IT業界で気づいたことをこっそり書くブログ

くすぶってるアプリエンジニアが、日々気づいたことを適当に綴っていきます(受託→ベンチャー→フリー→大企業→ベンチャー→起業)

「気づいた人がやりましょう」が不幸を産む理由 価値観の差をどうするか

nlab.itmedia.co.jp

 

これありますよね。
家庭でもそうですし、仕事でもそうで、社会でもそうです。

例えばコードをどの程度キレイにするかとか、そういうのも似ています。

どのような対策があるか、ちょっと考えてみます。

 

 

「やるべき」価値観ラインの差

f:id:otihateten3510:20190617093721p:plain

例えば、トイレットペーパーが2つ設置されているトイレがあるとします。
その片方が切れていた時、あなたは補充しますか?しませんか?

 

A「1個切れていた時に1個補充する」
B「2個切れていた時に2個補充する」

 

恐らく、このどちらかが多いのではないでしょうか?(ちなみに私はAです)
この2人が一緒に生活をしたら、トイレットペーパーの補充をするのは毎回Aさんです。
ではBさんは気づいないのでしょうか?
そんな事はないでしょう。単にやってないだけです。
では間違った行動をしているのでしょうか?
Bさんはこう言うかもしれません。

 

B「2つ同時のほうが労力は小さい。それに1個ずつだと2個ある意味がない」

 

ここで重要なのは、Bさんが正しいかではなくて、「Bさんにも理屈がある」という点です。
でも補充するのは毎回Aさんです。
Aさんはこう思うかもしれません。

 

A「毎回自分が補充している。Bは怠慢なクズだ」

 

大してBさんはこう思うかもしれません。

 

B「何で毎回補充するの? 無駄な労力をかけてるAはバカだ」

 

これだけでAさんBさんが険悪になります。
これ何がまずいんでしょうか。

 

仕事分配のミス

まずいのは、2つの価値観=ルールでそれぞれ1つの環境に対して動いているということです。
両方がシステムだと考えてみるとわかりやすいです。例えば、AとB同時に何かする時に、Aのレスポンスが早いとAばかり使うことになります。
結果Aが先に摩耗して、2つシステムが有る意味がなくなります。

 

より完璧であることが善か?

AとBを人間にすると、非常に「善悪」の話が際立つので、一旦AとBはロボットだとでも思ってください。視点はAとBの所有者です。

AがBより行動が早いことは、全体の系に対して善でしょうか?
そんな事はありません。もちろんBがAより遅いことも善ではありません。
両方が同じであるのが最善です。

もちろんトイレットペーパーは切らしてはいけないので

C「トイレットペーパーが2つ切れても補充しない」

みたいなのはまずいのですが、それ以外であれば「同じルールで動いていること」が負荷分散のためには大事です。

 

しかし人間なら同一にできない

「相手のルールを受け入れて終わり」はシステムの話で、人間の場合はこれが非常に難しいです。
価値観は安易に変えられません。

小さなゴミが落ちている社内、ラベルの向きが揃っていない陳列棚、補充されていないトイレットペーパー、8割溜まってるゴミ箱、ご飯粒の残った茶碗、箸の持ち方、挨拶の腰の角度、服装、言葉遣い、エスカレーターの乗り方、電車の乗り方。

何が正しいか話し始めると一生議論が終わらないような項目は大量に存在します。

こういったモノだけではありません。

コードのインデントの書き方、コメントの書き方、設計方法、仕事の依頼の仕方、ツールの使い方、仕事中の態度、申請書の書き方、バグをどの程度放置するか、テストをどうするか、どの程度仕様を完全に満たすか、どの程度レスポンスにこだわるか、どこまでがユーザーでどこからがモンスターか、セキュリティはどこまで気をつけるか。

と言ったものもありますし

どこまで法をグレーゾーンを突くか、どこまで社会貢献をするか、どこまで前科持ちを受け入れるか、どういう会社と付き合うか、どこまでスタッフを使い潰しても大丈夫か

みたいな部分も、話してみると価値観の差は埋まらないものです。 

 

人数が多くなるほど不幸になる確率は上がる

これらは、AさんBさんのような2者間だけでも問題になりますが
10人100人と増えていくとどんどん厳しいことになっていきます。

どの組織にも居ませんか? いつも組織全体に怒ってる人。「みんなちゃんとやって」というリーダーとか。

「気づいた人がやりましょう」だと複数のルールが存在することになり、仕事の分配がうまくいきません。

 

 一番ちゃんとやってる人に合わせるべきか?

会社の場合で考えます。

もちろん上で書いたように全員の意識を合わせれば軋轢は解決するでしょう。なので、選択肢の一つには入ってきます。
しかし代わりに全員の労力が最大値となります。

例えばこれがトイレットペーパー程度の話なら大丈夫ですが、上記のような様々な問題に対して「一番ちゃんとやる」をやって世の中で勝てるほど甘くないです。

これは日常でも起こりえます。全てちゃんとやると時間やお金や体力が足りなくなって苦しくなるでしょう。

 

やらなくて良い事はやらない、それでいいの?

