なんかすごい記事がありました。
どこからどう突っ込もう。。
記事ではSES会社の見分け方と書いていますが
会社のやってる事業を「勤務場所が「東京23区」となっている」とかのふんわりした傾向から見分ける必要あるんでしょうか?
事業内容が分からない求人なら受けるべきではありません。それは業種、業界に依らないでしょう。
ってところがとても気になりました。
SES事業が憎いなら、それはそれで理解できます。問題のあるSES事業者は多くあります。
でもそれならそう書けばよいわけで「見分け方」で揶揄する必要はないのではないでしょうか。
依頼者が居る事業、客先常駐する事業、客先
IT企業をざっくり分けると
こんな感じですが、このうち依頼者が居るのは自社サービス以外全部です。
客先常駐するのは「派遣する会社」「個人事業主」あたりでしょうか。
客先になりえるのは、「請負開発会社」「自社サービス」「SIの元請」「SIのN次請け」「コンサル業」と、あと他業種のクライアントです。
何が言いたいかというと、客先常駐をまるごと全否定するの大丈夫? って話です。
客先常駐型の会社のメリット
(デメリットはググればいくらでも出るので割愛)
運次第ですが
- 多種多様なプロジェクトに参加できる
- 技術力がひたすら求められる
- 新しい技術に触れられる機会が他より多い
- スキル向上に対して会社が前向き
- 自分より遥かにレベルの高い会社の社員と絡める
- 会社によっては意外と給与も良い
レベルアップには良い土壌です。
運が悪いと逆もありえますが、それは他の会社でも同じです。
転職なしに現場がガラッと変わる分、リスク分散はできるのではないでしょうか。
もちろん派遣先が常に固定で、その派遣先が腐ってるともうどうしようもないですが
もはやその会社とか、その業界の問題なので客先常駐の問題ではないでしょう。
キャリアパスに組み込む
世間での人気は
SI元請け > 自社サービス > 請負自社開発 > 派遣会社
だと思いますが、若手のうちの成長度で言えば
派遣会社 ≒ 請負自社開発 > 自社サービス > SI元請け
だと思っています。
そういう意味で、派遣会社でスキルを上げてから他へ転職するというのは戦略として有りだと思います。
IT業界において、転職組のほうが妙に技術力が高かったりするのですが、こう言う事情があると思います。
フリーランスも客先常駐
準委任で契約する場合、フリーランスも客先常駐です。
ITの場合は自宅でやる請負契約よりそちらの方が多いと思います。
理由は仕事が安定するからです。
開発というのは予想外なことが色々起きます。
なので成果物単位で報酬が発生するより、時間単位で報酬が発生するほうが何かと都合が良いのです。
準委任契約が盛んではないフリーランス業界(例えばデザイナー)は非常に大変そうに見えます。
ITフリーランスは色んなブログでちやほやしてるのに、客先常駐はボロクソに言われているケースを良く見ますが
あれって結局客先がクソなだけじゃないですかね?
客先常駐がボロクソに言われる理由
日本のIT企業においては、この業態が一番多いです。なのでもちろん人数も多いです。
人数が多いと批判の声も非常に大きくなります。
声がでかいというやつです。
彼らに言いたいのですが、あまり観測範囲の経験則だけで全否定するのは良くないのではないでしょうか。
だって、自社開発も自社サービスも十分クソですよ?
はてブとかSlideShareに上がってくる記事は半分ファンタジーみたいなものなので理想郷の存在を信じちゃダメです。