IT業界で気づいたことをこっそり書くブログ

くすぶってるアプリエンジニアが、日々気づいたことを適当に綴っていきます(受託→ベンチャー→フリー→大企業→ベンチャー→起業)

いいから新卒は大企業入っとけ!

cybozushiki.cybozu.co.jp

 

上記、文脈的にはあくまで「大企業だからすごいというわけではない」という感じであって、大企業を全否定しているわけではありませんが。

 

私は何年か色々調べてきて「とりあえず大企業入っとけ」派になりました。
もちろん入れるならです。私は入ったことありません(中に居たことは何度かありますし、知人もそこそこ居ますが)

 

世間では「必ずしも大企業だけが選択肢じゃない」みたいな甘言逆張りを言ってきますが。騙されちゃいけません。

 

以下理由。

 

給料が高い

https://www.nta.go.jp/kohyo/tokei/kokuzeicho/minkan2015/pdf/001.pdf

(わかりにくくなるので申し訳ないですが)男性の方だけで見ますと
5000人以上の事業者 平均年収 521万円
30~100人の事業者 平均年収 405万円

ざっくりでもこのくらいの差があります。
主に賞与で差が出てきます。

 

もちろん、一部のベンチャーや中小はこれより高いので、これだけでは否定できません。

 

転職理由は給料

ちなみに転職理由筆頭は給料です。

otihateten.hatenablog.com

 

概要:転職時に重視すること

1位 給与(75%)
2位 やりがい(59%)

 

教育にかけるコストが高い

新卒をどのくらい教育してくれるかという話。

昨今は日本全体で教育に金をかけないらしいですが、大企業は流石にある程度やってくれます。

中小企業は多くの場合、そんな余裕はありません。あったとしてもお手製です。

 

2017年度 教育研修費用の実態調査 | 教育研修費用の実態調査 | 採用・教育 | 産労総合研究所

 

選択肢が多い、転職しやすい

大企業に残るか、転職するかを選べます。

何だかんだで有名企業出身の方が転職しやすいです。

学歴と似たようなものです、

 

人脈が得られる、周りが優秀

人が多いし、同期も多いので。
何だかんだで社会人人生でその繋がりは助けになると思います。
想像以上に仕事というのは一人では完結しません。ビジネスライクを超えた存在というのは大切です。


また、何だかんだでやはり周りが優秀です。学生の頃の優秀さとはまた別格の、人としての優秀さを兼ね備えた人が多いはずです。
周りが優秀だと刺激を受けるので向上心も高まります。おかしな心労に悩まされることもありません。

 

狂ったような激務が少ない

電通のような例外もありますが、平均してみると大企業のほうが狂ったような激務が発生しません。
これは何故かと言うと、労基が機能していなく、何故か中小企業ほど見過ごされているからというのがあるでしょう。大企業はさすがに社会から監視されている分、無茶苦茶な仕事量はさせられないのです。
(繰り返しますが例外はあります。が、大企業で激務なところはその分給料も高くやりがいもあるので人気企業であることが多いです。中小では、激務だけど給料も安くて成長もないみたいなことが有りえます)


あと、小さい会社は単純に休日数が少ないみたいです。

 

総実労働時間の推移 - 厚生労働省

http://kochi-roudoukyoku.jsite.mhlw.go.jp/library/kochi-roudoukyoku/topics/topics222.pdf

 

激務しすぎると、普通に体と心を壊します。
それで休職となれば、成長とか目標とかやりがいとか全部ぶっ壊れてしまいます。

 

チャレンジしやすい

金と信用が得られるので、何か事業をやろうという場合でもやりやすいです。

多くの人は勘違いするのですが、何かするというときは自分ひとりの力など誤差でしかありません、なので自分自身にスキルがあるかどうかは二の次になるケースが多いと思います。(よくスキルを付けたいと言って大企業からドロップする人もいますけど)

 

中小企業に行っても、裁量は少ない

大企業に行くより自分で色々やりたいと思う方が居るかもしれませんが、中小企業やベンチャーに行ったところで、裁量があるのは結局上司や経営者クラスくらいです。
予想よりずっと裁量がないし、下手したらお客さん次第ということにもなります。