上がダメなら下。
あくまで必要最低限のことだけやって、労力を掛けないようにしましょう。という考え方もあると思います。
コスパが悪いことは「できるだけやらない」という選択は、例えば会社なんかだと一つの選択肢になりそうです。
でもこれも苦しさはあります。やりたくてもできないわけですから、精神的に苦痛でしょう。

だから実際の運用では「やりたい人だけやればいい」とか「気づいた人がやりましょう」になっていくのですが、結局負荷が集中するのは変わりません。

 

解決策

似た思想の人で固まる

手っ取り早いです。
実際世の中そうなっていると思います。

とは言っても、これは大きな思想の話で、トイレットペーパーのような些末な事象には使えませんね。

 

話し合う・妥協点を見つける

どちらかに寄せれば良いわけです。
例えば、目的がはっきりできるシーンなのでは、主義主張は脇においておいて「こっちのほうが適切だね」という風に言えると思います。
(例:会社ならより良い価値ができるとか、より儲かるとか、納期に間に合わせるとか)

と言っても、まず目標が共有できていなければなりませんし、目標に対する行動が良いか悪いかも共有できていなければなりませんし、何より議論できて、妥協するべきときはできる人じゃないといけません

目標が曖昧なシーンも多いです(生活など)
そうなるともはや宗教論争と変わらないので、この手でも解決できないかもしれません。 

 

譲歩する

私の常套手段です。
自分が折れれば大体解決するなら、面倒くさいので折れます。

(その後ですっと抜けます)

まあ、逃げですね。

 

相手の意見を理解する 

譲歩する、よりも少しマシです。
譲歩するのは変わらないのですが、自分を納得させるために意見の中で同意できる部分を探します。

ただしこれらは少人数での問題にしか適用できません。
大抵の人は譲歩しないので、自分だけが折れても拗れるのは変わらないです。

 

責任者を決める、担当を決める

多対多は非常に難しいので、1対1の状況を作ります。
責任者が頑張れば、上手くまとまるでしょう。

 

担当を持ち回りにする

負荷分散を焦点にした解決方法です。

基本的に、問題を小さくすれば解決しやすいですね。

 
外注する

「気づいた人がやりましょう」というのをやめて、その仕事を専任者にやらせてしまえば解決します。

掃除系とかはこれが多いですね。

 

ルール化する 

ルールを作ることで、ヘイトが「ルール自体」「ルールを破る人」に向きます。方向を作ることで上手く動かすことは可能だと思います。

ただこのコントロールは少しテクニカルだと思います。安易に導入して却ってまずいことになるケースもあると思います。

 

善意に対して感謝を示す 

もし、タスクの労力がちょっとしたものである場合。
いつも同じ人ばかりやっている問題は気持ちの問題でしかなくなってきます。
その場合は、その人の価値観を理解し、善意に対して感謝するとある程度解決するはずです。

ポイントは「善意に」感謝するところです。

行為者は、あくまでそれが良い事だと思ってやっているわけですから、その結果に自分が満足できなくても、善意でやってくれたことに対しては感謝を示すことができるはずです。

「いつもありがとう」と言うだけでぜんぜん違うのではないでしょうか。

 

まあそれが難しいんですけどね!

 

こだわり vs 目標

世の中いろんな価値観がありますから、集団で何かをする時に偏りは必ず生まれてしまいます。
その時、その思想を飲み込むのは非常に難しいでしょうけれど、もっと大局にある目標のためにグッとこらえたり、理解を示すのは大切なのだと思います。

これは「やってる人への理解」もあれば「やらない人への理解」もです。つい感情的になってしまいますが、そういうものだと思って柔軟に動きたいですね。

 

気持ちに余裕がなくなるとそれができなくなってくるんですが・・・

Web・アプリ系フリーランスのキャリアパスを考える

この前書いた記事に、「時間軸を追加してみたい」的なコメントがあったのですが、面白そうなので考えてみました。

otihateten.hatenablog.com

 

 

フリーランスのキャリアは獣道

特に日本において、キャリアパスというのは会社が用意してくれることが多いと思います。IT業界のSIerなんかでよく見かけるのは、「管理職コース」「PMコース」「スペシャリストコース」の3択です。昔はスペシャリストコースが無くて、出世するなら技術を捨てなければいけない風潮がありましたね。

対してWeb系の会社では、そもそもキャリアパスが存在していないケースを多く見ます(観測範囲の問題かもしれません)。そもそも会社が小さいとか、そもそも会社が若すぎて10年スパンの話ができないとか。

 

じゃあフリーランスエンジニアはどうかと言うと、もちろんありませんロールモデルも参考になりそうなのがあまりないので、「フリーランスになってみたけど、これからどうしよう」と言ってる人を大量に見かけます。それも結構優秀な方で。
キャリアパスを自分で描かなければならないんですが、そんなこと言われてもナーという感じがしますね。

私もその一人だったのですが、界隈を観察していくと、個人の主義主張や相場・社会の仕組みなどから偏りが生まれ、いくつかのルートが形成されているなーというのが薄っすら見えてきました。

言わば獣道ですね。
もちろん獣道なんて無視して突き進むことも出来ますが、獣道を把握しておくだけで少し安心感が生まれるのではないでしょうか。

 

単価を指標にする理由

普通のキャリアパスだと、きちんと名前がついています。管理職名だったり、スペシャリストの名前だったり。
フリーランスエンジニアにおいても何か良い感じの評価軸があればいいですが、フリーなだけあって様々な価値観があり単純な評価軸は作りづらいと思います。

なので最も分かりやすい単価(サブで稼働時間)を軸にせざるを得ないです。
一応、社会的な評価がダイレクトに反映されるものなので、当たらずとも遠からずですよね。(もちろん、需要や景気など様々な要因で変動するし、単価だけが価値ではないので非常に注意が必要です。あくまで参考程度。まあ会社の評価も当てにならないので似たようなもんです

 

3つのキャリアパスと、スタート地点を考える

前回、フリーランスエンジニアの生き方について、3つのルートを考えてみたのですが。

  1. 技術力を極めスポットコンサルとして生きる(知名度・人脈が必要)
  2. 生産力を極め、総合的な製造者として生きる
  3. ワークライフバランスを極め、自由に生きる 

これらはあくまでベクトルであって目標です。「現時点」を語るには足りないので、大多数が属しているであろう「常時1案件程度、ごりごりタスクをこなす普通の仕事を、月160時間前後で働く」をスタート地点として0番目と置いてみます。
すると、誤差はあるでしょうけど、大体の界隈で以下のような状態になっていると思います。

f:id:otihateten3510:20190614113355p:plain

(また図がガチャガチャしている・・・)

 

 黄色が0番目、 赤が1、青が2で、緑が3です。


2の捉え方について、ちょっと悩ましいですね。時間を固定にしつつ複数案件で働いている方もいるので。
また、リモート請負が基本の界隈について疎いので、その点すいませんがかなり外していると思います。

 

どういうパスが考えられるか?

