IT業界で気づいたことをこっそり書くブログ

くすぶってるアプリエンジニアが、日々気づいたことを適当に綴っていきます(受託→ベンチャー→フリー→大企業→ベンチャー→法人化(今年))

ベンチャーの経営状態を探って入社リスクを減らす

いちから株式会社、御社大丈夫?その2です。

 

otihateten.hatenablog.com

 

私は直感で「お、大丈夫か??」と思ったんですが、その直感が数字的に合ってるのかどうか、ちょっと調べました。

 

参考情報

shikin-pro.com

 

initial.inc

 

資金調達時の会社の評価額と、従業員数を見比べてみる

決してこれだけで全部わかるわけでは無いんですが。
ベンチャー企業の多くにとって、重荷となるのはやはり人件費です。
評価額はおおよそ粗利額や利益額に相関するはずですから、そこと人件費(従業員数)を調べると傾向は出るはず・・・だと思います(私はプロじゃないので断言できませんが)

 

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するとこうなるんです。

「あっ」ってなりませんか?いや分からないですけどね。

 

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グラフの元データ

 

従業員数が多くても大丈夫な会社

数字を見て「あれ?」と怪しいんだら、もう一段深く見ていくべきです。
ひょっとしたら自分が勘違いしているだけで大丈夫なのかもしれませんし。

 

たとえば、評価額100億円(粗利予想10億円)の会社が、人件費250万円のアルバイトを400人雇っている。などであれば別に問題はないですよね。
接客業とか、人が大量に必要な事業というものもあります。

  • 従業員がいるほど売上が立つタイプの事業なのか
  • 従業員1人あたりの給料
  • アルバイトか、正社員か、その他か

あたりは押さえておきたいです。

 

ベンチャー企業の情報は曖昧なので注意

とは言っても大抵の場合、ベンチャー企業の情報は曖昧です。
毎月のように情報が書き換わり、誰も真相を把握できていないとか、情報が更新されていないとか、敢えて会社を大きく見せかけているとか色々あります。

 

例えばいちから株式会社と同様に外れ値だった株式会社ウェルモですが、調べたところ2019年6月時点で社員数98人となっています。別のところには130人と書いていて、元従業員のレビューでは「100名を超える」と書いています。
(この会社はパートも募集しているので、おそらくパートの人数を含んでいるのではないかと思います)

 

評価額:従業員数は問題ないと思ったけど、入ってみたら全然数字が違っていたとか、面接で聞いた情報すら正しくなかったとか、そういうのもあります。
ここらへんはもうしょうがないですね。

 

ちなみに、いちから株式会社は「社員数が131人で、従業員数が160人で、ライバーが80人程度」とちゃんと書いてるので、どちみち外れ値です。

 

あとこれも当然ですが、未調達企業や、調達後時間が経っている会社は読めません。

 

従業員の増加リスク

おまけですが、従業員が一気に増えるリスクというのも実はあります。

正しく言えば従業員が増えることではなく、組織が変わるリスクです。会社の組織を一気に変えて動かそうとするというのは、喩えるならプログラムで設計を変更して動かそうとする行為に似ています。
安定するまでに時間がかかるのです。

 

組織のデザインパターンが確立されている業種ならこの問題は小さいです。
飲食店なら、調理人が何人居て、接客が何人居て、管理者が何人居て・・・と大体経験値が溜まっているので一気に経験者を入れてもなんとかなります。

開発もそうですよね。
Webサービスとモバイルアプリを作ろうとしたら、バックエンドエンジニア、フロントエンジニア、モバイルアプリエンジニア、デザイナー、PM・ディレクター、テスター、と大体どういう職能が必要かわかると思います。

 

ベンチャー企業というのは、そういう組織のデザインパターンが無いパターンが多いです。新しいことをやるので、どういう人材が必要かが定義できていなく、雇われた従業員もわかっていないので、大きな混乱が生まれます。

あたりが目まぐるしく発生します。従業員数が一気に倍くらいになるとそれは半年以上続くことが見込まれるので、非常に上手く行ってる会社でも規模拡大は少しずつ行うケースが多いと思います。

 

もちろん非常に老獪な経営者とか、天才的な経営者がこれを上手く回避し、とんでもない規模の会社に成長することもあります。世界的な企業はそういうのが多いですね。
しかし大抵の場合は上手く行かないですし、特に日本では組織のリファクタで正社員を切れないので、難易度は果てしないものとなるでしょう。

 

まとめ

というわけで、外に出ている数字から会社の内情をエスパーする方法でした。
まあそれでも外れますし、正常な成長をしている会社ほど入りにくいですし、従業員に対しても給料を抑えてくるので、最適な答えが何かは難しいですけど。

