初めて長時間残業をしたとき、不思議な現象に襲われました。
眠いわけでもなく、肉体的に疲れているわけでもなく、精神的に苦しいわけでもない
なのに脳が動かない。
そんな状態です。
それを何回か繰り返すうちに
自分は仕事をしているうちに何かよくわからない謎の力を消耗していっているんだな
ということに気付きました。
この謎の力を、とりあえずゲームに例えてマジックポイントと呼称してみます。
(仕事体力、バイタリティ、ストレス耐性力なんて言ったりもしますね)
MP ≠ 集中力
MPが切れると集中力が切れるので、集中力って消耗するものなんだと解釈しました。
しかしすぐに違和感を覚えました。
MPが切れかけても、短時間は集中できます。
集中力といえば、単位時間あたりの集中の高さというイメージだったので、MP=集中力にしてしまうとおかしなことになります。MPはもっと、量のようなものです。
MPは集中力×時間で説明できると思います。
それに、集中力だけでは説明できない現象も起こりました。
MPが切れると起こること
もちろん私の場合ですが
- 集中できない(特に持続力がなくなる)
- 小さいことでイライラし怒りっぽくなる
- やる気が起きない
- ダルさを感じる
- ぼーっとして考えがまとまらない
- 食欲が増える(過食症)
- 神経痛、腹痛、頭痛、風邪に繋がる
- ディスプレイが眩しい
MP切れはうつ病に似ている
仕事以外の原因で非定型うつに片足を突っ込んだことがあるのですが
このMP切れの症状は非常にうつ病の時に似ています
つまり強いストレスを受け続けた状態と同じなのではないかと思いました
ただし単なるMP切れは、休めば回復しますがうつ病は回復しません
あと度合いもかなり違います、うつ病の方はMPがマイナスという感じです
MP消費するもの
似た状態になる行為を探してみると少し面白いです
- きつい筋トレや長時間のジョギング
- ゲームや漫画を長時間読む
- 二徹
- 非常にストレスを受けてどっと疲れた状態
- 腹を壊したり、ひどい頭痛に長時間されされた時
要は疲れ全般なんですが
肉体疲労でも似た状況になるのが面白いです(同時に困ったことです)
何をやるにしてもMPは消費する
個人的に発見だったのが、ストレス解消と思われていた遊びでもMP消費をするということです
これはMPを枯渇させないとわからないことでした。
アニメ視聴1話あたりMP30くらい
例えばアニメを見るという行為はMP0でできそうなものですが
個人的にはアニメ視聴は1話あたりMP30くらいです(数字は適当です)
もちろん個人差も行為差もあるはずです
- 死ぬほど楽しみにしてるアニメ MP60
- 正直見たくないアニメ MP50
- 頭を使うアニメ MP30
- 適当に見れる日常系アニメ MP20
- ゲーム実況垂れ流し MP10
- ブログを書く MP20
- 2ch、はてぶ、チャット MP5
仕事でも、MP消費量はタスクによって違う
集中してやった時とダラダラやったときで、疲れ方はぜんぜん違う
というのはよく言われていることですよね
つまり
集中したら MP200/h
ダラダラやったら MP50/h
みたいに考えられるのではないでしょうか
また、よりストレスフルで、より頭をつかう疲れる作業ほどMPは消費するはずです
個人的には
- コーディング MP50/h
- ガチなミーティング MP250/h
- 仕様書をいじる MP100/h
- テストをする MP80/h
こんな感じです
(以降/hが堅苦しいので、1時間あたりのMP消費量をMPxと書いてしまいます)
MPは時間経過で回復していっている
ぼーっとしてると、それだけでMPは回復していってると思います
だから、休み休み疲れる行為はできるし、短期集中はできるのではないかと思います
気づいたんですけど
これってほとんどソシャゲ(スマホゲー)と同じシステムですよね
もちろん寝るのが一番回復する行為です
ここらへんもゲームと同じ。
最大MPは個人差がある?
経験則ですが、個人差はあるのではないかと思います
バイタリティがある人なんかは常に元気に活動し、その後飲みに行ってまた早朝から仕事したりしますよね
逆に1日4時間くらいマジメに働いたら限界に来てしまう人もいると思います
しかし相当特殊な訓練でもしないかぎり最大MPは増えないと思っています
もちろんこれも経験則であり間違ってるかもしれませんが
摩耗して減ることはあっても増えることはないのではないでしょうか?
消費MPは慣れることで減る
行為に対しての向き不向きもあるはずですし行為に対する慣れもあります
例えば将棋に慣れてる人が10時間将棋するのと、慣れてない人が10時間するのでは、疲れ方が違うでしょう。
ひょっとしたら最大MPに個人差はあまりなく、単にその人が慣れてるだけなのかもしれません。
もしくは脳の回路がいい感じに疲れない構造になっているのかもしれません。
MP切れで起こる弊害:やれることが減る
ゲームなんかでもありますよね
大魔法が打てるけど、MPが減ってしまってたまーにしか打てない
みたいな状況
アレが起きると思います。
例えば私は定期的にジムで走っているのですが、走った次の日なんかは最大MPが3割くらいまで落ちるので、趣味的な活動すらできずただぼーっとしています
(だから忙しくなると走れなくなり太るという状況に・・・)
MPが世間で認知されていない弊害
このMPのようなものは、イマイチ世間で認知されていないと思います
理由は簡単で、現在のMP>消費MPの場合、全く意識することがないからだと思います
例えば100メートル歩くのに、体力の限界は感じませんが
限界まで走った後の100メートルは非常にしんどいです
だから、より早く限界に到達してしまった人は苦しいのですが、周りからはそう思われずに「根性が足りない」「甘え」等と言われてしまうのではないかと思います
MP消費が緩和される条件
その行為が「楽しい」「笑える」とき、少しだけ消費量が緩和されるのではと思います
もしくは気にならなくなっているだけかもしれませんが
相当苦しくても笑えるとちょっと楽になりますよね
MP消費は実は楽しい行為?
