IT業界で気づいたことをこっそり書くブログ

くすぶってるアプリエンジニアが、日々気づいたことを適当に綴っていきます(受託→ベンチャー→フリー→大企業→ベンチャー→起業)

週末開発の課題

とりあえず、課題だけです。
解決策はそのうち(そもそも見つかっていない説)

 

  • 休日が丸ごと空いていない。誰にだって生活がある
  • 休日ずっと開発に当ててると、精神を病んでいく
  • とにかく進まない。エタる
  • モチベーションの維持がキツイ
  • 何やってるんだろう? と我に返る
  • (↑仕事と割り切れない、趣味とも割り切れない、勉強とも割り切れない)
  • 休日ベースだと大人数は回せない、逆に1人だとやること多すぎ
  • 勝てるモデルにするほどMVPが大きくなる
  • 得意領域である開発以外のタスクが多く、しんどい
  • 動くまでが長い
  • データや人を用意しないと動かないサービスだと、リリースまでに壁がいくつかある
  • 何か忙しいことが有り、2週間くらい期間が開くと忘れてしまう
  • 1機能、1チケットも消化できないことが多い。その割に期間があく
  • 時間が経ちすぎてアイディアとして腐る
  • 勉強もしなきゃならない、手も動かさなきゃならない
  • 自由に言語や環境を選びすぎてしまうと、勉強だけで何も進まなくなる(目的が分散)
  • 知識不足で詰む

 

まだまだありそう。

たぶん追記します。

積み記事リスト

年内3割は消化したい

 

・なぜ見積もりが外れるのか
・フロー効率(速度重視)の実運用を考える
・年収を上げる方法 その2(主にIT向け)
自然言語理解にもう一度チャレンジしたい
・IT業界で「基礎」はどれだけ大事なのか?
・リーダブルコード TIPS
・日本の経営者はサイコパスか? 日本のITベンチャーの社長像
・IT業界(Web系)はコンテンツ化する
・ITにおけるチームはデザインパターンで考える
・現実的に、アプリサービスを作る際にかかる費用
・ベテランがベンチャー企業で能力を発揮しきれない理由
・プロジェクトの手詰まりと、その先へのアプローチ
・グロースハック、リーンスタートアップのウソ(やらかしパターン)
・大人数でプロダクトを作るという愚行
・優秀な人が「無能な働き者」になる瞬間
・隣の人を理解するには? その2 ~経営者目線って何さ~
・受託企業ラビリンス なぜ日本のIT企業は儲からないのか

 

けものフレンズ問題=アジャイル・外注問題??


nlab.itmedia.co.jp

 

この発表が全て正しいとは到底思えませんが。

たつき監督、ヤオヨロズの制作体制は、IT業界で言うところのアジャイルでした。
ちなみに「アジャイル」というワードは使っていなく、独自で考えた体制らしいのですが。これはガイドブックや、フレンズの会で語られていました。

 

アジャイル導入の際に起こりがちなこととして

  • クオリティを上げるため進捗が見えづらくなる
  • 承認フローが重くなるのを嫌う

などがありますが、これはけものフレンズでも起きていたようです。
具体的には、テレ東細田Pが「福Pがのらりくらりして教えてくれない」みたいなことがあります。事前共有にも消極的だったそうです。
つまりヤオヨロズのやり方は、アニメ業界内では画期的なのですが、アジャイルとしてはまだまだ成長途上という印象を受けました(やれるだけすごいんですが)

こういった状況の会社はIT業界内にもたくさんあります。
それが問題になって、契約更新しないとか、ウォーターフォールに戻すみたいな話も聞きます。
ヤオヨロズの場合は、制作体制に自負を持っていた節があるので、ウォーターフォールには相当難色を示すと思います。 ※通常の会社なら、外注先プロマネ的な立ち位置の福Pが、外注先プロダクトマネージャーであるたつき監督をなだめるところですが、福Pがたつき監督に絶大な信頼を置いているので、通常のチームとは少し状況が違うと思います。

 

しかし、今回の状況はもう数点考えなければならないことが有ります。

  • 1期はそれでヒットしている
  • ヤオヨロズに技術的優位性がある
  • モデリングなどのデータはヤオヨロズが持っている

※最後の項目は予想ですが、「PC内のどっかにある」とか「設定資料はあまりない」のような発言があったので十中八九、納品物には入っていないでしょう。

この3点で明らかなのは、引き継ぎができる会社が無いということです。

 

引き継げる会社がない状況で、大人気案件の契約を打ち切る

という状況ですね。ITでも有りますが、極稀レベルです。

これは

  • 引き継げると思っている
  • 同等でなくて良いと思っている
  • 事業自体どうでもよく、プライドや会社の力関係の問題

など色々考えられますが、外側から見ると発注側がコントロールできていないと見えるのではないでしょうか。

 

問題の一般化

今回の件は続報を待たなくてはいけませんが、少し一般的な視点で考えたいです。

アジャイル外注は、たとえ成功したとしても色んな特徴を持っているようです。

  • 外注先の替えが効かない、引き継げない
  • 成果物の範囲が難しい
  • 進捗はやはり見えづらい
  • 結果的に、コントロールができない(たつきを信じるしかない) 