とりあえず臭いを感じ取れるだけでだいぶリスクは減らせるのではないでしょうか。

もしくはフリーランスになればいいです。

 

 

ちなみに私は株や経営については不得意なので、こういう臭いを嗅ぎ取るスキルはもっと上手い人がたくさんいると思います。そう言う人のテクニックとか聞いてみたいですが、あまり見かけないですね。

いちから株式会社の経営、大丈夫?~経営状態を外から見る難しさ~

こんにちは。好きなVTuber月ノ美兎と桐生ココです。
ベンチャー界隈で生きてる一介のフリーエンジニアです。経営のプロではありません。

 

ひょんなことから、最近いちから株式会社の社員数がどんどん伸びていることを知って、私の機器感知センサーが反応したのでちょっと調べました。
そこから「ベンチャー企業の経営状態を外から見るのって大事だけど難しいよね」という話を書きたいと思います。

 

ソース

speakerdeck.com

 

2020年1月時点の社員数は131人だそうです。
(社員数がなんかKPIみたいになってる不思議な図ですね)

 

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結論:いちから株式会社(にじさんじ)は大丈夫そうか?

わかりませんでした!!(敗北)

 

予測が難しいのですが、最低限2020年はどうこうなることはないのではないかと思います。2021年は正直わかりません。

 

しかし、131人くらい社員が居てもどうにかなるのでは?と思えるくらいにはVTuberで動く金が大きくなっていたことに驚きました。

 

ベンチャーで生きるなら会社の経営状態を見極めたい

ベンチャー界隈で生きるうえで重要なスキルがあります。それは会社の経営状況を何となくで良いので察するということです。ベンチャーは経営状態がすぐ悪くなります。

とは言っても順調な会社の経営状態は外から見てもブラックボックス過ぎてわかりません。非常に単純なマネタイズをしているところならまだしも、マネタイズ経路が複数あると分析が詰みます。
だから大抵は死亡フラグが立ってるかどうかを観察するしか無いと思います。

 

会社が傾いた時、社員に起こる悪いこと

経営者でもない限り、実は会社が潰れようが損害は被らないはずです。そのように守られています。
ベンチャー企業を渡るようなジョブホッパーなら尚更です。

しかしやはり傾いた時、色々な弊害は起こるものです。

  • 未払い給料が発生する
  • 自宅待機が発生する
  • ブラックな働き方になる
  • 喧嘩になり、無駄な労力をもっていかれる
  • 転職の際、印象は良くない
  • 精神的に苦痛

私は一回だけ経験がありますが、あれは嫌なものです。
ちなみに未払い給料は条件が合えばいくらか国が保証してくれます。

 

otihateten.hatenablog.com

 

 

ベンチャー企業死亡フラグ

  • 性急な規模拡大、社員を増やしすぎる
  • 多角化
  • 新サービスを作ろうと模索している
  • 資金調達のおかわり
  • 資金調達が大きすぎる
  • 新しすぎる領域にチャレンジしている

規模拡大について、案外ピンときてない人が多いように思います。

例えば10年後に社員1000人が食っていける企業に成長すると分かっていても、いきなり社員を1000人抱えたら潰れるわけです。じゃあどのくらいの社員を抱えたらいいかと言えば「毎年度死なない程度」です。1回でも資金ショートしたらアウトです。

 

だから上場を目指すベンチャーは「お金を調達しつつ毎年死なない程度に規模を拡大していく」という難しいことをしなければなりませんし、そのために翌年どのくらい儲かるかを予測しなければなりません。
でも、1年後にVTuber業界がどのくらい大きくなってるか検討がつかないですよね。新しい業界ほど読めないのでむずかしくなります。

 

ちなみに規模拡大の怖さを知るにはしくじり企業が面白くておすすめです。こちらはあくまで大企業の話ですけど。

カカチャンネル - YouTube

 

あれ、いちから大丈夫?(杞憂民)

 話を戻しますが、いちから株式会社は2019年に社員数が100人くらい増えているようです(大体6倍くらい?)
このような規模拡大をしてうまくコントロールしているところ、余り見かけません。調べたらfreee株式会社くらいですかね?