ざっと考えてみました。

ワークライフバランスルート(0→3)

f:id:otihateten3510:20190614132807p:plain

説明:十分単価が上がったら労働時間を減らす
攻略法:得意領域で正攻法
難易度:週4くらいなら割といける?
メリット:自由
難しい点:案件数少ない、信用の問題、単価が落ちる
派生パターン:リモートなど、柔軟な働き方
ポイント:余った時間で何をするか(後述)

 

複数案件ルート(0→2)

f:id:otihateten3510:20190614133418p:plain

説明:1案件が安定してきたら仕事を増やす
攻略法:時短案件を複数受ける
難易度:難しい
メリット:儲かる。経験値を安定させられる。一個ダメになっても余裕なので強気になれる。
難しい点:体力勝負。時間足りない。時短にすると単価落ちる傾向。リモート可能案件少ない。炎上回避必須。
派生パターン:パッケージ化(※より高難度)
ポイント:どういう組み合わせの仕事を受けるか、仕事をどう見つけるか

※最近私はここにトライしています

参考:

ITエンジニアが副業探してみた 2019 - IT業界で気づいたことをこっそり書くブログ

 

コンサルルート(?→1)

f:id:otihateten3510:20190614134421p:plain

 

説明:界隈の著名人のような働き方
攻略法:わかりません
難易度:超難しい
メリット:わかりません
難しい点:コンサル案件をコンスタントに受ける必要がある。地頭・ポテンシャルの高さ。知名度。働き方。コミュニケーションと技術力、両方必要。コンサルの悩み全般。
派生パターン:色々。ビジネス系。御用聞き系。インフルエンサー
ポイント:狙ってできる物なのか不明ですが、目標にするのは悪くないかもしれません。◯◯さんみたいになりたい、みたいな。

 

コンサルルート2(?→3→1)

 

f:id:otihateten3510:20190614134854p:plain

説明:1を狙うために、一旦時短で稼働する
以下、コンサルルートと同じ
(正直、0からダイレクトに1に行く感じがしないんですよね。こっちか、あるいは2を経由するほうが多いのでは?)

 

1案件集中ルート(→0)

f:id:otihateten3510:20190614135150p:plain

説明:そもそも1案件に集中したいし、週40時間労働も苦ではない。まるで社員と同じように働くけど、様々な理由でフリーランスを選択している状態。あるいはジョブホッパー状態。
攻略法:正社員と同じ。もしくは良い会社を見つけるためアンテナを張る
難易度:易しいけど、どこかで悩みに当たることもある
メリット:社員とフリーのいいとこ取り?(儲かる、責任の範囲が明確、辞めても経歴が傷つかないので柔軟に動きやすいなど)。また、案件数が多く非常に安定します。
難しい点:社員と温度差や疎外感を感じることがある。単価の頭打ち。自分の中でどう折り合いをつけるか
ポイント:優秀な方は早々に限界ラインに到達するので、次にどうするか悩んでしまうかもしれません。割り切りや、行動ルールが必要になりそうです

 

共通した攻略法:壁を発見するまで進む

どのように進むかはもちろん自由なのですが、獣道の手前には壁があると思います。
眼の前に壁があるからルートを変えようと思うし(pivot)、壁がなければそのまま進むでしょうし。

なので、図でいうところの「80万円(週40h x 5000円)」のような壁を発見するとスムーズなのではないかと思います。

ちなみに図では「80万円」あたりを壁にしているのですが、これは界隈・相場・景気で変動すると思います。例えば難しい技術だとしても、人材の供給過多なら相場は自ずと下がりますし、バブル状態の界隈は相場が高いです。

このライン、私は歴5〜15年くらい同じ領域でやってきてるそれなりのベテランが1社からもらえるちょっと高めの額、という感じで置いています。
最近のWeb・アプリ系業界はそういう単価が簡単に検索できるので、調べてみると何となくラインはなんとなく分かると思います。自分の得意領域と似た領域(例えば別言語、別フレームワーク)はどうかとか見ると、世間の需要供給バランスが透けて見えて面白いです。

ただ、最近の常駐系エンジニアの大きな壁が大体80万円あたりになっているのは似たり寄ったりだと思います。これは消費税の壁(売上1000万円の壁)でもあるんですよね。

売上高が1,000万円を超える場合(消費税について)|国税庁

消費税の納税を免除される「免税事業者」とは?|経理・財務|経営ハッカー

よっぽど優秀な人でもこの壁の手前で「この壁超えるのやだー」となってるので、何かそうなっちゃってるようです。1000万稼いだ上で「よーしもっと頑張って2000万にするぞー」みたいな人は少ないですよね。(皆もっと積極的に超えて欲しい)

しかもこの壁を超えると、競合が受託企業になってきます。個人で立ち向かうのは中々しんどいです。

 

f:id:otihateten3510:20190614142212p:plain

共通した難しい点:フリーランスで積みづらい経験の問題

どのルートに行ってもこれはついて回ります。
あくまで外注なので、山を登ろうとしたときに何かスキルセット(例えばリーダー経験、要件定義経験)が足りないということが問題になりがちです。

(これはより深く難しい話になりそうなのでいつか考えてみたい)

 

そもそもそこまで頑張るべきか?問題

それなりのベテランでも超えない壁(むしろ山?)なので、そもそも0地点の上の方で満足する方の方が圧倒的に多いです。
その場合はまた、価値観をガラッと変えて別のパスを考えてみるのも良いかもしれませんね。せっかくフリーなんだし。

もちろん「もう十分だからパスなんて要らねぇ!!」というのも有りだと思うんですが、ふわっとやるには人生長過ぎると個人的には思います。何か、落ち着かない感じ(ふわっとした感想)

 

時短にする人は何をしているんだろう?