これらは時として外注先に有利に働きます。
であれば、本当に成功したい一部の企業を除き、成功するつもりのない大企業はそもそもアジャイル外注を嫌うという未来しか無いのではないでしょうか

受託産業の闇、アニメ業界で言えば製作委員会方式の闇。良いものを作り続けられる環境への模索はまだまだ課題が多そうです。
※アニメ産業でも、それが嫌で受託脱却をしているところがあるそうです

 

ファンの心情

とか、そういう業界の課題はどうでもいいから「たつきを返して」

これがファンの心情だと思います。
業界・仕事のロジックだけ見て、ユーザーやファンを見ないとしっぺ返しを食らうのではないでしょうか。エンドユーザーをよく見ましょう。
ブランドになってる企業なら尚更。

 

※一応念押しですが、この発表が全て正しいとは到底思えません。
 が、発表が全て前提で書いてみました。

※これ、SMAP問題と似てますね

AIと自然言語の不確かさ

最近話題になったお話

 

togetter.com

 

リーディングスキルテストで測る読解力とは 大学共同利用機関法人 情報・システム研究機構 国立情報学研究所 社会共有知研究センター センター長・新井紀子

http://www.nii.ac.jp/userimg/press_20160726-1.pdf

リーディングスキルテストの実例と結果

http://www.nii.ac.jp/userimg/press_20160726-2.pdf

 

一応、私も大学院で自然言語理解を専攻していたので、ここらへんはよく考えます。

割りと多くの人が、自然言語を「正常に読めて当たり前」としていると思います。しかしよくよく自然言語を紐解いていくと、読めなくて当たり前な構造をしています。

一体どうやって読んでいるのか、文法というもので捉えると限界が来るのです。
英語を理解できないのも、翻訳機が未だに完成しないのも、結局は言葉が完璧ではないからにほかなりません。

 

完全にルール化できないのに、何故か読める

こういった現象、最近ディープラーニングでよく見かけます。
結果は出るが、過程が分からない

曖昧なルールで、ある程度何となく読めるようにできています。
そんなだから、当然ながら読解力の低い子も出てきます。

だって、その子は一度だって母国語について教えてもらっていませんから。むしろ読めるほうが不思議なんです。

 

AI研究を元にした読解力テスト

新井紀子さん、東大ロボの方だったんですね。
この研究は非常に有意義だと思います。これまで、不確かな国語文法という50年以上も前の仕組みでしかテストできなかったものを、AI研究の過程をなぞることでより「読解」にフォーカスしてテストすることが可能になっています。

 

でも、読解力には限界がある

この研究は教育にフォーカスされていますが、私が以前より気にしているのは、AIのゴールについてです。

もしAIが吐き出した文章を読み解ける割合が5割だった場合、AIの出した正しい言葉は5割の確率で勘違いされます。ならその言葉はゴール足り得るでしょうか?

システムに喩えるなら、APIの通信失敗です。これはもちろん間違った方に重い責任がありますが、システムとしては両方に責任が生じます。
あくまで受信側が理解できる言葉を、送信側は送り出さなければなりません。
「正しい言葉を送ったから俺は悪くない」は社会では通用しません。

そうなると、AIは人間の間違いを予測し、間違われたことを判別しなければなりません。そしてそれは、AIが真に人間に近づかなければ成し得ません
更に言えば、そんな状況で100%間違わない言葉など吐けないのです

 

AIと聞くと、どうしても完璧で正しいというイメージをしてしまいますが
本当に人間社会に入っていくには、より人間らしく振る舞う必要が出てきそうです。
(しかしそれはあまりにも難しいことです)

プラットフォーマーがやっちゃいけないこと、たつき監督の件

nlab.itmedia.co.jp

nlab.itmedia.co.jp

 


現在私はフリーランスながら、創作家とお客さんを結ぶプラットフォームの開発に携わっています。
また、現在作成中のサービスも、創作家とお客さんを結ぶプラットフォームです。

プラットフォーマーは、場を提供して関係者からお金をいただくビジネスです。
うまい仕組みを作ることが会社の価値です。
うまい仕組みを作って市場から金を巻き上げることが仕事ではありません。

関係者は全てプラットフォーマーにとってのお客さんです。
お客さんの声を聞き、より盛り上がるように、より良いものができるように尽力しなければなりません。
独善的に動いて上手くできる者は極一部の天才だけです。
 
プラットフォーマーは縁の下の力持ちでなければなりません。
事をスムーズにするべきで、自らが障害になるべきではありません。
昔はそうなっていない会社も多くありましたが、インターネットの時代である今、もはやそれは許されなく成ってきています。
 
私は今回の一件。プラットフォーマーを目指すものとして強い憤りを感じました。
矜持がない、などというレベルではありません。
もはやこれはプラットフォーマーとして自己否定しているようなものです。
 
コンテンツ業界はまだまだ自由になっていないようですね。。。

(サービス観察)フードシェアリングはどこまで行けるか

news.careerconnection.jp

 

勝手に観察します。

 

