IT業界で気づいたことをこっそり書くブログ

くすぶってるアプリエンジニアが、日々気づいたことを適当に綴っていきます(受託→ベンチャー→フリー→大企業→ベンチャー→起業)

経産省の「IT関連産業の給与等に関する実態調査結果」まとめと感想

IT関連産業の給与等に関する実態調査結果を取りまとめました(METI/経済産業省)

http://www.meti.go.jp/press/2017/08/20170821001/20170821001-1.pdf

こういう調査好きですよ

会社と個人に対して調査したようです。
気づいたことや感想、まとめを書いていきます。

面白かったネタまとめ

・Web系の副業率15%
・新卒の横並び給与の会社9割
・頑張れば頑張るほど年収は上がるが苦しくなる傾向(勉強時間+残業時間)
・一番勉強してないのはレベル2(レベル1=新卒 レベル3=独立可能)

 

IT人材の給与水準の実態

全体的に平均給料が高いです。
スキル標準レベルを見ると平均3.5なので、そもそも全体の平均ではないと思います。

レベル3 ... 独立して仕事ができる中堅人材レベル
レベル4 ... 部下を指導できるチームリーダーレベル
レベル5 ... 社内での指導者・幹部レベル
(Lvについてはこちら https://www.ipa.go.jp/jinzai/itss/itss13.html) 

 

大体平均30代後半とかですかね?
たぶん割りとちゃんとした人、会社にアンケ取ってる気がします 

 

ページ8 

概要:レベル上がると給与上がるよ

 

個人的にはLv5,6,7の給与安いなーと思いました。
要はCTO、技術トップ、著名人とかそこら辺レベルです。

 

ページ9

概要:年功の影響度


年功の影響度がある会社もあれば、ない会社もある
業種に依る差はありそうで意外と無いです

 

ページ10 ※要チェック

概要:
「年功型」と「能力・成果重視型」の比較
年齢とともにどのように給与が推移するか
最終的に「年功型」と「能力・成果重視型」でどれほど差があるか(高給群と、低給群での差)

年功型が1.4倍の開き
能力・成果重視型が1.6倍の開き

意外と両者に差はないとのことですが、平均化してるので割りとこんなもんじゃないでしょうか
300人の社員を上中下で100人づつに分けたとして、上と下の差みたいなもんでしょうから
(実際に気になるのは最高と最低の開きですね)

ところでグラフを見ると25歳時点で、能力・成果重視型の方が大分高いです
これ重要だと思います
(最後の「ツッコミ」に書きました)

 

ページ11 ※要チェック

概要:アメリカも同様に調査してみた


日本では最大値が1250万円〜2250万円(50代)ですが
アメリカでは20代でも最大値が年収4500万円とかです
とは言え平均からして違うので、割合で出しましょう

日本20代 MAX/平均=1250万/413万=3.0倍
米国20代 MAX/平均=4578万/1023万=4.5倍

かなり差が有ります
日本で4.5倍の差を付けるなら、MAXは1858万円です
どうでしょう?

もう一点注目したいのは下限です

日本40代 150万円
米国40代 172万円

下は差がありません

 

ページ12 

概要:IT平均年収/全産業平均年収 の国ごとの比較


日本韓国<アメリカ<新興国
とIT産業の平均給与比率が高いよという話ですが
新興国でIT産業で働ける層と言ったら裕福な層に決まってるのでそりゃ高いでしょう

私が気になったのは人口との比率です
中国、インド、インドネシアの比率が高いのですが
これは自国の人口が多い国です
スケールメリットの差が出てくるのでしょうか?
そう考えると米国(3.2億人)も有利ですよね

 

IT関連企業の給与制度及び人事評価制度の実態と課題

個人的には特に目新しい情報はありません

・ITスキルは当然大事
・マネジメント能力、コミュニケーション能力、成果が大事
・先端分野の知識やスキルはあまり求められていない
・35歳あたりからマネジメント能力が問われる
・情報学科の学歴が役に立たない(信用されていない)
・能力・成果重視への変革を望んでいる人は多い
・やりがいがあると給与が低くても満足感が高い
 (やりがい≒自社では労働時間よりもアウトプットや生産性が評価されていると感じる)
・能力・成果主義は難しい。基準、客観性、公平性、成果の把握。
・自社が年功序列だと積極的に転職する(その理由に値する)

 

ページ30

概要:能力・成果主義は社員間の連携を阻害するか?


