IT業界で気づいたことをこっそり書くブログ

くすぶってるアプリエンジニアが、日々気づいたことを適当に綴っていきます(受託→ベンチャー→フリー→大企業→ベンチャー→起業)

クラウドソーシング、二度とやるまいと思った話

地雷を踏んだらサヨウナラ
という映画がありますが、まさにそんな感じです。

 

別に発注者が悪かったとか、自分が悪かったとか、そういう話ではないんですが。
どうしても、技術レベルの低い顧客が抱えている案件を新規でやっても改修でやっても地雷原だなというのが最終的な感想でした。

 

新規は正直言わずもがなです。
フルスクラッチが成立しません。これはクライアントが金を出さないというより、低く見積もる同業者が多数存在するからです。いろんなワザ(?)を駆使して安く仕上げるプロ(?)が多いので、しょうがないです。詰んでます。
努力でどうにかなるレベルではないです。時給が500円割ります。

 

改修であれば、小さなバグ改修とかならいける。と思っていたんですが、改修のほうが地雷を踏んだ時の大変さが常軌を逸していました。
コードが古かったり、バグが連鎖したり、担当者がすでに居なかったり、いろんな要因で「詰み」が発生します。0.5人日かな?が1人月に化けたりします。
どこかのタイミングで追加請求などすれば良いのでしょうが、これが中々難しいです。そもそも時間がなく、どこからどこまでというのが分けづらく、自分がバグを仕込んだんじゃないという証明ができず・・・
押しても引いても面倒な地獄が待っています。誤差が10倍超えた時点で正直バックレたい、というかよくバックレないな自分、と。

 

よくある準委任契約が時間制なのは理にかなっています。
ぶっちゃけ、そこらの名だたるプロジェクトも、コードの中は設計レベルで割りと糞だったりします。世の中、最低限の普通の設計できるプログラマーは少数派です(暴言)
糞を直していくには、大きな見積もりブレを伴いつつ長時間かけてやらなければなりません。
新規開発では、非常に反省した案件で1.6倍の見積もりブレを出したのですが、コードの修正だと数倍の見積もりブレが出ます。「ちょろっと」で直ることもあれば無理なこともあります。
開けてビックリ玉手箱です。
それを請負でやると相当盛らない限り詰むわけですが、クラウドソーシングでは盛ることはできません。最低限ギリギリのラインを割ったラインが受注ラインですから。

 

というわけで、まあいい感じに詰んでいます。
最初から知ってましたが!(強がり)

 

もちろん全部の案件がクソというわけではありません。
今起業のために作っている案件は、クラウドソーシングで受けた良案件でした。
そういうのもあります。
しかし見極めるのは不可能に近いですし、見極めて提案出すコストが尋常じゃないです。

 

まあ本当に二度とやらないかと言えば、わかりません。
ムラっ気があるので面白そうな案件を漁るかもしれません。
ですらそれはあくまで趣味レベルです。生活の足しのためにクラウドソーシングを漁ることは無いと思います。

 

私の感想は以上です。

案の定システム開発案件は徐々に減っていってますね。。。切ないなあ。