机
これ買いました
あとL字デスク
PC机って、究極を言えばディスプレイを置くためのスペースと、キーボード・マウス・腕を置くスペースが必要だと思うんですが
それらが繋がっていると不便だと感じて2つ買いました
快適です
映画鑑賞などのときは、サイドテーブルを取っ払えます
本当を言うとL字デスクも要らないんですけどね
全てアームにすればサイドテーブルだけでいいです
でも、アームをどこに付けるか考えたり、将来でかいディスプレイを買うことを想定すると、結局ディスプレイ用の机が必要になっちゃうんですよね
しかし機能性だけ求め過ぎだなぁ・・・こう、デザイン性とかもっと・・・
KPIツリーに関する違和感
KPIツリーを作る意味とその作り方 - it's an endless world.
たぶん、世間的には私のほうが間違ってる気がするんですが。
KPIツリーに違和感があります。
KPI Treeでもわりとヒットするようで、世界的に使われているようです。
モノ自体は、ゴールを満たすための構成要素を分解していく感じで、それ自体は有用だと思います。
でも、アレら出てきた指標が全部KPIなのか? というのが私の感じている違和感です。
個人的にはこうなんですよね。
KPIとは、目的を満たせているかを誤差少なく測るための指標で
それが伸びていれば目的に近づいていると判断できるものだと思っています。
構成要素とは異なるものという認識です。
ひょっとしたら、構成要素を近づけて点数化する場合もあると思います。
なにせKeyですから、Keyがいっぱいあるわけないです。
なぜそうするかと言えば、構成要素が多すぎると、施策の評価が難しいからです。KPIを設定することで「この施策はKPIに影響するか」で判断できます。
何か良さそう・悪そうな出来事があったとしても、「それはKPIに影響したか」で判断できるはずです。
その観点から言えば、KPIツリーという思想は逆行している気がしてしまうんですよね。
Wikipedia的にはそっちの方向性だと思うんですが、どうでしょう
Performance indicator - Wikipedia
おそらくですけど、KPI Tree、あとKGIは後から出てきた言葉だと思います。
KGIなんかは特に、米googleで検索してもあまり芳しい検索結果が得られません。
まあ定義云々言ってもしょうがないのですが、そのKPIの使い方で大丈夫? とちょっと思います。
KPI選定の重要性
ビジネスモデルを考える時、KPIを作成・選択することは非常に重要です。
つまり、最小スケールでも、最大スケールでも通用する指標が設定できるかどうか。そのようにビジネスモデルが構築できているか。という確認になります。
また、KPIを設定し掲げると、スタッフはその数値を上げるために努力します。
その設定が甘いと、暴走しちゃうんですよね。
【祝】去年の未払い給料が振り込まれた(未払賃金立替払制度)
会社が潰れた場合、条件が合えば未払賃金立替払制度が使えます。
(もちろん、正社員やアルバイト向けであって、フリーランスは使えないので注意)
私の場合は去年1月2月の1.5ヶ月分、98万円相当が未払いで、1年半掛かってようやく戻ってきました。ようやく一安心という感じです。まだ金欠続きですが。
遅くなった理由
確か申込んだのが去年の6月だったと思います。約16ヶ月かかりました。
この前同じように未払賃金立替払制度を申込んだ方のエントリを見たんですが、大体半年くらいで振り込まれていたようです。私が遅くなった理由はいくつかあります。
- 対象人数が多かったから(大体15人くらい)
- 社長が倒産させなかったから(事実上の倒産である確認)
- 社長が一時期音信不通だったから
- ITベンチャーの仕事内容が理解されなかったから
- 働いた実績を示せるものが少なかった(組織図など)
- 社長が否定する可能性があって、防御策に時間がかかった
労基の担当者が3回変わったらしいですが、最後の方にとても頑張っていただきました。
厳しかったのは2つあって、1つは労基が独立行政法人労働者健康安全機構(お上)に説明する時に、給与の妥当性を示すこと。もう1つは、裁判になる可能性があったことでした。
ITベンチャーにありがちな色々会社として足りていない状態、そして(特に私以外の)雇用状態の認識不一致ですね。
特に後者は、逆に裁判を訴えられて労基側が負けたら、請求した我々が詐欺罪になってしまうらしいので、労基の方は証拠集めを非常に頑張っていただきました。なんだか上手いこと行かないですね。
教訓1.ベンチャーの攻略、リスクマネジメント
取りっぱぐれを防ぐために、ベンチャーとどう付き合うかです。
未払賃金立替払制度を受けられる状態か、引っかからない状態かで変わってきます。
未払賃金立替払制度を受けられない
資金の問題で、給与支払い遅れが発生した場合、速やかに辞める・辞める準備をしましょう。もちろん翌月に確実に給料が支払われる保証があるならいいですが、確実でないのであれば信じないほうが良いです。だって、どうにかなるなら既にどうにかしてるでしょう?
