IT業界で気づいたことをこっそり書くブログ

くすぶってるアプリエンジニアが、日々気づいたことを適当に綴っていきます(受託→ベンチャー→フリー→大企業→ベンチャー→起業)

有名人が政治発言するのは悪いことか?をまとめる

本件は複合問題だと思っています。
よってきちんと議論しないと話が見えてこないし、賛成か反対かでアンケートするみたいな簡単な話ではありません。ちょっとまとめたいと思います。

 

議論のテーマを分割・整理する

個人的にはここが肝です。

 

1.誰であっても自分の意見を言えるべきであるか

2.詳しくない分野について、意見を言ってもよいか

3.ある分野で影響力がある人が、それ以外の分野について意見を述べてよいか?

4.3は政治においても当てはまるか?

 

こんな感じですよね。

 

1.誰であっても自分の意見を言えるべきであるか

これは現代の民主主義国家に居る人なら大体言えるべきというでしょう
なのでここは論点ではないと思います。
しかし

 

「有名人が政治発言するのは悪いことか?」に対して誰かがNOと言ったとき、反論として「誰であっても自分の意見を言えるべきだろう」と返ってきているケースがあります。
別に反対者はここでNOと言ってるわけではないので議論は一旦破綻します。

 

2.詳しくない分野について、意見を言ってもよいか

これは概ね「言っても良い」で、一部は「言うべきではない」というのではないでしょうか。
特に年配者は「言うべきではない」というかもしれませんね。

 

ここですれ違っている場合は主義主張の不一致なので、話は平行線になるでしょう。

 

3.ある分野で影響力がある人が、それ以外の分野について意見を述べてよいか?

「有名人が」とか「芸能人が」と付いている場合、議論のコアはここだと思います。
特に現代はSNSの時代です。フォロワー数が数十万、数百万のような人がうっかり間違ったことを言って悪影響が広がるとか炎上するみたいなのはちょくちょく起きています。影響力があると、言葉にその分の責任が乗ってくるようです。

 

それ以外にも、影響力がある人が何かを批判することで「信者ファンネルを飛ばす」というのもありますよね。
特に日本人はそこらへんに敏感なようで、影響力の大きいアカウントでは適当なことを言わないように気をつけている人が多い印象です。

 

この話が難しいのは、一つが程度問題だからです。
フォロワー数が100、1000、1万、10万、100万、1000万、1億でどのように変わるのか、どのような影響が出るかというのは未だあまり知られていないのではないでしょうか?どのくらいの影響力の人が、どのくらいの責任を持っていてどのくらい注意すべきかというのは定義できません。
ただ、昨今のテレビに対する風当たりの強さを見ると、確かに何かしらのボーダーラインは存在しているように思えます(ただしこれは影響度ではなく、批判という形で顕在化します。また時代や視聴者層によってこれらはかなり変動するようです)

 

ここの問題はかなり議論があるでしょう。
ちなみに個人的にはこれはサービス・システム側の問題だと思っています。

 

4.3は政治においても当てはまるか?

上記3つの立場をお互いにクリアした状態で、ようやく話せるのがこれです。
政治というのは「全員が有権者であり当事者」という非常に特殊な条件があるため、そもそも3には当てはまらないのではないか?という主張になり、結局1,2に立ち返っていくことになります。

結局答えは出ないでしょう。これは民主主義の根幹に関わってくる問題です。そもそも選挙自体が「何人フォロワーを獲得できるか」とほとんど同義ですからね。

 

私の意見

個人的には何かの分野でフォロワーと信用を稼いだ人が、そのアカウントで政治的発言をするのはフェアじゃないとは思います。
その一方で「そんなのどのジャンルでも同じでしょ」とも思いますし、有名人が本当に国を良くしたいと考えているなら自分の持ってるもの(アカウント)を最大限使って世の中に発信していくのは間違っていないし誰にも制限できないと思います。

 

ただ、影響力がある人・サービスはそれだけ慎重にならなければならないというのは間違いないでしょう。それは最近起こったテラスハウスで皆も思ったのではないでしょうか。数は力であり、毒にも薬にもなります。

あとシステム・サービス的な面で言えば、人&トピックに対して注目度が変えられたらもっと上手いこと行きそうだけどな、と思っています。そんなの作れたらいいなー、って6年くらい考えてるんですが。
そしたらもっと有名人だって気軽に意見を言えるんじゃないでしょうかね?無理かな(有名人の場合、メディアが勝手に拡散するんですよね今は)

