IT業界で気づいたことをこっそり書くブログ

くすぶってるアプリエンジニアが、日々気づいたことを適当に綴っていきます(受託→ベンチャー→フリー→大企業→ベンチャー→起業)

デザイナー業のキャリアプランをエンジニアが考えてみる

私の本業はエンジニアであってデザイン業は本職ではありません。
たぶん間違っている部分も多いですしググればもっといい情報が出てきそうですが、キャリアプランについて語られている記事が少ないと感じたので、我流で書いてみます。

 

 

対象者

キャリアプランについて取っ掛かりが無いと感じている人。
本や学校に行ってみたが何か騙されてる感じがする人。
不安な人。

 

あまりにも広大な「デザイナー業」

おそらく「エンジニア」以上に職種が細分化されているのではないでしょうか?

デザイナー職種一覧を見つけました。

職種一覧・企業傾向│グラフィックデザイナーなどの派遣ならユウクリ

これ以外にもある気がしますけど。

 

まずどの職種になりたいかを決めたほうが話が早い

最近は、仕事で必要な知識というものが膨大です。
むしろ1人が抱えられる知識の限界が職種を分けていると言っても良いかもしれません。
なので本や学校で勉強してからどの職種を選ぶか決めようとすると、ちょっと効率が悪いと思います。職種に必要な知識だけ最短で一気に学ぶ方がおすすめです。

 

名前のないオンリーワンな職種を目指すのはダメ?

デザイナー・クリエイターはこういう存在に憧れると思います。
ただ、こういう存在にいきなりなろうとするのは2つの理由でオススメしません。

 

1.替えがきかないポジションを企業は用意したがらない

例えばその人が居なくなった時、会社は事業存続のために代わりを見つけないといけません。その時Webデザイナーであれば「Webデザイナー募集」と求人が出せます。
しかし名前がついていないオンリーワンな存在は募集がしづらいため、普通に考えれば採用したがらないでしょう。リスクになってしまいます。

 

2.営業やコネが必要になる

もちろん継続性のない、単発の仕事であればオンリーワンな存在でも良いかもしれませんが、上で言ったように求人募集があまりないでしょうから、仕事を取ってくるために営業やコネクションが必要になってしまいます。最初のまだ実績の乏しい段階で営業をするのはとても大変です。
今ならSNSに制作物をアップして人気が出れば宣伝になるかもしれませんが、そんな簡単にできるもんじゃないですよね。よっぽど才能がある人は別ですし、目指す分には良いと思いますが、それ一本でやるのは博打です。

 

ただ、これらは見方を変えれば、既に職を持ってる状態で、社内や業界内で替えの効かないオンリーワンな存在になるのはむしろ有りだと思います。

 

職種の選び方

既になりたい職種があるなら良いですが、迷ってるなら自分ならこう選ぶというものを紹介します。
(これだけで1記事になりそうなくらい長いです)

 

使うツール・使うセンス・使う知識

例えば趣味でずっとPhotoshopを触っているとかなら、それが活用できるものがまず候補に上がりますよね。

とは言え最近は色んな新しいツールがバンバン出てくるので、今専門の人が何を使ってるのか分からなかったりするんですが。

 

職種の存在をまず知る

漫画を知らない人が漫画家になろうと思うわけはないですよね。その仕事の存在を知らなければなりません。
一つは世の中のプロダクトの出どころから制作会社を割り出して、その制作会社の求人を見るという方法があります。
よりオススメなのは求人サイトをひたすら見まくることです。どういう職がどういう条件で募集されているのか分かりやすいです。どのくらいのボリュームで募集されているのかもわかります。

 

仕事の範囲を調べる

◯◯をする仕事だと思ってたら、予想以上に範囲が広かったということがあると思います。例えば私の身近にいるWebデザイナーなんかは、Webデザイン・スマホ版のWebデザイン・SNSに投稿するコンテンツのデザイン・キャンペーンのデザイン・アプリのデザインなど多岐に及ぶ仕事があって非常に大変そうにみえます。

これを知るのもやはり求人サイトが便利です。職種の名前で検索したらいっぱい出てくるはずです。ただ、求人サイトは往々にしてあれもこれもやって欲しい!みたいな書き方をするので、全部できないとダメということは少ないのではないかと思います。

 

大人気職を避ける

皆がやりたがる仕事は大抵の場合ブラックであることが多いです。
大体2パターンで

  • 皆がその職種をイメージしやすく、学校もたくさんある
  • 目立ってる成功者が居て、皆が憧れる

前者はひたすらブラック、後者は頑張れば成功できるけど格差が激しいブラック。
ただこれだけでは見極めが難しいと思います。

 

成長産業・衰退産業

単純に成長産業に付随する職種は伸びますし、衰退していたら地獄です。
ちなみにこれは「今どうか」で判断していいと思います。
よく本やメディアに「10年後衰退する!」みたいな記事がありますが、あまりあてになりません。去年・今年・来年くらいで見ていいです。

 

クライアントが判断する職種・ユーザーが判断する職種・それ以外が判断する職種

世の中色んな職業がありますが、最終的に誰がそれ仕事の価値を決めるのかという点で分けられます。

例えばエンジニアは「それ以外」です。偉いのはシステム様で、我々はシステム様の下僕です。クライアントがそれにNOを言ったところで不可能です。
デザイナーはおそらく、

  1. どれだけ素晴らしくてもクライアントがNOと言えばNOになるもの
  2. ユーザーの人気度が数字で出てしまうタイプのもの
  3. システムの制約が強いタイプのもの

があると思います。

1はダメ出しを食らってストレスが貯まりそうですが、クライアントの要望を上手く汲み取ることができそうなら有りだと思います。世間がNOでもクライアントがYESならYESなので、賛否両論な尖ったこともできます。

2は数字の下僕です。非常に納得感がある一方で、弱肉強食で疲弊する可能性もあります。実力が数字で出てしまうのは人によって良し悪しです。最適な答えを見つけるのが得意な人にはあっているかもしれません。

