2つ目の仕事が決まったので、簡単に感想を。
宣伝ではないので、公平に書きます。
※少し勘違いしていたんですが、Findyフリーランスはハイクラス向けを謳ってないんですね。転職の方はハイクラス向けを謳ってるんですが。でもフリーランスの方も明らかにハイクラス向けですよね?テックリードクラスばっかですよ(2019年時点)
前提(大事)
フリーランスと一口に言っても、色んな職種・業界・業態・契約形態・相場があるので、少し畑を変えると常識がガラッと変わったりします。単価面とか特に。
なのでそういう界隈のミスマッチは避けるべきです。
私はWeb・モバイル系・ベンチャー系で中心に働いているプログラマーです。常駐が多いですがリモートもたまにします。時間単価いくらで働いていて、常駐は4000〜5500円です。非常駐は2500〜5000円という感じ。ここらへんの相場が「まあそのくらいだね」と思えないなら、この記事は向いていないと思います。
また、今回は複業(常駐・リモート混合、140時間未満)で探していました。
利用したサービス
これです。
他にも色々やられているようですが、利用したのはフリーランス+ハイクラス向けのFindyフリーランスです。
特徴はたぶんこんな感じ。
会社立ち上げて2期目(3期目?)だそうです。出来たてですね。
突然ですが私は人材エージェント好きじゃないです
昨今のお仕事探しをざっくり分けると
- 企業掲載サイト系
- スカウト系
- 人材エージェント系
みたいな感じだと思います。
好きずきは人によるようですが、私は自分で会社を調べて自分でアプローチしたいタイプなので、利用するのは専ら企業掲載サイト系です。もちろんそれだけじゃ追いつかないので、ダメ元で人材エージェント系も使いますが。
でもある程度目立ってる企業はチェックしてるので、エージェントの方に頼んでも「その会社は検討済みです」か「その会社に興味ないです」になってしまうんですよね。
そのサービス料が自分の報酬から引かれてしまうと、割に合わない感が出てきます。
あと、私は直接企業の人と話がしたいので、間に人がいると大抵の場合は邪魔に感じてしまいます(例外はあります)
こういうのって、開発でも似てますね。PMやディレクターを置きたいかどうかとか。
あとは不動産屋にも似ている。
そんな私がFindyを良いと思った理由
単価相場
以前書きましたが、リモート・時短案件は相場が落ちる傾向にあると思います。
これは、多分様々な理由があると予想しています。
案件数が少ないとか。副業的な扱われ方だと、皆単価を下げることに抵抗がないとか。フリーランスではなく正社員の人も混ざってくるとか。地方の人が混ざってくるとか。
Codealを眺めるのがわかりやすいです。
大体週〜24時間で、2500円〜3500円。週24時間〜で、3500円〜5000円みたいな相場が出来上がってしまっています。そしてこういうのに有りがちですが、最低価格が基本になります。つまり〜24時間で2500円、24時間〜で3500円、40時間で4000円〜5000円みたいな感じです。
Lancersやクラウドワークスでまともな案件を探しても大体そのくらいに落ち着くと思います。
もちろん、ちゃんと直接交渉して常駐と同じくらい頂いたこともあるので、交渉すればあり得るとは思いますが、それはそれなりのコミュニケーションが必要になりますし、案件数も減ります。
翻って、Findyフリーランスは大体見た感じ4000円〜8000円くらいです。
と言ってもやはり6000円からは成約しづらそうですが、時短でも5000円を確保できる案件が多いようです。
これがどういうことかというと、相場の時点で4割変わってきたりします。その時点でもう使うメリットはクリアしてしまいます。
Findyがどういうビジネスモデルかは知らないんですが(今度聞いてみよう)、そういうの関係ないくらいの差です。
エージェントの質
エージェントの方が、ベンチャーや開発に対してかなり語れる口で、レスポンスも非常に早く好印象でした。このくらいの方はなかなかいらっしゃらないのでありがたいです。
一応予防線を張ると、これは私が当たりを引いただけかもしれません。
そもそもまだ2期目?なので、これから人員拡大した後もエージェントの質が良いかと言われたら、わかりません!としか言えません。
これは人材紹介業など、人が動くサービスの難しいところですね。
例えば美容室なんかでもそうで、立ち上げメンバーだけ力があっても、規模が大きくなった時にうまく技術が受け継がれるかどうかというのは別の話です。スケールさせるのが難しいんですよね。
でも逆に言えば今この1,2年くらいはチャンスなのではないでしょうか。
