IT業界で気づいたことをこっそり書くブログ

くすぶってるアプリエンジニアが、日々気づいたことを適当に綴っていきます(受託→ベンチャー→フリー→大企業→ベンチャー→起業)

人生の軸足をどこに置くかという悩み

(最近愚痴が多い)

 

その人の軸足

ある人を理解しようとする時、その人の軸足がどこに置かれているかを考えると、非常に理解が進みます。
例えば会社Aの人と、会社Bの人が交渉する時、それぞれはそれぞれの会社の立場から物事を考えるでしょう。
軸足、ホーム、拠点、所属、呼び方は何でも良いんですが、これを意識するだけで、今まで理解できなかった価値観が理解できたりします。
「相手の立場を慮る」みたいな感じですかね。

 

最初にこれに気づいたのは10年くらい前だったと思います。
若手社員の主張と、ベテラン社員の主張のズレが気になったのですが、それはベテラン社員が会社より家族に軸足を置いていたからです。
家族の代表として社会に出てきているので、彼の言い分は彼一人の都合だけではないのです。

 

その所属する人の規模や、大切さや、責任によって、個人は時として個人の振る舞いができなくなります。
大企業の代表は、どれだけ相手にブチギレるような事を言われても、感情的に動いてはいけなくなります。影響は自分だけではなく会社全体、ひいては社員の家族にまで及ぶからです。

大勢が集まる会議などで議論がまとまらない時、この軸足が多様だからまとまらないということがあります。「皆自分の都合しか考えてない」などと言うのは簡単ですが、譲歩に対する影響はその背後の大勢に影響してしまいます。

 

最近、軸足がない

とかいう真面目な話は置いといて。
最近自分に軸足がないなーと悩んでいます。
独身フリーランスだと結構あるあるなんですかね?

フリーランスだと、どうにも会社に軸足を置くのが難しいです。いや、ぶっちゃけ言えば社員もフリーランスも大差ないです。私が正社員だった頃だって、果たして会社に軸足が置かれていたかと言うのは疑問です。
こういうのは家族を持つのが手っ取り早いのですが(以下割愛)

こういうのはコミュニティだけではなく、主義や主張に軸足を置くという手もあります。技術や思想、趣味、拝金だったり快楽だったり、育成だったり研究や学問だったり、何でも置けそうな軸足というのは存在すると思います。
要は行動となる基準があれば良いわけです。

 

そういうのをひっくるめて、どうにも軸足が見つからないです。
この感覚が出始めたのは、複業を始めてからです。
おそらく自宅で複数の仕事をやっている人達はより強い「軸足の無さ」を感じるのではないでしょうか。

 

理想を言えば、自作サービス、自作プロダクトに軸足を置きたいのですが(以下省略)

 

軸足がないことで生じる悪影響は、とにかく迷うことだと思います。そして常に付きまとう不安感。今の状態がしっくりこないけど、別の状態がしっくり来るかと言えばそうでもない。

 

ああ、そんな絵本が確か有りましたね。
そうそうこれ。

www.ehonnavi.net

 

私はこれまで軸足の不足=ピッタリ来るモノというのは分析と演算によって大体分かるはずで、分からないのはどちらかが足りないと思っていたのですが。
今は何の考察が足りないのか、それとも単に疲れているのか?

なんだか自分探しの旅をする若者みたいになってる・・・