3はとにかく勉強量が多いのと、エンジニアなど他の職種の人と協調していく必要があります。システムはすんなり理解できるものでもなく、常に刷新されていくので大変ではありますが、センスよりもちゃんとこなすことが求められがちなので、努力が無駄にならないのが良いと思います。

 

ちなみにWebデザイナーの中でも会社によって1、2、3色んなケースがあるので、他の職種でも一概にこの職種が何番!と言えないかもしれません。少し注意です。
むしろ会社選びの際にこれが出てくるかもですね。

 

受託企業が複数存在するか

その職種で、業務を委託されて仕事をしている会社があると好都合です。
なぜならそのくらい業界内に仕事が存在するということですし、受託企業は何かと使える存在だからです。

 

自分ができそうか

最近AIブームで機械学習エンジニアになりたい勢が大量に発生しましたが、企業が求めていたのは主に大学院で博士課程をとったくらいの専門家でした。
と言ったように、その職種の難易度というのはどこにも書いていないという罠があります。頭がよくない小学生が「パイロットになりたい!」というのは良いですけど、年取ってからそれをやるのはきついですよね。
ここらへんはその職種の人のブログやSNSをひたすら見ていくくらいしか無い気がします。

 

いっそ質問してしまうのも有り

Q&Aサイトでも、SNSでもいいです。
ただインフルエンサーみたいな有名人は耳障りの良いこと言うかもしれないので注意してください。
知り合いのつてという手もありますが、同じ職種の人がいる可能性はかなり低いと思います。
あと穴場なのは会社の面談です(面接前に会社説明してくれるやつ)
「御社で働きたくて今はこういうスキルを持っているが、不足部分や懸念点はありますか」とでも聞けば優しい会社なら教えてくれると思います。特に中小で人が欲しい会社が良いです。彼らは人手が欲しいわけなので、あまり邪険にはしないのではないかと思います。

どうやって勉強するか、プランが存在するか

良さそうな学校があるとか、Webサイトがあるとか、身近に教えてくれる人が居るとか、本があるとか、何でも良いので取っ掛かりは必要になります。
ここらへんは運も関わってきますね。
たまたま教えを乞うた相手が実は大した専門家じゃなかったりとか。

 

 

おすすめのキャリアプラン

個人的にですが、どの職種でもこのパスが安定すると思っています。

 

1 なりたい職種を決める(〜半年)

       ↓

2 勉強しつつ、ポートフォリオを作れる状態まで頑張る(半年〜2年)
  ※就職時に公開してもいいもの

       ↓

3 仕事が豊富にある場所で数をこなす(例:受託企業)(1〜3年)

       ↓

4 自社でオリジナルの事業を持っている会社などに転職

  または、受託企業内でステップアップ

  または、十分に自信がついたら独立も有り

 

もしくは、別の仕事を既にしていて、その中でデザイン力を発揮するケースもあるでしょう。
これは1〜2の状態だと思ってもらえればいいと思います。もちろんその会社でずっとやっていけるならいいですが、放り出された時に生き残れるようにポートフォリオを作れる状態にしておいたり、外部の別の仕事をやってみたりすると良いと思います。

 

なぜ受託企業?

受託企業は非常に勉強するのにうってつけです。

複数の様々な案件があるので試行錯誤ができますし、同僚からスキルを盗んだり共有したり、教育してくれることもあるので勉強にうってつけです。
またデザイン以外の、顧客やチームでどう仕事をするかというワークフローの勉強にもなります。

直接事業会社に行っても良いのですが、事業会社のワークフローは大体カスタマイズされているので、終身雇用でもなければほかへ行った時に大変になります。
受託企業はだいたいのワークフローを効率化しているし、色んな人材を受け入れたいために業界標準の働き方になっていることが多いです。
ただし、大抵の場合ブラック企業(低賃金&長時間労働なので、そこをゴールと置かないようにしていいともいます。もちろんホワイトで頑張ってる受託企業もいくつかありますが、当然入社は難しくなります。そう言う会社は別の受託企業から転職する人が多いです。

 

数年勉強したあと、より稼ぐには?

いい会社に入るか、チームをまとめるか、ビジネスに近づくほど稼げるようになると思います。
もしくはフリーランスとして独立ですが、これは業務を効率よくさばくのがメインの目的になると思います。これはよっぽど有名なデザイナーでもなければ単価が一定以上増えないからです。相場が存在してしまっています。

 

ビジネスにどう絡んでいくかも、結構難しいです。
最近ではUXデザイナーという、UIよりもビジネスに少し寄った職種も登場して給料が上がっているらしいですが、どうなんでしょうね?新しい職種というのはきちんと職種として定着できないことがあります。

www.fashionsnap.com

 

狙い目は新しい職種、だけど注意も必要

例えば最近だと動画系が新しいんでしょうか?
詳しくないですが、以前には無かった職種というのがポツポツ出てくると思います。こういうのは先人があまり居ないので試行錯誤が必要で最初は苦しいですが、自分が先人になるチャンスでもあります。

ただし、あまりにも新しい職種は、メディアが言ってるだけで実は仕事がさほど無いみたいなことがあります。早すぎるパターンです。
たぶん受託企業が何社か立ち上がって成長してきた段階が一番狙い目ですね。動画系は3年前くらいにそう言う状態だったと思います。まだ多分美味しいですね。保証はできませんが。

 

おわりに

IT系に近いデザイナーという職種は、状況がエンジニアに似ているので自分が考えてきたことが応用できると思って書きました。
他の普通の職業だと、もっと「大企業を選んで〜」みたいな話が入ってくると思うのでちょっと違うんですよね。

 

参考になれば幸いです。
あと指摘あればお願いします。

プロダクトマネージャーとは何者か?どこから来たのか?良いポジションか?調べてみました!

いかがでしたか?

 

・・・すいません調べてもいません。私の経験と勘で書きます。間違っているかもしれません。

 

 

プロダクトマネージャーとは何か?

