで引っかかっているケースがほとんどです
そしてそれは、プロダクトそのものではありません
 
就活サイトに露出しているのでよく見るパターンは
プロダクトの成長と会社のフェーズが合致していないものです
プロダクトの成長より、会社のフェーズのほうが遅い方が好ましいのですが、大抵人を募集しているところは逆です
 
会社のフェーズがプロダクトの成長(本質)より早い場合
つまり事業計画などの「成功の計画」だけ立っていて、それにプロダクトが追いつけないという会社は
大抵ストレスフルです
プロダクトや事業の成功というものは非常に読めないもので、計画に組み込まれていいものではありません
 
そういう、触れたら火傷するような会社も含めると、選択肢がほぼゼロとなってしまいます
全くゼロではありませんが
 
 
まあ考えてみたら、大型調達している時点で、何かしらのムリがでているはずです
ひょっとしなくとも、良いプロジェクトを探すのは至難の業です
 
 

5.自分でプロダクトを作る

 
結局これしかないのかと最近思っています
 
とはいえ難易度は4とどっこいです
 
幸運にも現在私はプロダクトを作るチャンスは得られたので
あとはそれぞれの選択肢に少しずつ投資するしかないのかなと思います

 
 
 
まあ、とにもかくにもダメ元と考えなきゃですね
 
 
 
 
追記:
 
5で起業していく、というより「5で実績を作って4や3を好条件にしていくんだ」
という風にちょっと前まで考えていましたが
5でもし成功したならそのまま5で突っ走ってしまい、そこで得られた資金でまた5をしたほうが良い気もしています
 
でもこれって私が「2〜4は自分で起業して成功するより低確率だ」ってふうに思ってるってことなんですよね
なんか・・・人生見なおしたほうが良いのかなw
 
まあ何にせよ「無理せず5」ですね