3のワークライフバランスのコースを選択している人が、何をしているか聞いてみると自分なりのパスの参考にできるかもしれません。

  • 家族のための時間に使う
  • 遊ぶ(ゲーム!)
  • 新しい技術、好きな技術を試す
  • 啓蒙・布教・エバンジェリスト
  • OSSに対する貢献
  • 人脈を広げる
  • 情報発信する
  • 自分のプロダクトを持つ
  • 起業の準備をする
  • 学校に行く
  • 別領域に手を出す(デザイン、営業とか)
  • ミートアップ、会社訪問
  • ハッカソン
  • プログラミング教室で教える
  • Q&Aサイトで教えまくる
  • 旅行
  • スポーツ
  • 音楽
  • 創作や芸術
  • ボランティア 
  • 死ぬほど寝る

これは冗談ではなく、ITって基本的に世の中の何かを解決するためのことが多いので、何かしら興味をもつのは強みだと思います。
遊びだってそうです。今や遊び領域は1つの大きな市場ですからね。

 

フリーランス以外になるルート

フリーランスは腰掛けだ!という人も結構居ます。
そもそもフリーランスになる方は、様々なキャリアパスを積極的に想定してる方が多いので、「たまたま道すがらにフリーランスエンジニアが存在した」というようなケースもありますよね。

  • 社員に戻る(フリーで潜り込んで良い会社を探す)
  • 起業する(フリーとして働きながら準備する)
  • エンジニア以外になる(あるいは混合した何か)

などなど。

こうなったらまたゲームチェンジです。
限界が来たらゲームを変えてみるのも良さそうですね。
(パターンを全て挙げようとすると非常に長くなりそうなので割愛)

私の周りの噂では、社員に戻る人結構多いみたいです。色々考えた末に。

 

その人がどの道を往く人か分かると、理解しやすい

これはおまけですが、その人がどの獣道を通ってるのかや目的地が分かると、その人の考え方とか言動について理解しやすいと思います。
というか、理解しないと話が通じなさ過ぎてツライです。

特に情報発信されてる方がどの道を往く人なのか分からないと、自分にとっては不正解な情報をインプットしてしまうかもしれません。そのためにも、できるだけ多くのパターンを覚えておいて、自分はどうかというのも把握しておきたいです。

 

お前はどうなの?

ちなみに私はとりあえず当分2ですが、サービス持ちたい派です。
ただその難しさも重々承知しています。
フリーランスエンジニアは、優秀な人達が苦戦してるの見ることが多いと思うので、結構慎重になりますよね。

勢いも大事だとは思うんですけど、それも生存バイアス入ってると思うので・・・

 

さいごに

ここまで書いてなんですけど、やっぱ80万円付近の壁高すぎませんか???
起業の壁も尋常じゃなく高いし。
基本的にみんな山の手前でキャンプしてる感じがするんですが。

もっとお手軽ラクラク散策コース無いですかね?(本音)

 

あと、今回はあくまで単価目線で書きましたが、評価軸を変えてみるとまたぜんぜん違う景色になると思っています。
ただ上でも書いたように、もっと価値観的に狭い話になると思うので、ちょっと地図が描きづらいですよね。こういうの、事業のKPIをどう置くか難しい問題に似てる気がします。金額はPV数同様、非常に分かりやすいのでうっかりすると引きづられます。足元を掬われかねません。
基本、全部疑っていきましょう(ちゃぶ台返し

 

IT産業は何で人がいっぱいいるのか?(何で労働集約的なのか?)

anond.hatelabo.jp

 

あれ?なんでこの人たちこんな大量に働いてるんだ?

ITって、ウェブサービスとかかな?ソシャゲ?それで人海戦術ってこと?

 

現在の日本のIT人材は100万人くらいです。
IT(プログラム)というのは自動化(システム化)する作業なので、何で?というのは当然の疑問だと思います。

 

ちなみに

労働集約型産業(ろうどうしゅうやくがたさんぎょう)とは - コトバンク

労働力に対する依存度が高い産業のこと

 

 

労働集約産業以外には何があるか?

資本集約型産業 - Wikipedia

現代日本では化学工業半導体産業鉄道通信エネルギー業界などが資本集約型産業とされている 

知識集約型産業 - Wikipedia

現代日本ではファインケミカル機能性高分子医薬品の開発やソフトウェアの開発、集積回路の設計などが知識集約型産業とされている 

 

あれ? ソフトウェア開発は知識集約型産業って書いてますよ?(今気づいた)

 

①知識集約型産業でも、儲かれば労働集約的になる

 考え方を少し変えなければなりません。
ビジネスは競争なわけですから、競合に勝つことが必要です。
例えば今、自由になるお金が年間1億円あったとしたら、選択肢はいくつかあります。

  • 株主に還元する
  • 給料を増やす
  • 設備を増やす
  • 人をもっと雇って会社を強くする

人を増やして会社が強くなる余地があるなら、もちろん人を雇いますよね。そうすればどう足掻いても労働集約的に収束していきます。たとえ1人あたりの生産量が減ろうとも、総生産を増やすために人を増やすわけです。

1つのシステムを10人で作れるかもしれませんが、100人掛けてより良いものができるなら、そうするでしょう。こういうのは何かを製造する業種なら大体似ていると思います。

AppleGoogleでさえ、社員数は10万人前後居ます。基本的に儲かれば儲かるほど人は増えるし、増えるように事業を設計しているわけです。

もちろんITは知識集約型産業と言うべきなのですが、人が大勢いると均されて、労働集約産業と区別がつかなくなっていきます。
(そもそも労働者集約型という言葉の定義がよくないですね)

 

②2つの大きな勘違い

「自動化・システム化できるのに、なぜ人が大量に必要なんだろう?」

これは2つ間違いがあります。
まず、大多数のIT人員は、自分の仕事をシステム化する仕事をしているわけではありません。誰かの仕事のシステム化をしています。
また、もしシステム化してしまったら、余った手で、他にシステム化できていないタスクを行うから仕事がなくなりません。

 

③システム化はシステム化しづらい

「システム化」はシステムが不得手な領域です。

  • ユーザー(人間)を観測し理解する
  • 世界を観測し理解する
  • 上手くいかない理由と解決策を探し出す、生み出す
  • 人間や会社と合意形成する
  • リリースしてプロモーションする
  • フィードバックを得てアップデートする

こういうのがあるので、なかなかシステム化は完全システム化されません。
そこそこはされていますが、未だに人が介在する余地がたくさんあります。

IT業界なんて、システム化のプロがたくさんいる業界で、未だに完全自動化されていないというのはそういうことです。

 

疑問:システム化が終わったら解雇されないのか?

