IT業界で気づいたことをこっそり書くブログ

くすぶってるアプリエンジニアが、日々気づいたことを適当に綴っていきます(受託→ベンチャー→フリー→大企業→ベンチャー→起業)

京アニ放火事件、胸が痛い

自分は少し共感性が強すぎるきらいがあり、昨日から具合が悪いです。
ちょっとブコメしすぎですね。


こう言う時、ネットユーザーらしく斜に構えたことを言いたいところでしたが、あまりにも凄惨でそういう気も失せてしまいました。
作品のファンであり、自分を楽しませてくれたり元気づけてくれたスタッフが被害にあったというのは、下手をすると自分のこと以上にツライことです。


創作者、クリエイターという生き物は、創作を中心に据えた価値観を持っていると思います。あの業界はよく薄給激務が話題になりますが、それでもやりたいという人が居ます。それは解決しなければいけない問題だというのもありますが、一方でそれほど強い熱意と覚悟と価値観があるわけで、それは素直にリスペクトしていました。
私は基本的にクリエイターが好きで、大体そういう仕事を選んできました。

 

それは例えばそれはスポーツ選手とか、学者とか、政治家とか、普通の儲けやなんやに依らない軸を持っている人たちと同じだと思います。
その生命が絶たれたというのは、肉体的な死だけではなくもう創作できないという、信念レベルの死でもあります。
そういう信念レベルの死を見ると、本当に胸が裂かれたように同情してしまいます。

 

創作の中には、時たま信念のために身を犠牲にするキャラが出てきます。
大義のために死んだり、大切な人のために死んだり、好奇心を優先して死んだり。
そういう死というのは、悲しいですが望んだ行為ですので、まだ納得もできます。
今回の事件は肉体的な死も、信念レベルの死も同時です。納得なんて一ミリもできません。

今入院されてる方の中にも、肉体的には助かってももう筆を持てない方もいらっしゃるかもしれません。そう考えると本当にツライです。

 

真面目にやってる方が亡くなるのもやりきれないです。
京アニは苦しい業界にあって真っ当に社員を採り、育成していたそうです。私はハルヒがヒットした後、この後どうするんだろうと思って動向をたまに見ていました。
確かある時に人を増やして、1年くらい体制強化に注力していた頃があったと思います。あれで「あーまじめな会社だなあ。他もこうできたらなあ」なんて、部外者ながら思っていました。
そういうところが被害にあわれるのは本当に理不尽でたまらないです。
一体何をしたというのか、地震津波を見た時と同じ気持ちになりました。 

 

今後助かった方も復帰できるのか非常に心配です。私ならこんな事が起きたら心折れるかもしれません。人が死ぬような創作とか、火事のシーンなんて絶対できる気がしません。
生き残った方のケアをどうかお願いしたいです。

 

作品は作れるのでしょうか。今後ファンはちゃんと笑えるのでしょうか。人命やデータのみならず、あまりに大きな物を破壊してしまいました。


個人として何かできるのか、まだわかりませんが、状況を見て何かしらできたらと思っています。
ファンはどう振る舞うのが彼らへの慰めになるのか、まだ全然わかりません。当面は落ち着くまでそっとしておくのが一番だとは思っていますが。

 

亡くなられた方のご冥福と、負傷された方の回復をお祈りいたします。