近況 2020/05/24

コロナ自粛から何週間経ちましたか?6週間くらい?
皆様いかがお過ごしでしょうか。


その間に私は仕事が3件終わって、新規案件を3件取りました。疲れました。
コロナの影響は確実に出ていると思います。主に採用が進んでいないのと、エージェントの営業が止まっている件。
新しく受けた仕事の1つは6人月くらいの新サービス構築案件を丸ごと受注したので、それでコロナの影響から逃げようと思います。
ベンチャーの社運が掛かってる1個のアプリを任されるって中々身が引き締まりますね。あと新規開発は楽でいいです。他人のコードを引き継がなくていい。

 

この6週間、何故か元同僚(他業種転向組)にひたすらiOSプログラミングを教えていました。
仕事しながらの片手間ですけど、平日は毎日のように家に来てそこからリモートワークしつつ、空き時間でプログラミングを勉強しています(無償)。もはや弟子。
自分の家に人が来るなんて13年ぶりくらい?なのでかなり慌てて汚部屋を掃除した結果、かなり部屋が片付きました。思わぬ副産物。
あと、久しぶりにこんなに1人の人と話したなっていうくらい会話しましたし、その人の影響でコーヒーや紅茶を飲み始めましたしJ-Waveラジオも聞き始めました。
正直かなり楽しすぎたのと、プログラミングを全部教えきれていなかったのとで、来月も続かないかな〜と色気を出して次の案件を全部リモート開発にしたのですが、その人も仕事ありますし、コロナ明けどうなるんでしょうね。
最悪年内ずっとステイホームで一人で開発です。寂しくて死ぬと思う。
(まあ仕事中に駄弁りながらやれるなんて甘えた考えですよね、今だけ特殊)

f:id:otihateten3510:20200524212515j:plain

 

そういえば持続化給付金の条件見ると、単月で前年比50%の月があれば100万円もらえるらしいですね。しかも2020年いっぱい?これって皆仕事休むんじゃ・・・

 

コロナになってから買ったもの

・テレビ(55インチ有機EL
・洗濯機(ドラム式)
・冷蔵庫(ちっちゃいやつ)
・カーペット
・ちゃぶ台
・クッション
・掃除機
・コップ、スプーン、フォーク

廃人が徐々に人間になりつつある。
来訪者には感謝しています。
プログラミング教えるの好きかもしれない、まあスクールは単価安いのでやりませんけど。

 

体なまり過ぎてジム行きたい。

新時代の人間関係・友人関係に対する違和感

IT技術やサービスの発達により、人間関係(特に友人)というものは非常に変化していると思います。
これは自分が年を取ったからというのもあると思いますが、それ以外にも確かに変化があるのではないかと思うのです。

 

 

人間関係はどう変化しているか

人間関係が構築されるというときには、おそらくどこかに理由があります。
仕事仲間であったり、趣味が同じであったり、近所の人であったり、学校が同じであったり、目標が同じであったり、客と店員であったり、恋人であったり。もちろんたまたまとか、腐れ縁という場合もありますが。概ね共通の話題があると思います。

昔はその理由の部分がもっと曖昧だったと思います。その理由の部分、例えばお互いの共通点や共通の話題を会話に寄って広げるということがあったでしょう。これは非常にコストが掛かる作業で、だからこそ仲良くなった人(友人など)は大切な存在でした。

 

テクノロジーでどう変わってきているか

ですが現代のテクノロジーを使えば、あらかじめそう言うのが分かった状態で会話がスタートできます。
一番分かりやすいのが趣味のオフ会です。オフ会はその話をするために集まるという会合ですから、「たまたま会った人が同じ趣味だった」ではなく「同じ趣味の人で集まる」がスタートになっています。

より顕著なのは、複数のSNSの複数のアカウントの存在です。複数アカウトを使いこなすことで、「この話をする相手はこの人達」というインターフェースが簡単に作れてしまいます。

少し分かりづらいのは、動画についたコメント機能です。これは色んな趣味の人がいるけど、とりあえず「同じ動画を見ている人たち」という括りでの人間関係(?)が再現できています。

ゲームにおいてはかなり加速しています。今では世界の見ず知らずの人と一緒にTeamsを組んでゲームを楽しむことは非常に簡単です。

恋愛においてはイメージつかないかもしれないですが、昨今のデーティングアプリ・出会い系アプリがそれにあたります。お互いに同じ目的をもってサービスを利用しているわけですから。あとベクトルが若干変わりますが、オンラインキャバやVTtuberとかもその代替物ですね。

 

もちろん昔でもそういうのはあったと思いますが、近年はそれが顕著になっています。理由は様々なテクノロジーやサービスの影響です。
私達は非常に大量の人の意見や声を日々見るようになりましたし、会話量も増えました。しかし彼らは自分のことを恐らくほとんど知らないでしょう。

 

知り合いゼロ人でも困らない・寂しくない時代

私は10年以上、かなり人間関係が希薄というか、旧友は居るものの現友はほぼ居ないみたいな状態が続いています。一日一言も喋らない日も珍しく有りません。
これはいろいろな理由がありますが、一つにはそれでも困らないというものがあります。