「阻害すると思う」が意外と多いですね(3割)
実際に能力・成果主義の会社でも2割居る
全員が能力・成果主義が諸手を挙げて賛成というわけではないことに注意したいですね
 

 

IT関連企業における採用の実態と課題

人手不足・人採れない会社が大体半数

 

ページ33

概要:従業員規模が小さいほど、人手不足

そりゃそうだ

 

ページ34

概要:35歳時点での年収水準の差額が300万円以上の企業群にお いては、採用した人材の満足度、エース人材の採用や採用上の競争優位の実現などで、成功している 企業が多いという結果が得られた。

鶏と卵な気がしますね。
いい人が採用できてるから差額を生み出せているのか、差額を生み出したからいい人を採用できているのか。
(300万の差額と言ったら、上は650万円は超えてくるでしょうし)

 

ページ35 ※おもしろい

新卒の給与差を、最終学歴以外で付けているか?
付けていないが9割

日本的ですね。
ただし技術者派遣では2割の企業が考慮しています(新卒時点で差をつけている)

 

ページ36

概要:年功影響度が低いほど、中途採用に積極的

 

これも当たり前です。
能力・成果主義の方が人の出入りは多くなります。
また年功の影響度が高いほど新卒主義で中途を取る必要がありません。

 

ページ37 ※要チェック

概要:業種ごとの人材不足

 

「十分な採用人数が確保できているか」 「採用した人材の水準に 満足しているか」 「自社のエースとなるような人材を 採用できているか」で比較

受託と技術者派遣では大体半数が満足していなく、慢性的に人手不足です
人が多い=売上が高い というビジネスモデルなのでしょうがないというか、やや無謀なゲームとなっています。

 

ページ38 ※要チェック

概要:規模別の人材不足

 

従業員数1,000人以上の大企業は比較的良い状況
つまり人手不足は中小企業で起きています
中小企業の受託と技術者派遣ですね。

 

ページ41 ※要チェック

概要:転職時に重視すること

 

1位 給与(75%)
2位 やりがい(59%)

金だよ金!
裏返せば、人が出ていく理由も金が大きいということですね

 

ページ42 ※要チェック

概要:例えば新卒と同じ年齢の中途が入った場合、中途で給与を決めるか、同じ年齢で給与を決めるか

60% → 優秀な中途には、新卒以上を与える
35% → 同年齢の新卒と同じ範囲に抑える

これ気になってました
新卒の給与範囲が広い会社もある、と思いましたがP35でほとんどの会社はそうしていないようなので無視していいですね
これはつまり、転職したら「あなたは◯歳だから」とか「◯年目だから」とか「◯◯だから」で給与が決定する会社が3、4割ということです
本質的にはもっと多い気がしますが(極一部の特例だけそうしているパターン) 

 

IT人材の残業時間と勉強時間

最近流行りの話題

 

ページ44

概要:月平均残業時間 25〜30時間程度

こんなもんですね。そんなわけない!という人はたぶん情報が偏っています。

 

1週間当りの勉強時間 1.8〜2時間程度
(これゼロの人が多いんじゃ・・・)

 

ページ45 ※おもしろい

個人事業主の残業時間が一番少ない(大勝利
個人事業主の勉強時間が一番多い(2.4時間/週)

 

ページ46 ※要チェック

概要:ITスキルレベルが上がるほど残業時間が増える


つまり成長するほど苦しくなる

 