されます。
例えば派遣やフリーランスなど、期間限定で雇うケースがあります。
アメリカの場合は「もう要らないから明日から来なくていいよ」などもあります。
日本の社員ではそういうことができませんが、例えばどこかの会社にシステム開発を発注したとして、半年で契約が終了したらそれは「解雇した」と似た意味合いですよね。

 

疑問:「システム化」の作業は一瞬で終わらないのか?

終わりません。
システム化は一瞬で終わらせるための作業でもありますが、システム化そのものは一瞬で終わりません。大変です。

 

疑問:システム化を自動化はできないのか?(AIでできないのか)

システム化の自動化ができれば、後は人間が不要になりそうですよね。
でもこれはまだ非常に難しい作業です。
理由はAIが一番不得意な領域だからです。というかこここそAIの本丸だと思います。誰だってシステム化の自動化ができたら凄い世界が来そうだというのは思ってるはずです。

 

もちろんシステム化は少しずつ自動化されつつあります。しかし全てを自動化するというのは中々難しく、まだ数十年以上は掛かりそうです。

それに、システム化されたら労働者はそれ以外の部分をやるので、結局仕事は当分尽きなのでは?と私は思っています。

 

疑問:何で仕事がなくならないのか?

これは「なぜ川の水が尽きないのか?」みたいな話で、ちょっと難しいです。

参考

otihateten.hatenablog.com

 

どこまで労働集約的になるか?

いくつかの要因が、労働集約的なスケール拡大を阻害します。

 

1.これ以上給料下げたら人が来ない(質が落ちる)

年間1億円の人件費の予算が余ってて、1人500万まで下げられる余地があるなら、会社は20人くらい雇いますよね。

これ、逆に言えば会社って限界まで給料下げてくるんですよね。

 

2.人がいるとむしろ邪魔、そんなに要らない

例えば、2枚のピザ理論などがあります。

米AmazonのCEOジェフ・ベゾスが提唱する「2枚のピザ理論」 | ライフハッカー[日本版]

こういう、少人数のほうが上手くいくみたいな場合では人が増えません。

 

また、例えばPCなど仕事のための環境が1人分で1億円だったらどうでしょうか。
10人雇っても1人分の仕事環境しか用意できない、みたいな状況では人は増やせん。そういうのは結果的に資本集約型産業になります。

 

3.該当労働者が居ない

例えばすごく難しい技術だったり、医者や弁護士のような免許制だったりで、そもそもそんなにできる人が居ないなら人は増えません。

(でも、例えば弁護士なんて居れば居るほど売り上げが上がるし労働集約的なのでは?やっぱり定義が微妙な感じしますね)

 

まとめ 

  • 儲かった分人は増える、人が増えると人海戦術みたいになっちゃう
  • システム化は完全自動化できていない
  • 例え一部が自動化できても、他の自動化できていない作業をしている

 

おまけ

儲かって自動化しづらい産業ほど人海戦術で地獄になるっていう特徴がありますね。自動化されない分、息は長いんですが。
「あの会社はだいぶ儲けてるから給料高いだろう」が成り立たないのに気づくのに数年掛かりますよね。私は掛かりましたよ。労働集約化が可能な会社って儲かると給料据え置きで人増やすんですよね。

それでも、儲けが少人数に集約されるよりは、「労働集約的にならないと負ける」みたいな状況のほうが世の中上手く行くのかもしれません。資本主義はすごいですね。

 

ここらへんの話って余り語られないですが、「まあ仕事してれば何となく分かるよ」みたいな話だから敢えて説明しないんでしょうね。
こういうの若手に10回くらい説明した気がします。

 

関連した話

 

otihateten.hatenablog.com

 

otihateten.hatenablog.com

Web・アプリ系フリーランスの壁と限界ラインを改めて確認

バズってたので読みました。

フリーランス完走した感想 - mizchi's blog

 

私はこの方についてあまり詳しくはないんですが、フロントエンド界隈で有名な方がフリーランスやったらどうなるかって感じです。
確か2年前までQiitaの会社に居て、バリバリ記事を書く方で、今もユーザーランキング7位にいらっしゃいますね。昔2位だったような?

 

f:id:otihateten3510:20190606153646p:plain

 

ブログの内容について、同意できる部分、できない部分それぞれありますが、大筋は置いといて。
こちらについて、やっぱりそうなのかーと思いました。

その結果、稼ごうと思ったらどんどん並列数が増え、マルチタスク気味になります。薄い関与が増え、いわゆる技術顧問のようなコンサルタント的な立ち位置になります。コンサルタントが悪いわけではないですが、いわゆる胡散臭いコンサルタントにならないために、自分が働く価値を薄い関与の状態で出すにはどうしたらいいか?という葛藤が多くなりました。見て回った限り、月の単価 150 万がコンサルタント的な働き方になるかどうかの目安のラインです。

最終的には、仮にコンサルタント的な関与だったとしても、エンジニアは手を動かして見せないと価値にならない、という考えに至ったので、まず自分でコードを書いて見せて、それをペアプロで真似させてみて、あとは困ったらよろしく、というのが一番効率が良い、という判断になりました。そのために、ユースケースごとのボイラープレートを大量に書くことにしました。実際の契約に対する労働量が、前半がやや超過気味で、後半はやや暇、相手の習熟度が上がって暇すぎると契約終わり、という感じです。

https://github.com/mizchi-sandbox

自分は最大で 4 並列(週 2/1/1/1)でしたが、正直毎日脳の違う場所を使うのが大変で、マルチタスク苦手な人は週 2 の契約を 2 つ、などにしておいたほうがいいと思います。