月額約2000円

ユーザー数1万人 月2000万円 年2.4億円
ユーザー数10万人 月2億円 年24億円  ← 大成功ライン?
ユーザー数100万人 月20億円 年240億円

店舗の数を考えて、都市圏じゃないと成立しないと考えると
対象者5000万人、足腰の弱い老人や子供を除けば4000万人?
平均世帯人数2.5人だから、1500万世帯くらい
シェア1%で15万世帯、シェア10%で150万世帯
だから、理論値ではどうにかなりそうです。

 

サービス

飲食店のアウトレットサービスです
アウトレットと考えると需要はありそうですね
アウトレットサービスなので、別の側面として

  • ただの安売りになる
  • 試食サービス

が出てきそうです
むしろそこら辺を上手く焚き付けないとキツイ気がします

 

欠点、難点

  • 地理要因(コンセプト的に、通販はなさそう)
  • 食品に限定している(コンセプト的に拡張が厳しそう)

 

 コスト

営業コストが結構掛かりそうです
ユーザー個々の生活圏に一定密度で対応店がないといけません
放置しているだけでそれが担保できるとは思えないです
これ、ドミナント戦略でどうにかなるんでしょうか?? 

あと、当たり前ですが、店にお金を払わなければなりません。
2000円のうち幾らが店の取り分となるんでしょうか?

 

ビジネスモデル

ユーザー側が月額課金なら、店側も料金じゃないのだと思います
となれば、1人1回で◯円というような支払われ方がするのではないでしょうか
店への支払いが月1000円/人だと仮定すると

全員が毎月60回フルでつかったとなれば、1回16円です

月60回 → 16円/人・回
月30回 → 33円/人・回
月15回 → 66円/人・回
月10回 → 100円/人・回

これで投げ売っていい程度の分量の食料が配布されると考えられます。

また、配布コストも考えてみましょう。
フロートしては恐らく

余り物あります、と登録する → ユーザーが予約する → 指定時間に受け取りに来る

だと思いますが、受け取りの際にアプリで本人認証が必要となるはずです
つまり

ユ「すいませーん。◯◯受け取りに来ました」
店「はい。アプリを表示してください」
 ピッ
店「どうぞ」
ユ「ありがとうございます」

この流れに
1分かかる → 人件費16円(時給1000円)
2分かかる → 人件費33円

ポイントとしては、ユーザーは一度にまとめてきてくれないと言うところだと思います。

ここまで厳密に考える人が居るか分かりませんが
しかしそれが10回なら10分〜20分。100回なら100分〜200分となってくるので、構造的に赤字なら継続するメリットが薄れると予想します。

1回あたりが
月10回 → 100円/人・回

程度だといいですよね。
ぶっちゃけサブスクリプションは、登録したまま使わない人をどれだけ抱えるか勝負みたいなところあります。
しかし、こういうバイキング系のサービスだと、ユーザーは元を取ろうとするのではないでしょうか? 月10回で済むとは思えません。

月15回 → 66円/人・回
1分かかる → 人件費16円

ここらへんだとすると、配布できる妥当なラインは50円くらいとなるのですが、すると今度は50円のためにユーザーが毎日出かけるのか、という話にもなってきますね。
ユーザーが安くても出かけるラインが収束ラインになってくると思いますが、するとドケチしか得をしない状態になってきそうです。

 

というような負のスパイラルが起こりそうなので、先程言ったアウトレットの別の側面を強化していく必要が出てきそうですが、うまくいくでしょうか? 少し頑張りが必要そうです。

 

その他アイディア

実現可能性はさておき

ある同じ場所で毎日開催できれば余裕でワークしそうですよね

保健所に目をつけられそうですが

業界向けサービスを作る時に欲しい人材

私はエンジニア(技術者)なのですが
エンジニア目線だと、どれだけアンテナを張っていても、業界のことを深く知り、問題の本質を明らかにするのに5年〜10年必要になってくると思います

ですが新規サービスを作る時に、5年10年かけていられません。
その時点でエンジニアでもなんでもなくなっちゃいますし。

そこでできる方策としては

  • 業界向けサービスに受託として関わり続ける
  • 業界を深く知る人を仲間にする

だと思いますが、後者について。

前こういうの書いたんですが

 

otihateten.hatenablog.com

 

業界向けで縛った場合、どういう人が居たらすごく良いかを考えた結果、その業界の技術者上がりの営業という結論に至りました。
そこで働く人たちの気持ちが理解できていて、しかも業界内の動向や、綺麗事ではない実際の所をよく知っています。

 
例えば

  • 美容師上がりのマネージャー、営業
  • 料理人上がりのマネージャー、営業
  • ライター上がりの編集長

 

今一緒にやってる方が、ちょうど技術者上がりのマネージャー兼営業の方なので、何気に人運あったのかもとか、そんなこと考えていました。
(ん? てことは、相方はやっぱり市場価値すごいのかも)

 

っていうかむしろ、私サイドが足りていません😢

本当は、エンジニアとプロダクトマネージャーは分かれていても良い気がします。
エンジニア上がりのプロダクトマネージャーがベストでしょうか(そうなる自身がありません)