IT業界で気づいたことをこっそり書くブログ

くすぶってるアプリエンジニアが、日々気づいたことを適当に綴っていきます(受託→ベンチャー→フリー→大企業→ベンチャー→起業)

エンジニア・プログラマーのタイプを考えてみる

昔書こうとしてイマイチしっくり来ず放置していた話。

 

プロジェクトが上手く行っているか、上手く行っていないか。
その人の行動が正しいか、正しくないか。
などというのは、一意に決まらないものです。
プロジェクトには非常に多くの評価軸があるため、人や案件によって「正しさ」が全く違ってきます。

 

 

こういう点はフリーランスのほうが感じているのかもしれません。
30代正社員となれば、経験社数はせいぜい1〜3社と言ったところでしょうが、フリーランスになると取引する会社は二桁に及んだりします。

二桁も会社を経験したら法則性が見えてくるのかと思うのですが、価値観は会社や人によって千差万別なようで、げんなりしてしまいます。
おまけに大抵の人は「他の会社でも似た価値観だろう」と思っていたりするので非常にめんどくさいです。
ある会社では「そうですね、黒ですね」と言って、別の会社では「そうですね、白ですね」と言ったりします。

 

エンジニアのタイプ

前置きが長くなりました。

昔から考えてるエンジニアのタイプです。エンジニア内でも人によって価値観が千差万別で話が合いません。最近は意見を戦わせるのが面倒なので、相手に合わせるようにしています。

 

 

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イマイチしっくり来ない図ですが。このようなタイプに分けてみました。
四隅にあるのは、気にする話題です。

簡単に説明。

社会派タイプ

社会に影響を及ぼしたくてプログラミングをやっている。
大きい案件や影響度の高い、やり合いのある案件が好き。
コードそのものには興味ないが、興味ないからこそ世間で言われてる方法を安易に採用してしまいがちで、そこで失敗することもある。

 

事業家タイプ

要は社長タイプ。
どう作るかには興味あるけど、それはあくまで事業のためであってコードが好きというわけではない。
PM向き。エンジニアは手段であると思ってる。
エンジニアを辞めてしまうので希少種。

 

解決思考タイプ

コードでも事業でも社会でも組織でも、何でも問題と捉えてそれを解決するという発想で動いているタイプ。
技術志向の度合いでまた少し変わる(技術で解決したいタイプ、解決手段の中の1つが技術タイプ)
打算的。PL向き。
ある程度枯れた技術ばかり追っている傾向があり、最新技術には割りと疎い。何が流行ってるかだけフォローしている。
デスマしがち。

 

職業人タイプ

エンジニアをあくまで仕事と捉えているタイプ。
勉強する=コーディングの勉強になりがちなため、周囲の意見に流されがち。Web系ではコードに対するモチベーションが高くなるだろうし、SI系ではプロジェクトに対するモチベーションが高くなる傾向。
けどそれらは「世間でいいと言われているから良い」というもの以上ではないので、「流行ってるようで実はあまり使われていない」みたいなものに引っかかりやすい。

 

ものづくりタイプ

何かを作るのが好きなタイプ。
この中で更に「作ることが好きなタイプ」と「作る物が好きなタイプ」に分けられる。
良いものを上手く作りたいと思っているけど、厳密にどの方法が最適かというよりは、楽しさ面白さを重視しがち。
プロダクトによって仕事のテンションが大きく変わる。

 

技術好きタイプ

面白い技術、新しい技術、流行ってる技術が好きなタイプ。
非常に目立つが、他のタイプと評価軸がかなり異なるため揉めたりもする。
イノベーターというよりはアーリーアダプター
結構多い。
採用技術によって仕事のテンションが大きく変わる。

 

科学者タイプ

「技術好き」より更に踏み込んで、数学的な正しさとかスピードとか効率とか、厳密に何がどれほど良いかという真理を探求する研究好きタイプ。
ハマれば非常に有用な人材だけど、ハマらなければまったく関係ないところにこだわるタイプにもなる。
イノベーターになりがち。他の人が触れないコードを書きがち。
希少種。
 

「素晴らしい技術が発表されました」に対する反応

社会派タイプ:社会的なインパクトを予想する

事業家タイプ:競合に差をつけられそうか考える

解決思考タイプ:それで何が解決できそうかを考える

職業人タイプ:次のプロジェクトで使うことになりそうか考える

ものづくりタイプ:それでどんな物が作れそうか考える

技術好きタイプ:技術的にどこが面白いか考える

科学者タイプ:他技術と比較して考える

 

主な生息域

社会派タイプ:大きな事業、大きな事業が見込めるスタートアップ

事業家タイプ:ベンチャー、中規模受託(大企業内にもいると思いますが)

解決思考タイプ:PL、受託、ベンチャー

職業人タイプ:安定企業

ものづくりタイプ:C向け事業会社、小規模受託

技術好きタイプ:イケイケベンチャー、有名企業、技術ブログ

科学者タイプ:研究部門、大学院、OSS界隈

 

当たってるか自信薄ですが。

 

どのようにタイプが決定されるか

先天的なものと後天的なものがあると思います。
会社や周りの価値観に同一化されることがよくあります。
我が強い人はすぐ辞めちゃうイメージ(私です)

 

あまりタコツボ化するとエコーチェンバーになるので注意が必要ですね。

エコーチェンバー現象 - Wikipedia

 

話が合う相手 

社会派タイプ:ファウンダー、企画、投資家

事業家タイプ:執行役、PM、企画、投資家

解決思考タイプ:PM、ディレクター

職業人タイプ:PM、ディレクター

ものづくりタイプ:企画、デザイナー

技術好きタイプ:同じ技術者、科学者タイプ

科学者タイプ:同じ科学者、技術好きタイプ

 

合わない相手は割愛しておきます。
が、解決者タイプの合わない相手は同じ技術者だと思います(つらみ)

 

締め

それぞれ対処方法も書きたいんですけど、永遠に完成しなさそうです。
上記で分かる通り、皆別のこと考えてるので話が合わないんですよね。
せめて合わせようとしてくれる人が多いといいんですが。皆が自分と同じ考えだと思ってる人が結構多い印象です。

昔この話を作ったときは、タイプ毎に分けて、それぞれが気にしているポイント(例えば仕様や設計や技術やプロダクトやテストなど)を分けて傾向と対策を練ろうかと思ったんですが、無理でした。無理です。でも何か色んな人が居るのは確かです(雑)