前同じこと書きました
やっぱりそうですよね

otihateten.hatenablog.com

 

レベル2が一番勉強をしていない
レベル5〜7はかなり勉強をしている(2.8〜4.3時間/週)

後者については働き方の問題もあるんじゃないでしょうか
コンサルや講演、執筆なんかもあるでしょうから、知識を付けることが仕事のようなものです

あらためてレベル表

レベル2  上位者の指導のもとに仕事ができる若手人材レベル
レベル3  独立して仕事ができる中堅人材
レベル4  部下を指導できるチームリーダーレベル
レベル5  社内での指導者・幹部レベル

レベル2で止まるかどうかが割りと大きそうです
楽ですからねここのポジション

 

ページ47 ※要チェック

概要:残業時間と年収分布について

 

年収が増えるほど残業時間が増えています
残業時間が増えるほど年収が増えているともいえます

これは不都合な真実ですよね
結局経験値の差だったりするので、残業するほど昇給している実態がきれいに出てしまっています
(これも上で出した日記に書きました)

といっても1000万円台でも平均37時間程度ですけど。個人差が大きそうですね。

 

「年収が増えるほど勉強時間が増える」の結果ですが、懐疑的です
単純に高給であるITコンサルの割合が増えているだけだと思われます
勉強時間が増える→年収が増える かどうかはこれだけでは言えません

 

ページ48 ※要チェック

概要:残業時間と勉強時間の相関(業種ごと)です

 

相関はありません
「残業が多くて勉強できない」は成り立っていないようです

残業と勉強の両方を「必要時間コスト」と捉えるなら
一番きついのがコンサルタントです
高度SEもキツイです
エンジニア、プログラマ、SE、保守、サポートなどは楽です
印象通りですね

 

IT関連企業における兼業・副業の実態

みんなしたくてもできない副業

 

ページ50 ※要チェック

概要:若い人ほど副業したい


お金がないからですね

 

実際に副業を
やってる(7%前後)
是非したい(3割)
できればしたい(3割)
やりたくない(3割)

 

つまりやれてる人は1割以下です
ただしWeb関連サービス業だけ15%副業ができています
やや多いですね

 

ページ51 ※要チェック

概要:副業が許可されているか


業種の差が大きいです
ですが比較的許可されているWeb系、コンサルも3,4割です
基本的には許可されていません

従業員規模が多いほど許可されていませんが
1000人を超えると許可が増えます
大企業になるとそこら辺が奨励されるのは割りとあります(ただし制限付きですが)
中堅が一番副業できないんですね

 

ページ52 ※要チェック

概要:副業禁止の理由


自社の業務に差し支える可能性があるから 8割
適切な労務管理が行えないから 5割

まあ差し支えるのはぶっちゃけ事実ですよね
週1働いたら週休1日になってしまいます
でもそれなら差し支えないタイプなら良いんじゃないですかね?
放置系の副業とか、ブログとか

 

雑感 

以上です。

何か物足りない気がしますね。
残業代周りでしょうか?
もっと細かくしてまたやってほしいです。

 

そう言えば、「能力・成果主義」を併記してくれたのはよかったです。
成果主義能力主義って混同されがちなんですよね。

 

otihateten.hatenablog.com

 

あと「頑張れば頑張るほど年収は上がるが残業が多くなる傾向」が数字として出てしまっていますね。
あくまで傾向なので、 個別には違うかもしれませんし
年齢の差も考慮していないので、ひょっとしたら外れてる可能性もありますが

これを正しいとすると、2つ示唆していると思います。
マクロ的に見れば、この傾向はよくないです。皆頑張らなくなってしまいます。成功した人ほど家庭を顧みない。みたいな状態です。
ミクロ的に見れば「頑張る道」か「頑張らない道」かを選ぶ必要があると思います。
頑張るとお金は余裕ができるかもしれませんが、どんどん辛くなり限界が来ます。
頑張らないとお金に余裕がなくなります。
もしくは第三の選択肢として、金有+余裕有をどうにか個人として目指すか、目指す場合はどのルートを選択するか。