創業6年で社員465人 freee社長の組織のまとめ方 | 経済プレミアインタビュー | 編集部 | 毎日新聞「経済プレミア」

 

例えば皆大好きミラティブ様は50人に満たないそうです。
Showroomの従業員数は110人。ホロライブ運営のカバー株式会社は50人程度です。
そしてこれらは社員数ではなく従業員数です(アルバイトやフリーランスを含んでいる)
いちからがどれだけ大きくなったかが感覚的にわかります。

 

直近でどこまで社員数が増えそうか

こういうのは大抵会社の面積で見ると早いです。

いちからは最近引っ越したようです。
ここ。こっちは7階、いちからは10階ですが。

住友不動産秋葉原駅前ビル 秋葉原の賃貸事務所|秋葉原周辺の賃貸オフィスをお探しならエニスト

340坪、賃料1280万円/月です(管理費込み)
従業員1人あたりに必要な広さは2.5〜4坪くらいらしいので、だいたい85〜136人程度。
ひょっとしたらもうあまり増えないのかもしれません。

社員が増えるのは良い傾向?

これも非常に勘違いされがちです。
事業の形態によって、
「社員が増えれば売上と利益が増えるタイプ」の会社と、「社員が増えても売上と利益は増えないタイプ」の会社があります。
前者は社員が増える=会社が軌道に乗っていくなので、社員が増えることは会社の成功に近いです。一方後者は社員が増える=会社のコストが増えるなので、社員が増えることが必ずしも会社の成功とは限りません。KPIになりえないわけです。

 

従業員が増えれば売上と利益が増えるタイプ

  • 受託会社
  • 派遣会社
  • 建設会社
  • 営業が必要になる会社(ちょっと詳しくない)

従業員が増えても売上と利益は増えないタイプ

  • 事業会社
  • 人が増えるとそれぞれの売上が競合してしまう会社

 

参考

otihateten.hatenablog.com

 

いちから株式会社は後者です。
ビジネスの構造としては、同業他社であればUUUMに似ていて、他業種であればフリーランスのエージェント会社に似ています(例:レバレジーズ)

このタイプは基本的に「社員を少なく、人材を多く」でやっています。
少し調べたところ、UUUMは従業員数382人(2019/05)、チャンネル数約9000だそうです。粗利益は54億円(2019)らしいので。

従業員1人:チャンネル数20以上:粗利1400万円

で非常にしっくりきます。

(例えばフリーランスのエージェントは1人の営業が大体20前後くらい見ていると思われます)

 

それでいちからですが、現状

社員数131 ライバー数100程度

なので、「おっと、大丈夫か?」という感じです。
これが私が今これを書いている理由です。

 

とは言っても、もちろん1人のフリーランスと1人のライバーが同列に語れないのは当たり前です。
例えば「5人の大人気アイドルを社員30人体制で運営する」なら有り得そうですよね?
粗利2億円くらいあれば回るわけですから。 

 

いちから(にじさんじ)はどれだけ儲けてるか

で結局実際の金額を計算してみないとわからないわけなんですが。
あまりにも仮定だらけ、かつわからない数字が多すぎるので、話半分どころか話10%程度で見てほしいです。

 

資料の私の知識から、マネタイズはこの様になっていると思います。

  • Youtube動画広告
  • Youtube投げ銭
  • Youtubeメンバーシップ
  • BOOTH グッズ
  • Pixiv fan box
  • ライブ
  • 各種イベント
  • タイアップ広告・企業案件

外から見てわかるのはYoutube関係だけです。
それ以外はもうフェルミ推定すら許されない感じです。

Youtube動画広告は何となくわかります。
いろんなデータがあるので。

https://socialblade.com/
ユーチュラ | YouTubeランキング
https://virtual-youtuber.userlocal.jp/

 

再生回数はにじさんじ総計で10億回くらいらしいです。ちなみに月ノ美兎が2年で6000万回以上。Live主体かと思ったら結構再生されてますよね。
若干やっつけですが1年の再生回数を7億回と見積もると、単価0.3円で2.1億円。
ライバーといちからの取り分の分配が不明ですが、半分だとすると約1億円/年です。

 

投げ銭(主にスーパーチャット)はこちらの方がまとめているのでこちらをベースに考えます。

www.youtube.com

 

2019年だけで5億円以上です。すごい。
2019年最後の4ヶ月の合計が2.5億円程度なので、今後の成長率を無視して、1年7.5億円と仮定しましょう。こちらもライバーの取り分が不明ですが、いちからに35%渡ると計算すると2.6億円です。

 

Youtubeからの収益予想:約3.5億円/年(伸び率を無視)

 

メンバー、ライブ、グッズ、イベント、タイアップはほんとうに読めませんし、一部は下手すると赤字もあり得ると思います。
一番クリティカルなのがpixiv fan boxのような月額課金系です。
例えばこちら月500円をにじさんじファン5万人が購入したら、それだけで3億円に到達します。どうなんでしょうね??

 

いちからのコスト・経費はどう?