もちろん大企業に行っても若手のうちは中々自分だけでゴリゴリできることは少ないですが、それは中小ベンチャーに行っても同じなのです。

 

どこに行ってもどうせくすぶる

大企業に行っても2、3年で「このままで良いのか」と思うらしいですが、中小企業に行ってもそれは変わりません。
大企業では中小企業の仕事ができないし、中小企業では大企業の仕事はできません。トレードオフなので、どうしても悩みは出てしまいます。

大企業の若手だから皆悩むわけではありません。むしろ中小企業の若手ほうが悩んでると思います。

 

 

 

以上です。以下おまけ。

 

メガベンチャーは大企業?ベンチャー

でかいくせにベンチャーとか言ってるやつらは大企業です。

リクルートDeNA、サイバー、あとmixi、DMM、あたりももう大企業のカテゴリで良いんじゃないですかね?(あとで追記するかも)

 

古い体質の大企業 vs ベンチャー

これは悩むところですね。

でも必ずしもベンチャーが新しいとは限りません

各々見定める必要がありそうです。

 

大企業に残るべきか?転職するべきか?

これも個別事案ですね。

大体は残るケースが多いみたいですが。

 

これは日本だけか?

そんなことありません。大企業でしか得られない恩恵は国にかかわらず大きいです。
ただシリコンバレーなどの一部の例外で、大企業より上が存在します。ですがそんなの、本当の上澄みです。

 

新卒以外は大企業行くべき?

5年以上働けばもう大企業も中小企業もベンチャー企業も同じ条件に思えます。
画一的に話すことができません。
例えば大企業より高い給料をもらってる零細企業の人とか、ちょいちょい見ます。
規模が大きくなるほど平滑化されちゃいますからね。
 

「大企業入れなかった、オワタ」

そんなことはないです。
あくまでスタートラインの差程度です。高校に喩えれば、進学校に入るか普通の高校に入るかくらいの差ですかね?
ただ、大企業の奴らに勝つなら、その分努力が必要だと思います。
アンテナを張って、チャンスを見逃さず、会社がダメそうなら転職を恐れない。幸い「社会人」というフェーズはとても長いので、やる気を出せればスタートラインの差はいずれ誤差になります。
(もちろん中小ベンチャーにも会社によって良し悪しがあります)

 

以上です。

大企業のデメリットもあると思いますが、それはまた別のお話。

 

(日記)元同僚が良いとこに入りまくってる件

アイエエエエ!! 何で!? みんな何で!?
僕たちあんなに給料安かったのに(笑)

  

Web系の大企業は大体聞きました。
あと有名所のベンチャーとか。
未だ聞いてないのはGoogleとか
外資大企業の場合、国内法人に入るor渡米するになるのでハードル高いですよね)

 

少し意外だったのは、フリーランス・起業・ドベンチャーが居なかったこと。
やはり技術大好きなタイプとしてはどちらかと言うと大きめの企業入ったほうが面白いことできるんでしょうね。

そこからして私の考え方とだいぶ違う。

 

IT業界の裁量労働制の現状

前回で探していた情報、Qiitaに書いてましたw

 

otihateten.hatenablog.com

 

qiita.com

 

 

ソースはこれです。

www.mhlw.go.jp

http://www.mhlw.go.jp/toukei/itiran/roudou/jikan/syurou/17/dl/gaiyou01.pdf

 

企業単位で

みなし労働時間制採用企業 33.6%

内、裁量労働制採用企業 30.1%

 

労働者単位で

みなし労働時間制採用企業 17.5%

内、裁量労働制採用企業 11.2%

 

裁量労働制の経験者数は2割も居なさそうですね。

ですがみなし残業と同じだよといえば少しは通じるかもしれません。

(なお他の業界は極僅かです。教育,学習支援業が労働者割合で1割居る程度)

 

あと、労働者単位<企業単位

っていうのは、人数の少ない中小零細企業の方が採用してるってことでしょうね

 

高度な人材に使う制度なのに中小零細企業ほど採用している・・・あっ(察し

裁量労働制になると何が起きるか(実体験)

news.yahoo.co.jp

 

私の中で、裁量労働制がヤバイというのはかなり今更なんですが。
意外と裁量労働制ってITでもまだ割合としては少ないんですよね。3割以下でしたっけ?

