IT業界で気づいたことをこっそり書くブログ

くすぶってる系アプリエンジニアが、日々気づいたことを適当に綴っていきます(受託→ベンチャー→フリー→大企業→ベンチャー→起業(仮))

ITサービスと著作権問題の微妙な関係

ボヤきです。

 

世の中のネットユーザーは、著作権についてどの程度詳しいのでしょうか。
実際問題、インターネットサービスの多くは著作権的にアウトな領域に居るものが多いです。このアウトというのは「訴えられたら多分負ける」というもので、訴えられていないことで何とか持ちこたえているといった状況です。

もちろん、世界的な最大手は訴えられても負けない論理武装をした上でゴリ押しています。もしくは、訴えられたら問題だから端からやらないという感じです。

日本的企業に言えば、社内の法務部チェックが通らないわけですね。

 

だからこそ、無茶ができるベンチャーが求められているわけですが、それって「勝ちたきゃ法を犯せ」ってことですよね。無茶苦茶です。でも実際世の中がそうなっています。

非常に重要なのは、著作権親告罪というところです。相手が許せば許されてしまうのです(許可ではなく、訴追しないと言う意味での赦し)
相手が「これはやっちゃダメだよ」と利用規約を掲げていても、それを犯した場合ですら訴えられなければ罪にはなりません。でもいつでも訴えられるリスクを追うといった状態です。きっついです。
だから安定を取る人はそんなものに手を出さないのですが、無茶してる人(あるいは無知な奴ら)を見てぐぬぬってなるわけですね。
サービスサプライヤーとしては、例えば商品の画像を使えるかどうかで圧倒的な差が出ます。

 

どのくらい今の状況がオカシイかと言えば、例えばメルカリやヤフオクを考えて下さい。あそこに並んでる本の写真は著作権的にアウトです。言われないと気づかないんですが、大手ですらあんな感じです。ただ、「ユーザーが勝手にやってる」で逃げてるんですよね。

 

もう一つはビジネス的に権利者が認めざるをえない状況を作ることで回避しています。
私がここ10年で一番驚いたのは、ゲーム実況です。
いつ一掃されるかと思ったら、世界的に許される雰囲気になってしまいました。でもあれ、未だにアウトです。なんかもう、何を信じていいのか分からなくなりますよね。

 

じゃあ著作権なんて適当でいいだろ。とはなりません。

なぜならサービス開発側だからです。個人とはわけが違います。
例えば、ビジネス的に許される状況を作れたとして、権利者をお客さんにしようとすると、果たしてそれは許されるのかというのは中々悩ましいところです。私はそういうのが作りたいんです、権利者に還元するようなサービス。
でも権利者は自己の権利を絶対に解放しません。許可を求めると、非常に厳しくNOと言います。それに権利者があまりに多くて現実的に不可能です。
何かを諦めないかぎり完全に詰んでいます。
もちろん許可を得る試みはできると思いますが、果てしない行為になるでしょう。

 

他のサービスはじゃあどうやってるのかと言えば、

  • 特攻してるもの
  • ここまでは許されるだろうとたかをくくる者
  • 工夫して責任を回避する者

など色々あります。

よく見かける方法としては

  • Amazonから引っ張ってくる(Amazonに責任を追わせる)
  • ユーザーが勝手にやったと言う(ユーザーに責任を負わせる)
  • 記事のサムネイルを活用する(これは画像リンクだと言い張る)
  • 問題があったら言って下さいとフォームを用意する(段階的に怒られる)

なんかでしょうか。
何にせよしんどいです。

 

そう言えば、我らがSlackやSkypeがやってる画像引用はアウトなんですよね。
Twitterもぶっちゃけアウトです。
でも公式がそれをRTしていたりして、もはや自分のほうが気にしすぎなのかと分けわからなくなります。

 

この件について、おそらく正解を言える人は世の中に居ません。
法曹界も言えません、彼らが言えるのは法律的にどうかということだけで、許されるのかは不明だからです。
実は権利者側も正解がわからないのだと思います。
JASRACなんかも実は分かっていないのだと思います、だから最も攻めた方法を取るしか無いのでしょう。

 

正解がわからないまま突き進むしか無い時、支えになるのは一体何なんでしょうね。

 

そう言えば、似た話を思い出しました。

miyazawataichi.hatenablog.com

 

当事者を巻き込もうとすると手詰まりになるという話。
ぐぬぬ、としか言えません。

 

 

追記:

何か、自分が知らないだけな気がしてきました
もうちょっと調べてみます
著作権団体というのは確かに存在しているみたいなんですよね、ネット書店がどういう方法を取ってるのかまではわかりました。