友人や深い人間関係というものは良い面ばかりではありません、相手の良くない面に接する機会が増えるし、相手が興味ないのに自分の趣味に付き合わせるよりなら、新たに同じ趣味の人を探すほうが理にかなってますよね。
今のテクノロジーでは「どこにいたって、人はつながっている(by lain)」ので、友人を作らずともその代替物は誰でも容易に作ることができます。

私はまだまだそれに消極的な方ですが、積極的な人はもっとそうやってコミュニケーションを取っていると思います(例えばTwitter複垢大量に持ってる人、今の90年生まれ以降はそういうイメージ)

 

ネオボッチ(ぼっちだけどぼっちではない)

このような人間関係は非常に楽で画期的です。

特に人間関係構築が面倒だと思っているタイプには非常に受け入れられている印象があります。こういう人らは孤独なはずですが、技術により孤独になっていないという不思議な状態です。「孤独」や「友人」という概念自体がアップデートされなければならないと思います。

f:id:otihateten3510:20200524205217p:plain

 

本当にこれでいいのか?何か嫌だ

これは画期的なんですが、何かモヤモヤしています。何故なんでしょうか。

掘り下げて考えてみると

  • 誰にも存在を知られていない・理解されていない不満
  • 単純な寂しさ
  • 存在を知られていないので誘われるというのが有り得ない点
  • 何か喋りたい、一緒に何かしたい時に誘える相手が居ない
  • 社会性が薄くなることに対する不満

ここらへんですかね?
誰も知り合いが居ないパーティーの中に一人で居るような感じがします。

 

まあ私は初対面の人にいきなり世間話を始めるくらいには無遠慮でおしゃべりなのですが、多分そうじゃない人はもっとここらへん感じているのでは?と予想しています。
趣味人でひたすら何かしていたい人は現場が最高と思ってそうですが。

 

とは言え時計の針を巻き戻すことはできない

あまりここらへん語られていないと思いますが、この新しい人間関係を構築できるサービスというのは伸びます。それは近年の傾向であり、伸びるからこれからも進化していくはずです。おそらく上記のような不満を解消しようとするサービスも出てくると思います。

だから「元に戻そう」というのは不可能です。時代の圧力に誰も逆らうことはできません。

 

解消するにはどうすればいいか

たぶん世の中は「より出会いを進化させる」という方向に行くと思います。
どうでもいい話ができないなら、どうでもいい話をする相手を見つけやすいようにするサービスを作るとか(いやもうありますけど)

ですが私は他の方向から攻めたいと前から考えています。
要は一軸で繋がっている人が多軸で繋がればいいわけです。それをどうやるのって話ですが。

 

上記のようになって居ない人もいる

念の為書くと、上記のような状況をモロに受けてる人は世の中の1/3くらいじゃないですかね?もう1/3が中途半端に影響を受けていて、残りの1/3くらいは昔と変わらずに生きてそう。

あと年代に寄ってかなり変わっている印象があります。90年代生まれはその傾向が強い印象があります(がN数が足りないから気のせいかも?)
00年代はまだ学生なのでわからないです、学校内に居ると上記は顕在化しないんですよね。

デザイナー業のキャリアプランをエンジニアが考えてみる

私の本業はエンジニアであってデザイン業は本職ではありません。
たぶん間違っている部分も多いですしググればもっといい情報が出てきそうですが、キャリアプランについて語られている記事が少ないと感じたので、我流で書いてみます。

 

 

対象者

キャリアプランについて取っ掛かりが無いと感じている人。
本や学校に行ってみたが何か騙されてる感じがする人。
不安な人。

 

あまりにも広大な「デザイナー業」

おそらく「エンジニア」以上に職種が細分化されているのではないでしょうか?

デザイナー職種一覧を見つけました。

職種一覧・企業傾向│グラフィックデザイナーなどの派遣ならユウクリ

これ以外にもある気がしますけど。

 

まずどの職種になりたいかを決めたほうが話が早い

最近は、仕事で必要な知識というものが膨大です。
むしろ1人が抱えられる知識の限界が職種を分けていると言っても良いかもしれません。
なので本や学校で勉強してからどの職種を選ぶか決めようとすると、ちょっと効率が悪いと思います。職種に必要な知識だけ最短で一気に学ぶ方がおすすめです。

 

名前のないオンリーワンな職種を目指すのはダメ?