 

ちょっとツッコミ

「年功の影響度」と給料の高さが逆相関しているので

「項目Aは「年功の影響度」に相関している」っていう結論のページは、実際のところは「給料の高さに相関している」だけなのでは? と思えます。
また、年功の影響度が無い=自由な体制が可能な状態。更に年功の影響度が無い=社会的に良いこととされる状況。も相関に影響していそうです。

つまり
年功の影響度が高いからAである ではなく
給与が高いからAである だったり
年功の影響度を下げられるような体制の会社だからAである だったり
年功の影響度が低いから会社は優良であり、Aだと信じている
年功の影響度を低くできていないから会社は悪であり、Aではない だったりするかも? ということです
この調査だけでは何とも言えませんね。

(日記)本気でリーダブルコードを目指す記事を書いている

最近Qiitaにリーダブルコードの記事を書いているんですが中々書くことが多くて大変です。

でも少したのしいです。

世間で言われていることと逆のことを思いついて、私が間違っているのか?とググってみると、大抵10年以上前から同じことが言われていたりします。

その場合、大抵自分より深い考察がされているので、勉強になります。

 

今日はコードの再利用について考えました。

コードの再利用 - Wikipedia

コードの再利用性は、リーダブルのためには全力で落としたほうが良いのでは?と考えています。極力再利用させないコードと、再利用させるコードに分ける。

VALUについて考えてみた(サービス分析)

色物サービスなのでスルーしていましたが、少しだけ考えてみました。
VALUの説明は他で散々されているので割愛。
ちなみに個人的にはVALU嫌いです。

 

VALUで重要な事実

VALUはよくよく見てみるとかなり巧妙だと思います。
最も巧妙な点としては、何かまずいことが起きたとして被害をうけるのが投資家のみであるという点だと思います。
価値を公開する側は、お金という点ではほとんどノーリスクです。
だからこそアレだけ盛り上がっているのでしょう。

 

個人を会社に喩えると無借金経営の個人企業

VALUでは個人を一つの会社に見立てていますが、それはつまり個人経営かつ無借金経営の企業みたいなものですよね。
(お金=ソーシャルにおける人気なので、そもそも借金できない)
配当金はありませんが。

無借金なので、死なない限り潰れることはないでしょう。
SNSのアカウントを全部閉じれば倒産はできますが。
対象者が30才だとして、残り50年くらい潰れない会社と考えれば、優良企業のようにも見えます。

 

人間の証券化

別の観点から見れば、人間の証券化とも言えますよね。
ただし業績が金銭ではないのがポイントでしょうか。
リーマンショック前の何でも証券化の走り、仮想通貨のICOという考え方などと同じような思想です。

しかしよく調べてみると人間の証券化という考え方はずっと昔からあるようです。
証券化ではないですが、保険なんかが似てますよね。
要は「皆思いつくけど、本当にやるかどうか」だった感じでしょうか。

 

このサービスをどう捉えればいいか

個人的には見方次第でいくつもの捉え方ができると思います

・ただのギャンブル
先物や証券ビジネス
パトロンシステム

 

リスクは何か 

中期的に見れば、最大のリスクはほぼサービスクローズの問題です。
次点としてVA発行者のインサイダー
とは言っても

個人投資家が損をする
・一時的に大金を得た人が税金に悩む
・揉める、炎上する

まあこの程度ではないでしょうか。
仕組みのエゲツナサや動く金額に比べたら、ダメだった時のリスクは小さいし参加者全体の痛手もそれほどでもないと思います。そういう意味で巧妙だと思います。
まあ証券取引やbitcoinで散々練られた仕組みなんですよね。

ただし長期的には色々面倒な事が考えられます。
・乱高下を誘発させるような動き
・法人の参加
・類似サービスの乱立
・なんでも証券化の流れ
SNSサービスの変動により相場がガラッと変わる
・バブル化、そして崩壊
・焦げ付き、リーマンショックの再来

とは言え今のアイディアだけでそこまで成長しないと思いますが。

 

証券、先物ビジネスとしてどうなのか?