 

 

限界と壁

フリーランスエンジニアを語る上で、軸となる要素は色々あると思います。
お金、やりがい、成長、働き方、技術etc
その中で、主にお金と働き方を軸にして「これ以上望むなら、こうせざるを得ないよね」みたいな相場がどうやら存在するように思えます。

こんな感じ。

f:id:otihateten3510:20190607131633p:plain

 

うーん分かりづらい図だ。上に行くほど時給が上がります。右に行くほど労働時間が増えます。誤差はそこそこあると思います。
週40時間、時給換算5000円で月80万円です。
その左下あたりに、大体のWeb系フリーランスエンジニアは存在していると思います。(特にエージェントを介して常駐フリーランスしている方のメインボリュームがここらへんです。参考:

フリーITエンジニア、月収相場65万円 正社員より高額 :日本経済新聞 

 

今回ブログで見て「なるほどやっぱりかー」と思ったのは、コンサル化の壁です。
コンサル化、つまり時短・短期にせざるを得ない壁です。
時短にせざるを得なくなる壁は、値段帯なら大体6000円~9000円付近に存在すると思います。

5000円付近までは、時間労働のワーカーというか、製造者みたいな感じなんんですが、それより高くなるとスポット・コンサルみたいな感じになります。純粋に知識を売るようになっていくようです(厳密には時間払いでないことも多い)

これは働き方(ポジション)的にそうなるというものと、単価が高すぎるため契約形態が変化するという2つの原因があると思います。

世間的にはスポット・コンサルは名誉的な捉え方をされますが、時短になるので上記のブログに書いてあるような悩みに発展するようです。

  • 時短・短期になるので関わりが薄くなる
  • 複数案件取ってこなきゃならない(しかも高額案件)
  • 技術以外のソリューションが難しくなる
  • 案件の選択肢が減る

ビジネスとしてはトレードオフみたいな感じですね。
仕事の仕方もだいぶ変わるので、合う合わないあるでしょう。

 

意外と重要な「知名度」「人脈」と言う壁

コンサル化の壁付近について、「知名度がなくても技術力さえあればいけるのではないか?」と思う方も多いでしょうが、中々そううまく行きません。知名度や信用はとても重要です。

上記ブログでもうこう書いています。

特定分野ならこの人!と名指しで仕事来る人以外、フリーランスを勧めることはありません。

(※ちなみにこれ自体には私は同意しません。これはあくまでコンサル的な働き方をしようとするなら、だと思います)

このくらい、外から仕事が飛び込んでくる人じゃないと複数案件はキツイと言う感じではないでしょうか。
例えば1案件3ヶ月×週2ペースだとしたら、年間10案件以上は取ってこなければならないことになります。どれだけ技術力があっても、契約がスッと決まるわけではありません。事業の目的とのミスマッチもあれば、技術証明ができるとも限りませんし、顧客と合う合わないもあるでしょう。受注率はそこそこ低くみつもらなければならないので、もしも知名度・コネクション・人脈なしで年間10件以上の高単価コンサル案件を取ってこようとなると、一体何件営業しなければならないか?? となってしまいます。
(強力な営業が味方にいれば別でしょうけど。それはもはや会社なんですよね)

 

もちろん、大多数の常駐系フリーランスエンジニアはそういう動き方をしていませんし、する必要がありません。常に1案件、年間2案件前後くらいで稼働できれば問題ないはずです。単価を上げなければ今は豊富に仕事があります。

 

6000円を超えて、月160時間を超えるのは厳しい?

上記と似た理由です。
知名度向上=営業活動だとすれば、それを維持するための何かが必要なはずです。
QiitaやStackOverflowだったり、OSSの活動だったり、ブログや登壇だったり、Youtuberだったり、その時間を確保しようとすると月160時間を超えるのは現実的じゃなくなってくると思います。何もせずに知名度だけある人はかなり特殊です。

それに、その活動のためには尖った、ある種マニアックなレベルの最新の技術力を必要とします。
ワーカー・製造者はむしろ陳腐化した安定技術を安定的に使用するのが仕事なので、やり方が結構違うわけです。製造者なら、とにかく経験値を詰めばなんとかなるので目の前の仕事を頑張ればどうにかなりますが、尖った技術力を必要とするコンサルは業務外の勉強が大量に必要です。時間がかかります。

(例外があるとすれば、とても勉強効率のいい案件で知識の貯金ができた時くらいですかね?)

 

前にも似たの書きました。

otihateten.hatenablog.com

 

安易に知名度を求めるべきではない(と思う)

要はセルフブランディングをどれだけするかですが。自分がやっていた活動が自然に知名度向上につながった人を除けば、無理やり知名度を上げようとするのはコスパが悪いと思います。

理由は2つ。1つは勉強時間は基本的に無報酬であること。もう一つは働き方が自ずと時短・短期になることです。
しかも分不相応な評価を周囲から受けたら期待値が高い分しんどくて大変なことになるのではないでしょうか。それが1案件ならまだしも、複数案件で起こると・・・

(もちろんそういうセルフブランディング活動をされている方も結構いらっしゃいますし、全否定するわけではありませんが。誰でもやるようなものではないと思います)

   

普通のエンジニアの限界ラインが見えてくる

図の「メインボリューム」の近傍、頑張って交渉して「知名度の壁」あたりが限界ラインかなと思います。1発くらいイレギュラーな案件は取れるかもしれませんが、通年で数をこなすのが厳しいんです。

ちなみに、以前ブログに書いたFindyフリーランスはそこらへんを少し超えたライン狙っているようです。

  • 5000円〜8000円付近
  • スポット ← 
  • 時短 ←
  • リモート

otihateten.hatenablog.com

 

