IT業界で気づいたことをこっそり書くブログ

くすぶってるアプリエンジニアが、日々気づいたことを適当に綴っていきます(受託→ベンチャー→フリー→大企業→ベンチャー→起業)

AIでエンジニアは失業しないと思う(当面)

ちょっと調べる機会があったんですが。
私の認識では「現在のアメリカではAIの影響でジュニア採用をしていないでいる」という認識だったんですが、そもそも間違っているかもしれなくて。

 

以下はIndeedにおけるアメリカのソフトウェア開発者の求人数(2020年を100)なんですが。
このぐいーッと伸びてるのは、アメリカがコロナ対策で量的緩和してお金をジャブジャブにした影響です。(これのせいで今インフレになって皆苦しんでいる)
これは間違いないです。

https://fred.stlouisfed.org/series/IHLIDXUSTPSOFTDEVE

 

で、折り返しているのがタイミング的にAIのせいじゃね?と思っていたんですが、よくみたら2022年6月頃なんですよね。
チャッピーに指摘されたんですが、これ2022年の3月の利上げ開始がトリガーだよって言われました。たしかにタイミングドンピシャじゃん。

考えてみれば、金融政策でこんなに求人が増えたんだから、金融政策で戻るのは当たり前ですよね。
ちなみにChatGPTが登場したのは2022年11月です、ややこしすぎる・・・

 

でもまてよ?AIの影響が皆無だったとは限らなくないですか?
実際にIndeedもそういう風に言ってます。「どっちかは分からんよ」って

The US Tech Hiring Freeze Continues - Indeed Hiring Lab

 

じゃあ、全業種ではどうだったの?というとこれ。

Job Postings on Indeed in the United States (IHLIDXUS) | FRED | St. Louis Fed

 

うーんどうだろう?Developerほどは急じゃないけど、タイミングとか一本調子で下がってるのは同じ。
もちろんこれは「AIの影響がある業種だけが影響を受けたからだ」とも言えますが、まあ「IT業界が過度に量的緩和の恩恵を受けたから反動もデカかった」の方がしっくり来るかなとは思いますよね。

(Indeedも答えを出していないので私が答えを出せるわけではない)

 

もう一つの比較としては、国別のものがあって、EU圏でも似た動きをしてるんです。
画像はドイツのもの。

https://fred.stlouisfed.org/series/IHLIDXDETPSOFTDEVE

で、ピークは6月。
ECBが利上げしたのが2022年7月です。
色々お察しですね。

 

日本のIT業界の新卒求人数

最近大学4年生と話す機会があったんですが、「就職先がITくらいしかない」と嘆いていて、そのくらいITが幅を利かせているらしいです。その人情報系じゃない院ですが。

リクルートワークス研究所の調査では、新卒求人数はこんな感じです。

第43回 ワークス大卒求人倍率調査(2027年卒)

https://www.works-i.com/surveys/item/260423_recruitment_saiyo_ratio.pdf

 

2022年 24000人
2023年 26600人
2024年 32200人
2025年 36800人
2026年 36700人
2027年 35800人

ヨコヨコですね。

 

なぜ日本は凪なのか?
→金融政策でお金ジャブジャブをやっていないから

 

AIの影響がゼロだったとは言えない、でも多くの記事は過剰反応している

そもそも、コロナ後に欧米がお金ジャブジャブやってたっていうのはどのくらいの人が知ってるんでしょうね?私はFXを嗜んでるのでわかるんですが(収支マイナス)
この影響でインフレになったり円安になったりして騒いでるんですが、みんな「日本が弱くなったからだー」とか思ってそうで怖いんですよね。

閑話休題、結局AIの影響はわからないんですが、この大幅なレイオフの主な犯人は金融政策の転換だというのが私の結論です。
その場合「日本もこうなる!」というのは杞憂に終わるでしょう。
割りを食ってるのは2023〜2026年のアメリカの新卒大学生ですね、まあよくあることだよ(リーマン・ショック世代)

 

もちろん、これからのAIの影響は不明

ミトスがどうのこうのとか言われていますからね、今後、更にAIが進化していったらどうなるかはわかりません。
とは言え2,3年は変化は無いのではないかと思っています。

 

理由

  1. 欧米の求人状況は先行しているわけではなさそう
  2. 日本の求人に大きな動きがない
  3. AI駆動開発をガッツリやってみた結果、上流工程に適用するのに結構骨が折れる、そしてそれは構造的問題っぽく、すぐ解決するものではない
  4. AIの進化が鈍化している
  5. AIの進化のためには省エネ化が必須(電力が足りない)
  6. ミトスもが一般公開を渋ってるし、GTP-5.5-Cyberも渋ってる、今後誰もが現実的な値段で最新モデルにアクセスできる時代は終わりそう(って誰かが言ってた)

つまり今くらいで一旦止まると思うんですよね。

 

まあ10年先を見据えるなら話が変わりますけどね。