こちらも経費は全く読めません。
特にライブが読めないですね。

 

人件費とビルの家賃は、少しわかります。

ビルの賃料:月約1280万円、年間1.5億円
人件費:平均年収360万円としたら、人件費は大体1.7を掛けて600万円、131人で7.8億円程度

ちなみに平均年収は完全に勘です。
平均年齢26歳という点から出しました。

 

まるで信用ならない私のフェルミ推定

人件費+ビル 9.3億円/年
Youtubeからの収益 3.5億円/年

経費が読めません
ライブ、グッズ、イベント、タイアップの収益が読めません

あと、Youtubeからの収益も今後すごいスピードで伸びる可能性があります。
2020年中に2倍になったら、2020年中の収益は1.5倍なので、5.25億円です(ちなみにUUUMの成長率は1.5倍くらい)

 

非常に悪い想定をすれば、単純に「9.3億ー3.5億=5.8億円/年くらい足りない」で当たらずとも遠からずなのではと勝手に思っています。

 

別の視点:いちからの資金調達

2019年8月にいちからは7億円の資金調達しています。

prtimes.jp

 

そう考えると、まあ2020年は何とでもなりそうですよね??

 

ちなみに2019年8月時点で社員数が80人程度ですが、どうやって生きてきたのか、そんなに儲かってたのかとあれこれ想像しましたが、よく調べてみると2018年の4月時点で資本金が3.7億円なので、これがシリーズAなのだと思っています。

参考

prtimes.jp

 

社員数のグラフから、毎月30万円分の人件費が発生すると仮定すれば2019年の8月時点で2.7億円くらい溶けているはずなので、2019年8月に調達おかわりをしたという流れはしっくり来ます。

(あれ、でも何で今の資本金が7億なんでしょう?7億増資ならあわせて10億になるはずでは?? この3.7億ってどっから来たやつなんでしょう)

 

資金調達おかわりは可能か?

まだシリーズBらしいですし行けるんじゃないですかね?(素人並の感想)

2019年夏時点の評価額は52億円。今はもう少し増えているでしょう。

 

参考

initial.inc

 

initial.inc

 

2021年あたりまではとりあえず安心かもしれません。

 

別の視点:未検討事項

VTuber業界・にじさんじそのものの伸び率について、ちょっと調べるのが大変だったので手を付けていません。
数字上は1年で2倍くらいのペースで伸びています。儲けベースでどうかは不明ですし、天井がどこかも不明です。

Vtuberの大人気ライバーたちの伸びはかなり鈍化・停滞していますが、それてもにじさんじ上位勢は月2,3%程度のスピードで伸びています。

 

界隈のポテンシャルも不明です。
単純な話で、例えば30万人から年間5000円を貰えれば15億円なのでワークするように思えます。ニコニコ動画やニコニコチャンネルのようなサブスクリプションを使えば、驚くほどお金が集まるケースもあります。
現状そのようなマネタイズはYoutubeメンバーシップとPixivFanBoxで行われていますが、そこにどれだけの人数が参加しているかはちょっと読めません。

 

いちからは何をしようとしているか

とりあえず言えそうなのはライバー数は更に増えそうだということですね。
どこまで増えるか増やせるかは不明ですが(個人的にはそろそろ多いなと思ってます)

 

あと組織体制を見るとわかりやすいですが、新規サービス開拓と海外事業に17人降っています(開発部門も関わるとしたらそれ以上に)
まだまだ潜在需要を掘り起こそうとしているようです。限界まで挑戦していくスタイルですね。
これは上手く行けば更に飛躍しそうだとワクワクする一方で、新規サービスのヒット率の低さを知っていると「お、大丈夫か?」と杞憂してしまいます。
特に資料の「これから業界がどんどん伸びるよ!」あたりは非常に杞憂ポイントです。KPIが立ってないフェーズでの表現です。

 

おわりに

結局大してわかりませんでしたが、VTuberそのものの規模感は何となくつかめてきました。

ベンチャーに参画するときはこのくらい根掘り葉掘り調べてから関わりたいと思っているのですが、結局外からみてもわからないんですよね。特に成長著しい業界で読むのは難しいです。
ここらへんの力はもう少し研鑽を積みたいです。

 

 

続き

otihateten.hatenablog.com

成功/失敗に関する騙しの手口

記事やビジネス、アンケート調査でもよく見かけるのでちょっと書いてみます。

 

99%失敗する市場において「◯◯が失敗の原因だ」と言う

◯◯してる失敗者は当てはまるので「確かにそうだ」となりますが、◯◯をしなかったとして成功できるかどうかを確かめるのが非常に困難です。
便宜上「99%」と書きましたが「高い確率で失敗し、繰り返せないこと」でも同様です(例:恋愛・ダイエット・投資)