まだあまりどこにも定義されておらず、ふわっとしています。
定義から調べても良いことはないと思います。
ちなみに求人サイトGreenで検索した所、393企業723求人みつかりました。意外と多いですね?
私が4年前にプロダクトマネージャーを目指した時はほぼなかったと思います。
プチバズワードになりつつあるのかもしれません。

 

 

プロダクトオーナーとは何か?

おそらく元々あった言葉はこちらです。スクラム駆動開発においては、舵取り役が2人存在します。それがプロダクトオーナースクラムマスターです。

大雑把に言えば、スクラムマスターはスクラムが上手く進むようにコントロールする人です。
プロダクトオーナーは製品やサービス(プロダクト)を良くするためにやることを決める人です。

 

受託開発では当然プロダクトオーナーは顧客になります(その社内では総合職であることが多い?)
ゲームならプロデューサーだと思います。
映画やアニメなら監督か、プロデューサーでしょうか。
商品なら商品企画部門のトップでしょうか。
事業においては社長か事業部長。
マーケティングだと企画が相当するかもしれません。詳しくないですが。

 

プロダクトの最高責任者みたいなものです。

 

スタートアップのPOは大体CEO

アメリカだと大体プロダクトの最高責任者=一番偉い=CEOの図式が成り立つと思います。
内情はどうか知らないですけど。
そのくらいよく出きたチームじゃないと上手く行かないですよね。

 

なぜプロダクトマネージャーが生まれたか(推測)

組織によっては、プロダクトの最高責任者がプロダクトに疎いというのが普通にありえてしまいます。
責任や権限的には社長なんだけど、社長はアプリに疎い、みたいな。
すると権限移譲が起きるわけです。例えば事業部長や企画チームなどにプロダクトの責任を渡す形になるでしょう。
そういうのは当然起きます。

 

各社がそれぞれ作っていたそう言うポジションが先にあって、そこにスクラムの思想が入り込んだために役職名や職責が少し変化したのがプロダクトマネージャーと考えていいと思います。
名前が変わっただけです。

 

つまりプロダクトマネージャーとは何か

プロダクトオーナーの権限代行者であって、プロダクト開発とプロダクトオーナーとの翻訳者。

 

プロダクトマネージャーは人気職、かつウルトラ高難度

元々プロダクトオーナーがどういう役職か考えて見ればわかると思います。
社長だったり事業部長だったり企画だったり、受託だとお客さん側、映画だと監督です。
ちっちゃい製品・サービスならともかく、そこそこの大きいものだと社運が掛かってくるので責任重大です。でもそれ故にやりがいもあり人気です。
企画職とか花形ですよね。

ただ、とうぜん経営とプロダクト双方のプロでなければなりませんから、軽くできるようなものではないはずです。

 

IT業界がプロダクトマネージャーを必要とする理由 

プロダクトの成功パターンがあまりにもわからなくなってるからです。
何を作れば正解なのかが誰にもわからないので、誰か助けてくれという状態です。

 

また、事業会社が盛況なことも影響していると思います。
SIや受託の文脈においては、プロダクトオーナー=お客さんがいるので、必要なのはそれをシステムに落とし込むプロジェクトマネージャーと、要件から最適なシステムを導くITコンサルタントです。

ですが事業会社ではそう言うのを超越したクリエイティビティが必要になるわけです。

 

プロダクトマネージャーを目指すにはどうすればいいか

たぶん企画職に似てるんじゃないでしょうか。
そういうチームに入るとか、小さいものからコツコツ実績を積んでいくのが良いと思います。案外エンジニアからのルートは狭いと思います。

転職してプロダクトマネージャーになるならば、会社によって役割や職責が全然違うと思うので精査しましょう。

特に注意したいのは

  • プロジェクトマネージャーが居るか
  • プロダクトの大きさ、責任の重さ
  • 職責の範囲(事業計画を書くところからか、計画通りに遂行させるのか)
  • 1人か、チームか
  • プロダクトの今の状況、そもそも勝てるゲームなのか
  • POと上手くやれそうか

 

「プロダクトマネージャー募集」に対する警告

会社の状況によりますが、プロダクトマネージャーを募集しているということは、つまり現在動いているプロダクトの舵取り役が居ないということになります。
プロダクトの最高責任者がいないよ状態。誰か助けて!という状態かもしれません。
手に余る課題が降ってくるのが目に見えてるので十分注意しましょう。

 

美味しいポジションがあるとすれば、新規事業での採用だとか、小さいプロダクトをたくさん持ってる人だとか、プロダクトマネージャーがチームで存在しているとか、そう言うパターンですね。社運が掛かってるものほど危ないと思います。

 

プロダクトマネージャーを体験する手っ取り早い方法

自分でプロダクトを作るのが早いです。
そしたらプロダクトオーナーですから。

 

まあそれができないからプロダクトマネージャーの道を模索したくなるんですけどね。
私はプロダクトマネージャーは諦めました。獣道過ぎて挑戦する気になれない。もしあるとしてもプロダクトオーナー側になりたいです。

 

まとめ?

つまり雇われ社長みたいなもんですかね?
中間管理職みが強くて大変そうです。
たとえばその会社の製品が大好きだとか、そういう理由で入るのが良いんじゃないでしょうか。その場合は自分でプロダクトを作っても意味ないですもんね。


どのようにスキルを身につけるかはわかりません。誰か教えて下さい。

エンジニアが一人前になるための必須スキル

ひょんなことから、最近同僚にプログラミングを教えています。
元々ITとは関係なかった人なので、どこからわからないか探り探りです。
プログラミングを教えるのってけっこう大変ですよね。これできる人は限られるのではないかと思います。

プログラミングを例えば1年程度教えることは可能ですが、もちろんいつまでも教え続けるわけにはいきません。
どのようになれば一人前(=放っておいても継続的に成長できる状態)になるできるでしょうか?
そこらへんを少し考えました。

エンジニアとういうシステムの機能要件みたいなもんです。

 

 