デザイナー・クリエイターはこういう存在に憧れると思います。
ただ、こういう存在にいきなりなろうとするのは2つの理由でオススメしません。

 

1.替えがきかないポジションを企業は用意したがらない

例えばその人が居なくなった時、会社は事業存続のために代わりを見つけないといけません。その時Webデザイナーであれば「Webデザイナー募集」と求人が出せます。
しかし名前がついていないオンリーワンな存在は募集がしづらいため、普通に考えれば採用したがらないでしょう。リスクになってしまいます。

 

2.営業やコネが必要になる

もちろん継続性のない、単発の仕事であればオンリーワンな存在でも良いかもしれませんが、上で言ったように求人募集があまりないでしょうから、仕事を取ってくるために営業やコネクションが必要になってしまいます。最初のまだ実績の乏しい段階で営業をするのはとても大変です。
今ならSNSに制作物をアップして人気が出れば宣伝になるかもしれませんが、そんな簡単にできるもんじゃないですよね。よっぽど才能がある人は別ですし、目指す分には良いと思いますが、それ一本でやるのは博打です。

 

ただ、これらは見方を変えれば、既に職を持ってる状態で、社内や業界内で替えの効かないオンリーワンな存在になるのはむしろ有りだと思います。

 

職種の選び方

既になりたい職種があるなら良いですが、迷ってるなら自分ならこう選ぶというものを紹介します。
(これだけで1記事になりそうなくらい長いです)

 

使うツール・使うセンス・使う知識

例えば趣味でずっとPhotoshopを触っているとかなら、それが活用できるものがまず候補に上がりますよね。

とは言え最近は色んな新しいツールがバンバン出てくるので、今専門の人が何を使ってるのか分からなかったりするんですが。

 

職種の存在をまず知る

漫画を知らない人が漫画家になろうと思うわけはないですよね。その仕事の存在を知らなければなりません。
一つは世の中のプロダクトの出どころから制作会社を割り出して、その制作会社の求人を見るという方法があります。
よりオススメなのは求人サイトをひたすら見まくることです。どういう職がどういう条件で募集されているのか分かりやすいです。どのくらいのボリュームで募集されているのかもわかります。

 

仕事の範囲を調べる

◯◯をする仕事だと思ってたら、予想以上に範囲が広かったということがあると思います。例えば私の身近にいるWebデザイナーなんかは、Webデザイン・スマホ版のWebデザイン・SNSに投稿するコンテンツのデザイン・キャンペーンのデザイン・アプリのデザインなど多岐に及ぶ仕事があって非常に大変そうにみえます。

これを知るのもやはり求人サイトが便利です。職種の名前で検索したらいっぱい出てくるはずです。ただ、求人サイトは往々にしてあれもこれもやって欲しい!みたいな書き方をするので、全部できないとダメということは少ないのではないかと思います。

 

大人気職を避ける

皆がやりたがる仕事は大抵の場合ブラックであることが多いです。
大体2パターンで

  • 皆がその職種をイメージしやすく、学校もたくさんある
  • 目立ってる成功者が居て、皆が憧れる

前者はひたすらブラック、後者は頑張れば成功できるけど格差が激しいブラック。
ただこれだけでは見極めが難しいと思います。

 

成長産業・衰退産業

単純に成長産業に付随する職種は伸びますし、衰退していたら地獄です。
ちなみにこれは「今どうか」で判断していいと思います。
よく本やメディアに「10年後衰退する!」みたいな記事がありますが、あまりあてになりません。去年・今年・来年くらいで見ていいです。

 

クライアントが判断する職種・ユーザーが判断する職種・それ以外が判断する職種

世の中色んな職業がありますが、最終的に誰がそれ仕事の価値を決めるのかという点で分けられます。

例えばエンジニアは「それ以外」です。偉いのはシステム様で、我々はシステム様の下僕です。クライアントがそれにNOを言ったところで不可能です。
デザイナーはおそらく、

  1. どれだけ素晴らしくてもクライアントがNOと言えばNOになるもの
  2. ユーザーの人気度が数字で出てしまうタイプのもの
  3. システムの制約が強いタイプのもの

があると思います。

1はダメ出しを食らってストレスが貯まりそうですが、クライアントの要望を上手く汲み取ることができそうなら有りだと思います。世間がNOでもクライアントがYESならYESなので、賛否両論な尖ったこともできます。

2は数字の下僕です。非常に納得感がある一方で、弱肉強食で疲弊する可能性もあります。実力が数字で出てしまうのは人によって良し悪しです。最適な答えを見つけるのが得意な人にはあっているかもしれません。

3はとにかく勉強量が多いのと、エンジニアなど他の職種の人と協調していく必要があります。システムはすんなり理解できるものでもなく、常に刷新されていくので大変ではありますが、センスよりもちゃんとこなすことが求められがちなので、努力が無駄にならないのが良いと思います。

 

ちなみにWebデザイナーの中でも会社によって1、2、3色んなケースがあるので、他の職種でも一概にこの職種が何番!と言えないかもしれません。少し注意です。
むしろ会社選びの際にこれが出てくるかもですね。

