IT業界で気づいたことをこっそり書くブログ

くすぶってるアプリエンジニアが、日々気づいたことを適当に綴っていきます(受託→ベンチャー→フリー→大企業→ベンチャー→法人化済)

創作・開発を完成させる方法 モチベーションコントロール

例えば、100円しか持っていないのに1000円のラーメン屋に行くのは無駄です。
それと同じように、モチベーションが100しかないのに、モチベーションが1000必要なタスクに特攻するのは無駄です
でも、普段の生活ではそういった長期のモチベーションについて考えることが少ないので、そのようなことをうっかりやってしまいがちです。

 

モチベーション量に単位を付けてみる

開発で考えたら、単位として妥当なのは何でしょうか?
私は工数か金額だと思います。今は自分だけが動くと考えて、単純に時間にしてみましょう。
1時間分のモチベーションを、1h・motiと表現してみます。1日分のモチベーションは1d・motiです。


例)

ラーメン屋に行くモチベ 1h・moti
日帰り旅行をするモチベ 1d・moti
1つの簡単なアプリを作るモチベ 1M・moti
同人誌を書き上げるモチベ 2M・moti
1つのゲームを作るモチベ 1Y・moti
事業を創り起業するモチベ 2Y・moti

 

単位時間に使用するモチベーション

もちろん、1日あたりに使用するモチベーションはタスクによって変わってきます。

1日でゲームをクリアする 1d・moti
1日でレポートを書き上げる 1d・motiは異なる値であるはずです。

ですが、今は創作・開発に限るので、一旦これは無視しましょう。

 

モチベーションを比較する

さて本題です。
自分にとって、1M・motiとはどういうモチベーションに値するでしょうか?

1M・motiは、1ヶ月それをやるに値する理由です。

例えば、あるフリーランスAさんの場合は、それは「60万円もらう」でも良いかもしれません。要は仕事です。
1M・moti=60万円

例えば、あるゲーマーBさんの場合は、世界ランキングトップ100に入ることに値するかもしれません。
1M・moti=「世界ランキングトップ100に入る」

このように、人によってモチベーションの源は変わってきます。
ですが、どの場合でも比較はできるはずです。

 

その開発を達成するまでに必要なモチベーション(moti=時間)
その開発を達成するモチベーション=得られる報酬(moti

必要なモチベーション<達成するモチベーション(報酬)

でなければ途中で折れてしまうかもしれません。

 

モチベーションの源

よく、開発や創作では「自分がほしいから」という理由で思いつくことが多いと思いますが、実はこのモチベーションは結構小さいです。
私なら、大体5d・motiくらいでしょうか? 毎日2.5時間やって、半月です。
一方で自分がほしいと思うものの必要モチベーションは、大抵20d・moti〜60d・motiです。でかい。これでは足りません。

「自分がほしいから」以外の理由はないでしょうか?

  • 儲かる(趣味なら1M・moti=10万円)
  • 使ってもらえる(1M・moti=100ユーザー)
  • 役に立つ
  • 自慢できる
  • 勉強になる
  • ポートフォリオになる
  • 楽しい

 

モチベーションは予測値

もちろん、上記の源は予測値です。確定値ではありません。
これは非常に重要です。
例えば、1Y・motiかかるプロダクトがあるとします。
Aさん、Bさんの1Y・motiは、金額にして200万円だとします。
ここで

Aさん「たぶんこのプロダクトを作っても1円にもならない」
Bさん「たぶんこのプロダクトを作れば1000万円儲かる」

このとき、プロダクトを完成させるのはBさんです
たとえ1円も儲からないとしても、完成させるのはBさんです

もちろん、1000万円儲かると思って作ったものが1円にもならなかったとき、Bさんは絶望します。継続もしないかもしれませんし、次のチャレンジもしないかもしれません。ひょっとしたら途中で気づいて断念してしまうかもしれません。
ですが一方でAさんはそもそも完成できませんし、たぶん着手もしません。
どちらが幸せかは悩ましいところです。

