IT業界で気づいたことをこっそり書くブログ

くすぶってる系アプリエンジニアが、日々気づいたことを適当に綴っていきます(受託→ベンチャー→フリー→大企業→ベンチャー→起業(仮))

新技術とどう向き合うか、どのフェーズで戦う人材になるか

ガートナーのハイプサイクルというのは有名だと思います。

ガートナー | プレス・リリース | ガートナー、「先進テクノロジのハイプ・サイクル:2017年」を発表

https://www.gartner.co.jp/press/html/img/pr20170823-01_img02.gif

 

新技術が世に生み出される時、一旦過度な期待を経るという経験則に基づいて、現在存在する新技術がどこのフェーズに居るかというものを分析したものです。

エンジニア、特にWeb系のような場所にいると、新技術とは向き合わなければならなくなりますが、どのフェーズで戦うかで戦略が大分変わりそうだと思いました。

 

※新技術というと特殊なものに感じますが、言語やフレームワークでも似た現象が起こると思います(少し緩やかになるでしょうけど)

 

安定期で戦う

多くの人は安定期で戦います。
既に市場が確率されていて、第一人者が居て、先輩が居ます。
将来のキャリアパスもある程度見えていて、見えているからこそ将来安泰か、不安かもわかります。
上がつっかえているため、イニシアチブを取るのは難しいかもしれません。
給料は適正価格に落ち着いていますが、徐々に安売りが始まるはずです。
いつまでその技術で食っていくのか、よく考えなければなりません。 

 

期待のピーク前後で戦う

技術者としては非常につらい状況です。
世間や上司、クライアントの期待値は非常に高いのに、思った成果が出ることは稀です。
毎日胃が痛くなることは間違いないでしょう。

しかし、世間の注目度は高く、予算をジャブジャブ使える時期でもあります。
普段はやれないような派手で夢のある案件に絡めるかもしれません。
その上、世間のエンジニアからも羨望の眼差しで見られます。
やりがいもあるかもしれません。

しかしこのフェーズで戦うためには、その少し前から勉強を始め、追いつき、日々更新される技術刷新に対応していかなければなりません。地頭の良さとタフネス、スピード感が必要です。

 

幻滅期〜啓蒙活動期で戦う

実は一番美味しいのではないかと思うのがここです。
既に多くの人が安定期の職を持っています。そしてピーク専門の人は去りました。
残るのは頭の痛い課題だけです。
取り組みたいという人は少ないでしょう。

しかし、もしそれが仕事にできるのなら、イニシアチブを取るチャンスです。
頑張って少し勉強するだけで、ベテラン扱いされます。
責任も重いのですが、成功ライン・失敗ラインが業界的にまだふわっとしているので、評価できる人も居ない状況です。
これを3年〜5年続けられれば、運が良ければ良いポジションと知見が得られるでしょう。
世間的には必要な技術なのに、3年以上取り組んでいる人が滅多に居ない状況で、それゆえに引く手数多になるかもしれません。

 

黎明期で戦う

もはやこれは研究職に近いです。
旨味とか狙ってはいけない領域です。あくまでその技術自体に可能性を見出して取り組むものだと思います。
もし期待のピークまで到達できれば、ちやほやされるかもしれませんがその後幻滅期が確実に来ます。
そういった周りの雑音の無視しつつも、技術の価値を世間に伝え、どれだけ真の仲間を集められるかという状況に成ってきそうです。

とは言え、殆どの技術は日の目を見ずに地下に潜り続けるでしょうから、やはり学術的な研究に近い作業ですね。

 

まとめ

と言ったように、同じ技術でもどのフェーズで戦う人かによって、価値観や戦略がガラッと変わってきます。性格まで違うかもしれません。例えばピークにいる人達は、盛り上がってる方に近寄っていきます。

フェーズが違うと話が通じないこともあるでしょう。フェーズが違う会社に転職したりすると、あまりに違う雰囲気で困惑することも多いと思います。
まずは自分がどこに住み着きたいか意識して、相手や周囲はどこを意識しているのか、よく観察したほうが何かと良いと思います。

技術でベンチャー企業を立ち上げる時は、特にこれが重要になるでしょう。
最初に入ってくる人と、安定してから入ってくる人の性格がガラッと変わってしまいます。会社はどのポジションを中心に据えるのか、あるいは全フェーズを内在するのか、考えていかないと価値観に依るすれ違いが起こってしまいます(経験あり)