 

受託企業が複数存在するか

その職種で、業務を委託されて仕事をしている会社があると好都合です。
なぜならそのくらい業界内に仕事が存在するということですし、受託企業は何かと使える存在だからです。

 

自分ができそうか

最近AIブームで機械学習エンジニアになりたい勢が大量に発生しましたが、企業が求めていたのは主に大学院で博士課程をとったくらいの専門家でした。
と言ったように、その職種の難易度というのはどこにも書いていないという罠があります。頭がよくない小学生が「パイロットになりたい!」というのは良いですけど、年取ってからそれをやるのはきついですよね。
ここらへんはその職種の人のブログやSNSをひたすら見ていくくらいしか無い気がします。

 

いっそ質問してしまうのも有り

Q&Aサイトでも、SNSでもいいです。
ただインフルエンサーみたいな有名人は耳障りの良いこと言うかもしれないので注意してください。
知り合いのつてという手もありますが、同じ職種の人がいる可能性はかなり低いと思います。
あと穴場なのは会社の面談です(面接前に会社説明してくれるやつ)
「御社で働きたくて今はこういうスキルを持っているが、不足部分や懸念点はありますか」とでも聞けば優しい会社なら教えてくれると思います。特に中小で人が欲しい会社が良いです。彼らは人手が欲しいわけなので、あまり邪険にはしないのではないかと思います。

どうやって勉強するか、プランが存在するか

良さそうな学校があるとか、Webサイトがあるとか、身近に教えてくれる人が居るとか、本があるとか、何でも良いので取っ掛かりは必要になります。
ここらへんは運も関わってきますね。
たまたま教えを乞うた相手が実は大した専門家じゃなかったりとか。

 

 

おすすめのキャリアプラン

個人的にですが、どの職種でもこのパスが安定すると思っています。

 

1 なりたい職種を決める(〜半年)

       ↓

2 勉強しつつ、ポートフォリオを作れる状態まで頑張る(半年〜2年)
  ※就職時に公開してもいいもの

       ↓

3 仕事が豊富にある場所で数をこなす(例:受託企業)(1〜3年)

       ↓

4 自社でオリジナルの事業を持っている会社などに転職

  または、受託企業内でステップアップ

  または、十分に自信がついたら独立も有り

 

もしくは、別の仕事を既にしていて、その中でデザイン力を発揮するケースもあるでしょう。
これは1〜2の状態だと思ってもらえればいいと思います。もちろんその会社でずっとやっていけるならいいですが、放り出された時に生き残れるようにポートフォリオを作れる状態にしておいたり、外部の別の仕事をやってみたりすると良いと思います。

 

なぜ受託企業?

受託企業は非常に勉強するのにうってつけです。

複数の様々な案件があるので試行錯誤ができますし、同僚からスキルを盗んだり共有したり、教育してくれることもあるので勉強にうってつけです。
またデザイン以外の、顧客やチームでどう仕事をするかというワークフローの勉強にもなります。

直接事業会社に行っても良いのですが、事業会社のワークフローは大体カスタマイズされているので、終身雇用でもなければほかへ行った時に大変になります。
受託企業はだいたいのワークフローを効率化しているし、色んな人材を受け入れたいために業界標準の働き方になっていることが多いです。
ただし、大抵の場合ブラック企業(低賃金&長時間労働なので、そこをゴールと置かないようにしていいともいます。もちろんホワイトで頑張ってる受託企業もいくつかありますが、当然入社は難しくなります。そう言う会社は別の受託企業から転職する人が多いです。

 

数年勉強したあと、より稼ぐには?

いい会社に入るか、チームをまとめるか、ビジネスに近づくほど稼げるようになると思います。
もしくはフリーランスとして独立ですが、これは業務を効率よくさばくのがメインの目的になると思います。これはよっぽど有名なデザイナーでもなければ単価が一定以上増えないからです。相場が存在してしまっています。

 

ビジネスにどう絡んでいくかも、結構難しいです。
最近ではUXデザイナーという、UIよりもビジネスに少し寄った職種も登場して給料が上がっているらしいですが、どうなんでしょうね?新しい職種というのはきちんと職種として定着できないことがあります。

www.fashionsnap.com

 

狙い目は新しい職種、だけど注意も必要

例えば最近だと動画系が新しいんでしょうか?
詳しくないですが、以前には無かった職種というのがポツポツ出てくると思います。こういうのは先人があまり居ないので試行錯誤が必要で最初は苦しいですが、自分が先人になるチャンスでもあります。

ただし、あまりにも新しい職種は、メディアが言ってるだけで実は仕事がさほど無いみたいなことがあります。早すぎるパターンです。
たぶん受託企業が何社か立ち上がって成長してきた段階が一番狙い目ですね。動画系は3年前くらいにそう言う状態だったと思います。まだ多分美味しいですね。保証はできませんが。

 

おわりに

IT系に近いデザイナーという職種は、状況がエンジニアに似ているので自分が考えてきたことが応用できると思って書きました。
他の普通の職業だと、もっと「大企業を選んで〜」みたいな話が入ってくると思うのでちょっと違うんですよね。

 

参考になれば幸いです。
あと指摘あればお願いします。

プロダクトマネージャーとは何者か?どこから来たのか?良いポジションか?調べてみました!