最低限のプログラミング知識と、IT知識

最低限、これがないと話が通じないので仕事になりません。
ここらへんで脱落する人が多いと思います。
そこらへんの大学の情報科でも半分くらいは脱落しますよね。

IT知識の方は基本情報技術者試験の参考書が手っ取り早いです。

問題を解決するための情報源を確保

StackOverflowでも、公式ドキュメントでも、本でも先輩でもYoutubeでもいいです。解決のために調べる先が無いといけません。ググり力でもいいです。
もちろん研究レベル・先端技術などはこのようなソースがないので話が違います。
これはあくまで「他のエンジニアと同様に調べることができる」という捉え方です。

 

調べて分からなかったときの解決法を持つ

上記の情報源で解決できなかった時、それでも仕事は目の前に存在するわけで、どうにかしなければなりません。

  • 自分で調査・研究する
  • モックを作る
  • 仕様の変更を求める
  • 他のできるひとに依頼する

など色んなパターンがありますが、選択肢は多いほうが良いです。

 

手動テストスキル ・デバッグスキル

エンジニアが自分で実装したものに対してきちんと動くことを確認できなければなりません。
テスターや受け入れテストがちゃんとしているところではこのスキルが漏れている人も見かけますが、そうではない組織では実装したものが他者の確認なしにリリースされるかもしれません。
きちんとテストできる必要があります。

 

わからないものを論理的に一歩ずつ「わかる」にしていくスキル

問題をピースに分解する、また解決したピースを合わせて大きな問題を理詰めで解決する。
科学研究では当たり前に使われている科学的手法群です。
なぜか誰も教えてくれないので、案外ここで躓く新人がいるかも知れません。

参考(ちょっとわかりづらい)

qiita.com

 

解決できるまで諦めない根気とモチベーション

これは短期的な根気と、長期的なモチベーションです。

エンジニアをやめてしまった知り合いを思い出すと、エンジニアリングの継続自体をどこかで諦めてしまったように思えます。
そもそも苦しいとか、楽しくないとか、興味が他に向いたとか。
私はプログラマー以外にキャリアが考えられなかったのでどれだけ苦しくても続けましたが、もし別にやりたいことがあったらやめてしまったかもしれません。

 

今は全部あれば詰むことはない時代

今はIT業界はある程度仕事が存在しているので、上記のことができていればまあ詰みはしないのでは?という感じがします。
なにか詰んでる感じがするのであれば、おそらく上記のどれかでしょう。

 

※ほかにもあるかもしれません、思いついたら書き足します

ベンチャーの経営状態を探って入社リスクを減らす

いちから株式会社、御社大丈夫?その2です。

 

otihateten.hatenablog.com

 

私は直感で「お、大丈夫か??」と思ったんですが、その直感が数字的に合ってるのかどうか、ちょっと調べました。

 

参考情報

shikin-pro.com

 

initial.inc

 

資金調達時の会社の評価額と、従業員数を見比べてみる

決してこれだけで全部わかるわけでは無いんですが。
ベンチャー企業の多くにとって、重荷となるのはやはり人件費です。
評価額はおおよそ粗利額や利益額に相関するはずですから、そこと人件費(従業員数)を調べると傾向は出るはず・・・だと思います(私はプロじゃないので断言できませんが)

 

f:id:otihateten3510:20200220124217p:plain

 

するとこうなるんです。

「あっ」ってなりませんか?いや分からないですけどね。

 

f:id:otihateten3510:20200220125719p:plain

グラフの元データ

 

従業員数が多くても大丈夫な会社

数字を見て「あれ?」と怪しいんだら、もう一段深く見ていくべきです。
ひょっとしたら自分が勘違いしているだけで大丈夫なのかもしれませんし。

 

たとえば、評価額100億円(粗利予想10億円)の会社が、人件費250万円のアルバイトを400人雇っている。などであれば別に問題はないですよね。
接客業とか、人が大量に必要な事業というものもあります。

  • 従業員がいるほど売上が立つタイプの事業なのか
  • 従業員1人あたりの給料
  • アルバイトか、正社員か、その他か

あたりは押さえておきたいです。

 

ベンチャー企業の情報は曖昧なので注意

とは言っても大抵の場合、ベンチャー企業の情報は曖昧です。
毎月のように情報が書き換わり、誰も真相を把握できていないとか、情報が更新されていないとか、敢えて会社を大きく見せかけているとか色々あります。

 

例えばいちから株式会社と同様に外れ値だった株式会社ウェルモですが、調べたところ2019年6月時点で社員数98人となっています。別のところには130人と書いていて、元従業員のレビューでは「100名を超える」と書いています。
(この会社はパートも募集しているので、おそらくパートの人数を含んでいるのではないかと思います)

 

評価額:従業員数は問題ないと思ったけど、入ってみたら全然数字が違っていたとか、面接で聞いた情報すら正しくなかったとか、そういうのもあります。
ここらへんはもうしょうがないですね。

 

ちなみに、いちから株式会社は「社員数が131人で、従業員数が160人で、ライバーが80人程度」とちゃんと書いてるので、どちみち外れ値です。

 

あとこれも当然ですが、未調達企業や、調達後時間が経っている会社は読めません。

 

従業員の増加リスク

おまけですが、従業員が一気に増えるリスクというのも実はあります。

正しく言えば従業員が増えることではなく、組織が変わるリスクです。会社の組織を一気に変えて動かそうとするというのは、喩えるならプログラムで設計を変更して動かそうとする行為に似ています。
安定するまでに時間がかかるのです。

 

組織のデザインパターンが確立されている業種ならこの問題は小さいです。
飲食店なら、調理人が何人居て、接客が何人居て、管理者が何人居て・・・と大体経験値が溜まっているので一気に経験者を入れてもなんとかなります。

開発もそうですよね。
Webサービスとモバイルアプリを作ろうとしたら、バックエンドエンジニア、フロントエンジニア、モバイルアプリエンジニア、デザイナー、PM・ディレクター、テスター、と大体どういう職能が必要かわかると思います。

 

