IT業界で気づいたことをこっそり書くブログ

くすぶってるアプリエンジニアが、日々気づいたことを適当に綴っていきます(受託→ベンチャー→フリー→大企業→ベンチャー→起業)

イケてる事業が儲かるとは限らないって話

gamebiz.jp

 

ニコニコの事業が黒字化だそうです。
色んな界隈で終わりだ何だとか言われていましたが、黒字化しようと思えば黒字化できてしまうんですよね。
色んなサービスやイベントをクローズして「ニコニコやべーなもう終わるわ」みたいな声もありましたが、そりゃ赤字事業を辞めれば黒字化するのは当たり前です。

 

ユーザーが感じる企業価値 ≠ 儲かる

こういう、キラキラ度と実際儲かってるか・売れてるかという数字の間には若干ずれがあります。
これはベンチャー企業だとかなり顕著です。
ベンチャーが一番儲かるのは、キラキラをやめて陳腐化した後です。もちろん一回キラキラしなければなりませんが。

 

何が起きているのかと言えば、キラキラするために多少無理して赤字を垂れ流してキラキラさせているわけです。もしくは単純に規模が足りていません。
私達は企業やサービスの価値をはかる時に、ユーザーの規模は考慮に入れません。
でも企業にとってはユーザーの規模で全然結果が変わってくるのです。


あと、案外勝ちがあるからと言って勝手に規模は増えてくれないんですよね。

 

キラキラしたいのか、儲けたいのか

会社選択のときも、キラキラしたいのか、堅実に儲けたいのかは選ぶべきだと思います。
案外世の中の人はキラキラ=儲かるだと思っているようですが、キラキラ≠儲かるなので、4象限にわかれます。

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もちろん僅かに花形の会社は存在します。これがトップに来るのは間違いないでしょう。
よくある選択肢としては、③道楽的事業 ⑥仕事的事業 ②一般的事業です。
これらは一次元上にありません。

簡単にどういうことかと言うと、

評価が高いけど儲かってない事業 vs 儲かってるのに評価が低い会社 vs 可もなく不可もなく

です。

 

事業はどの方向を目指すべきか

ニコニコは完全に③の事業が多かったですね。税金対策とも言われてました。
①に行けたら良かったですが、今回は②に向かいました。
②から①へ向かうルートもあります。仕組みづくりを頑張って、楽しい世界を構築するんです。私はこれが結構好きです。

ベンチャーは大体③→②が多いと思います。

⑥の仕事的な利益追求事業は、儲かりますが①へ上がるのは至難の業でしょう(②に行くこともない)

 

今の仕事のフェーズを見極めて、ある程度妥協するのも必要

良い会社、良い事業と言った時に、どうにも一次元で語られがちですが、私は二次元だと思います。
なので、事業の方向がどっちを向いているのかを見極めないと不幸になると思います。
両方取りに行くのは至難の業です。

また、会社はこのフェーズを時にガラッと変えることがあります。
特に上場前後では変わりがちです。今会社はどういう方にいこうとしてるか、その結果自分にとって良いのか悪いのかは確認していくべきでしょう。それが理解できれば進退もハッキリ決められるでしょうけど、理解できないままだと何かよくわからないまま嫌な気分になって辞める羽目になるかもしれません。

 

フリーランスとかいうイレギュラーな存在

ちなみに③の道楽フェーズでは社員より外注のほうが関わるのに美味しい印象です。
もちろん皆それを知ってるから外注が殺到して結果業務が苦しくなったりもするんですけど。

 

私がよく言う事業の状態ワード

あの会社、キラキラしてんね → ③道楽
あの会社、イケイケだね → ③から①花形への過渡期か、①花形
普通の会社になったね → ③から②への遷移
うまくやったね → ②から①への遷移
Bだね、toBだね → ⑥仕事的 (※語弊がある)
必要だよあそこは → ④社会に必要
これあかんでしょ → ⑤クソ

 

(これいる??)