 

モチベーションは減衰する

これは特に説明の必要はないかもしれません。
それがゲームなどの、常に脳内報酬が得られる楽しいものでない限り、作業というのはやるほどにモチベーションが減っていきます。
1Y・moti必要なタスクに対して、初期のモチベーションが1Y・motiでは足りないかもしれません。

 

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正しく予測できるほどチャレンジできない

このように、正しく予測できたり、モチベーションの減衰を正しく理解してる熟練者ほどチャレンジができなくなる問題があります。
でも、本当は熟練者も完成させたいのです。やりたくてもやれないもどかしい状況をどうコントロールすればよいでしょうか。

 

サンクコストで自分を騙す

サンクコスト(埋没費用)とは

「事業や行為に投下した資金・労力のうち、事業や行為の撤退・縮小・中止をしても戻って来ない資金や労力のこと」です。 

埋没費用 - Wikipedia

 

「サンクコストがあるから、撤退するべきなのに撤退できない」というように悪い意味として使われます。しかしこれを逆に利用する方法があります。撤退するべきなのに撤退できない状況を敢えて作り出すのです

 

例えば、20M・motiを使用した段階で、残り必要なモチベーションが1M・motiだとします。ここで、得られる報酬予測が2M・motiだとするとどうでしょうか。

 

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全体としてみれば、明らかに割りに合っていません。
しかし、あと1M・motiで、報酬が2M・motiならやらなきゃ損となるのではないでしょうか。これがサンクコストの効果です。

人間はこれまで消費したコストのことより、これから消費するコストの方を重視してしまうという性質がどうやらあるようなので、何でも良いから消化してしまえば良いわけです。
(ただこの時、心の中はストレスで満たされているので注意です。割りに合ってないのを仕方なくやっていくわけですから)

 

小まめにリリースする

サンクコストの応用です。
最終的な予測報酬が2M・motiだけど、予測コストが10M・motiだとすると、もちろん着手はできません。そこで1M・motiだけ進んでリリースしてみましょう。

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最初は10Mと2Mの比較ですが、1M進むと、9Mと2Mの比較になります。
その後8Mと2M、7Mと2Mの比較になっていき、徐々に「チャレンジすべき」という結論に自分を誘導できるようになってきます。

その時、きちんと公開(リリース)できれば、予測していなかった思わぬ報酬が得られるかもしれません。そうすれば2Mだった予測が3Mになるかもしれません。報酬ガチャです。

 

もちろんこれは詭弁です
本当は図で言うところの「完成1」の報酬を予測して、1M・motiと比較しなければなりません。「完全に完成」で得られる報酬と比較するのは間違いです。ですが自分を騙して実行してしまえば、サンクコストの効果で嘘が嘘じゃなくなります

そもそも予測なんて外れるんです。それが良い方に外れる可能性だってありますが、完成しなければ意味がないのです。

 

モチベーション減衰 vs 自分を騙す

しかし自分を騙し続けるのは限界があります。
モチベーションはやはり減衰するし、中間リリースなんて中々できないし、思わぬ報酬なんて基本的に無いし、予測してたコストで収まらないことは多いです。どんどん苦しくなっていって、何やってるんだろう?と悩んで、ある時心が折れてしまいます。

なので、やはり最初のモチベーション勘定と、どこで一時リリースするかの戦略は非常に大事です。流石にコスト/報酬が10倍となってくると難しいはずです。また、当たり前ですが中間リリースまでのコスト<最終的な報酬予測でなければなりません。その条件で探しても、中々上手いアイディアは見つからないものです。

このコントロールは個人差が大きいので、何度もやって慣れるしか無いと思います。長距離走みたいなものですね。

 

その他、モチベーションを維持する方法

これらも重要な武器です。

  • 習慣にする
  • 飽きない程度に毎日やる
  • 複数人でやる、責任を持つ
  • ファンを作る
  • 楽しむ

 

結論

Just Do It !!

 

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