私も目立ってるITベンチャー企業はほとんど知ってるつもりでいましたが、提案される企業の半分は知りませんでした(成長著しい会社だったにもかかわらず)
多分、何らかのベンチャー企業のデータベースを見ていると思うんですが、個人で適当にキャッチアップしてるのとはやはり差がありますね。きちんと状況もヒアリングしますしね。
そんなわけで、単価面を除いたとしても、エージェント面で価値がある感じです。
若いベンチャーが多い
これは人によって一長一短だと思いますが。
時短+リモートOK+フリーランス+ハイクラス、これらを活用するのはやはりスタートアップ型のベンチャーが多いです。それもまだ2年〜4年目のような若い企業が多いです。そういう案件が好きな人には良いと思います。
なぜそうなるかは、わかるかもしれませんが。
調達しているようなベンチャーというのは、リソースが枯渇しています。
なので大きいものを作りません。確実に重要なコア部分だけ短期集中で作ろうとします。
すると、大きなリソースというよりは確実に動くものを作れる小さなリソースを好むわけです。そしてオフィスも設備もままならないため「自宅で自分のPCで開発してほしい」という話になりがちです。それでリモートが受け入れられます。
そんなこんなで「時短+リモートOK+フリーランス+ハイクラス」です。
これが5期、30人を超えてきたりするとまた話が変わるんですよね。
まあこれは、フリーランスも何だかんだで大企業志向・安定重視みたいな人が多いので、ひょっとしたら短所かもしれません。まだ知らない企業のほうが多いはずです。
企業が厳選されている
- それなりの報酬を出せる → 財務がある程度出来てる
- ハイクラスを求める → エンジニアリングの重要性を理解している
- リモートOK → プロジェクト管理をする人が一応いる
- FIndyフィルタ
これらのおかげである程度厳選されている気がします。
案件の質が高いと、人材エージェントで起こりがちな「その案件は不要です」の連発が起こりづらいです。今回は1社も断りませんでした。
企業面談は、1対1で行う
これびっくりしたんですが、人材エージェントが案件紹介に終止しています。
あれ、じゃあ何で他社は付いて来るの?って疑問なんですが、あれってエンジニアがまともに面談できないからですかね??
Findyはもちろんエンジニア側も厳選しているわけで、テックリードクラスなら別に本人同士で話進みますしね。
その他の感想
相場っていうのは非常に引きづられるものです。
例えば、レベル50の人を100ゴールドで雇ってる市場があったら、レベル40の人を110ゴールドで雇おうとはしません。
皆損をするのが嫌で、右を見て左を見て決めるか、限界まで安くします(ヤフオクの1円開始みたいな)
そういう交渉の煩わしさを解消するには、制御して市場を形成しなければなりません。会員制のような感じです。
そういう事情があるから、市場やプラットフォームというのはいつまでも統一されず、ハイクラス向け、一般向けと別れてしまいます。適さない市場で戦うのはやはり疲弊するので、ユーザーとしてはそこは厳選したいですね。
少し面白かったのは、「フリーランス+ハイクラス」ではあまり類似サービスが盛り上がっていない感じがする点です。
ハイクラス転職は複数あるんですが。
多分必要だったのは「時短」という要素です。160時間で高単価を出す企業よりも、時短で高単価を出す企業の方が多かったんじゃないでしょうか?考えてみたら当たり前なんですが、これも相場・常識に引きづられている感じがします。
自分が今どの市場に居て、どの市場の相場や常識に毒されているのかは、把握しておきたいですね。視点を変えると、常識は非常識だし、正論も暴論になります。正しさなんてのは相対値です。
ちなみに、スキル偏差値の方はよくわからないですw
こっち
今回はあくまでかなり狭いお話でした。
企業側から見たFindyのメリット
テックリードクラスをサクッと時短で雇いたいならちょうどいいと思います。
一般市場で例えば高単価で募集をかけた場合、面倒なのは玉石混交の募集が来ることです。まず面談が面倒だし、挙げ句に変な人に騙されて、高い金を払った上に失敗するみたいなことになるリスクが結構高いです(1敗)。
まとめ
というわけで、端的に言えば理想的でした。
エンジニアの「こういうふうにやってほしい」という感覚に近いです。
ひょっとしたら、どの人材紹介業も立ち上げ期には良いのかもしれませんね??(仮説)
だとしたら、人材紹介業を紹介する紹介業が必要ですね。
人材紹介業を紹介する紹介業を紹介する紹介業とかね(くだらない)
(この仮説を棄却できたら、たぶんFindyがすごいんだってことになると思うのでまた書こうと思います)