ベンチャー企業というのは、そういう組織のデザインパターンが無いパターンが多いです。新しいことをやるので、どういう人材が必要かが定義できていなく、雇われた従業員もわかっていないので、大きな混乱が生まれます。

あたりが目まぐるしく発生します。従業員数が一気に倍くらいになるとそれは半年以上続くことが見込まれるので、非常に上手く行ってる会社でも規模拡大は少しずつ行うケースが多いと思います。

 

もちろん非常に老獪な経営者とか、天才的な経営者がこれを上手く回避し、とんでもない規模の会社に成長することもあります。世界的な企業はそういうのが多いですね。
しかし大抵の場合は上手く行かないですし、特に日本では組織のリファクタで正社員を切れないので、難易度は果てしないものとなるでしょう。

 

まとめ

というわけで、外に出ている数字から会社の内情をエスパーする方法でした。
まあそれでも外れますし、正常な成長をしている会社ほど入りにくいですし、従業員に対しても給料を抑えてくるので、最適な答えが何かは難しいですけど。

とりあえず臭いを感じ取れるだけでだいぶリスクは減らせるのではないでしょうか。

もしくはフリーランスになればいいです。

 

 

ちなみに私は株や経営については不得意なので、こういう臭いを嗅ぎ取るスキルはもっと上手い人がたくさんいると思います。そう言う人のテクニックとか聞いてみたいですが、あまり見かけないですね。

いちから株式会社の経営、大丈夫?~経営状態を外から見る難しさ~

2022年追記

※これは2019年に書いたものです。
えにからが上場して、しかも決算も好調ですね。完全に杞憂民だったようです。
なんか心配したよりも相当上手く経営した上に、市場からの期待感も異常に高いようです。こりゃ10年は安泰だな。

 

ーーーーー

 

こんにちは。好きなVTuber月ノ美兎と桐生ココとさくらみこです。
ベンチャー界隈で生きてる一介のフリーエンジニアです。経営のプロではありません。

 

ひょんなことから、最近いちから株式会社の社員数がどんどん伸びていることを知って、私の機器感知センサーが反応したのでちょっと調べました。
そこから「ベンチャー企業の経営状態を外から見るのって大事だけど難しいよね」という話を書きたいと思います。

 

ソース

speakerdeck.com

 

2020年1月時点の社員数は131人だそうです。
(社員数がなんかKPIみたいになってる不思議な図ですね)

 

f:id:otihateten3510:20200212114520p:plain


 

 

結論:いちから株式会社(にじさんじ)は大丈夫そうか?

わかりませんでした!!(敗北)

 

予測が難しいのですが、最低限2020年はどうこうなることはないのではないかと思います。2021年は正直わかりません。

 

しかし、131人くらい社員が居てもどうにかなるのでは?と思えるくらいにはVTuberで動く金が大きくなっていたことに驚きました。

 

ベンチャーで生きるなら会社の経営状態を見極めたい

ベンチャー界隈で生きるうえで重要なスキルがあります。それは会社の経営状況を何となくで良いので察するということです。ベンチャーは経営状態がすぐ悪くなります。

とは言っても順調な会社の経営状態は外から見てもブラックボックス過ぎてわかりません。非常に単純なマネタイズをしているところならまだしも、マネタイズ経路が複数あると分析が詰みます。
だから大抵は死亡フラグが立ってるかどうかを観察するしか無いと思います。

 

会社が傾いた時、社員に起こる悪いこと

経営者でもない限り、実は会社が潰れようが損害は被らないはずです。そのように守られています。
ベンチャー企業を渡るようなジョブホッパーなら尚更です。

しかしやはり傾いた時、色々な弊害は起こるものです。

  • 未払い給料が発生する
  • 自宅待機が発生する
  • ブラックな働き方になる
  • 喧嘩になり、無駄な労力をもっていかれる
  • 転職の際、印象は良くない
  • 精神的に苦痛

私は一回だけ経験がありますが、あれは嫌なものです。
ちなみに未払い給料は条件が合えばいくらか国が保証してくれます。

 

otihateten.hatenablog.com

 

 

ベンチャー企業死亡フラグ

  • 性急な規模拡大、社員を増やしすぎる
  • 多角化
  • 新サービスを作ろうと模索している
  • 資金調達のおかわり
  • 資金調達が大きすぎる
  • 新しすぎる領域にチャレンジしている

規模拡大について、案外ピンときてない人が多いように思います。

例えば10年後に社員1000人が食っていける企業に成長すると分かっていても、いきなり社員を1000人抱えたら潰れるわけです。じゃあどのくらいの社員を抱えたらいいかと言えば「毎年度死なない程度」です。1回でも資金ショートしたらアウトです。

 

だから上場を目指すベンチャーは「お金を調達しつつ毎年死なない程度に規模を拡大していく」という難しいことをしなければなりませんし、そのために翌年どのくらい儲かるかを予測しなければなりません。
でも、1年後にVTuber業界がどのくらい大きくなってるか検討がつかないですよね。新しい業界ほど読めないのでむずかしくなります。

 

ちなみに規模拡大の怖さを知るにはしくじり企業が面白くておすすめです。こちらはあくまで大企業の話ですけど。

カカチャンネル - YouTube

 

あれ、いちから大丈夫?(杞憂民)

 話を戻しますが、いちから株式会社は2019年に社員数が100人くらい増えているようです(大体6倍くらい?)
このような規模拡大をしてうまくコントロールしているところ、余り見かけません。調べたらfreee株式会社くらいですかね?