他の選択:160時間超えという選択

若干ここまでの話とは変わりますが、週40時間の壁を突破する手もあります。
人によってはどうかと思われるかもしれませんが、今の私はそんな感じです。

ただもちろん複数案件の壁がこちらにも発生するので、少しきついです(1社で160時間以上働かせてくれない)
特に「時短・非同期・リモート」案件を安定的にどう取ってくるかに課題があります。ここらへんは技術領域によって取ってきやすい/取ってきづらい/そもそも基本的に全部リモート、など様々あるようですね。取ってきづらい場合は、知名度はないにしても、スッと仕事が決まるくらいでないとしんどいかもしれません(技術力証明)

ちなみに週60時間超えたあたりに体力的な壁があると思います。これは人によりますけど(週40時間もムリって人結構居ますよね。私は命削ってます)

 

他の選択:国の壁を超えるという選択

これもあると思うんですが、あまりまだ参考事例が溜まっていないので割愛。
シリコンバレーの年収はストックオプションを入れて大体3000万くらいらしいですね?(自信ない)
多分コンサルできるレベルの人が世界に出ると製造者になるのかな?

 

他の選択:組織化・会社化という選択

もはやフリーランスなのか怪しいですが、自ずとそういう考えも出てくると思います。
複数人になると、また「壁」や「限界」はガラッと変わってくるはずです。

フリーランス同士でチームを組んでる方もいらっしゃいますね。これもあまり情報を持っていませんが。

より大きな案件を取ってこれるだとか、営業を用意できるだとか、チーム内で色を付けるだとか色々できそうですが、当然辛みも出てきますしもはやそういう企業ですよね。

 

大凡の限界ラインが見えてきた、じゃあどうするか?

フリーランスエンジニアって絶対数が少ないので、相場形成が曖昧で、実際どういう限界ライン、どういうパターンが存在するか、中々見えませんでした。しかし、色々見聞きしてようやく「大体こんな感じ」を理解できた気がします。薄ぼんやりですが。

今のフリーランスエンジニアの上澄みだけ好意的に拡散されているような感じは若干気持ち悪いですが(知名度ある人はそもそも上澄みしか知らなかったりするし、大多数はあんな優秀になれない)、個人的には結構腹落ちしたつもりです。スッキリしました!

このような地図ができると、上を見て下を見て隣を見て、自分の立ち位置を見て、もう少しどっち方面にキャリアを移動させようかなとか考えることができると思います。

フリーランスエンジニアとしての3つの生き方

以上の観測から、おそらくフリーランスエンジニアの生き方をざっくり選択肢にするとこんな感じだと思います。

  1. 技術力を極めスポットコンサルとして生きる(知名度・人脈が必要)
  2. 生産力を極め、総合的な製造者として生きる
  3. ワークライフバランスを極め、自由に生きる

ブログのmizchiさんはたぶん1です。界隈の著名人、例えば著書を持ってるとか、登壇いっぱいしてる人も、1が多いです。iOSだと堤さんとかですね(その辺疎い)。というかフリーランスエンジニア界隈でバズったり目につく人は大体は1です。少し憧れます。

私は2です。ここの人たちはあまり目立ちません、ネット上では探しづらいと思います。

そして一番多いのが3です(体感7割程度?)「フリーランス」感は3が一番強いかもしれませんね。この界隈にも有名な方はいらっしゃいます。「私もフリーランスになりたいな〜」で語られるイメージはこれだと思います。
(※3の人は決して技術力が低いわけではないです。むしろ効率的にスキルを安定させなきゃならないので、極めるには難度が高いと思います。また、何か別の活動のために時間を空けている方も結構います。例えば自作サービスを作ったり

 

全て同じくフリーランスエンジニアですが、目的や思想が全然違います。話が噛み合いません!
自分がどれに該当するかを見極めて、参考にする人や情報を選ぶのが大切だと思います。

 

 

参考:堤さんの場合。堤さんは1の生き方をされてる方だと思います。著書があります(つよい)

御本人が反応されていました。厳密には1ではないようです
→補足:

補足と訂正:Web・アプリ系フリーランスの壁と限界ライン - IT業界で気づいたことをこっそり書くブログ

 

type.jp

 

____________

 

2019/06/14
追記:おまけです。時系列で考えました。考えるきっかけありがとうございます。

 

otihateten.hatenablog.com

 

2022/01
追記

otihateten.hatenablog.com

iPhone5s、6がいつターゲットから外れるか

www.itmedia.co.jp

 

iPhoneって結構長いことOSのアップデートに対応しててすごいと思っていましたが、流石にそろそろという感じですね。

ちなみにどの機種がどこまで対応してるかはWikipedia見ればわかります。

iPhone - Wikipedia

 

でも実際5sや6は使ってみると非常に重くて、その分自由にViewを作り込めなかったりするので、開発者的には早く切れないかなーと思ってる人も多いと思います。

 

2019年の9月のiOS13で、iPhone5s、6系がサポート外になりますが、iOS12は使用できるので
OS最新2バージョン担保してるプロジェクトでは、2021年9月のiOS15でようやく5s,6系が切れることになりますね。3バージョン担保なら、2022年9月のiOS16です。

 

あれ、相当先だな・・・🤔

まだ当分は5sや6、さらにはSEでもサクサク動かないとだめですね

(初耳)簡易課税制度を使えば、消費税が半分節税になるってマジ?