 

応用。元からダメな奴に「お前は◯◯だからダメなんだよ」というのもこの手法ですね。超嫌いです。逆鱗に触れる。

 

1回◯◯をやらせる、行為Aをさせる、もう一回◯◯をさせる

「Aを行ったおかげで改善した」みたいな事を言いますが、別に単に慣れただけです。

私は大昔、速読教室で同じことをされました。すぐに詐欺だこれと思いましたが、周りの頭いいらしい人たちは非常に喜んでました。嫌い。

 

これは無自覚にやることもありますよね。
スポーツ講師など、個人差があるものでよく見られます。
その人は行為Aに価値を見出しているのでしょうけど、誰にも通用するものは少ないものです。

 

応用。行為Aをさせて改善しなかったら「行為Aをちゃんとやっていない」「もっと行為Aをしなければならない」と言い、いい結果が出るまで繰り返させる。
これ、頭いい人も無自覚にやりがちですよね。

 

順調に成長している時に◯◯を実行し、◯◯のおかげで成長したと言う

毎年2割成長してる会社があったとして、◯◯という施策をやった時にも2割成長だったら、◯◯の効果があったかどうかは非常に見極めるのが難しいですが、実行者は「◯◯のおかげで2割成長した」と主張してしまいがちです。

気持ちはわかりますけど、騙してますよね。

 

これは大手企業でもやりがちですが、さすがに分かってて騙してると信じたいです。

 

 

あれ、前にも書いた気がしますねこれ。

これか。

 

otihateten.hatenablog.com

 

あとWikipediaの詭弁もおすすめです。

 

ja.wikipedia.org

事業会社と受託会社どっちが良いか? 特徴を比較

エンジニア歴が、ちょうど受託会社と事業会社で半々くらいになりました。
ここらでざっくり比較しておきたいと思います。

 

 

基本事項を確認

念の為書くと私が言ってるのは主にWeb系(新興系?)におけるものです。
受託会社は、だいたい数十万円〜数億円規模くらいの案件をクライアントからもらい、納品することで稼いでいます。大抵はワンストップで、従業員数は多くても1000人くらいで、複数社絡むとしてもグループ企業程度です。
受託会社と対になる形で事業会社が存在します。こちらは自社サービスを持っている会社です。
従業員は20人〜300人と言った規模感で、エンジニアチームだけで言えば大抵数十人程度です。

 

事業会社、受託会社で表しにくい存在

メガベンチャー

事業を複数持っている会社です。リクルートサイバーエージェント楽天、ヤフー、DeNAとかそこらへんです。

 

派遣・SES・フリーランス

これも若干文脈が違うのですが、これらの人たちは「受託会社に買われるか、事業会社に買われるか」と考えてほしいです。

 

SIer、ユーザー企業、メーカー、組み込み

文脈がかなり変わってしまいます。 

 

事業会社に夢見すぎ問題、受託会社ディスりすぎ問題

って私のことですが。

otihateten.hatenablog.com

 

受託会社というのは明らかに構造的な欠陥が存在します。

それに自社のサービスがないためアイデンティティが得られにくいという問題も存在します。だから受託会社にいる人は「いずれ事業会社に」というケースが多いです。人がいれば売上が立つような受託会社に比べて、事業会社の方が実際潜り込みづらいです。

ですが最近は事業会社も大概酷いというのがわかってきました。
どっこいどっこいです。

 

受託会社の欠点

  • 人が居るほど儲かるという性質上、質の低いエンジニアも入りやすい
  • 相場や競争が発生するため、価格競争に陥りやすい
  • 基本的に給料は安い
  • 締め切りが厳しく、見積もりミスした時にかなり苦しい
  • 最上流がお客さん=システム・サービスの素人なので、お客さんがクソだとプロジェクトがクソになる
  • 事業的な視点の社員が少ない
  • エンジニアだらけ
  • 自分のサービスがないためアイデンティティに欠け、知名度もない
  • 新規開発が多く、常に安定しない

事業会社の欠点

  • エンジニアが少ない
  • 面接の力が弱く、変な人もちょいちょい入るし外注ガチャに失敗しがち
  • キャリアパスが存在しない
  • 開発フローが非常にわかりづらく、勉強にならない
  • 対象となる案件数が少ないため、勉強にならない
  • 新規案件がほとんどないため、勉強にならない
  • ぶっちゃけエンジニアの質は受託会社より低い
  • お客さんが居ないため、締切も品質もなぁなぁになりがち
  • 見積もり・システムの値段の感覚が身につかない
  • 会社が潰れる時は、仕事をしてもお金が発生しないのでタダ働きになるリスクが有る
  • PC機器に対する予算が少なすぎることがある(開発にならない)