創業6年で社員465人 freee社長の組織のまとめ方 | 経済プレミアインタビュー | 編集部 | 毎日新聞「経済プレミア」

 

例えば皆大好きミラティブ様は50人に満たないそうです。
Showroomの従業員数は110人。ホロライブ運営のカバー株式会社は50人程度です。
そしてこれらは社員数ではなく従業員数です(アルバイトやフリーランスを含んでいる)
いちからがどれだけ大きくなったかが感覚的にわかります。

 

直近でどこまで社員数が増えそうか

こういうのは大抵会社の面積で見ると早いです。

いちからは最近引っ越したようです。
ここ。こっちは7階、いちからは10階ですが。

住友不動産秋葉原駅前ビル 秋葉原の賃貸事務所|秋葉原周辺の賃貸オフィスをお探しならエニスト

340坪、賃料1280万円/月です(管理費込み)
従業員1人あたりに必要な広さは2.5〜4坪くらいらしいので、だいたい85〜136人程度。
ひょっとしたらもうあまり増えないのかもしれません。

社員が増えるのは良い傾向?

これも非常に勘違いされがちです。
事業の形態によって、
「社員が増えれば売上と利益が増えるタイプ」の会社と、「社員が増えても売上と利益は増えないタイプ」の会社があります。
前者は社員が増える=会社が軌道に乗っていくなので、社員が増えることは会社の成功に近いです。一方後者は社員が増える=会社のコストが増えるなので、社員が増えることが必ずしも会社の成功とは限りません。KPIになりえないわけです。

 

従業員が増えれば売上と利益が増えるタイプ

  • 受託会社
  • 派遣会社
  • 建設会社
  • 営業が必要になる会社(ちょっと詳しくない)

従業員が増えても売上と利益は増えないタイプ

  • 事業会社
  • 人が増えるとそれぞれの売上が競合してしまう会社

 

参考

otihateten.hatenablog.com

 

いちから株式会社は後者です。
ビジネスの構造としては、同業他社であればUUUMに似ていて、他業種であればフリーランスのエージェント会社に似ています(例:レバレジーズ)

このタイプは基本的に「社員を少なく、人材を多く」でやっています。
少し調べたところ、UUUMは従業員数382人(2019/05)、チャンネル数約9000だそうです。粗利益は54億円(2019)らしいので。

従業員1人:チャンネル数20以上:粗利1400万円

で非常にしっくりきます。

(例えばフリーランスのエージェントは1人の営業が大体20前後くらい見ていると思われます)

 

それでいちからですが、現状

社員数131 ライバー数100程度

なので、「おっと、大丈夫か?」という感じです。
これが私が今これを書いている理由です。

 

とは言っても、もちろん1人のフリーランスと1人のライバーが同列に語れないのは当たり前です。
例えば「5人の大人気アイドルを社員30人体制で運営する」なら有り得そうですよね?
粗利2億円くらいあれば回るわけですから。 

 

いちから(にじさんじ)はどれだけ儲けてるか

で結局実際の金額を計算してみないとわからないわけなんですが。
あまりにも仮定だらけ、かつわからない数字が多すぎるので、話半分どころか話10%程度で見てほしいです。

 

資料の私の知識から、マネタイズはこの様になっていると思います。

  • Youtube動画広告
  • Youtube投げ銭
  • Youtubeメンバーシップ
  • BOOTH グッズ
  • Pixiv fan box
  • ライブ
  • 各種イベント
  • タイアップ広告・企業案件

外から見てわかるのはYoutube関係だけです。
それ以外はもうフェルミ推定すら許されない感じです。

Youtube動画広告は何となくわかります。
いろんなデータがあるので。

https://socialblade.com/
ユーチュラ | YouTubeランキング
https://virtual-youtuber.userlocal.jp/

 

再生回数はにじさんじ総計で10億回くらいらしいです。ちなみに月ノ美兎が2年で6000万回以上。Live主体かと思ったら結構再生されてますよね。
若干やっつけですが1年の再生回数を7億回と見積もると、単価0.3円で2.1億円。
ライバーといちからの取り分の分配が不明ですが、半分だとすると約1億円/年です。

 

投げ銭(主にスーパーチャット)はこちらの方がまとめているのでこちらをベースに考えます。

www.youtube.com

 

2019年だけで5億円以上です。すごい。
2019年最後の4ヶ月の合計が2.5億円程度なので、今後の成長率を無視して、1年7.5億円と仮定しましょう。こちらもライバーの取り分が不明ですが、いちからに35%渡ると計算すると2.6億円です。

 

Youtubeからの収益予想:約3.5億円/年(伸び率を無視)

 

メンバー、ライブ、グッズ、イベント、タイアップはほんとうに読めませんし、一部は下手すると赤字もあり得ると思います。
一番クリティカルなのがpixiv fan boxのような月額課金系です。
例えばこちら月500円をにじさんじファン5万人が購入したら、それだけで3億円に到達します。どうなんでしょうね??

 

いちからのコスト・経費はどう?

こちらも経費は全く読めません。
特にライブが読めないですね。

 

人件費とビルの家賃は、少しわかります。

ビルの賃料:月約1280万円、年間1.5億円
人件費:平均年収360万円としたら、人件費は大体1.7を掛けて600万円、131人で7.8億円程度

ちなみに平均年収は完全に勘です。
平均年齢26歳という点から出しました。

 

まるで信用ならない私のフェルミ推定

人件費+ビル 9.3億円/年
Youtubeからの収益 3.5億円/年

経費が読めません
ライブ、グッズ、イベント、タイアップの収益が読めません

あと、Youtubeからの収益も今後すごいスピードで伸びる可能性があります。
2020年中に2倍になったら、2020年中の収益は1.5倍なので、5.25億円です(ちなみにUUUMの成長率は1.5倍くらい)

 

非常に悪い想定をすれば、単純に「9.3億ー3.5億=5.8億円/年くらい足りない」で当たらずとも遠からずなのではと勝手に思っています。

 

別の視点:いちからの資金調達

2019年8月にいちからは7億円の資金調達しています。

prtimes.jp

 

そう考えると、まあ2020年は何とでもなりそうですよね??