 

漁ったら2年半前のブログが出てきました これじゃないw

 

otihateten.hatenablog.com

 

裁量労働制が定額働かせ放題プランで、みなし残業が定額(ただし上限あり)ですね。
皆同じことを考えるんですね。

 

何が起こるのか

観測範囲が1社だけなので大したことは言えませんが。

  • 労使協定が結ばれる(事務的に)
  • 労使に相談はできない(大抵懐柔されている)
  • 残業するやつが悪い、という風潮にはなる
  • 一部に仕事が集中する(貧乏くじを引いた人)
  • 仕事が集中した人は割に合わないので退職する
  • ヌルい人の割合が増える

問題なのは、仕事量のコントロールや評価をきちんとできるかどうか。だと思います。

でも、それができてる会社は裁量労働制にする必要がないので、基本的に地獄なパターンが多いですね。

 

そもそも裁量労働制は適用できない?

こういうのがあるんですが。

news.yahoo.co.jp

 

裁判で「え、君の会社裁量労働制できないよ?」みたいなケースがめっちゃあるんですよね。
わけわかりません。

何か、社労士が上手いことちょろまかして通しちゃうんですよ。

 

裁量労働制ってじゃあ意味なくない?

運用を適正化すればいいって話になると思いますが。

そしたら裁量労働制が適用できる会社って殆ど残らないんですよね。

 

じゃあ何のために? ってなりますよね。

iOS/Android開発を習得するのにかかる時間

思いつきです

 

プログラミング言語」って書くと語弊があるんですよね。
一個の環境を習得するのにどのくらい掛かるか経験から考えてみました。

 

1.調べながら苦しんで書けるようになるまで 3ヶ月=500時間

2.ふわっと完成させられるようになるまで 1年=2500時間

3.あーもう慣れたわ、という状態 2年半=6000時間

4.自信が持てるくらい 4年=10000時間

(3でようやく1人前、4でフリーランスになれるくらい)

 

効率よくやったらこの倍くらいの速度は出るかもしれません。

個人的にいろんな分野で2の状態になりたいんですが、半分でも1250時間。普通にやれば2500時間。

 

2000時間と考えると

1日10時間やって200日(休み無しで7ヶ月)
1日8時間やって250日(普通に働いて1年)
1日5時間やって400日(2年)
週に10時間やって200週間(4年)


だめだ・・・業務でやらない限り無理ですね・・・

そもそも500時間の時点で厳しい、週10時間で50週間≒1年

プログラミング初学者にありがちな罠

こちらのブコメで暴言を吐いたので少し書きます。

www.vivi-life.com

 

東大の方みたいなので、私のような普通のエンジニアとはちょっと状況が違うかもしれません。
が、私や周りのエンジニアでも、若手の頃に同じ道を通ったな〜というものがありましたので、簡単に書いてみます。

 

悩む時間はもったいない?

あるある。
最初の数年、これが一番苦しいと思います。が、10年目でも20年目でも皆悩んでます。仕事ですら悩んでます。世界の名だたるギークも悩んでいます。

なので、悩んだときにどうするかという訓練はある種必要なものだと思っています。

分かってしまうと「なんだそういうことか」となるのですが、そこに至る時間をどう短縮するかの方法論という観点で考えたいです。

 

優秀なデキる人と働きたいの幻想

みんな一度はこれを言ってるような気がします。
自分が知らないだけで、デキる人の解法に触れられる機会があればもっと爆速で成長できるのに!と。

個人的に今となってはこれ反対です。

  • 優秀なデキる人がほとんど存在しない
  • その人がデキる人か判断付かない
  • デキる人は私に構わない、プログラミングは大概孤独
  • 優秀な人が何言ってるか理解できない
  • 問題を定式化できない
  • 解法がコロコロ変わる

プログラミングは非常に複雑なものだと思います。まったく同じケースというのに中々遭遇できません。将棋みたいに定石はあるでしょうが、定石もちょいちょい変わるので追いつくだけで吐きます。

それを逐一教えてくれる人というのは、実は存在しないし、そういう人の時間は超貴重なので大して絡むこともできません。せいぜい憧れるくらいです。

結局、最短経路にたどり着くためにそれ以上に血反吐を吐かなければならない状況に陥ります。

 