いかがでしたか?

 

・・・すいません調べてもいません。私の経験と勘で書きます。間違っているかもしれません。

 

 

プロダクトマネージャーとは何か?

まだあまりどこにも定義されておらず、ふわっとしています。
定義から調べても良いことはないと思います。
ちなみに求人サイトGreenで検索した所、393企業723求人みつかりました。意外と多いですね?
私が4年前にプロダクトマネージャーを目指した時はほぼなかったと思います。
プチバズワードになりつつあるのかもしれません。

 

 

プロダクトオーナーとは何か?

おそらく元々あった言葉はこちらです。スクラム駆動開発においては、舵取り役が2人存在します。それがプロダクトオーナースクラムマスターです。

大雑把に言えば、スクラムマスターはスクラムが上手く進むようにコントロールする人です。
プロダクトオーナーは製品やサービス(プロダクト)を良くするためにやることを決める人です。

 

受託開発では当然プロダクトオーナーは顧客になります(その社内では総合職であることが多い?)
ゲームならプロデューサーだと思います。
映画やアニメなら監督か、プロデューサーでしょうか。
商品なら商品企画部門のトップでしょうか。
事業においては社長か事業部長。
マーケティングだと企画が相当するかもしれません。詳しくないですが。

 

プロダクトの最高責任者みたいなものです。

 

スタートアップのPOは大体CEO

アメリカだと大体プロダクトの最高責任者=一番偉い=CEOの図式が成り立つと思います。
内情はどうか知らないですけど。
そのくらいよく出きたチームじゃないと上手く行かないですよね。

 

なぜプロダクトマネージャーが生まれたか(推測)

組織によっては、プロダクトの最高責任者がプロダクトに疎いというのが普通にありえてしまいます。
責任や権限的には社長なんだけど、社長はアプリに疎い、みたいな。
すると権限移譲が起きるわけです。例えば事業部長や企画チームなどにプロダクトの責任を渡す形になるでしょう。
そういうのは当然起きます。

 

各社がそれぞれ作っていたそう言うポジションが先にあって、そこにスクラムの思想が入り込んだために役職名や職責が少し変化したのがプロダクトマネージャーと考えていいと思います。
名前が変わっただけです。

 

つまりプロダクトマネージャーとは何か

プロダクトオーナーの権限代行者であって、プロダクト開発とプロダクトオーナーとの翻訳者。

 

プロダクトマネージャーは人気職、かつウルトラ高難度

元々プロダクトオーナーがどういう役職か考えて見ればわかると思います。
社長だったり事業部長だったり企画だったり、受託だとお客さん側、映画だと監督です。
ちっちゃい製品・サービスならともかく、そこそこの大きいものだと社運が掛かってくるので責任重大です。でもそれ故にやりがいもあり人気です。
企画職とか花形ですよね。

ただ、とうぜん経営とプロダクト双方のプロでなければなりませんから、軽くできるようなものではないはずです。

 

IT業界がプロダクトマネージャーを必要とする理由 

プロダクトの成功パターンがあまりにもわからなくなってるからです。
何を作れば正解なのかが誰にもわからないので、誰か助けてくれという状態です。

 

また、事業会社が盛況なことも影響していると思います。
SIや受託の文脈においては、プロダクトオーナー=お客さんがいるので、必要なのはそれをシステムに落とし込むプロジェクトマネージャーと、要件から最適なシステムを導くITコンサルタントです。

ですが事業会社ではそう言うのを超越したクリエイティビティが必要になるわけです。

 

プロダクトマネージャーを目指すにはどうすればいいか

たぶん企画職に似てるんじゃないでしょうか。
そういうチームに入るとか、小さいものからコツコツ実績を積んでいくのが良いと思います。案外エンジニアからのルートは狭いと思います。

転職してプロダクトマネージャーになるならば、会社によって役割や職責が全然違うと思うので精査しましょう。

特に注意したいのは

  • プロジェクトマネージャーが居るか
  • プロダクトの大きさ、責任の重さ
  • 職責の範囲(事業計画を書くところからか、計画通りに遂行させるのか)
  • 1人か、チームか
  • プロダクトの今の状況、そもそも勝てるゲームなのか
  • POと上手くやれそうか

