IT業界で気づいたことをこっそり書くブログ

くすぶってるアプリエンジニアが、日々気づいたことを適当に綴っていきます(受託→ベンチャー→フリー→大企業→ベンチャー→起業)

転職後2ヶ月目に高確率で揉める説

わかりやすく転職と書きましたが、正確にはジョイン後です。私の場合はフリーランスなので入場と言ったほうが良いですね。
すでに動いているプロジェクトに中途で入った場合、2ヶ月目か3ヶ月目あたりにそこそこな確率で1回喧嘩になり、その後一定の割合でそのまま退場するという法則に気づきました(揉めるけど退場しないケースもあります)
これって私だけですかね?私だけかもしれませんが、他の人でもある気がしてます。
かれこれ10社以上やってきて見えてきた法則です。もう何回これで辞めたことか。

 

とりあえず2ヶ月目クライシスとでも名付けましょう。

 

 

似たような記事

 

ベテラン技術者が新しい環境で大失敗した話 - Speaker Deck

 

2ヶ月目に揉める原因

大体がこれです。
期待されるキャッチアップの速度と、実際のキャッチアップの速度に大きな乖離があること。

 

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即戦力がほしいのは分かります。当然私も1つの技術に対してのプロなつもりですが、そのプロジェクト特有の諸事情を飲み込むには2,3ヶ月では足りないことが多いのです。
ひょっとしたら私の地頭が悪いのかもしれません。それは認めます。ただ、そういった期待度のスピードについていける人は稀なのではないでしょうか?と疑問です。

 

もう一つ原因があるとすれば、特にフリーランスが入るシーンというのは何かが間に合っていなく、そもそも鉄火場であるケースが多いことです。人月の神話に代表されるような話で、「人を増やせばタスクを巻けるだろう」という期待が裏切られるのが大体2ヶ月目という感じです。

人月の神話 - Wikipedia

また、特にそういうシーンでは面倒くさくて後回しにしたタスクが残っていたりします。入った瞬間に難題を振られるんです。仕様等のキャッチアップが遅れる中でそれを対応するとなると非常にパフォーマンスが落ちてやはり揉めます。

 

ベテランでも発生する

むしろベテランの方が発生する気がしました。
ベテランに対する期待値は高いんですけど、キャッチアップというのはどちらかというと経験値よりも地頭の良さが求められるものなんですよね。ベテランだからといってそのプロジェクト特有の仕様とか、そういったものを理解する速度は上がりません。
なのに期待値ばっかり高くなります。

あと揉めた経験というのも次に活かされることは特にありません。

 

2,3ヶ月目を脱すれば徐々に安定していく

図を見れば分かると思いますが、半年できれば安定すると思います。
半年いけば1年堅いというのが最近の私の中のイメージです。

 

問題は揉めた時の対応

これはお互いにですが、揉めた時というのは人の性格や組織力が出ます。そこでやっていけそうかどうかというジャッジが入ることが多い印象です。

お互い失望してからがスタートみたいな。皆そんな感じですよね?

 

2ヶ月目クライシスで辞めるのってもったいなくない?

エンジニアガチャのリセマラしてるような会社ありますけど、もったいなくないですか?
とは言えそういう会社ほど当然声が掛けれらる確率は上がるので、市場原理的に言っても意味ない気がしますけど。
難しい案件、難しい技術を使ってる案件、仕様が複雑な案件などで多発しました。私の場合。

 

とりあえず心構えをしておこう

どうせ次も1回揉める。
2ヶ月目脱すればあとは安定する。
そう考えておけば心が楽かもしれません。

ちなみに新規立ち上げプロジェクトでは2ヶ月目クライシスは発生しません。もっと後の、リリース直前のリスケあたりで発生します。