遊びでもMP消費がされるわけで
MP60以下くらいは楽しいのではないでしょうか
要は「慣れると楽しい」という状態ですね。
仕事も遊びも効率よくMP消費するには
MPの消費は時間単位です。
なので、長時間やってもMP消費量が少ない作業をメインの仕事にするのが一番だと懐います。
例えば私の場合は、コーディングが一番MP消費量が少ないです。
もちろんそのためには慣れることが必要ですが。
また、元気なときにMP消費量の高いものを先にやってしまうというのもテクニックですよね。
ゲームでMPをどうやりくりするか考える時とほとんど同じように考えれば良いと思います。
MP枯渇状態が続くと摩耗する?
あまりにもMP0が続きすぎるとうつ病になるのでは?と疑っています
うつ病というのは悩みの種という常時MPを消費する呪いがそもそもの原因でMP0が続きすぎたことでMP最大値がどんどん落ちて起こるのではないでしょうか
そう考えると、常に疲れ続けているのはリスクがありそうです。
MPが枯渇すると精神防御力が落ちる
上でも書いたんですが
MP残り50くらいまでは問題ないものの、MP残り20あたり(趣味もできないくらい)になってくると精神防御力が紙になります。
すると非常に苦しいですし生活の質が落ちるので、その手前をどうにかキープする生活がしたいです。
(個人的には運動から来るMP切れで困ってます)
世間で誤解されてる気がすること
以上をこの3年位で考えていたんですが。
そうすると何かおかしいなと思えることがいくつか見つかりました。
短時間で集中してやることが美徳になってること
1時間にタスク100こなすのと、10分でタスク100こなすとき、MP消費量は10分の方が大きいですよね?運動と同じです。
つまり8時間でやる作業を6時間で終わらせるなら、6時間の時のほうがMP消費量は多いのではないかと思います。
短時間で終わらせてMP切れでは、私生活が空っぽになりそうです。
エンジニアでよくありそうなのが、消費MPを抑えて長時間働く方法ですが
こちらのほうが効率がいい場合もあると思います(MP消費量に関係なく成果の上限が決まってしまうタスクなど)
長時間労働=悪という構図
上記の逆バージョン
ダラダラやっていいなら長時間労働も悪くないのではと思います。
根性、気合でどうにかなると思われてること
会社だけでなく勉強でもそうですが
気合だけではどうにもならない時もあります
どうにかしているように見えるときは、MP消費量を抑えているのでミスが多発するはずです。
仕事はできないけどアニメは見れるよ状態
MPが残り100で、仕事はMP200必要で、アニメがMP50なら、この状態になりますよね
「何だまだ働けるじゃないか、怠けてないで仕事しろよクズが」という罵声は誤解だと思います。
適切な罵声は「アニメ見てないでさっさと寝て体を休めろクズが」です。
MP消費してますからね。
風邪のときに似ています。風邪の時も軽作業はできるんですが、寝るのが常識です。
MP切れても周りからは普通に見える
実際自分でもびっくりなんですが、外からは本気でわかりません。
自分自身、PCの前で手をキーボードに置くんですが、何もできません
何もできないまま時間だけが過ぎていき、焦り、深夜になります
うえでも書いたようにこういう状態は精神防御力が紙なので周りも注意が必要です。
悩みの種を抱えてる人への労り
うつ病とまではいかずとも、何かに常に悩んでいて、呪いのようにMPを消費していってるような人に対してはケアが必要だと思います。
じゃないと勝手に壊れるか、MP消費量を勝手に減らされて質が下がるかのどちらかになりますから。
まあそんな簡単に悩みの種なんて消せないんですけどね。
本当に皆1日8時間もMPもってるの?
色んな人の働き方を見てると、8時間集中できている人なんて少数派だと思います(居るには居ますが)
だとすると、皆どこかしらで省エネモードに入ってるのではないかと思うのですが
それならMP消費コントロールも必要なのではないでしょうか
例えば「このミーティングは省エネで聞いて」「このタスクは大事だから集中してやって」みたいな
ちなみに
これを書いている今は、昨日ジムで限界まで走った関係で残りMP15くらいです
趣味のコーディングが全く進まずアニメも見れないためブログを書いてます
MP消費量が少ないことは、いくらでもできてしまうんですよねぇ
2019年 追記:このあと調べたこと
MP切れで出てくる諸症状は、いわゆる自律神経失調症の症状に近いとわかりました。
でも自律神経失調症まわりは病気として非常に難解なので調べるのをやめました(情報として眉唾も多いですが、何かが存在するのは確かです。まだ十分に研究が進んでいないのかもしれません)
自律神経失調症になりやすい人、なりにくい人が居ます。成りやすい人はMPが低いと思います。私はかなり成りやすいです。
成りにくい人はバイタリティが高いのかもしれません。
順序としては、MPが切れる → 自律神経失調症やうつ病など、諸症状
でしょうから、MP切れに気をつけるのが根本的な話だと思います。
人によってMPは本当に様々です。
1週間に何時間稼働できるか考えても、30時間でもうだめな人も居れば、100時間でもケロットする人も居ます。個人の差をきちんと受け入れて、柔軟に対応していきたいですね。