一度遅れた時点で既にレッドカードです。次があるとは限りません。
給与は支払いに期間があるので、既に取りっぱぐれになるかもしれない労働が発生しているはずです。それ以上増やすのはかなりリスクがあります。
「給与が支払われるまで自宅待機する」とオススメしているサイトもありますが、個人的にはちょっと悠長だと思ってます。
未払賃金立替払制度を受けられる
給与支払い遅れでイエローカード、半月以上遅れたらレッドカード。
経営陣を信じて無給で働くのは最大でも1ヶ月半まで、でいいと思います。
金に余裕があるのなら良いですが、そうでなければ逆転ホームランを狙うのはおすすめできません。
教訓2.自分の仕事はエビデンスが残る状態でやる
普通の会社ならそもそも突然潰れるとか無いと思いますが、それがありえるベンチャーなら、自分がいつ何をしたか、どのくらい働いたかは実績として残した方がいいです。
同僚とのやり取りなども、ログの残る形で行ったほうが安全です。
特にITはまだまだ理解されていないらしいので、自衛のためにもやっておいて損はないと思います。
所感
労基の方の仕事、すごい大変そうだと思いました。
専門性もいるし、会社潰した社長と話もしなきゃいけないし、裁判の用意もしなきゃいけないし。
よく労基仕事しろっていう話ありますけど、あれは明らかに人手不足ですね。
何とかならないものか。
おまけ(フリーランスの場合)
最近、フリーランス向けに取りっぱぐれを防ぐサービスが出始めていますね。
アルバイト向けもあります。銀行がやってたりもします。
ただ、一部はこれただの消費者金融orクレジットカードと同じでは?っていうのもありますが。あと手数料が結構高いです。
もし取引相手が信用薄い場合は使ってもいいかもしれませんね。
一例
「誰でもできる仕事」だから給料が安いのか?
こちらがよくまとまっています。
前から思ってましたが、ホリエモンって実は頭悪いですよね。
- 給料が上がらない職業は人が離れていく
- 誰でもできる仕事は給料が安くなる
- 「市場規模/働き手の数」が低いと給料が安くなる
1は異論ないと思います。コンビニと保育士はたしかにその状況でしょう。他にも幾つかの職業で同じことが起こっています。
2は根拠がまるでありません。より正しく言えば3となるでしょう。
2と3は似ていますが違います。産業構造や資格による規制など、様々な要因で働き手の数は変わります。たとえば最近で言えば弁護士を増やしすぎて報酬が下がったといった報道もありました。
過去には建築士、美理容師で同じことが起こっています(現在進行系)
3を考える時に、参入障壁は一つの指標になります。参入障壁は色んな要因があります
- 地頭や特殊なスキル(誰でもできるか否か)
- 職業が身近であり、とっつきやすいか
- 学校が存在するか
- 資格が存在するか
- 給与が高いか
- やりがいがあるか(皆がやりたいか否か)
- 何らかの経験が必要か
- 産業構造
- 正社員が基本か、非正規でも可能か
- 働き手の相場観
etc
誰でもできるか否かは一つの要因でしかなく、特に保育士には資格と学校、そして特殊な産業構造があるわけで、そちらに影響していると考えるのが筋でしょう。
もっと言えば「学校がありとっつきやすい」「やりがいがある」「働き手の相場観」「職業が身近である」あたりもマイナスに働いていると予想します。
介護も同様に特殊な事情。あちらは国の制度に非常に依存しています(ほとんどの老人はお金を全額払うわけではないので)どれだけ難しい作業だろうが関係ありません。
決して誰でもできるから安いわけではありません。
って、そのくらい頭が良ければわかると思うんですが。
いつもの「誰も証明できない適当なことを言って目立つ炎上芸」でしょうか?
ちなみに、「職業が身近である」「とっつきやすい」「やりがいがある」これらは非常にマイナスに働くと思っています。多くのこういった職業が低賃金化しています。いわゆる人気産業ってやつですね。
つまり誰もがやりたい職業は安くなる。の方がまだ正しいのではないでしょうか。
(保育士の状況は美理容師や調理師の状況に近いですね)
(メモ)フリーランスに正常化の動き?
3年目エンジニアは、クラウドソーシングをやってみると良いかも
ボロクソな噂しかないクラウドソーシングサービスですが
要件定義、見積もりの練習にはもってこいな気がします
土台無理な要求をするお客さんというものは、プロの業界であっても多く存在するものです
そこから如何にして可能な部分を引き出し、タスクを定義・値付けをするかという流れは中々普通に仕事をしていて得られないものだと思います
の割に、5年くらいいるとそういう役割をいきなり振られたりするんですよね
組織・業界は如何にしてエンドユーザーを無視するか
そんなに難しい話ではないです。確認の意味を込めて。
例えば、個人・創業者が1人だと、見るべき相手はエンドユーザーしか居ません。
ここで多かれ少なかれ、エンドユーザーを見れなかった人は淘汰されます。
(※例外はあります。例えば趣味でやってる人など)
創業者が会社を作って組織にしたら、下図のようになります。
ベンチャーのような状況です。まだエンドユーザーを見る余裕があります。
組織がさらに成長しようと、外注を使うとします。
すると、外注はエンドユーザーを見るとは限りません。より大事なのはお金をくれるクライアントです。
もし外注が、ユーザーにとって大事な部分を担っているとすると、これは問題になります。(例えばユーザーインターフェースのような)
組織の中が構造化すると、直接エンドユーザーを見ることが無くなる場合があります。
例えば従業員は、経営者や上司の方を見て仕事をするでしょう。
それでも経営者がエンドユーザーを見ていればよいですが、そうではないと以下のような状態になります。もはや誰もエンドユーザーを見ません。内へ篭もる状態です。
実際はこれよりもっと複雑なはずです。多階層になっていたり、出世ゲームだったり、エンドユーザーも1人じゃなかったり。
外注や従業員はエンドユーザーを見る必要がある?
