意識高い系の正体、ダニング=クルーガー効果説
ふと思いつきました。
ダニング=クルーガー効果
ダニング=クルーガー効果(ダニング=クルーガーこうか、英: Dunning–Kruger effect)とは、能力の低い人物が自らの容姿や発言・行動などについて、実際よりも高い評価を行ってしまう優越の錯覚を生み出す認知バイアス。この現象は、人間が自分自身の不適格性を認識すること(メタ認知)ができないことによって生じる[1]。
こう言う話はけっこうあります。
例えば「完全に理解した」みたいなものです。
パイロットの学習と自信の曲線も面白いですね。
The pilot learning curve. Credit Jay Robinson #avgeek #aviation #pilots pic.twitter.com/a4ceuhPHTu
— Live from the Flight Deck (@Golfcharlie232) November 30, 2016
実はGartnerのハイプ・サイクルも似ているんですが
要は、勉強していくうちにどこかで「わかった!!」という瞬間が来ます。しかしさらに勉強していくと、逆にどんどん分からなくなっていき、更に勉強していくとようやく少しずつ分かる状態になっていくと言う話です(チョットデキル状態)
例
本題:意識高い系がなぜ発生するか
意識高い系の特徴をまとめるのは少し難しいですが、私はこう言う印象です。
- 意識だけが高い
- 自信過剰である
- にわかであり知識は浅い
- 次々と新しい物を取り入れる
で、これって完全に理解した状態の瞬間に別の新しい領域にチャレンジし始めたら、そうなりますよね。
つまりこれは、「どのタイミングで他の領域に手を伸ばすか」次第で誰でも意識高い系に陥るのではないでしょうか??
完全に理解したら次に行く人、意識高い系説
思えば技術系でもこう言う人はいます。
- 常に新しいモダンな技術を追い求めていて
- なぜかとても自信満々で、記事を書いたり登壇している
- 過去のものにはあまり言及しない
ああ、居るわ・・・・・・
色んなジャンルで居ます。なぜか10年目の人より2年目の人の方が自信満々だったりします。アレですアレ。自信満々の先輩です。居ます居ます。
彼らがなぜそういう性質を帯びるのか疑問でしたが、こう考えると辻褄が合います。
意識高い系にならない人
だとすれば、意識高い系にならない人は以下です。
- 「完全に理解した」の前に辞めてしまう
- 「完全に理解した」後も勉強する(それを利用して何かしたりする)
- ひたすら深く学ぶ
- 「完全に理解した」状態はダニング=クルーガー効果でしかない幻だと理解している(無知の知への理解)
問題点
- 意識高い系は伝染する。自信満々だから、皆こぞってそれを求める
- 「全然わからない」人には「完全に理解した」人を否定できない(自信の問題)
- 「チョットデキル」人が「完全に理解した」人を否定しようとしても、完全に理解した人は浅くしか知らないので自分が間違っているという結論に至れない
所感
少しスッキリしました。この仮説は面白いです。
課題なのは、「全然わからない」人たちの自信向上かもしれないですね。
考察
意識高い系と、Gartnerのハイプ・サイクルの関係を考えてみると。
何か新しい技術がでる
↓
意識高い系インフルエンサーが学ぶ
↓
「完全に理解」する
↓
皆に喧伝する
↓
期待値が上がる
↓
その後意識高い系インフルエンサーは去るので、マイナス面が目立たない
こう言う経緯で過度な期待(期待バブル)が起こるのではないでしょうか??
仮説ですけどね。