 

受託会社の利点(事業会社に比べて)

  • エンジニアがたくさんいるから、すごい人が居たり相談もしやすい
  • キャリアパスが少なからず存在している(規模があるため)
  • はっきりした開発フローがあり、繰り返し経験するので勉強しやすい
  • 対象となる案件数が多いため、勉強になる
  • 新規案件が多いため、色々試せるし少し失敗しても痛くない
  • 地雷エンジニアを除けば、エンジニアの質やマインドは割と高い
  • お客さんが居るため、締切も品質もシビアになり訓練される

 

事業会社の利点(受託会社に比べて)

  • 人が居れば居るほどコストがかかるだけなので、大量採用やそれによる弊害がさほどない(あるにはある)
  • 会社が儲かっているかどうかのシステム開発部門依存が低く、そもそも借金や資金調達が当たり前なので、無茶な安い給料にはなりづらい
  • 締め切りにある程度柔軟性があり、スクラム開発であることが多い
  • 最上流がお客さん=社長や事業部長で、そのサービスをずっとやってきた人なので素人ではない(ワンマン社長は多いけど)
  • 事業的な視点の社員が多く、事業に対するモチベーションは高い
  • エンジニア以外の方が大抵多く、社内に色んな人が居て面白い
  • 自分のサービスがあり、やりがいを強く感じる
  • 継続開発が多く、軌道に乗れば安定する

 

受託会社と事業会社で、考え方が違うこと

  • 受託会社は「働けば働くほど儲かる」、事業会社は「働けば働くほどコストになる」
  • 受託会社は「どうにか間に合わせる事が重要」、事業会社は「どうにか間に合わせても事業計画に大きな影響を及ぼさない」

 

結局どっちがいいか?

素晴らしい事業会社 > 素晴らしい受託会社 > クソ受託会社 > クソ事業会社

 

です。

素晴らしい事業会社の上に「メガベンチャー」が来ますが、メガベンチャーは会社の中で良い悪いに濃淡が存在するのが厄介です。

 

受託会社はとにかく勉強・成長向け、事業会社は安定向け

キャリアパスを複数社で考えるなら、先に受託会社、30歳くらいで事業会社みたいなパスが良いと思います。

1社に骨を埋めるならどちらでも大差ないかもしれません。

 

フリーランスになるなら、受託会社の経験が必須?

と思ってるのですが、どうなんでしょうか?
事業会社からフリーランスになってる人も見かけるので違うかもしれませんが。

 

起業するなら、事業会社の経験が必須?

これもどうなんでしょうね。
私はこれに首肯しますが、受託会社では成長後のプロジェクトに関わりづらいですし、事業会社では立ち上げのプロジェクトに関わりづらいですよね。

 

 

気がついたら随時項目を更新します。

AI美空ひばりの件は、今後5年の課題になる

なんというか、美空ひばりでこの問題が話題になるのって日本らしいですが、要はディープフェイクの問題ですよね。

ja.wikipedia.org

 

美空ひばりなんて全然いい方で、もっとヤバい使われ方が世界的には行われているらしいです。
アメリカや中国ではすでに法整備がされつつあります。

 

en.wikipedia.org

 

法律では基本的に悪意が重要な要素になってくるでしょうが、よりボーダーラインに近い使われ方のときにはいくつか問題になる要素が見つかると思います。今回の美空ひばりの件もそうでしょう。賛否両論あるタイプのものです。

  • 本人の許可
  • 本人の拒否
  • 故人かどうか
  • 有名人かどうか
  • どのくらい似ていればアウトか
  • どういう使い方がアウトか

などなど

特に故人かどうかは面倒な問題ですね。技術が進むと死んだ途端にフリー素材になる可能性も出てきます。

 

個人とはどこからどこまでか

最近はVtuberも流行ってますが、時代が進むに従って、個人の境界が曖昧になりつつあります。
有名人ならなおさら。
昔でも例えば「襲名」なんかは一部の個人の受け継ぎですよね。
ああいうのは、その人そのものがコンテンツであるものの、その人のブランディングが個人の力ではないから起こるのだと思います。

自分の芸名を使えなくなった方とかもいましたよね。

ja.wikipedia.org

 

あるいは、AV女優が販売停止請求するみたいなことも最近起こっています。

www.bengo4.com

 

今後、ディープフェイクやアバターのようなものが一般化すると、より一層その個人がどこまでか、どこまで権利が生じるか、死んだらどうなるか、というあたりが複雑になり議論が進みそうに思います。