SNSフォロワー数による初期値の値付けの妥当性は、どうやっても得られないですよね。なので幾らに設定するかは結局運営会社のさじ加減となる気がします。
しかしあまり乱高下ができるようになると問題になるでしょうから、株よりは大人しい上下になるはずです。そもそもレバレッジすらありません。
そうなると、例えばbitcoinのように「すげー儲かりそうだ!」と個人投資家が集まるのは初動だけだと思います。
あるいは誰か有名人が参加した時に動く感じでしょうか。
最近は会社がトークンを発行=ICOしてプチバブルが起こるみたいな、モヤモヤ事象が起きていますが、VALUで言うと「有名人がVALU参加する」というときに同じ事象が起こることになります。もちろん行き着く先は乱立です。
 

要はパトロンシステム?

最終的に「VALUとは何か?」と考えた時、パトロンシステムだと感じました。
似ているところだと、サロン、ニコニコミュニティAmazonのほしいものリスト、Youtubeとか、そこらへん?
(というか今更ですが、株式市場自体がパトロンシステムですよね。本来は!)

なんか面白い人や頑張ってる人に金を与えるとか、好きだが売れてない芸術家を応援するとか、そういったものには向いています。

これまではパトロンになろうとしても、どうしても無条件譲渡なの?融資(借金)なの?と、イマイチ納得感がない部分がありました。VALUのような仕組みであれば投資という言い訳がたちますので、よりパトロンになりやすい面はあると思います。

 

パトロンシステムとして良い部分、悪い部分

パトロンシステムとして見た時、良い部分としては運営継続ができそうだというところだと思います。普通に投げ銭システムのようにしても、手数料だけで事業継続するにはかなりのボリュームが必要になるでしょうし、金額も小さくなりがちです。

悪い部分としては投資が一時的であり継続的ではないところでしょうか。
本当に応援するならサブスクリプションの方がよいと思います。
金額と用途が一致していなく、投資が一時的なので、投資される側が自己管理する必要があります。

あとは成果やポートフォリオを発表するには少し貧弱とかもありそうですね。(でも他サービス使えばどうにかなる?)

 

所感

というわけで、パトロンシステムとして見ればある程度有益なサービスだと思いました。

考え方としては面白いので、個人的には、よりいっそうパトロンシステムにフォーカスしたサービスが他に立ち上がるといいなーと期待したいです。今はYoutuber的なノリになってしまっていますが、無名な人や知人、恵まれない子供達なんかに適用できると、より有意義な展開が期待できそうですよね。

私はそんなの運営したくないですが。

ようやく理解できた(?)

fujiitakuya.hatenablog.com

 

「わからん」というブコメでスターいっぱいもらったのに申し訳ないんですが
3回位読んでようやくわかりました(気のせいかも)
反省ついでにちょっとまとめてみます。

 

ビジネスが上手くいっていないのでは?(仮説)

前提として、たぶんビジネスが上手くいってないのではないかと思います。
もちろん勘ですが、ビジネスが上手く行ってると多少のいざこざは耐えられます。逆にビジネスが上手く行かないと優秀な人がいくら居ても苦しい、という状況になります。これは私も経験があります

仕事管理ツール系は最近割りとレッドですから、割りと当たってるのではないかな?と思います。

ベンチャーでギスギスする理由

名だたる企業から転職してきた人がギスギスしてるのは本当にキツイです。
もちろんビジネスがうまくいかないことが最もギスギスする要因ですが、それ以外にもベンチャーにはギスギス因子がたくさんあります

