IT業界で気づいたことをこっそり書くブログ

くすぶってるアプリエンジニアが、日々気づいたことを適当に綴っていきます(受託→ベンチャー→フリー→大企業→ベンチャー→起業)

サービス開発で考える3つのこと

私はシステム屋なので、やはりシステムを最初に考えるのですが、それは「サービス」という長い道のりの一部でしかありません。

f:id:otihateten3510:20180717175728j:plain

こんな感じです↑

 

もちろんそんなことは百も承知でしょうが、意外と(?)切り離して考えるのが難しかったりします。
何か施策を思いついたり周りからアイディアを出された時、この3つのフェーズと3つの出口で考えると分かりやすいと思います。

 

いろいろ言い方があると思いますが、こう呼んでみます。

利用前
利用中
利用後

AARRRモデルで分ければ、Aquisition/Activation,Retension/Revenueです。
3つにはそれぞれコンバージョンがあります。

 

利用前 → 利用開始
利用中 → 送客
利用後 → 収益化

 

もちろん、サービスによっては利用内で収益化するものや、収益化した後2回目・3回目と収益化するパターンがあります。
なのでこの3つのタイミングがどこに存在し、何回存在するのかというのは設計し把握する必要があります。

 

3つのフェーズに分けることで、コンバージョンが非常に分かりやすくなると思います。

CV=利用前のCV & 利用中のCV & 利用後のCV

ですし

CVR=利用前のCVR × 利用中のCVR × 利用後のCVR

です。

 

例えば、利用中のCVRと利用後のCVRがずば抜けて高くても、利用前のCVRが低ければ全体として低くなります。

 

疎結合にできるものと、密結合になるもの

施策が何のCVに効くのかというのは、大体疎結合に保つことができます。
施策が疎結合に保てられたら、プロジェクトや人員も疎結合にすることが可能です。

一方で、サービスの魅力や売りと言ったものは全てのCVに関わってくるでしょう。
どんなにマーケティングがイケていても、サービスそのものに魅力が皆無なら利用前のCVRが上がりません。

こういった、密結合な部分(影響度の高い部分)から着手するのは間違っていないと思います。

 

おまけ

タスクをどう分けるか、どう思考を分けるかと最近ウンウン迷ってて、これを思いつきました。ものすごく当たり前なことなようですが、意外ときっちり頭の中で分けて、それぞれに気を払えている人は珍しい気がします。

それもそのはずで、普通は大抵この一部だけを担当します。
利用中だけとか、利用前だけとか、利用前+利用後とか。
実際にやってみれば、それぞれのフェーズが非常に大きく大変な作業だとわかるはずです。全体について考え、設計する機会なんて滅多にないです。 

しかしサービスを作る人、特にサービスそのものから着手するようなエンジニア兼PMタイプは、全体を考えることになると思います。
全部面倒を見るのは無謀かもしれません。各フェーズに担当者やプロが居てようやくチャンスが出てくると思って良いのではないでしょうか。
案外その部分、エンジニアは甘く見ている気がします。

そう考えると「趣味でサービス作る」の無茶っぷりはかなりですね。

 

以上。
ほぼメモ的なエントリなので、うにゃうにゃした文章になりました。すいません。

あ、ちなみにこれは「購買行動モデル」「消費行動モデル」を参考に考えました。
営業・マーケティング的な思考法を身に着けたい