 

と言っても私はその行く末にさほど興味ないですけどね、面白けりゃ何でも良いので、良い妥協ラインが見つかると良いと思います。

エンジニアリングやデザインは万能ではない

こんなこと、声を大にして語るまでもないことですが、どうにも世の中の一部界隈ではエンジニアやデザイナーを神格化したい層が存在します。

主に意識高い系方面ですが、人材採用方面や、経営者、学校、業界の外にいる人たち、たまに本人たちが自尊心のために「エンジニアすごい」「デザイナーすごい」と声高に叫びます。

それはメリットがあるからしょうがないのかもしれませんが、そういった声に当てられてる人もちょいちょい見かけるので少し不安になります。

 

参考

qiita.com

 

エンジニア、デザイナーは万能ではない

人は時々、ソレだけですべてを解決できるという何かを求めたがります。
成功してるものと、失敗してるものの違いは何かを探る中で、自分にとって未知の何かに正解を求めるためでしょう。
UX、デザイン思考、昨今のプログラミング教育などにもそういう「すがりつき」が見受けられます。
でも実際にエンジニアやデザイナーと二桁単位で一緒に仕事をすると、そんなことはないとすぐに分かるはずです。
彼らは限定された課題に対して素晴らしい結果を出します。
しかしそれはあくまで特定の課題であって、サービスや仕事を回すために必要なものの全てではありません。

 

ITサービスで成功するために必要な要素は大体わかっています。

このどの要素が欠けても上手くいきませんし、お互いに補完できるようなものではありません。
時折◯◯不要論が持ち上がりますが、それは単にその職責について深く知らないだけです。

 

最大難易度を誇る「プロダクト企画・設計」

エンジニアリング万能説や、デザイン万能説が出る理由の1つがプロダクト企画・設計があまりにも難しく、専任者が滅多に居ないという問題です。
これは昨今のITサービス特有の問題です。
勝者総取りに近い昨今のITサービス界隈では、ここの部門は最強でなければならず、そうしないと事業が失敗します。

そこでこのプロダクト企画・設計を誰ならできるかという文脈でエンジニアリングやデザインというワードが飛び出してきます。
でももちろんそんなうまくいきませんし、上手くいったとしたらその担当者がすごかったか、たまたま上手く行ったかだけでしょう。再現性は認められていません。

最近そういった声は収束しつつある?

万能説のようなものが一番多かったのが3年前〜7年前くらいだと思います。
最近は冷静になってきたのかあまり聞きません。

それとも観測範囲の問題でしょうか?

おそらく渦中に居ない人たちには万能説を覆す理由がないのでそのままの認識なのかもしれません。そういうのは避けて生きたいですね。

次の10年を生き抜く方法を考える

雑感です。
対象者は大体25歳〜45歳くらい?

 

参考

fushiroyama.hatenablog.com

 

2010年代の特徴

これは完全にスマートフォンだったと思います。
スマートフォンに端を発して

などが次々と起こりました。
これほど大きく変わったのは久しぶりではないでしょうか?
2000年代はPC普及の時代で、こちらはビジネスサイドでは大きな変革の時代だったと思います。2010年代はコンシューマー側から変わっていった感じがありますね。

 

参考

otihateten.hatenablog.com

 

10年単位で物を見るときは、社会のルールが変わるモノに注目する

車、家電、パソコン、携帯、スマホなど。
時代の鍵となる大きなトレンドは予兆があり、一瞬でビジネスが動くのは稀です。

もちろん商品単位では2,3年で大きく動いたりします。
最近だと仮想通貨とか、アクションカメラ、ドローンなんかは一気に商品が出ましたよね。
でも我々が注目すべきはそういう商品単位ではなく、社会のルールが根底から変わってしまうモノです。

そういうたトレンドの渦中に入ることができれば、美味しいポジションに立つことができると思います。短期的なトレンドはすぐ終わってしまいます。

 

次の長期トレンド、ポストスマートフォンはあるのか?

無いです。

GoogleAppleのような巨大企業は、そういったスマートフォンの次を作ろうと躍起になりましたが、中々進みませんでした。
次の10年の主役になるためには、既に一定の成果が出てるくらいのフェーズでなければなりません大体キャズムを超えるあたりと見て良いと思います。

スマートフォンで考えれば、iPhoneの登場は2007年、iPhone4で2010年です。
ちょうどそのくらいのフェーズ(キャズムを超える辺り)にある他の技術があると思いますか?残念ながら私の知る限りありません。

 

AI・機械学習技術、自動運転技術はどうでしょうか?
これらは、私は2030年代の主役候補だと思っています。
ちなみに車の買い替えスパンは今平均8年です。

 

スマートスピーカー、スマートウォッチはどうでしょうか?
これらは、私は商品カテゴリだと思っています。意味を成すとしたらAIと自動運転が鍵となるでしょうからこれも2030年代の候補です。

 

2030年代のために今投資するべきか?