優秀な人はインターネットに居る

ちなみに本気で優秀な人は、StackOverflowに居たりQiitaや技術ブログに居たりします。あとは何かで登壇するとか。更に優秀な人はOSSコミュニティに居たりします。

素晴らしい師の教えはインターネットで共有されているのでリアルな人を求めずとも積極的に勉強することができます。リアルな人への期待は幻想に近いです。

言及先ブログにもありますが、OSSの中を覗いてみるのは大変有意義だと思います。ただし、あまりに高度すぎて大体理解できないはずです。分からないなら無理しない方がいいです。無理なもんは無理です。巨人の肩に乗りましょう。
でもたまーに分かりやすいコードもあるので、OSSの中を覗く癖は付けておきたいです。(基本難解なので徐々に見るのが怖くなるんですが)

 

複数人開発は重要(でも銀の弾丸ではない)

優秀じゃなくても、ちょっと先輩くらいの人と一緒に開発するのは大変有意義です。
(と言っても、その環境を用意するのは中々大変なのですが)

これは最短経路とか言う話ではなく、コードを見たり指摘されることでヒントがいっぱい貰えるからです。

とは言え、それを毎日やってるエンジニアですら不足感を覚えているはずなので、プログラミング山はどこまでも高く険しいです。ヒントが得られたくらいで、ちょっと有利になる程度じゃないでしょうか。

 

質問に答えてくれない

これも働いてみるとすごく意外なんですが、相互の質問はかなり少ないです。

  • 答えられない
  • ググったほうが早い
  • 説明するのが大変
  • どうせ知らない
  • そんな時間ない

ここらへんのせいです。やっぱり孤独です。

最近はQ&Aサイトが国内外問わずいっぱいあるので、あちらを使うのがまだ良いかと思います。(と言っても、問題の95%は既出の問題なんですが)。エンジニアはインターネットから毎日知識という大きな恩を受けているので、それを還元することにやぶさかでない人が多い印象です。

 

書籍との付き合い方

これは個人的にですが、アンチ書籍派です。

  • 実装にダイレクトに役に立つことが極稀
  • 質の悪い本が多い(良い本は大体洋書・・・)
  • 本に書いてることが真実だと思ってしまう(やがてそれは信仰になる)
  • 経験値が足りなくて本質を理解できないケースが多い
  • 一冊読むのに死ぬほど時間がかかる(理解+実装)
  • 自分で動かしてみなければならない
  • 古い(3年前の本でもう古い)

ぶっちゃけ未だによくわからないんですけどね、本の立ち位置。

私には合いませんでしたし、どの職場においても書籍は部屋の片隅で文鎮になってます。いや最近は本棚も見ないですね。

※初学者向けの最初の1冊とか、定番中の定番中の定番くらいの本はおすすめです(2人に1人は知ってるくらいの本)

 

その他

言及元ブログのその他は概ね同意です(冒頭はちょっとよくわかりません)
しかし本人が優秀な分、多くの普通の人は真似できないものが多いと思います

旧帝大院卒の私でもキツイです。無理です。
東工大卒の元同僚でようやくこのくらいのことしてます。しゅごい。ついていけない。

 

初学時〜若手時に大切なこと

もっと私のようなレベルで言えば

  • 楽しむ、自分は何が楽しめるかを理解する
  • コーディングはあくまで道具であると心がける、宗教にはまらない
  • 完璧な解はなく、優秀な人でも常に悩んでる、疑い続ける必要がある
  • 考え続けなければならない、じゃないと理解できない

あたりが大事な気がします。

 

そもそもプログラミングをするべきなのか考える

経験則ですが、プロダクトに興味がある人はほとんどの場合コーディングから離れる運命にあると思います。
優秀ならなおさらです。発注したほうが早いし。

アメリカなんかでは特A級の優秀な人がコーディングしてますが、あれはあくまでプログラムそのものが製品だからだと思います。
多くのサービスで言えば、コーディングの良し悪しはサービスの良し悪しに中々繋がりません。それでもやる理由があるかどうかは考えておかないと苦しくなっていくと思います。大体は単に好きだからやってる人ばっかりですが。

 

はてブを見る

同業者がどこで情報を仕入れているかが何となく分かる。