 

ちなみに2019年8月時点で社員数が80人程度ですが、どうやって生きてきたのか、そんなに儲かってたのかとあれこれ想像しましたが、よく調べてみると2018年の4月時点で資本金が3.7億円なので、これがシリーズAなのだと思っています。

参考

prtimes.jp

 

社員数のグラフから、毎月30万円分の人件費が発生すると仮定すれば2019年の8月時点で2.7億円くらい溶けているはずなので、2019年8月に調達おかわりをしたという流れはしっくり来ます。

(あれ、でも何で今の資本金が7億なんでしょう?7億増資ならあわせて10億になるはずでは?? この3.7億ってどっから来たやつなんでしょう)

 

資金調達おかわりは可能か?

まだシリーズBらしいですし行けるんじゃないですかね?(素人並の感想)

2019年夏時点の評価額は52億円。今はもう少し増えているでしょう。

 

参考

initial.inc

 

initial.inc

 

2021年あたりまではとりあえず安心かもしれません。

 

別の視点:未検討事項

VTuber業界・にじさんじそのものの伸び率について、ちょっと調べるのが大変だったので手を付けていません。
数字上は1年で2倍くらいのペースで伸びています。儲けベースでどうかは不明ですし、天井がどこかも不明です。

Vtuberの大人気ライバーたちの伸びはかなり鈍化・停滞していますが、それてもにじさんじ上位勢は月2,3%程度のスピードで伸びています。

 

界隈のポテンシャルも不明です。
単純な話で、例えば30万人から年間5000円を貰えれば15億円なのでワークするように思えます。ニコニコ動画やニコニコチャンネルのようなサブスクリプションを使えば、驚くほどお金が集まるケースもあります。
現状そのようなマネタイズはYoutubeメンバーシップとPixivFanBoxで行われていますが、そこにどれだけの人数が参加しているかはちょっと読めません。

 

いちからは何をしようとしているか

とりあえず言えそうなのはライバー数は更に増えそうだということですね。
どこまで増えるか増やせるかは不明ですが(個人的にはそろそろ多いなと思ってます)

 

あと組織体制を見るとわかりやすいですが、新規サービス開拓と海外事業に17人降っています(開発部門も関わるとしたらそれ以上に)
まだまだ潜在需要を掘り起こそうとしているようです。限界まで挑戦していくスタイルですね。
これは上手く行けば更に飛躍しそうだとワクワクする一方で、新規サービスのヒット率の低さを知っていると「お、大丈夫か?」と杞憂してしまいます。
特に資料の「これから業界がどんどん伸びるよ!」あたりは非常に杞憂ポイントです。KPIが立ってないフェーズでの表現です。

 

おわりに

結局大してわかりませんでしたが、VTuberそのものの規模感は何となくつかめてきました。

ベンチャーに参画するときはこのくらい根掘り葉掘り調べてから関わりたいと思っているのですが、結局外からみてもわからないんですよね。特に成長著しい業界で読むのは難しいです。
ここらへんの力はもう少し研鑽を積みたいです。

 

 

続き

otihateten.hatenablog.com

 

 

追記:2020年6月 いちからが調達おかわり

予想通りでしたね。

 

prtimes.jp

 

f:id:otihateten3510:20200605113959p:plain

 

おかわりして、資本金が26億円になっています。
今回は資本提携という側面が大きいようでしたが、これで現在赤字があったところで全然余裕という状態になりました。
向こう3年か5年くらいは余裕だと思います。
(下手をこいても潰れないという意味で)

それにしても調達合計26億円って、売上規模だと数十億円とかのイメージなんですがどうなんでしょうか。
今後いちからはそこまで規模を拡大していく必要があります(出口戦略)
たぶんにじさんじだけでは無理なのでは?というのが個人的な感想です。

 

まあとりあえず、大半の人にとっての興味は「にじさんじが経営悪化によって悪影響を受けないか」でしょうし、ソレに関してはかなり先まで安心と見ていいと思います。
一旦忘れましょう。

 

追記:2020年9月

社員数が150人になっていました。

コロナでVtuber全体が伸びていますね。

 

追記:2020年9月

募集要項面白いですね。

en-gage.net

 

多くの職種が年俸450万円〜で固定っぽいです。

450万円×約1.5倍(人件費換算)×150人=約10億円(人件費)

家賃が1.5億円なので、合計11.5億円

少なく見積もっても2年は持ちそうですね(2022年)

成功/失敗に関する騙しの手口

記事やビジネス、アンケート調査でもよく見かけるのでちょっと書いてみます。

 

99%失敗する市場において「◯◯が失敗の原因だ」と言う

◯◯してる失敗者は当てはまるので「確かにそうだ」となりますが、◯◯をしなかったとして成功できるかどうかを確かめるのが非常に困難です。
便宜上「99%」と書きましたが「高い確率で失敗し、繰り返せないこと」でも同様です(例:恋愛・ダイエット・投資)

 

応用。元からダメな奴に「お前は◯◯だからダメなんだよ」というのもこの手法ですね。超嫌いです。逆鱗に触れる。

 

1回◯◯をやらせる、行為Aをさせる、もう一回◯◯をさせる

「Aを行ったおかげで改善した」みたいな事を言いますが、別に単に慣れただけです。

私は大昔、速読教室で同じことをされました。すぐに詐欺だこれと思いましたが、周りの頭いいらしい人たちは非常に喜んでました。嫌い。

 

これは無自覚にやることもありますよね。
スポーツ講師など、個人差があるものでよく見られます。
その人は行為Aに価値を見出しているのでしょうけど、誰にも通用するものは少ないものです。

 

応用。行為Aをさせて改善しなかったら「行為Aをちゃんとやっていない」「もっと行為Aをしなければならない」と言い、いい結果が出るまで繰り返させる。
これ、頭いい人も無自覚にやりがちですよね。

 

順調に成長している時に◯◯を実行し、◯◯のおかげで成長したと言う

毎年2割成長してる会社があったとして、◯◯という施策をやった時にも2割成長だったら、◯◯の効果があったかどうかは非常に見極めるのが難しいですが、実行者は「◯◯のおかげで2割成長した」と主張してしまいがちです。

気持ちはわかりますけど、騙してますよね。

 

これは大手企業でもやりがちですが、さすがに分かってて騙してると信じたいです。

 

 

