あくまで個人的な意見
バズワードとして「イノベーション」に関するありとあらゆる書籍や主張が出ている
主にシリコンバレー発、アメリカの文化を中心として
国内でもそういうやる気のある人達によって、ある種の常識が形成されている
・チーム開発
・ブレスト
・スクラム
・アイディア出し
・文化
・コミュニケーション
・グロースハック
でも、私にとってはこれら色んなことがキレイ事に見えた
本当にそうか? と訝しむタイプの人間だから
それで実際に、ここ2年くらいイノベーションを目指すような動きをしてみた
その間に関わった人間は
・大手R社の、イノベーションを専門でやる部署の人たち
・大手企業のIT担当者や、そこそこ偉い人
・フリーランスの方
・中の下〜上の中くらいの、エンジニアの方々
・並クラスのSE
・現役VC、元VCの方
(全員とイノベーションをしようと試みたわけではない)
その中で、色んなウソとホントが見えてきたが
最大のウソは「誰でも、どういう状況でも適用できる」みたいな前提条件だと思う
これらの手法が上手くいくケースは稀だ
ただ、多くの大成功を収めているチームはこれらの方法を使っている
つまり、こんな感じだ
誤)
みんな◯◯をして成功している → だから◯◯をすれば成功する
正)
天才達は◯◯をして成功している → だから◯◯をすれば天才たちは成功する
ただし、凡人は◯◯をしても成功しない
努力さえすれば〜〜できるのか!の論法と同じようなものが丸まんま当てはまると思う
そして、イノベーションで難しいのは「天才」ではなく「天才たち」が必要だということだ
チームレベルで天才にならないといけない
なので、
・チームメンバーは最初の段階で厳選しなければならない
・チームメンバーは良い新陳代謝がなければならない
・つまり、その状況を作れる天才が鍵である
そして現実は、
・厳選はされていない(多くの場合物理的に不可能、来てくれないし)
・新陳代謝はしづらい(特に日本で)
・最初のキーマンが天才である可能性は低いし、
最初のキーマンが天才であったらきっと自分は雇わないに違いない(哀)
なので、多くの「イノベーションに関する常識」は「ひたすらウソに近いホント」なのだと思う。
じゃあ無価値なのかといえば、そんなことはないと思う
全てを無価値と判断するには、あまりにも惜しいというのが、この2年での感想だ。
特に「一人でもできる手法全般」は、実効性の期待値が高いと思う
何せ自分さえうまくやればそれでいいのだから
それで、上手くやれるようになったら今度は2人、3人とトライしていって、手法の問題点を自分なりにアレンジしていき、いつかあるかもしれない「天才チームになる、joinできる」時を信じて行動するより無いと思う。
まずは、「天才の彼が仲間を集めるならば、私も仲間に引き入れるに違いない」という状態にしていきたい。
(プロスポーツの世界みたいだね)