IT業界で気づいたことをこっそり書くブログ

くすぶってるアプリエンジニアが、日々気づいたことを適当に綴っていきます(受託→ベンチャー→フリー→大企業→ベンチャー→法人化(今年))

不動産テックにご用心

fudousan-kyokasho.com

 

はてブで見かけました。

 

転職やら何やらで、いろんな業界のベンチャーを見て回っていますが、不動産テックはその中でも難しい方です。安易に飛びつく前に少しだけ考えましょう。と言う話です。

ところで、不動産テックってすごく領域として曖昧ですよね。
カオスマップで挙げられてるのは不動産業以外もいっぱい入っています。
建設業界、建築業界、住宅業界、不動産業界、それぞれ別物ですが、一緒くたになってる気がします。(Airbnbって何業界? 宿泊?)

一旦それらを丸ごと不動産テックと言ってしまうとしまして。
不動産テックの難易度は、フィンテックと同レベルか、少し難しい方だと思います。

 

↑高難度

医療業界
製薬業界 行政
不動産テック O2O 冠婚葬祭
フィンテック
クラウドソーシング 人材 Eコマース コンテンツ
ゲーム ファッション フード 広告
メディア キュレーション
ツール
↓低難度

勝手なイメージです。(何か忘れてる気がする)


難しくなる要因はいくつかあります。

・単価が高い
・法律が絡んでいる
年功序列
・楽しさが薄い
・リテンションが無い

 

単価が高いのは一見良さそうに見えますが、単価が高いとコンバージョンのため人間が直接介在し始めます営業とかコンサルです。すると、システムだけで解決するのが難しくなります。
最大限複雑な系である「人間」と、最大限シンプルである「システム」の戦いになりますが、既に業界全体に人間という歯車が埋め込まれているので、人間を無視することができません。
人間を巻き込むのもなかなか難しいです。システム開発する際に、システムにおけるアクターの種類が多いとそれだけ複雑度が増します(例えば、購入者・出品者・仲介者・紹介者・管理者・・・と増えていくほどにシステムは果てしなく難しくなる)
おまけに全員にとってwin-winの形をつくらなければならなくなり難度が上がります。

法律が絡むと難しくなるのは分かりやすいと思います。専門知識が必要なばかりか、専門家を雇う必要が出てきて難度が上がります。

そして年功序列。専門家が年配者だったり、ユーザーが年配者であるほど新しい仕組みが受け入れられるのに時間がかかります。医療業界が最たる例で、医者も患者も中年〜年寄りが多いため、非常にイノベーションを起こすのは難しいです。

楽しさが薄いと、グロースエンジンを作りづらくなります。友人にサービスをシェアするキッカケがないと、どうしても爆発的普及が見込めません。

リテンションがないのも問題です。サービス体験が、例えば5年に1回とか、人生で1回なんかだとリテンションがないも同然。そうなるとサービス改善に意識が向かず、広告売ったもん勝ちになってしまいます(つまり大企業が勝つ)

 

と見た時、不動産テックはやはり難しい方です。

もちろん、難しかったからこそ次のターゲットであることは間違いありませんが、フィンテック同様難航するのは目に見えています。あまりキラキラを求めていくと痛い目を見るでしょう。

 

でも難易度の高い作業はそれだけ作業量が多いということなので、受託案件にするにはとても向いていると思います。ひたすらマジメに取り組めば規模は出てくるはずですから。

 

ちなみに、これだけ言ってなんですが私も不動産テックを狙っています。
難しいからこそ、まだレッドオーシャンになっていない領域があります(あ、でも不動産業はレッドだと思います。建築・建設・住宅その他はまだ何とか・・)

ただ、話を聞いてるとやはり業界は大変そうだし、IT業界よりも闇が深いし、若くない業界だし、関係者がいろいろ絡まっていて、一筋縄ではいかない感じがしています。
ここを攻めるならそれなりの覚悟が必要でしょう。