まず皆さんの経歴がバラバラです。性格も、業界も、文化もバラバラな人が集まると、どうしても不和が生まれやすいです。
その上で不和が生まれた時、治める人が居ません。普通の会社は古参、優秀、人柄などで治める人がなんとなく決まってるんですが、古参も居らず、優秀さは分からず、治めるような人柄の方はベンチャーに来ません。
結果的に治めるのは社長や経営陣になるのですが、優秀な人たちから責められたら大抵の社長は折れてしまいます。

ココらへんを「コミュニケーションが難しい」「それぞれ不一致が起こる」と表現しているのだと思いました。

結果的に矛先は社長に向く

社長が悪い、というより社長しかどうにかできる人が居ないし、そもそも集めたのは社長なんだから、結果矛先はどうやっても社長に向きます

私も前の会社で経験があります。いつの間にか社員が株主みたいな立場になってました。(あるいは船の乗組員?)

ここらへんの社長の右往左往がブログに書かれているのだと思います。

 

優秀な人が去っていく理由

優秀な人ほど、社内の構造的にどうにかできるか、詰んでるかを瞬時にジャッジします。社内の構造(権限、体制、社長、採用、事業)的に「あ、コレ無理だ」となれば恐ろしいスピードで去ります。

(ちなみに意外と去らないのは大企業からの転職組)

 

まとめ

ブログではその他、紆余曲折についてご自身の経験から叙情的に書かれているのですが。
私が「わからん」となったのは、最初に「社員たちのコミュニケーションのすれ違い」が書かれたことと、前提として「事業がうまくいっていない」という部分が端折られていたからだと思います。あとタイトル。

 

でも個人日記なら普通にこんな感じですよね。

はてブに見つかってしまって何か変な感じに。。。

ぼくの考える最強の創業メンバー

もちろんITサービスについてです

RPGの初期メンバーみたいな感じで、こう言う人材が居たら勝てそうというメンツ

 

1.企業のバックアップを受けつつ、サービスを何度かリリースしたことがある人
2.サービスについても考えられるエンジニア(できればPL経験者)
3.ターゲットの業界に明るい人
4.営業(必要なら)

 

こんな人材滅多に集まらないですよね
存在はするものの、出会わない

それぞれが知り合うキッカケがない

市場規模からプロダクトの方針を考える

世の中のサービスを雑に分けたら3つのカテゴリが有ります。

1.スタッフがユーザーのケアをするサービス

2.完全自動のサービス

3.1と2の中間

 

日本で言えば、1に近づくほどリクルート社が強い領域になると思います
2に近づくほど最近はSNSなんかが強いですね
どちらも正直勝てる目が薄いです

1は圧倒的な営業力、スタッフの教育など、組織運営が物を言ってきます
2は多くのユーザーを抱えないと成り立たないため、本丸のサービスとは全く別なところからスタートする必要があります(コミュニケーション、エンタメなど)

 

すると、自ずと多くの人がトライするのは3になってくるのですが

3のうち、ユーザー1人にどのくらい人件費をかけられるかで考えれば、自ずとサービスの中で何ができて何ができないか、分かってくると思います

その時に重要なのが市場規模。

スケールする前と、スケールした後で破綻の内容にサービスを組まないといけないので、割りと難しいですね。

 

フェルミ推定してるのか、取らぬ狸の皮算用してるのか分からなくなってきます・・・

リーンスタートアップの本音と建前

リーンのような仮説検証ドリブンの開発は、時折銀の弾丸のように語られますが、実際はそんなことないですよね。

まず仮説を作ることが難しい、そして検証可能とも限らない。

例えば創作作品のような複雑なプロダクトだと、要素が多すぎて仮説までいかない。

 

そう考えると、リーンの恩恵を得られるのは、やはり頭でゴニョゴニョ考えてそれなりの形まで(仮説検証可能状態まで)プロダクトを創り上げられる、旧来のクリエイティビティが必要になるのですが、その方法論についてはあまり語られないような気がします。

今度考えてみたいです。

 

短文。