あれ、前にも書いた気がしますねこれ。

これか。

 

otihateten.hatenablog.com

 

あとWikipediaの詭弁もおすすめです。

 

ja.wikipedia.org

事業会社と受託会社どっちが良いか? 特徴を比較

エンジニア歴が、ちょうど受託会社と事業会社で半々くらいになりました。
ここらでざっくり比較しておきたいと思います。

 

 

基本事項を確認

念の為書くと私が言ってるのは主にWeb系(新興系?)におけるものです。
受託会社は、だいたい数十万円〜数億円規模くらいの案件をクライアントからもらい、納品することで稼いでいます。大抵はワンストップで、従業員数は多くても1000人くらいで、複数社絡むとしてもグループ企業程度です。
受託会社と対になる形で事業会社が存在します。こちらは自社サービスを持っている会社です。
従業員は20人〜300人と言った規模感で、エンジニアチームだけで言えば大抵数十人程度です。

 

事業会社、受託会社で表しにくい存在

メガベンチャー

事業を複数持っている会社です。リクルートサイバーエージェント楽天、ヤフー、DeNAとかそこらへんです。

 

派遣・SES・フリーランス

これも若干文脈が違うのですが、これらの人たちは「受託会社に買われるか、事業会社に買われるか」と考えてほしいです。

 

SIer、ユーザー企業、メーカー、組み込み

文脈がかなり変わってしまいます。 

 

事業会社に夢見すぎ問題、受託会社ディスりすぎ問題

って私のことですが。

otihateten.hatenablog.com

 

受託会社というのは明らかに構造的な欠陥が存在します。

それに自社のサービスがないためアイデンティティが得られにくいという問題も存在します。だから受託会社にいる人は「いずれ事業会社に」というケースが多いです。人がいれば売上が立つような受託会社に比べて、事業会社の方が実際潜り込みづらいです。

ですが最近は事業会社も大概酷いというのがわかってきました。
どっこいどっこいです。

 

受託会社の欠点

  • 人が居るほど儲かるという性質上、質の低いエンジニアも入りやすい
  • 相場や競争が発生するため、価格競争に陥りやすい
  • 基本的に給料は安い
  • 締め切りが厳しく、見積もりミスした時にかなり苦しい
  • 最上流がお客さん=システム・サービスの素人なので、お客さんがクソだとプロジェクトがクソになる
  • 事業的な視点の社員が少ない
  • エンジニアだらけ
  • 自分のサービスがないためアイデンティティに欠け、知名度もない
  • 新規開発が多く、常に安定しない

事業会社の欠点

  • エンジニアが少ない
  • 面接の力が弱く、変な人もちょいちょい入るし外注ガチャに失敗しがち
  • キャリアパスが存在しない
  • 開発フローが非常にわかりづらく、勉強にならない
  • 対象となる案件数が少ないため、勉強にならない
  • 新規案件がほとんどないため、勉強にならない
  • ぶっちゃけエンジニアの質は受託会社より低い
  • お客さんが居ないため、締切も品質もなぁなぁになりがち
  • 見積もり・システムの値段の感覚が身につかない
  • 会社が潰れる時は、仕事をしてもお金が発生しないのでタダ働きになるリスクが有る
  • PC機器に対する予算が少なすぎることがある(開発にならない)

 

受託会社の利点(事業会社に比べて)

  • エンジニアがたくさんいるから、すごい人が居たり相談もしやすい
  • キャリアパスが少なからず存在している(規模があるため)
  • はっきりした開発フローがあり、繰り返し経験するので勉強しやすい
  • 対象となる案件数が多いため、勉強になる
  • 新規案件が多いため、色々試せるし少し失敗しても痛くない
  • 地雷エンジニアを除けば、エンジニアの質やマインドは割と高い
  • お客さんが居るため、締切も品質もシビアになり訓練される

 

事業会社の利点(受託会社に比べて)

  • 人が居れば居るほどコストがかかるだけなので、大量採用やそれによる弊害がさほどない(あるにはある)
  • 会社が儲かっているかどうかのシステム開発部門依存が低く、そもそも借金や資金調達が当たり前なので、無茶な安い給料にはなりづらい
  • 締め切りにある程度柔軟性があり、スクラム開発であることが多い
  • 最上流がお客さん=社長や事業部長で、そのサービスをずっとやってきた人なので素人ではない(ワンマン社長は多いけど)
  • 事業的な視点の社員が多く、事業に対するモチベーションは高い
  • エンジニア以外の方が大抵多く、社内に色んな人が居て面白い
  • 自分のサービスがあり、やりがいを強く感じる
  • 継続開発が多く、軌道に乗れば安定する

 

受託会社と事業会社で、考え方が違うこと

  • 受託会社は「働けば働くほど儲かる」、事業会社は「働けば働くほどコストになる」
  • 受託会社は「どうにか間に合わせる事が重要」、事業会社は「どうにか間に合わせても事業計画に大きな影響を及ぼさない」

 

結局どっちがいいか?

素晴らしい事業会社 > 素晴らしい受託会社 > クソ受託会社 > クソ事業会社

 

です。

素晴らしい事業会社の上に「メガベンチャー」が来ますが、メガベンチャーは会社の中で良い悪いに濃淡が存在するのが厄介です。

 

受託会社はとにかく勉強・成長向け、事業会社は安定向け

キャリアパスを複数社で考えるなら、先に受託会社、30歳くらいで事業会社みたいなパスが良いと思います。

1社に骨を埋めるならどちらでも大差ないかもしれません。

 

フリーランスになるなら、受託会社の経験が必須?

と思ってるのですが、どうなんでしょうか?
事業会社からフリーランスになってる人も見かけるので違うかもしれませんが。

 

起業するなら、事業会社の経験が必須?

これもどうなんでしょうね。
私はこれに首肯しますが、受託会社では成長後のプロジェクトに関わりづらいですし、事業会社では立ち上げのプロジェクトに関わりづらいですよね。

 

 

気がついたら随時項目を更新します。