※税金のプロではないので、間違っているかもしれません

 

 

フリーランス1000万円の壁

ITフリーランスではよく話題になる「1000万円の壁」があります。
これは1000万円までは消費税の支払いが免除されるが、1000万円を超えると消費税の支払い義務が翌々年に発生するというもので
これがあるから、かなり稼げる人でも1000万円以内に抑えている人が多いと聞きます。

 

※以下、今後のために、消費税を10%で考えます。

 

 

もし消費税10%が掛かってしまうと、例えば月100万円が90万円と同等となってしまいます。
年間1000万円と、1100万円が手取りで同等で、その間は無意味になるんですね。
1000万円ってそんな低い金額ではないので、そこから1割が徒労になると想像すると、どうしても踏ん切りがつかないものです。

ちなみに私は去年超えたので、消費税をゆくゆくは払わなければなりません(法人化などいろいろやるので、たぶん再来年の下半期)

 

簡易課税制度

それで、私はその「売上の1割を納める」というツラミを受け入れつつ前進しようと思っていたのですが、最近簡易課税制度というものを見つけました。

そもそも納める消費税は、「消費税が含まれている仕入分」は除かれます。
二重課税になってしまうからです。
その「どれが消費税をすでに払った仕入れか」の計算が煩雑になるので、ざっくり何割が仕入れ!と計算させてくれるのが簡易課税制度です(売上5000万円まで)

No.6505 簡易課税制度|国税庁

 

我々ITフリーランス仕入額なんて大して存在しないので、ほとんど丸っと課税されてしまいますが、現状の簡易課税制度では、ITフリーランスも50%は仕入れ!と計算できるので、消費税の半分の5%分浮く計算になります。

 

・・・と思うんですが、合ってるんですかね??
消費税払ってる人が周りに居ないのでまだ半信半疑ですが。

 

5%はでかい

1000万の5%なら50万円です。でかい。
1000万円と1050万円が同等程度なら、多少無理してもう少し頑張るのもアリなのではないでしょうか?

月単価90万超えられる有能な人材が「税金嫌だから仕事セーブする」ってもったいない気もします。

 

比較グラフ

売上と、それに対する「所得税+住民税+国民健康保険料+消費税」の割合を、経費200万円計算・白色申告、39歳以下の想定でグラフにしてみました。

※一部計算が雑なので1%程度誤差があると思います。あと年金入れてません。

f:id:otihateten3510:20190601175809p:plain

このように1000万円に高い壁があるものの、5%ならなんとかそれでも30%台に収まっています。消費税10%をまるごと受け入れると、40%というツライ数字が見えてきます(5%の方でも2000万円付近で40%ですけど)

 

これはでかいんじゃないでしょうか?

今度税理士に聞いてみます。

(税理士には「法人化したらまた来てね」って言われてるんですけど・・)

フリーランスエンジニアが、より高単価を狙う時、越えられない壁

最近、嫌なことに気づいたので、忘れないようにメモを。

眠いので文章がヘロヘロです。

 

高単価を狙うには

もちろん、技術力・経験値・営業力など色々あるんですが、今は戦略のベクトルとして2つ考えてみます。

  • 必要とされる技術力が高い
  • 必要とされる要件定義力が高い

この2軸を3段階にして9エリアに分けたのが以下です。

f:id:otihateten3510:20190521010833p:plain

雑ですが、ノーマル案件は、一般的な価格帯になります。
グリーンあたりになるとできる人材が限られてきて、常駐なら高単価になります。
それ以上になるととにかく人材がごく僅かになってきて、また単価が上がります。

という、右上に行くほど難度が高く、金額も高いという図です。

 

あまりにハード過ぎると、仕事として成立しなかったりするので、狙うのはグリーンのラインか、オレンジのライン、せいぜいレッドのラインです。

 

要件定義力が求められる案件→金持ってないor個人に向いてない

ここ2年くらいで気づいたんですが、要件定義力が求められるシーンって

  • 新規案件
  • PMなどが不在(自走して欲しい)
  • PLを求めている
  • 規模が大きい

だと思うんですが、新規フェーズは金がありませんし、PM不在というのも大体体制ができあがっていない初期=金がありませんし、PLはフリーランスにやらせませんし、規模が大きいと受託企業向け案件になってしまうので出る幕がありません。

結果、適した高単価案件はほぼ無いと言っていいです。

 

技術力が求められる案件→プロジェクトが安定しない

なので薄々気づいていましたが、高単価を狙うと自ずと技術オタク界隈に足を踏み入れなければなりません。
しかし難しい技術を用いた案件は、当たり前ですがそれを上手く扱う人材が市場に不足しているわけで、プロジェクトが安定しません。
上手くやらないと苦しい思いをして終わります。

これは引き継ぎ案件と同じ現象です。時間あたりの良いパフォーマンスが出ないのです。

※厳密には、難しい技術というよりマイナー技術です

 

ここの壁、すなわち「「難しい技術」と「技術ヲタ」のどちらをプロジェクトが採用するかの差」は、市場にそのエンジニアがどのくらい居るかどうかを加味するかどうかだと思います。
一般的なプロジェクトでは、特殊な言語やフレームワークなどは保守性を考えて採用しない判断をする(ブレーキを踏む)わけですが、一個突き抜けたプロジェクトでは、何らかのこだわりがあり、そこでアクセルを踏みます(最先端だったり難解な技術を使おうとする)。
アクセルを踏んだ結果、必要な人材の単価相場が跳ね上がるわけです。視点を変えれば、そういう選択をしたプロジェクトでないと単価が跳ね上がらないわけですね。

 

個人で美味しい案件はない

普通にやってる限りでは、局所的に作り出すことは不可能ではありませんが、探して見つかるようなものでもないな、というのが最近の結論です。
プロジェクトのライフサイクル、発生フローなどを吟味すれば、「美味しい案件」という状態は発生し得ないという感じです。


じゃあどうすればいいかと言えば

  • 自分で事業(サービス)を作る
  • 技術オタクになる
  • サポート業に逃げる
  • 自分の知名度を上げる
  • チームを作り、大きなプロジェクトを受注する
  • 案件の横流しする(自分がPMになる)
  • 情報商材を売る
  • 営業で頑張る
  • (諦める)

こんな手段しかなくなってきますね。
どれもリスク高そう!!

そして、これらの思考は突き詰めていくと、「あれ、自分エンジニア辞めるべきなの?」となってしまいます。それもリスク高い!!

 

つまりここらへんに壁があるようです。

この壁は、かなり高そうです。