IT業界で気づいたことをこっそり書くブログ

くすぶってるアプリエンジニアが、日々気づいたことを適当に綴っていきます(受託→ベンチャー→フリー→大企業→ベンチャー→起業)

やはりITベンチャー経営陣はコンサルファーム出身者に限る・・・?

転職のため何十社も調べていると、「これ無理だろ」というような会社を多く見かける

その時の経営陣のタイプと、無理なタイプに関連性があるのは前から分かっていたが

見れば見るほどコンサルファーム以外の無謀っぷりが目につく

最近は、ひょっとしてコンサルファーム以外が成功するのは至難の業なのではないかと思うようになってきた

 

理由

良いITサービスを創りあげるハードルは年々上がっている

それは簡単な領域から食われていっているからに他ならず、これはスマホ登場くらいの地殻変動が起きない限り変わらない

 

今残っているチャンスは難しいものだけだ

その「難しさ」の中でも「開拓可能」なレベルものとして、リボン型ビジネスがある

つまり、toBtoC、あるいはそれ以上の人達を巻き込んで、良い価値フィールドを作るという行為

これは多くの「ネタは良いよね」というベンチャー企業が取り組んでいる

 

ここで問題なのは、toBtoC、そしてそれを一つのプロダクトに創作するという3つの領域が必要だということだ

ビジネス領域、プロダクトマネジメント、モノ作り(技術)の3者が合わさってようやく成功する

つまりその3者を合わせるのが最大のハードルなわけだが、それを認識していない人がかなり多いと思う

 

経営者タイプ 例

モノ作りファーム エンジニア出身

  →エンジニアを集めようとする。モノ作りは可能だが、toBtoCに弱いため

   微妙な何かができて使われない。マイナープロダクトとして生き残る場合もある

 

toBファーム 業界出身

  →その業界に詳しいため課題感はあるが、それをビジネス的に解决する術と、toC向けにプロダクトにする術と、創りあげる術を持たない

 

toCファーム 企画出身

  →分かる範囲で作ろうとするので、プロダクトがtoCに終止する。すると面白いものはできるがビジネスサイドを巻き込めず社会インフラのような方向には伸びていかない。マネタイズができずどうしようもなくなる

 

 

最近よく目につくのはtoBファーム出身者だ

この中で一番「不足しているもの」について理解がなく、よくあるパターンとしてはtoBファーム出身者がモノ作りファーム出身者を直接集めてしまい破綻する

しかし「ネタは良い」ということが多い

 

この「3者がどの程度必要で、どう集めるか」を一番理解しているのがコンサルファーム出身者(や、リクルートDeNAサイバーエージェント出身者)くらいだ

 

 

コンサルファーム出身者なら誰でも良い?

直接何人も話してみて感じるのは、やっぱり初期段階の経営は難しい

やることが目まぐるしく変わるし、必要なスキルや人を連れてこないといけない、ビジネスモデルも作ってプロダクトも作らなきゃならない

正直、それを真っ当にできる人達の経歴はほとんど限られてくる

個人的には、銀行や証券出身者でもちょっと危ないと感じている

「技術系でトップクラス」も危ない

 

 

例外パターン 何かイイカンジに3者が出会った場合

3者のスキルを持つものが合わさった時から安定が始まるので

3者が早い段階で同じ目的を持ちさえすればいい

運良くそれが実現できていたら、上記のようなとびきり優秀な経営者はさほど必要ないようにも思える

 

 

例外パターン 既にプロダクトが有るミニマムスタートタイプ

こちらも例外で、最初の安定期に至るまで1人か2人程度でジワジワ成長させ

プロダクト認知もされるようになっていれば、特殊な経営手腕がなくとも必要な人材を集めやすいと思う

何より、伸ばしてきた人ならばある程度のバランス感はあるはずだ

ただし、その人を増やすタイミングでもコケるパターンはいっぱいある(別のお話)

加えて、そういうところは一般的な人材募集をしない可能性もある

 

 

自分の問題 じゃあどうすればいいの?

経営者がとびきり優秀じゃないかぎり地雷だとするなら、選択肢は大きく分けて二つ有ると思う

 

・地雷を除去して安定させる

・とびきり優秀な経営者の会社にジョインする

 

それぞれ難しい課題だが、それができない限りITベンチャーで大成は難しいのではと思う

 

 

もちろん、イノベーションの過渡期を待ち続けるという手もあるけど

 

______

 

メモ:3者の役割が足りなかった時、内部で何が起こるかそのうち書きたい。