先進的なものが好きなIT界隈の人は、しばしば先走って先行投資したがります。
しかし残念ながら市場形成は社会的なコンセンサスが必要なので、大抵はアーリーアダプターですらちょっと早いくらいなことが多いです。
先んじて参入しても大抵ゲームが2,3度変わってしまうので、優秀な後発組の人にも追い抜かれてしまいます。

もちろん、会社単位でイニシアチブを取ろうとするならアーリーアダプターでなければなりません。しかし労働者レベルで考えればアーリーアダプターでは早すぎます

よっぽどそれが好きとかでなければおすすめしません。

 

主役不在の2020年代をどう生き抜くか

業界が衰退期に入っていないのであれば、そのまま2010年代の延長線上で頑張るのが一番効率が良いと思います。
ストスマートフォンが登場してキャズムを超えそうになったら、それを吟味して乗り換えるか検討しましょう。

現状で、同程度の業界にキャリアチェンジするのはリスク・コストが高めです。

 

労働者が取れる戦略

そもそも専門領域を変えるかどうかはよく考えて選択しなければなりません。
専門領域を変えずとも取れる選択肢はあります。

  • 出世して管理者になる
  • 出世して専門家になる
  • 転職する
  • 得意領域を追加する
  • 取り組むビジネス構造を変える
  • 独立する

普通ですね。

ちなみに私は今の時代は何でもできるようになるより1領域に極振りしたほうが強いと思っています。

 

その業界にいつ入り、いつ逃げ出すべきか

長い目線で見れば、業界というのはトレンドに過ぎません。
いつエントリーし、いつイグジットすのが労働者的に一番美味しいでしょうか。

  1. 研究段階
  2. 世に出た時
  3. 普及期(キャズム前=アーリーアダプター
  4. 普及期(キャズム後=アーリーマジョリティ)
  5. 普及期(レイトマジョリティ)
  6. ピーク(ラガードが参入)
  7. 成熟期
  8. 衰退期の開始(レッドオーシャン
  9. 消滅期

エントリーは4のキャズム後、イグジットは8の衰退期に入ったらで大丈夫です。
もちろん乗り換え先の業界のタイミング次第でもありますが。

例えばスマホで言えば「キャズム後」が2011年iPhone4sが出たあたりです。
衰退期は諸事情でまだ来ていません。今は5〜6だと思っています。

 

参考

otihateten.hatenablog.com

 

今のフェーズを見極める

簡単に見極め方を説明します。

  1. 研究段階
  2. 世に出た時
  3. 普及期(キャズム前=アーリーアダプター
  4. 普及期(キャズム後=アーリーマジョリティ)
  5. 普及期(レイトマジョリティ)
  6. ピーク(ラガードが参入)
  7. 成熟期
  8. 衰退期の開始(レッドオーシャン
  9. 消滅期

1 → そもそも我々は存在を知らない
2 → 話題になり、期待される
3 → 製品がいくつか出る、ガートナーのハイプ・サイクルピークで、ぷちバブルが起こる
4 → バブルが一旦落ち着く、目ざとい企業が導入を開始、アーリーアダプターにはオワコンに見えてしまう
5 → 若者の観測範囲では当たり前の物になる、公共機関が導入し始める
6 → お年寄りなども使うようになる
7 → 全体のバージョンアップが起こる、市場が成熟し、学校ができ始める
8 → 売上は伸びるが利益が減り始める、経営コンサルが生き生きし始める
9 → 業界回復の芽が徐々に消えていく

 

まとめ

結論が「目の前のことに集中しろ」みたいな元も子もない感じになっていますが、そのとおりだと思っています。
新技術を気にするよりなら同業他社の状況を観察したいところです。

新技術を無理に追わなくても、キャズムを超えるなら嫌でも目に付きますし、エンジニアならそこから参画しても遅くないはずです。

 

また、伸びてる業界だからと言ってその中の会社が潤うかどうかは別問題で、利益率や競合数によります。
そして伸びてる業界、伸びてる会社だからと言ってその中の労働者が潤うかどうかも別問題です。
そこら辺ちゃんと考えて調べないと、単に盛り上がってる業界に行きたいだけのパリピ労働者になってしまいます。いや別にそれ自体は否定しないですけど。

参考

otihateten.hatenablog.com