 

「プロダクトマネージャー募集」に対する警告

会社の状況によりますが、プロダクトマネージャーを募集しているということは、つまり現在動いているプロダクトの舵取り役が居ないということになります。
プロダクトの最高責任者がいないよ状態。誰か助けて!という状態かもしれません。
手に余る課題が降ってくるのが目に見えてるので十分注意しましょう。

 

美味しいポジションがあるとすれば、新規事業での採用だとか、小さいプロダクトをたくさん持ってる人だとか、プロダクトマネージャーがチームで存在しているとか、そう言うパターンですね。社運が掛かってるものほど危ないと思います。

 

プロダクトマネージャーを体験する手っ取り早い方法

自分でプロダクトを作るのが早いです。
そしたらプロダクトオーナーですから。

 

まあそれができないからプロダクトマネージャーの道を模索したくなるんですけどね。
私はプロダクトマネージャーは諦めました。獣道過ぎて挑戦する気になれない。もしあるとしてもプロダクトオーナー側になりたいです。

 

まとめ?

つまり雇われ社長みたいなもんですかね?
中間管理職みが強くて大変そうです。
たとえばその会社の製品が大好きだとか、そういう理由で入るのが良いんじゃないでしょうか。その場合は自分でプロダクトを作っても意味ないですもんね。


どのようにスキルを身につけるかはわかりません。誰か教えて下さい。

エンジニアが一人前になるための必須スキル

ひょんなことから、最近同僚にプログラミングを教えています。
元々ITとは関係なかった人なので、どこからわからないか探り探りです。
プログラミングを教えるのってけっこう大変ですよね。これできる人は限られるのではないかと思います。

プログラミングを例えば1年程度教えることは可能ですが、もちろんいつまでも教え続けるわけにはいきません。
どのようになれば一人前(=放っておいても継続的に成長できる状態)になるできるでしょうか?
そこらへんを少し考えました。

エンジニアとういうシステムの機能要件みたいなもんです。

 

 

最低限のプログラミング知識と、IT知識

最低限、これがないと話が通じないので仕事になりません。
ここらへんで脱落する人が多いと思います。
そこらへんの大学の情報科でも半分くらいは脱落しますよね。

IT知識の方は基本情報技術者試験の参考書が手っ取り早いです。

問題を解決するための情報源を確保

StackOverflowでも、公式ドキュメントでも、本でも先輩でもYoutubeでもいいです。解決のために調べる先が無いといけません。ググり力でもいいです。
もちろん研究レベル・先端技術などはこのようなソースがないので話が違います。
これはあくまで「他のエンジニアと同様に調べることができる」という捉え方です。

 

調べて分からなかったときの解決法を持つ

上記の情報源で解決できなかった時、それでも仕事は目の前に存在するわけで、どうにかしなければなりません。

  • 自分で調査・研究する
  • モックを作る
  • 仕様の変更を求める
  • 他のできるひとに依頼する

など色んなパターンがありますが、選択肢は多いほうが良いです。

 

手動テストスキル ・デバッグスキル

エンジニアが自分で実装したものに対してきちんと動くことを確認できなければなりません。
テスターや受け入れテストがちゃんとしているところではこのスキルが漏れている人も見かけますが、そうではない組織では実装したものが他者の確認なしにリリースされるかもしれません。
きちんとテストできる必要があります。

 

わからないものを論理的に一歩ずつ「わかる」にしていくスキル

問題をピースに分解する、また解決したピースを合わせて大きな問題を理詰めで解決する。
科学研究では当たり前に使われている科学的手法群です。
なぜか誰も教えてくれないので、案外ここで躓く新人がいるかも知れません。

参考(ちょっとわかりづらい)

qiita.com

 

解決できるまで諦めない根気とモチベーション

これは短期的な根気と、長期的なモチベーションです。

エンジニアをやめてしまった知り合いを思い出すと、エンジニアリングの継続自体をどこかで諦めてしまったように思えます。
そもそも苦しいとか、楽しくないとか、興味が他に向いたとか。
私はプログラマー以外にキャリアが考えられなかったのでどれだけ苦しくても続けましたが、もし別にやりたいことがあったらやめてしまったかもしれません。

 

今は全部あれば詰むことはない時代

今はIT業界はある程度仕事が存在しているので、上記のことができていればまあ詰みはしないのでは?という感じがします。
なにか詰んでる感じがするのであれば、おそらく上記のどれかでしょう。

 

※ほかにもあるかもしれません、思いついたら書き足します

ベンチャーの経営状態を探って入社リスクを減らす

いちから株式会社、御社大丈夫?その2です。

 

otihateten.hatenablog.com

 

