(同僚でQCDがわかる人が1割くらいしか居ないので説明・・・)
Q:Quality 品質
C:Cost コスト
D:Delivery 納期
法則:QCDは一つを向上させると、他が疎かになる
QCDはトレードオフするというのはIT業界では常識(キリッ
という前提での話
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QCDはトレードオフの関係にある
が、QCDは独立して決定されるので、トレードされない
ということに今更気づいた
分かりやすいものから挙げていく
- 納期
納期はクライアントのビジネスの都合で決定される
もしズレたら計画が崩壊し多大な損失が出る
だから大抵の場合、納期はずらせない
コストが足らずとも、品質が足らずとも、知ったこっちゃない
とにかく納期は絶対なのだ
- コスト
コストは相場によって決定される
もし高すぎれば失注する
QCDのトレードオフはクライアントに認識されていないし、我々IT業界でも認識が薄いので、コストはあくまで人月によって決まる。
もし特急料金を求めたらどうだろうか?
通るかもしれないが、競合他社が短納期の難しさを理解せず、イケると勘違いしていたらそちらに流れるだろう(もちろん破綻するが)
だから、コストは人月基準の相場に引きづられる
- 品質
品質はトレードオフできると思っている方がいるかもしれないが、それは違う。
品質は製造者の品質信仰によって決まる。
機能要件と非機能要件がきちんと分けられていればまだよいが、大抵はどこまでが要件でどこからが品質向上なのかが不明確だ。
技術者やデザイナーは、コンポーネントひとつに対し半日こだわることで幾らコストが掛かり、それがクライアントのビジネスにどの程度影響するか、大抵の場合答えを持ちあわせてはいない。
なので「こうあるべきだ」が基準となる。
技術者に品質を下げるよう要求できるだろうか?
そんな恐ろしいことができるPMは少ないだろう
なので、品質の最低限度は人に依存する。
というわけで、Q,C,Dがそれぞれズラせない独立したものとして決定され
調整できなければ、最後は破綻する。
破綻パターンも挙げてみる
・納期破綻 ・・・ リスケ
・コスト破綻 ・・・ 人員を限界まで投入、代休の前借り、残業代など
・品質破綻 ・・・ 動かない謎のオブジェの完成
上記はまだ軽傷
・納期+コスト破綻 ・・・ リスケできずデスマーチするが間に合わないパターン。人も会社も疲弊するヤバイやつ
・納期+品質破綻 ・・・ ゴリ推してゴミを作り結果動かない、作り直しパターン。クライアントが激おこするやつ
・コスト+品質破綻 ・・・ 何とか間に合わせたがただの黒歴史になるパターン。人が辞めるやつ
・全破綻 ・・・ 上記の複合
これらを回避するのが何故難しいかといえば
QCDの尺度をクライアントに納得させなければならないからだと思う
(それ以前に営業や開発者すら分かってない場合も多いが)