IT業界で気づいたことをこっそり書くブログ

くすぶってるアプリエンジニアが、日々気づいたことを適当に綴っていきます(受託→ベンチャー→フリー→大企業→ベンチャー→起業)

非機能性って大事だよねって話、あと反省

ここ1年は非機能性に触れる機会に多く恵まれました。

ファッションモデルさんと仕事したり、インスタ映えを目撃したり、ブランディングの仕事をしてる人と話したり、表参道やら青山やらをウロウロして、美意識高い人に出会ったり、ダイエットしたりエステしたり、紅茶飲んだりコーヒー飲んだりカフェ行ったり、花に囲まれて仕事したり、コミュニケーションを円滑化する仕事してる人と話したり。女子かな?

これまでだって色んな業界でシステム開発をしてきましたけど、これまでの人生とはダイブ毛色の違う1年で、色んな意味でエキサイティングでした。

 

これまでと価値観がだいぶ違う人が多く、まるで深海生物が浅瀬まで来てその生態系の差にカルチャーショックを受けてるような気分でした。
それで気づいたんですけど、我々エンジニアって相変わらず非機能性を軽視していますよね。いや我々とか言ったら主語がデカイと怒られるので「私」としておきたいですが。

 

エンジニアは機能的な生き物なのでしょうがないんです。酸素を吸って二酸化炭素を吐き出す生き物なのでしょうがないんです、というのと同じです。
そっちの方が得意だし、非機能性が不得意なので見たくないんです。
服とか見た目とかコミュニケーションとか人脈とか、デザインとか花とかマーケティングとかブランディングとか、そういうのって苦手なので「本質的じゃない」って言って目を背けたくなるんですが。もう昨今のエンジニアは「デザインの力」とか「非機能性の力」とかそういったもが死ぬほど重要だということを仕事を通じて百も承知なんですよね。
Viewの表示速度やボタンの触り心地や、色や優しいエラーコメントとかチュートリアルとか、そういうのが大事だってもう知ってます。

 

だけど未だにそういった非機能性の強いものを受け入れられない気持ちがある。そういう非機能性の高いものは機能的に劣っていて欲しいという気持ちもある。美男美女は性格がクズであって欲しいと願っている。コンプレックスなんだと思います。
一部の人は全然違うんですけど。私の中には多分ありましたし今でもきっとあります。

 

でも世の中のプロダクトをたくさん見ると、機能的にクソで見た目もクソなものもあれば、機能的に良くて見た目も良いみたいなものもあります。別にトレードオフではない。
そして今の世の中ってもう機能的には充足していて当たり前な時代ですから、非機能性を高めていかなきゃいけないんだと思います。言い方を変えればようやく非機能性に力を注げる時代に成ってきたんだと思います。サービスもそれ以外も。

 

だから私のような機能性の生態系の中に居る深海生物も、非機能性の世界に積極的に触れていかなきゃならないんだろうな、と思いました。
どっちも勉強していかなきゃならない。
そこでは私のような者が無意味と思っていたような「花」が、実は人の心にプラスの効果を与えていたり、コミュニケーションを生んでいるという「機能的存在」だったりします。そういうところを見にいって発見していかないといけない、特に機能性に強い人ほどその生態系から出たがらないと思いますが、今後それではジリ貧なんだと思いました。まあ死にはしないんですけどね。

 

あとこんだけ言っておいて、未だに仕事人間なので有言実行できていないですが。とりあえず気づきましたという段階。

 

そういえばこういう事象の分解みたいな話まえもしたな、と思ったんですがサブスクの話で書きましたね。

 

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