私は直感で「お、大丈夫か??」と思ったんですが、その直感が数字的に合ってるのかどうか、ちょっと調べました。

 

参考情報

shikin-pro.com

 

initial.inc

 

資金調達時の会社の評価額と、従業員数を見比べてみる

決してこれだけで全部わかるわけでは無いんですが。
ベンチャー企業の多くにとって、重荷となるのはやはり人件費です。
評価額はおおよそ粗利額や利益額に相関するはずですから、そこと人件費(従業員数)を調べると傾向は出るはず・・・だと思います(私はプロじゃないので断言できませんが)

 

f:id:otihateten3510:20200220124217p:plain

 

するとこうなるんです。

「あっ」ってなりませんか?いや分からないですけどね。

 

f:id:otihateten3510:20200220125719p:plain

グラフの元データ

 

従業員数が多くても大丈夫な会社

数字を見て「あれ?」と怪しいんだら、もう一段深く見ていくべきです。
ひょっとしたら自分が勘違いしているだけで大丈夫なのかもしれませんし。

 

たとえば、評価額100億円(粗利予想10億円)の会社が、人件費250万円のアルバイトを400人雇っている。などであれば別に問題はないですよね。
接客業とか、人が大量に必要な事業というものもあります。

  • 従業員がいるほど売上が立つタイプの事業なのか
  • 従業員1人あたりの給料
  • アルバイトか、正社員か、その他か

あたりは押さえておきたいです。

 

ベンチャー企業の情報は曖昧なので注意

とは言っても大抵の場合、ベンチャー企業の情報は曖昧です。
毎月のように情報が書き換わり、誰も真相を把握できていないとか、情報が更新されていないとか、敢えて会社を大きく見せかけているとか色々あります。

 

例えばいちから株式会社と同様に外れ値だった株式会社ウェルモですが、調べたところ2019年6月時点で社員数98人となっています。別のところには130人と書いていて、元従業員のレビューでは「100名を超える」と書いています。
(この会社はパートも募集しているので、おそらくパートの人数を含んでいるのではないかと思います)

 

評価額:従業員数は問題ないと思ったけど、入ってみたら全然数字が違っていたとか、面接で聞いた情報すら正しくなかったとか、そういうのもあります。
ここらへんはもうしょうがないですね。

 

ちなみに、いちから株式会社は「社員数が131人で、従業員数が160人で、ライバーが80人程度」とちゃんと書いてるので、どちみち外れ値です。

 

あとこれも当然ですが、未調達企業や、調達後時間が経っている会社は読めません。

 

従業員の増加リスク

おまけですが、従業員が一気に増えるリスクというのも実はあります。

正しく言えば従業員が増えることではなく、組織が変わるリスクです。会社の組織を一気に変えて動かそうとするというのは、喩えるならプログラムで設計を変更して動かそうとする行為に似ています。
安定するまでに時間がかかるのです。

 

組織のデザインパターンが確立されている業種ならこの問題は小さいです。
飲食店なら、調理人が何人居て、接客が何人居て、管理者が何人居て・・・と大体経験値が溜まっているので一気に経験者を入れてもなんとかなります。

開発もそうですよね。
Webサービスとモバイルアプリを作ろうとしたら、バックエンドエンジニア、フロントエンジニア、モバイルアプリエンジニア、デザイナー、PM・ディレクター、テスター、と大体どういう職能が必要かわかると思います。

 

ベンチャー企業というのは、そういう組織のデザインパターンが無いパターンが多いです。新しいことをやるので、どういう人材が必要かが定義できていなく、雇われた従業員もわかっていないので、大きな混乱が生まれます。

あたりが目まぐるしく発生します。従業員数が一気に倍くらいになるとそれは半年以上続くことが見込まれるので、非常に上手く行ってる会社でも規模拡大は少しずつ行うケースが多いと思います。

 

もちろん非常に老獪な経営者とか、天才的な経営者がこれを上手く回避し、とんでもない規模の会社に成長することもあります。世界的な企業はそういうのが多いですね。
しかし大抵の場合は上手く行かないですし、特に日本では組織のリファクタで正社員を切れないので、難易度は果てしないものとなるでしょう。

 

まとめ

というわけで、外に出ている数字から会社の内情をエスパーする方法でした。
まあそれでも外れますし、正常な成長をしている会社ほど入りにくいですし、従業員に対しても給料を抑えてくるので、最適な答えが何かは難しいですけど。

とりあえず臭いを感じ取れるだけでだいぶリスクは減らせるのではないでしょうか。

もしくはフリーランスになればいいです。

 

 

ちなみに私は株や経営については不得意なので、こういう臭いを嗅ぎ取るスキルはもっと上手い人がたくさんいると思います。そう言う人のテクニックとか聞いてみたいですが、あまり見かけないですね。