IT業界で気づいたことをこっそり書くブログ

くすぶってるアプリエンジニアが、日々気づいたことを適当に綴っていきます(受託→ベンチャー→フリー→大企業→ベンチャー→起業)

エンジニアタイプ 傾向と対策1

エンジニアをタイプ別に分類しようとした記事が妙にバズりました。「レーダーチャートが良いのでは?」というコメントが有り、なるほど確かにと思いました。

 

otihateten.hatenablog.com

 

昔考えたネタでさほど気に入ってるわけでもなかったんですが、「試みは良い」みたいな反応もいただきました。そう言えば、あまりこういう話見ないような?「エンジニアの特徴」はよく見かけますけど。エンジニアの中にも色んな人が居てかなり多様ですよね。じっくり話してみないと分からないケースが多いですが。

 

こんな分け方もできますね(いや、やっぱ見づらいな。しっくりこないし)

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今回は、このタイプ別分類について少し掘り下げたいと思います。

面倒くさい話します。

 

 

タイプに分けて考える意義

タイプってレッテル貼りっぽくてあまり良いイメージがありません。血液型とか、◯◯系男子とか、偏見の温床だしあまり好きじゃないです。
それでもタイプに分けようと思ったのは、どうにも話が通じない人が多いと感じたからでした。

私は強めの解決思考タイプなんですが、仕事において「解決すべき問題」は「プロジェクトの問題」になりがちです。しかしプロジェクトの成功に意識が向いていない人は結構多いと気づきました。

 

話をする時、その人の興味フィルタによって、話がぜんぜん通じなかったり、別の意味に変換されて通じたりするということがよくあります。

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これらのタイプ分類は、主にモチベーションにおける分類です。その人が最終的に何をしたいかをベースで分けました。
でもそれは、見方を変えれば「どの興味が欠落しがちか」という興味フィルターの分類にもなると思います。

(もちろん明確に別れることは稀で、人によって少しずつ混ざっていると思います。興味のモチベーションも異なりますし、完璧に分けるのは不可能でしょう)

 

興味欠落エンジニアは問題なのか?(解決思考タイプの苦悩)

技術、作り方、プロジェクト、チーム、事業、意義、ユーザー、デザイン、働き方、などなど。本来は全ての要素に対して程度の興味を持って仕事に取り組むべきだ。さもなくばプロジェクトが失敗する。興味が足りていないのは良くない状態だ!

・・・というのが4,5年前くらいの私の考えでした。

 

ですが、よくよく考えてみると、その発想はあくまで解決思考タイプの目的から生じた話でしかなく、結局エゴでしかないのでは? と思うようになりました。

 

「でも、みんなが全方位バランス良く興味を持たないと事業は潰れるし回らなくなる!!」と当初は正当化も試みましたが、よくよく社会を観察すると、そうじゃなくても割とどうにかなってるらしいというのがわかりました。

 

最近似た話を書いています。

 

otihateten.hatenablog.com

otihateten.hatenablog.com

 

「皆ちゃんとやらなきゃヤバいことになる!」というのが正しくないとしたら、もはや「誰もが全てに興味を持つべき」というのも嘘で、「プロジェクトを上手く解決したい奴が解決すればいい」程度の話でしかないのかもしれません。

 

補足:チームプレイ問題

分かりづらいのでもう少し。
RPGゲームに喩えると、私の発想は「皆が全属性魔法使えるべき」でしたが、「そうじゃなくても割とどうにかなってる」あるいは「皆が全属性持っててもダメな時はダメ」になってきた感じです。

 

とは言え、モチベーション分析は有益

誰であっても自己の目的のために、チームで足並みを揃えていくことが必要になると思います。
しかし誰かと話をする時、自分と相手の興味フィルタがずれてると、もう1ミリも話が通じない!みたいなことが起こります。
モチベーション毎にタイプに分けたり分析するのは、そう言う点では有益です。

自分の持ってるモチベーションや興味、そして自分が持っていないモチベーションや興味が分かれば、相手と話がずれていることを発見できたり、コミュニケーションしやすくなると思います。

 

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話が噛み合わない図

 

モチベーションと興味を知る方法

何かを評価すると、興味の対象とモチベーションが見えてきます。

 

このプロジェクトは最悪だ、なぜなら最新から3世代も遅れている開発手法を用いているからだ。

 

ここから更に掘り下げます。

 


「なぜ世間から遅れている開発手法を用いたらまずいの?」
→ 技術的な問題が有るから
→ 人が採用できなくなるから
→ 上手く回っていない証左だから
→ 使えない機能があるから
→ 自分のスキルが伸ばせないから

 

色んな答えがあって、その根源的な原因が興味の対象やモチベーションになってきます。
これは自分でもできますし、他人にも使えます。

 

 興味の種類を沢山知る必要がある

例えば「りんご」という事象を用いて自分のモチベーションを分析した時

  • 見た目

という評価で分けるかもしれません。

でも、色んな人にりんごについて意見を聞いていったら

  • ツヤ
  • 産地
  • 糖度
  • 渋み
  • 大きさ
  • 柔らかさ

と出てくるかもしれません。
この細かな興味の種類を見つけるには、色んな意見を聞いてみて、発見していく必要があります

 

意見の不一致から興味の軸を発見する

同じりんごに対して

Aさん「このりんごはダメだ」
Bさん「このりんごは最高だ」

こういう意見が見つかった場合、原因は主に3つです

  • 観測が異なっている(別のりんごだと思った。見たときの条件が違った)
  • 度合いが異なっている(AさんはBさんより及第点が高く、厳しい)
  • 興味のポイントが違う

上2つを棄却できる状況では、興味のポイントの差だと思います。
「じゃあ何でそのりんごは良いと思うの?悪いと思うの?」と掘り下げれば、新たな興味の軸が発見できるかもしれません。

(大抵は既出ですが)

 

仕事に必要な興味と、自分の興味を比較する

実は、会社・事業自体も人のように興味の特徴があります。
法人格なんてよくいったものです。

 

「誰かと話が合わない」はまだ致命傷にならないかもしれませんが、「会社と話が合わない」は割と致命的です。

それを回避するために2つの戦略があると思います。

1つは、不足している興味を補い、不必要な興味を抑制する方法(バランス型)
もう1つは、共通している興味を伸ばし、不必要な興味を抑制する方法(特化型)です。

可能なら両方できればいいと思いますが、どちらか一方でも十分だと思います。
どちらにしても、会社(事業)の興味と自分の興味を知らないと始まらないんですが。

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おわりに

あ、傾向と対策まで話せていない。

書き始めたら難解になってしまいました。その2は・・・書ける自信がないです。

 

 

書けていないことメモ(後で消す)

 

・バランス型か、特化型か

解決とか、職業とか、事業とかはバランス型、ものづくりとか技術とかは特化型

・真面目に戦略をしている組織であっても、必要になるのが通訳者

通訳者になるべきか?

メリット:プロジェクトをコントロールする立場になりがち

デメリット:プロジェクトをコントロールする立場になりがち、イラつく

 

特化型社長

特化型 ー バランス型(通訳者) ー 従業員

 

価値観の存在を理解してくれる特化型は神

価値観の存在を理解してくれない特化型は通訳者泣かせ

 

バランス型が一人も居ないと崩壊する

→と言っても採用リセマラになるだけなので、案外どうにかなる

 

・会社に必要な興味はどうやって割り出す? → 難度高い

・完全一致する会社はすばらしい、でも他のスタッフがあってるとは限らない

 

・傾向と対策