よく巷では「エンドユーザーを見ましょう」と言いますが、私は必ずしも従業員や外注そうする必要はないと思います。彼らにとって「お金をくれる人」はクライアントや上司・経営者です。お金をくれる人が大事なわけですから。あとは綺麗事でしかありません。
エンドユーザーを見てもらわないと困るのは組織側
図で言うところの組織、つまりエンドユーザーから直接利益を得る者にとっては、従業員や外注にエンドユーザーを見てもらわないといけません。
だから頑張って従業員・外注をコントロールして、エンドユーザーを見せようとします。
この状態が理想的な状態です。
経営者はエンドユーザーを気にする
従業員は経営者の評価を気にする
外注は従業員の評価を気にする
↓
経営者はエンドユーザーを気にする
従業員はエンドユーザーを気にする
外注はエンドユーザーを気にする
「視座を高く持つ」とはまさにこの状態ですね。
従業員が組織の目線を持っています。
しかし、この理想はまやかしだ
「一人一人が経営者目線でエンドユーザーのために」というのはよく聞く話ですが、実際の所まやかしだと思います。
別に直接の利害がないですから。どうしても限界があると思います。
もちろん、それで上手くいくこともありますが、上手くいかなくなる原因がいくつもあります。それに、上手く行きすぎると従業員から搾取している状態にもなります。
関連
上手く行かない原因
問題はコントローラーで起きます。
(ManagerではなくController。MVCデザインパターンのCみたいな感じ)
事業を突き詰めていくと、部下や外注の視座を上げ、成功させる役割そのものが目的化していきます。すると、どうでしょうか。
- 視線が内へ向く
- コントローラー側の仕事量が増大する
- コントローラーの権力が増大する
と言った弊害が出てきます。
そして何より、エンドユーザーをどれだけ見れているか採点するのはコントローラーです。お客さんではありません。
コントローラーの視線が、真にエンドユーザーを見ていれば問題ありませんが、そうでなくなった瞬間に全て崩壊し始めます。
やがて「エンドユーザーのため」が建て前・美辞麗句となり、いつの間にか出世ゲームや政治ゲームと化していくでしょう。
これは多かれ少なかれ、ほとんどの人が経験あるのではないでしょうか。
上手く行かなくても何とかなってしまう会社
通常ならエンドユーザーを見失った会社は淘汰されていきます。
しかしそうはならない時もあります。
- 他にない技術力がある
- 独占状態である
- とにかく金を持っている
- 会社の他の事業は好調である
そういった会社、事業部はマヤカシのまま突き進んでしまうわけです。
特に会社を跨ぐと難しくなる
一つの会社なら、まだ経営陣が統制を頑張ってみたり、やりがいを与えられるようにあれこれ調整することはできるでしょう。しかし会社を跨ぐと非常に難しくなります。
現代では、エンドユーザーに対して一つの価値を複数の会社で提供していることが珍しくありません。そうなると、一つ一つの会社がエンドユーザーを見たくても、全体としては業界内を見てしまい内にこもることになると思います。
真の課題は、理想的な利害設計
エンドユーザーを無視してしまう現象を回避するには、全関係者を当事者にする必要があります。当事者意識ではありません、当事者そのものです。
そのためには、全関係者が影響するKPIを設定し、それに全ての立場を絡める必要があると思います。よくwin-winの関係なんていいますが、全立場のwin/loseを合わせるという状態です。利害一致・利害設計と言ってもいいですね。
ここで気をつけたいのは、そのKPIを売上などの業績にしないことです。エンドユーザーを無視しても業績は上がります(これは社会全体の課題でもあると思いますが)
もう一捻りした何かが必要です。
しかし満足度だけでもダメです。儲からないと個々は頑張れません。
この両方が上手く成り立つように設計するのが非常に難しいです。
「あるKPIを上げれば上がるほど、全員が儲かってエンドユーザーも嬉しい」という設計が必要です。
ちなみに、この利害一致するように組織を改変するのは、プログラミングの設計に少し似ていると感じています。
誰が利害設計できるのか
上記のようなことは結構前に考えたのですが、じゃあ一体誰がその設計をできるのでしょうか?
最初は「社長しか居ない」と感じましたが、最近は社長ですら足りないと感じています。大抵は会社単体の話を越えるからです。
となると、案外サービス設計そのものなのではないかと考えています。サービスというのは利害関係を一致させないと成功しづらいものです。サービスにおいて利害設計をしっかりして、それを用いて業界全体を巻き込んでいくのが近道なのでは?と思います。
って、つまりビジネスそのものなのかもしれませんが。